るかるか 2006/03/02 02:01
巷で話題な(?)某『ワイルドライフ』小学館漫画賞の作者受賞コメント…What’s newでも触れられてましたが、私の感想もほぼ同様です。 (流石にこれは何だかナァ)って気分ですけど…まぁ、それはそれとして。
13年前には椎名先生も『極楽』で受賞してたのを、少し振り返ってみたくなりました。

受賞時、先生がサンデーに寄せられたコメントは以下の通りです(覚書メモ紛失で、サンデー掲載号が不明…情報補完頂ければ重畳至極です)。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 このたびはえらい事になってしまってどーもすみません(笑)。 去年友人の藤田和日郎先生が受賞した時「そんな賞は酸っぱいぞ」「来年は俺だ!」などとバカいってましたが、まさか本当にこんな事になるとは…いや、ちらっと思った事はありますがそれくらい誰でもやりますよね!?
 決して本気ではなかったんです(笑)。
 まだこの商売を始めて4年、五里霧中でひたすら原稿に向かう毎日でして、こんな名誉ある賞を頂いていいのかどうか分からないのですが、下さるということですので、頂いてしまいます。 本当にどーもすみません。 …月並みですがこれもひとえに読者の皆さんと関係諸氏のお陰だと、月並みでない感謝をしております。
 有難うございました。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
↑「酸っぱいぞ」ってアータ(w…いえいえ、流石と言うべきですね (^^)
ちょっとした照れと、それを包み隠す先生らしいユーモア、でも、やっぱり誇らしい気分が端々に溢れてくる…そんな新進気鋭の若手作家(当時)らしい楽しいコメントです。
何より、感謝の辞で真っ先に「読者」を挙げられているのが嬉しいじゃないですか?
文量も妥当ですしね…これと比べると、やはり藤崎先生のコm(ry


注)まぁ最後ネタっぽくいきましたけど、藤崎先生、ご自身のHPでは日記上で 「皆さんに支持していただいて読み続けてもらったからで、読者さんと勝ちとった賞ですよね!」 と、述べられてますし、その辺は補完しときます(w
http://www.wild-life.jp/
るかるか at 2006/03/02 (Thu) 02:08:43

補足

●当時の審査委員は…石ノ森章太郎、さいとう・たかお、里中満知子、福田義也、高橋源一郎、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A) (以上敬称略)
 …既に鬼籍に入られた方もみえるのが寂しいですが…でも、この面々に選ばれた事って、椎名先生には(そのマンガ世代的に言っても)とても嬉しい事だったでしょうね…自分の仕事が、自分が尊敬して止まない先達の方々に認められるって、どんな気持ちなのかぁ?(←そんなワンダホーな体験とは終生無縁な私デス ^^;)

●同時受賞として、「児童部門」で青山剛昌先生の『YAIBA』が受賞
 …同時期のサンデー連載作品ですが、何より「児童部門」というのが興味深いです。 元々「児童部門」は、コロコロ作品が結構常連気味なんですけど(モチ、例外多数)…サンデーが“雑誌として”低年齢向け作品を意識していたのは、別に昨今に始まった路線では無いって事なのでしょうか?

●「少年部門」での最終候補作(『極楽』以外の3作)は…こせきこうじ著『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』、西森博之著『今日から俺は!!』、八神ひろき著『DEAR BOYS』
 …意外でしたけど、『今日俺』って結局受賞出来てないんですね。 てっきり受賞したと思ってました。 翌年、翌々年の「少年部門」は集英社作品に持っていかれてます。 西森先生が受賞するのは、第46回の『天使な~』まで待つ事になり、一度逃すと受賞ってホントに難しいのだなと実感(但し、その難しい受賞を2回も経験されてる稀有な作家さんも少数ですけど存在してますが ^^;)

実際の所、二回目の受賞ってハードルがキツイのでしょうけど、『絶チル』も連載長期化して賞にノミネートされる日が来る事を信じ、期待してます。
いえ、別に(久米田理論で)講談社漫画賞にノミネートされるのでも構わないのですが f(^^;