1998
The Age of 
Lucciola
 - 
ルシオラの時代
Lucciola Online
  「ジャッジメント・デイ!!」編(その7)
 
ダメだよ、ダメだよ、ダメだよ、ダメだよ、ダメだよ、ダメだよ、ダメだよ、
こんなのだめだよ、ルシオラ!!!
自分の為に生きなきゃ。ダメだよ、ルシオラ
こんなのヤダよ〜
 

 今、空しさと脱力感で一杯です・・・。

「大丈夫」って、すごく良い表情で微笑むから・・・、
 ベスパの涙と一緒に、一生胸に残ると思うから・・・。


 それにしても、ルシオラ、うーん……
「悲しい終わり方にならないで欲しいと願いながら、無意識の中では予定調和的にそれを望んでいた」という自分を完全に否定できる物ではありませんが、それでもこのカップルの幸せを願わずにはいられませんでした。


 もしかして、椎名先生にとってはルシオラって邪魔な存在だったのでしょうか?
 ・・・いえ、今週号の展開があまりのもムリヤリなように見えるので・・・。
 こんだけ、主人公を圧倒するんだから、もはや、これしか手が無いとお考えになったのではないかと・・・。


 彼女が去った日の夜、東京は雨・・・。
 雨は雷を伴い、激しく、そして冷たく降っています。
 さながら、蛍が短い命を愛の為に振り絞って瞬くように様に、夜空が煌いています・・・。

 生きとし生けるものはいずれこの瞬間を迎えなければならないけど、
 こんな悲しみは・・・。

 でも、彼女は惚れた男に命を捧げる事で本当に彼と一つになれた・・・。これは自己犠牲ではなく、霊子レベルまで一つになれたという、究極の愛だと、私はそう思いたい。

 だからあえて私は「一緒になれておめでとう!」と彼女に言いたい。
 彼が生きている限り、あなたの魂も彼と共にあるのだから・・・。

 私はあなたの事、決して忘れない・・・。ルシオラ、大好きでした。


 幸せと言うものを考えてその人にとってどうなることがどうなってしまうことが幸せなのかと言うのを考えると、やっぱりその人にしか分からないと思う。
 ルシオラにとって、横島が傷つき倒れる事は、またはもし死んでしまうような事は、どれほどの不幸なのか。計り知れないものである。
 あの場でとった行動が正しいとか最良とは言い切れないけど、ああでもしなきゃいられなかったと思うんだ。だから消える間ぎわまで全くの不幸を感じていたとは思えないんだよね。とは言っても生きていてこその幸せ。生きていればルシオラにはもっともっとたくさんの幸せがおとずれるはず。
 だからね横島。あなたには、あなたを救うという事の為にすべてを擲ったルシオラをあなたが幸せにしなくてはならない。戦いに勝ってルシオラともう一度夕日を見る事が出来る事を祈ってる。だからだから、何とかしてお願いだから


 この半年間、いつもいつもいつもいっっっっつも(読者に)心配かけてどー思ってんだっ!!
 君が横島のことを好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで、横島を死なせたくないってのはよおおおぉく分かるよ! 惚れた相手を命がけで守ろうとするってのは確かにスッゲー美しいことだよ! マジで尊敬するよ! けなげで可愛いと思うよ!!
 だけどなあ、自分のために惚れた相手が命を捨てようとするのってどんな気持ちだと思う?!! もしお前をかばって横島が死んだとしたらどんな気持ちだっ!! 分かるか、ちっともちっともちっともちっとも嬉しくなんかないんだよ!! お前のやろうとしてることは(読者と)横島を悲しませることになるんだぞ!! いくら経験不足だからってもうちょっと考えろ!!
 横島を悲しませてーわけじゃないだろっ!! 本当に死にたいわけじゃないだろっ!!! 本当は生きてずっとずっとずっとずっと一緒にいたいんだろっ!!! 自分の気持ちにどーして妥協するんだよッ!!! 確かに、どこをどう考えても今の状況は絶対に不利だよ!! だけど死のうなんて考えんなよ!! 横島は全地球人一番のバカだけど、大切な相手のために命捨てようなんざもっとバカだぜッ!!自分も相手も一番欲しい幸せをつかめなくなるんだからなあっ!!
 横島がムチャクチャのデタラメを承知でアシュタロスを倒すって言ってくれたとき、スッゲー嬉しかっただろ!!! あの横島の真っ向からの想いまた受けてみてーだろ!! 理屈じゃどんなにごねても300%バカなことだってわかっててもな、捨てられねえって気持ちががあるんだよ! そんな甘さとも言える『人間』らしい部分こそなあ、どんな魔物だって決して勝つことのできないもんなんだ!! お前は魔族だけど、人間に恋したお前ならきっと分かるはずだろ。
 恋も未来も自分の手で掴んでみせるんだろ!! 頼むから、生きてくれよ。もう、心配させないでくれよ・・・・(涙しながら)。


彼女は、ホントに幸せを手に入れたのだろうか?


 
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