美神 令子・その人生・その愛

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97/ 4/ 7

 お久しぶり。
 ここを一ヶ月以上も更新しないなんて、我ながら驚きだぜ(←ここで罵声をどうぞ)。


 で、今は四月。四月と言えば四月バカだ。
 エイプリルフールは過ぎ去ってしまったが、とりあえずやはり四月と言えばバカなのだ。バカ。

 私は基本的に、嘘を付く事に対して心理的な苦痛を伴ってしまうタイプであり、自分の心にすら嘘をつけないようなグットメンなのだが、それでもユーモア溢れたジェントルメンがさらりと語るタイプのシャレた嘘は大好きだ。
 なので、本当ならば、4月1日には C-WWW で「ハイブロウでオシャレな嘘情報」を流し、その翌日に「ははは、あれはジョークだったのさ、ベイベィー」と、菊池正美@花輪君.ちびまる子ちゃんの声で語ってみたかったのだ。


 どんな嘘情報を流す予定だったのかと言えば、例えば:


 やっぱり、ハイソな嘘を考えるのは難しいね。オシャレな嘘つきジェントルメーンへの道は険しいね。
 それじゃ、また来年の四月バカデーで会おう。合い言葉はバカ。



97/ 4/ 7

 ここ1ヶ月更新をサボッている間に、サンデーの方では「暗殺のソロ!!」編が始まって終わってしまった。


 その「暗殺のソロ!!」編だが、評判を聞く限りでは、「それほど面白くなかった」という評価を下している人が多いようだ。

 第1週が終わった段階では、「精霊石の謎が解き明かされるのではないか」とか「暗殺犯は誰だろう」とか「キャラット姫けっこうイケそうじゃん」とか、今後の展開に対して様々な期待の声が上がっていたのだが、最後の方になると「美神の行動がイマイチ」とか「ストーリーを先に進める事しか考えていないんじゃないか」とか「キャラット姫ってあんまり話題に上がらないなぁ」とか、どうも読者の側が湿気込んでいってしまったような気がしてならない。

 私個人としては、「暗殺のソロ!!」編そのものは、つまらなくはない話であったとは思う。特に、「ザンス国民は宗教上の理由でテクノロジーに激しい拒絶を示す」という基本設定には、椎名氏の話作りの巧さが出ている。話そのものもこの設定を基点に作られており、全体的な話の流れには、まぁ無理はなかったと言える。無茶している個所は沢山あるけど(笑)。
 また、ザンス大使館の情けなさもいい感じだし(実際こういう大使館もあるらしいが)、キャラットのキャラクター性も個人的には好感が持てた。


 では、何が「暗殺のソロ!!」編を湿気込ませたかと言えば、最初から最後までを5週間で決着をつける必要があったために、ストーリー展開を早くする必要が生じ、全体として話が不自然になってしまった、という点がやはり大きいのではないのだろうか。

 特に、今回の敵である「ザンス原理主義者」達は、ストーリー展開を早くするために、彼らが暗殺を実行した理由や事件の背景などが語られる事もなく、単に「出て倒される」だけの役割に終始してしまったのが残念だ。彼らの真の怖さがマンガの中であまり語られなかったため、全体的な緊迫感にイマイチ欠けた点は否めない。
 ひょっとしたら、敵の正体を考えないで話を始めちゃったのかも知れない。


 で、とりあえずこの「暗殺のソロ」編が終了した事で、コミックス27巻に収録される話が揃った事になる。27巻に入る話は、以下の通りだ:

 ここでちょっと気になるのは、コミックス27巻の構成が「最終話で完結している」という点である。今までのほとんどの巻は「最終話で完結せず、次の巻の頭まで話を持ち越す」という構成になっているのだが、この27巻ではそうなっていない。
 ……なんとなく、この次から始まる新シリーズは、ここしばらくの短編メインの軽いノリの話とは、かなり違うものになるのではないのだろうか、と思っている。

 先週のサンデーでは、「GS美神」は「作者取材旅行のため」に休載された。
 ここで英気を養った椎名氏は、果たしてどんな話を持ってくるのか。私は非常に期待している。