美神 令子・その人生・その愛

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96/ 3/10

 サンデー本誌の連載だが、今回は見事なラブコメであった。

 最初の頃のGS美神は、ラブコメ的な要素を適度に匂わせながらもあえて突っ込んだ描写をしないで押さえる、というラブコメチラリズムの基本に沿ったストーリーを展開していた。
 が、前回の「今、ここにある危機!」編と、今回の「デッド・ゾーン!」編ではついにそのチラリズムのタガが外れ、ラブコメ化傾向に拍車がかかったような気がする。

 タガが外れた要因としては、やはりおキヌの不在が影響しているのだろうな。美神=横島=おキヌの間のバランスの絶妙さが、安直なラブコメ的展開へ突進する抑止力となっていたのかもしれない。おキヌの力は偉大であった。

 だがしかし、椎名氏はあえてそのタガとなっていたおキヌをはずし、今まで溜めに溜めていたラブコメ要素を、ついに全面に押し出す意志を固めた模様だ。
 ……と言うよりは、こんな感じの展開に持っていくために、「スリーピング・ビューティー」「今、ここにある危機」「デッド・ゾーン」の一連のストーリーを企画したのではないか、とも思える。

 従来の長編モノの継続期間を考えると「デッド・ゾーン!」はあと3、4回程度でケリが着くことが予想されるが、椎名氏が考える今後の連載の長期展望を推測する意味でも、今後の「デッド・ゾーン」編の推移には注目するべきであろう。


96/ 3/10

 一部で好評を頂いている「ベストカップルコンテスト」だが、唯一の気がかりは表示にちょっとバグがあることだ。最初に投票した人がコメントをつけず、その次以降の人がコメントをつける、という方法で投票すると、コメント表示の時に「#ペアへのコメント」となってしまう。

 こうなっちゃったのは私の perl と unix ファイルシステムへのちょっとした誤解が原因だった。プログラムの方を修正したので今後はこういう現象は発生しなくなると思うが、現在困っているのが「既存のコメントが修正できない」っつー点。
 コメントを記録しているファイルのオーナーが "nobody" になっていて(WWW 経由でアクセスするとユーザー名はこうなるようだ)、上記の経緯で作られたコメントファイルは属性が「オーナー以外はリードオンリー」になっているため、私のアカウントでは実は修正できないのだ。

 この nobody ユーザーのファイルの属性を変更する、もしくはオーナーの名前を変えるような方法を、誰か教えてくれないかしら。
 やっぱり root に頼まないとダメ?


96/ 3/22

 今週でサンデー連載の「デッド・ゾーン!」編が終了した。

 今回は、美神と横島の前世からの縁が明らかになったり、おそらく最強最後最大の 敵になるであろうアシュタロスの野望が明らかになったり、長い間の謎であった「何 故、美神が狙われるのか」っつー問題の真相が明らかになったりと、今後のストーリ ー展開の筋道を読者に示した、有意義なシリーズであったと思う。

 しかし、個人的に強く感じたのは、今回の「デッド・ゾーン!」編が、純粋に少年 マンガとして読んだ場合でも非常に面白いものだった、という点だ。

 平安京・陰陽道・菅原道真公などの歴史的な要素と、魔族・時間移動能力と いったファンタジー的な要素の取り入れ方、さんざん笑わせた後できっちり泣かせる ラブコメ展開、今後を予感させる壮大なストーリーなど、様々な点で実にロマンを感 じさせてくれる作品であった。

 個人的に今回のシリーズは、私が少年の頃にハマっていた「藤子不二雄のSFマンガ」と か「NHK少年ドラマシリーズ」とかを見ていた時の感覚を彷彿とさせるも のがあった。どこかに通じるものがあるのかもしれない。

 そんな訳で「GS美神」は、今や小中学生辺りにも薦められる良質の少年コミック に成長した、と思っている。現在のサンデーは「コナン」をメインに少年層への売り 込みを図っているようだが、子供に売り込むんだったら毎回人が死ぬ「コナン」より も「GS美神」の方がいいと思うぞ。

 って、GS美神も毎回誰かが死んでるんだよな。わはは。


96/ 3/22

 「ベストカップルコンテスト」も、ここ最近は投稿ペースが落ち着いてきたようだ。

 しかし、ポストされたコメント欄の内容の濃さは、私の当初の想像以上だった。特におキヌちゃん絡みのコメントは質・量共に尋常ではなく、もはや私ごときが太刀打ちできるレベルではない事を悟った。
 あの圧倒的な迫力に比べると、やはり私はぬるいファンに過ぎないなと、改めて自覚した。このページの表題に偽りなしだ。

 で、私が推しているベストカップルは、投票ページのデフォルト設定を見ても判る通り、美神=横島である。理由は簡単で、今までのストーリー展開を考えると、どうしてもこの2人がラブラブになる以外に予想が立てられないからだ。
 それに、今回の「デッド・ゾーン!」編で垣間見えた、美神の心の奥底にある感情……もはや、この組み合わせに文句は言えまい(笑)。

 しかしそんな私も、「横島=おキヌ」にポストされていたこのコメントには、素直に感動した:


 今後の展開がどうなるか、という話は別にして、「極楽大作
 戦!!」のベストカップルは?ということなら、文句なくこの
 2人です!!うんうん。


 このコメントを書いたのがどなたなのかは判らないが、実に素直で素晴らしい意見だと思う。
 こーいう愛情がこもったコメントをさらりと書ける人が、キャラを心から愛している「本当のファン」だと言えるのではないのだろうか。

 やはり私は、まだまだぬるいファンに過ぎないようだ。歯がゆいぜ。


96/ 3/28

 サンデー本誌連載の方に、ついに今週復活おキヌちゃんが登場した。私個人の予想としては、おキヌはもう少し「寝かせておく」んじゃないかと思っていたので、意外といえば意外だった。
 サンデーを読んでいない方にこういう重大な事をバラすのは忍びないのだが、仕方がない。辛いだろうが、7月辺りに出るであろう23巻まで待ってておくれ。

 既に一部ファンは愚かにも(笑)狂乱状態に陥っているようだが、だがしかし「おキヌが出た出た」とはしゃぐ前に、「何故、今このタイミングで出てきたのか」を考えてみるべきではないのだろうか。

 今年に入ってからのエピソード「今、ここにある危機!」「デッド・ゾーン!」は、美神の横島に対する恋愛意識を高めるために存在した、と言ってもいいほどの内容だった。今週の冒頭で美神が柄にもなく横島の事を考えて悶々としているのが、それを象徴している。
 今後も、美神の横島に対する心理が物語のベースとして使われると予想するのが自然だろう。

 そこに、ここのベストカップルコンテストナンバー1の実力者、おキヌが登場した。
 彼女は今のところ全然過去の記憶はないようだが、「まだ幽体が肉体と完全に重なり合っていない」とか何とか言っているので、幽霊の時の記憶がなんらかのきっかけでよみがえる可能性もないとは言えない。
 それよりなにより「横島はモテる」ので、事件の経過に従っておキヌが純粋に横島に対して恋愛意識を持ってしまうかもしれない。
 つまりは、美神=横島=おキヌの三角関係が、今ここに復活することになるのだ。

 そして今度は、おキヌは実体だ。いくら何でも以前ほどのボケはもう抜けているだろうし(多分)、もう恋愛が何であるかを認識できる程に成長したはずだ。ここでおキヌが再度横島にラブラブしてしまう事は、もはやのっぴきならない状態を3人の間に発生させかねないと思う。

 そういう訳で、現段階ではまだ何とも言えないが、個人的にはひょっとしたら「今回で、この三角関係にある程度のケリをつけるのではないか」と予想している。


 しかし、今週の終わり方を見る限り、なんか椎名氏はこの次の展開を全然考えていないようにも見えるしなぁ。単なるおキヌの顔見せだけで、あっけなく終わっちゃうかも知れない(笑)。


96/ 3/28

 久しぶりに椎名マンガでボケてみようのコーナー:


 「椎名マンガでボケてみよう」はまだ後に続いてくれる人が登場しておらず、相変わらず途方に暮れている。

 付き合ってくれる人募集中。