《 サウス・アメリカン’ズ ファミリー 》

著者:まきしゃ


横島アパート
横島「え〜?ナルニアへ来いって〜〜〜?やだよ〜〜〜」
Tel:母「別に、ずっと居ろと言ってるんじゃないよ。
    学校も今、休みなんだろ?その間だけでいいから
    こっちに来いって言ってるんだよ。
    必ず来るんだよ。わかったね」ガチャ
横島「くっそ〜、緑しかない所になんぞ、行ってたまるか」

ナルニア
母「いまの様子じゃ、来る気は無さそうね。
  それならこっちにも考えが有るわ」

村枝商事
クロサキ:Tel「はっ、畏まりました。必ずご子息をナルニアに無事
     お送りさせていただきます。
     ご安心ください、横島支社長夫人!」

専務「何〜?わしの指示した仕事をせずに、横島の私事で動く気か?」
クロサキ「指示された仕事は、専務の仕事も含めて、横島夫人に
     処理していただくことになりました。
     本日は、もう何もしないでください。へたに動かれると、
     雑務が増えます」
専務「くっ....」

美神事務所
令子「あんた、この休みをナルニアで過ごすんだって?
   お母さんから電話が有ったわよ」
横島「え〜、そんなぁ。行く気有りませんよ。
   おふくろが勝手に言ってるだけですから」
令子「まぁ、事務所を辞めるわけじゃないし、休みあげるから、
   1週間ほど行って来れば?」

横島「えっ?俺、マジで行く気ないっスよ。
   美神さんやおキヌちゃんの居ないとこなんか、行きたくない〜」
令子「そんなこと言わずに、行って来なさい」
横島「なんで行かなきゃいけないんですか。いやだ〜」
キヌ「美神さん、本人が嫌がってるんですから....」

クロサキ「失礼します、こちらに横島様は、いらっしゃいますか」
令子「あぁ、あなたがクロサキさん? お待ちしておりました。
   これが横島です。どうぞ持ってってください」
横島「えっ?なんで?どうして?」

クロサキ「美神様、どうもありがとうございます。
     こちらが横島夫人からお預かりしたナルニア産の宝石です。
     どうぞお受け取りください」
令子「きゃぁ、すてき」
横島「あんたは、俺を売ったんかい!」
キヌ「あぁぁぁ..」

横島「俺は、行く気なんかね〜からな〜」
クロサキ「横島様、こちらはナルニア支社女性社員の写真集です」
横島「うが〜、キレイなね〜ちゃん〜〜〜〜」
クロサキ「さらに、ナルニア支社まで2名の社員を同行させます。
     君達、入ってきたまえ」
(バニーガール姿のOL)
啓子「啓子で〜す」
冴子「冴子で〜す。横島さん、一緒にナルニアに行きましょう」
横島「横島、ナルニアに行かせていただきます」
令子・キヌ「言うと思った」

キヌ「あ〜、ほんとに行っちゃった〜。いいんですか、美神さん?」
令子「まぁ、実家に1週間帰るだけだからね〜、しょうがないんじゃ
   ない?貰うもの貰っちゃったし....」

飛行機の中
横島、同行OLへのセクハラオンパレード
横島「このおね〜ちゃん、俺んだぁ〜」
啓子「も、もうイヤ.....」
冴子「仕事で海外旅行に行けて、横島部長に会えるからOKしたけど
   割に合わないかも....」

エミ事務所
エミ「えぇ、うちは呪いが専門なワケ。相手は南米のナルニア?
   全然問題ないワケ....」

ナルニア空港
横島「あ〜、とうとう来ちゃったよぉ」
父「お〜、よく来たな」
母「忠雄、待ってたわよ」

横島「って、この派手な出迎えは何っ?」
父「一応、わしもこの国じゃぁ、大企業の支社長で名士だからな。
  息子が来ると言ったら、国王が気を使ってくれてね」
母「どう?ここも悪くないでしょ?」
横島:歓迎のキスをされて、その気になりつつあったりする.....

美神事務所
令子 ムッス〜〜〜「.........」
キヌ「横島さんが居ないと、静かですね〜」
令子「ママも先週から休みとってパパのとこ行っちゃってるし
   シロなんか、横島が休みと聞くと、さっさと里帰りしちゃうし
   タマモもシロになついちゃって、ついて行きたいなんて言うし...」
回想
 美神母「令子、ちょっとパパのとこ行ってくるわね〜。
     ひのめの成長ぶりを見てもらいたいし〜。令子も行く?」
 シロ「横島先生は家族に会いに行かれるのでござるか。
    家族の絆は大切でござる。
    ならば、拙者もその間、父上の墓参りに行かせていただきとうござる」
 タマモ「え〜、人狼の里ってどんなとこ?タマモも行ってみた〜い」

令子「あ〜もうっ。ここで1番偉いのは、わたしなのよ〜!!!!
   なのに横島が休んだだけで、なぜみんないなくなるのよっ!
   きつくて汚くて危険だけど儲かる仕事が出来なくなっちゃったじゃない。
   み〜んな横島のせいよ〜〜〜〜」
キヌ「そんなぁ...」

令子「あぁ、頼りになるのはおキヌちゃんだけだわ」
キヌ「実は私も、早苗義姉さんに会いにいこうかなとは思ったんですけど....」
令子「うっ...そ、そうおキヌちゃん、無、無理しなくてもいいのよ.....」
キヌ「でも、早苗義姉さんは山田先輩と旅行に行ってて
   親には私と会ってることになってるそうなんで....」
令子「.....」

ナルニアの横島家食卓
父「久々の家族団欒に、かんぱ〜い」
母「やっぱり、全員そろうと楽しいわね」
横(まぁ、ちょっとは親孝行しなきゃいかんかなぁ...)

父「どうだ忠雄、美神さんとはうまくいってるのか?
  母さんの話じゃぁ、奴隷のようにこき使われてるそうだが...」
横島「うっ、お、俺が好きで働いてるだけで、べ、べつに
   こき使われてるわけじゃ無いんだよぉぉぉぉぉ....」
父「情けない息子だなぁ、今度日本に帰ったら、また美神さんを
  食事に誘って、話つけといてやるよ」
母「また?」
父「い、いや、父として息子がお世話になってるわけで、
  浮気しようとしたわけじゃ無いんだよぉぉぉぉぉ.....」
横島(ウソつけっ)
母「ま、母さんのみるところ、美神さんが忠雄のものになるとしても
  あと10年はかかるわね。先の長い話だよ」

父「ところで明日なんだが、3人でアルファー国に行くぞ」
横島「何?それ」
父「ナルニアの隣のアルファー国王から招待されたんだ。
  ナルニアの鉱山の成功を見て、自分のとこも開発してもらいた
  いらしいんでな。まぁ、明日は挨拶しに行くだけだよ。」
母「一応、主賓なんだから、きちんとしてなきゃだめよ。」
横島「え〜、堅苦しいのは嫌だな〜、行きたくないよ。」

ドスッ!!:ナイフ&包丁(ゆらぁ〜)
父「行くんだ」
母「きちんとしてね」
横島「は、はい」
父&母(にこっ) 母「やっぱ、家族っていいわね〜」

父 びくっ「ん?」
母「あなた、どうかしたの?」
父「いや、ちょっと悪寒がしたんだが、たいしたことはなさそうだ」
母「そう、ならいいんだけど」

エミの事務所
エミ「呪いはかかったわ。この男は、一生ナルニア国から出国
   できないワケ。専務さん、これであなたの地位は安泰よ」
専務「ありがとうございます。これで安心して夜が迎えられます」
 呪った男の写真を見ながら
エミ(横島かぁ。令子のとこの坊やと同じ苗字ね。まっ、関係ないか)

翌日
母「へぇ〜、忠雄も大人になったねぇ〜。似合ってるじゃない」
父「うむ、これなら国王に紹介しても、恥ずかしくないな」
横島「な、なんかすっげー偉くなった気分....
   こんな俺を見たら、美神さんも俺のことを見直してくれるはずだぁ
   なんてすばらしいんだろう...」
父「偉い男の単なる息子で、おまえが偉いわけじゃない。
  勘違いするな」ポカ

おんぼろ軽飛行機を前に
父「うち用にチャーターされた専用機だ。まぁ隣の国だから、1時間
  ぐらいしか、かからんけどな」
横島「う〜む、正装する意味なかったんじゃないのかなぁ」
父「無理言うな。貧乏な国だからこそ、うちが優遇されてるわけだし」
母「でも、ほんと落ちてもおかしくなさそうね」

横(あぁ、スチュワーデスのいない飛行機って、なんてつまらないん
  だろう....シクシク)
母「そんな顔してないで。そろそろ国境越えてアルファー国に入るよ」

飛行機が空中で急停止 ガクン
横島「えっ?故障?」
パイロット:パラシュートで脱出
父「やばい、みなつかまってろ」と、操縦席へ
母「忠雄、頭をシートより下げてっ。不時着に備えるんだよっ」
横(うわっ、うちの親ってなんかすげー。)

母「心配しなくてもいいよ。こんなときはいつも父さんが、なんとか
  してくれるんだから」
横島「へぇ〜....って感心してる場合じゃないぃ〜。落ちる〜〜」
父「大丈夫だ。信じろ。機体に大きな故障は無さそうだ。
  不時着するぞっ!!」

美神父の作業小屋
美神母「ひのめちゃ〜ん、ほ〜ら、飛行機よ〜〜〜
    あら?あの飛行機、墜落しそう....
    あ〜、しちゃった...
    あなたっ!飛行機事故よ。助けにいかなきゃ!!」

美神事務所
令子 ぼぉ〜...「ん〜.....」
TV「ナルニア発アルファー行き小型飛行機が墜落した模様...」
令子「ん?ナルニア?」
TV「邦人乗客のヨコシマ ダイジュ ヨコシマ ユリコ
   ヨコシマ タダオ の3名が行方不明.....」
令子「!!」
キヌ「美、美神さん....!」

令子「クロサキさん、横島くんの情報入ってないの?」
Tel:ク「ナルニア支社の情報では、まだ捜索中で安否は不明だそうです」
令子「そう、わかったらすぐに連絡ちょうだいねっ!」

令子「じっとしてられないわ。おキヌちゃん、行くわよ、ナルニアにっ!」
キヌ「は、はい!」

不時着地
父「みんな〜無事か〜?」
横島「ん〜、なんとか」
母「3人ともたいした怪我はしてないみたいね」
横島「これからどうなるの?」
父「まぁ、のんびり救助を待つさ」
母「あら、もう来たみたいよ。車の音だわ。ほら、忠雄。
  大声出して合図しなさい」
横島「へいへい....
   お〜い、お〜い。あっ、気付いたみたい、近づいてくる」

横島「えっ、あれ?美神隊長?」
美神母「あらっ、横島くん?」

母「はじめまして、忠雄の母です。いつもお世話になって....」
美神母「はじめまして、令子の母です。こちらこそ...」
父「はじめまして、忠雄の父です。いつもお世話になって....」
美神父「はじめまして、令子の父です。こちらこそ...」
横島(うわゎ、この恥ずかしさって、いったい何?...)

美神父の車で移動中
横島「こんな所で仕事してたんですかぁ、知らなかったなぁ」
美神母「このあたりで主人が動物の観察をしているのよ。
    令子も来ればいいのにねぇ」
横島「あの人には無理だ...」

美神父「アルファー国王から招待されているんですか。
    それでは車でお送りしますよ。ここからだと2時間ほどですから」
父「それは助かります。よろしくお願いします」

美神父「このあたりが、ナルニアの国境になります」
父「ほう...えっ?」ゴンッ 車から投げ出される
横島「おやじ、なにやってるんだよ」
父「いや、何かにぶつかったみたいなんだが....」

車に戻ろうとする父 ゴン 
父「な、なんだ? 見えない壁でもあるのか?」
美神母「この感じは....
    横島くん、お父さん誰かに呪われてるみたいよっ!」
横島「えぇ?」

美神母「横島さんにかけられている呪いは、ナルニア国から外へ
    出られなくしたもののようです。
    ですから、国境線が見えない壁となっています。」
父:見えない壁と格闘中 ゴンッ ゴツン!

横島「じゃぁ、飛行機が落ちたのもおやじのせいかぁ〜?
   いったい誰に恨まれてるんじゃ〜」
父「わしほどにもなれば、恨む奴はいくらでもおるわい。
  わしが叩き潰した商売敵は、数え切れんからな」

母「では、このまま一生ナルニアから出られないんでしょうか」
美神母「いえ、呪いを解けば問題ないのですが....かなりの危険を伴います」

美神父作業小屋
美神母「この魔方陣を使って呪いを逆流させます。呪いをかけた呪術師に
    解いてもらうよう、まずは説得してみてください。
    ただ、相手はおそらくプロですから素直に解いてもらえるとは思え
    ません。そうなったなら、相手に霊的ダメージを与えて、強制解除
    させるしかありません。」
父「ふむ、説得か強制か...ですね。やってみましょう」

横島「えっ、でもおやじは霊能力者じゃないですよっ」
美神母「たしかにプロでは有りませんが、強い霊波を感じます。
    横島くんのお父さんですもの。不思議じゃありませんわ。
    それに、私と横島くんで霊波を送って増幅させれば、
    高い確率で成功すると思いますよ」

父「なんだ、おまえの手も借りるのか。役に立つのか?」
横島「こう見えても、霊能力は高いと神様(小竜姫)に認められてるんだから!」
美神母「ええ、うちの令子より霊能力は上だと思います」
横島「た、隊長....」
美神母「常識さえあればね...」

美神母「ただし、戦うのはあくまでも呪いをかけられた横島さん自身です。
    武器として神通棍をお貸しします。ちょっと念を込めてみてください」
父「ふむ、こうですか?  はぁっ!」
ぼっ!
横島「す、すげ〜....」
美神母「て、手助けしなくても大丈夫かも....」

母「忠雄、霊波を送るのってどうやるんだい?お母さんも、手伝いたいからね」
横島「あぁ..こうやって念を込めておやじに向けて....」
母「ん...こうかい?」
ぼんっ  霊波で吹き飛ばされる父
横島「そ、そう...」
美神母(この家族っていったい....)アンタノトコモジャ

美神母「それでは始めますっ!」

エミ事務所
かたかたかた...
タイガー「エ、エミさん、呪いを封じた箱が.....」
エミ「私の呪いを解こうとしている奴がいるワケね。
   面白いじゃん。呪いを100兆倍にして返してあげるじゃん」
ぼんっ
父の霊体「わしに呪いをかけた奴はどいつだぁ〜」

エミ「ふふん、おたくやるじゃん。私の呪いを解くつもりね。
   でも、そーはさせないわよ。ほほほほほ」
父の霊体「おや、私に呪いをかけたのは、あなたなのですか。
     これは失礼しました。
     こんな可愛らしいお嬢さんだとは思ってもみなかった」
エミ「えっ、あ、ど、どうも」

美神父作業小屋
横島「おやじ〜、母さんに聞こえてるぞ〜....」
母(呪いが解けたら、呪ってやる....!)

エミ事務所
父の霊体「どうです、今度ご一緒にお食事でも。
     ただ、今の私は呪いのせいでそちらに行かれない....
     解いていただけないでしょうか?」
エミ「えっ、えぇ、ど、どうしようかな....」
タイガー「エ、エミしゃ〜ん、しっかりしてくださ〜い」

美神父作業小屋
横島「あぁぁぁ〜、そんなんで説得しちゃったら、
   呪いが解けても家庭が崩壊するぅ〜〜〜」
母「あなた! 別れてもいいのね?」
父 びくっ

エミ事務所
父の霊体「あぁぁ、母さんごめんなさい。」
エミ「はっ、なによこいつ。調子狂うわね。
   私はプロの呪術師よ。そんなんで呪いをとくわけないじゃん。
   おたくを一生ナルニアに閉じ込めてあげるわ」

父の霊体「あいにく、日本は私を必要としてましてね。
     ナルニアに骨をうずめる気は有りません!」
エミ「はっ、交渉決裂ね。いいわよ、かかってらっしゃい」

美神父作業小屋
美神母「横島くん、始まるわよ。集中して!」
横島「はい。おやじ、がんばれよっ!」

エミ事務所
父の霊体「横島、行きます。はぁぁっ!」
エミ「神通棍!?...なに?こいつ、つ、強い....」
タイガー「エミしゃん?」

エミ「やばい、このままじゃやられてしまう。
   タイガー、30秒間持ちこたえてっ!」
タイガー「はいっ!」
エミ「霊体撃滅波〜〜〜〜〜!!!」

美神父作業小屋
横島「うわっ」飛ばされる
母「きゃっ」
美神母「うっ..このパワーは!?」

エミ事務所
エミ「ふう〜、やっと終わったワケね...」
父の霊体「この程度で、やられるわけにはいかんのだ.....」
エミ「な、なに??? まだ、終わってないワケ?」ゾ〜〜

父の霊体「家族のためにも、力を貸してくれてる美神さんのためにも
     負けるわけにはいかんのだっ....」ゼェゼェ...
エミ「えっ?えっ?美神って、令子のこと?
   家族って、令子の助手の横島?」
父の霊体「美神さんは令子さんのご両親だが、家族はその横島だっ!」
エミ「げっ!!!」

美神父作業小屋
美神母「相手は私たちのことを知っている? もしや小笠原さんでは?
    それなら交渉の余地有りだわっ!
    横島さん、私の話を彼女に伝えてください!」

エミ事務所
父の霊体「美神さんからの伝言です...あなたは小笠原エミさんですか?」
エミ「そ、そうよ」
父の霊体「それでしたら、横島の..私への呪いを解いてください。
     お互い、無駄な戦いは避けたいと思います。
     依頼主には、私が友人の家族だったということを知らなかった
     ということでお断りすれば、筋は通ります。
     いかがでしょうか?」

エミ「たしかに、令子の関係者総出で対抗されると分が悪いワケ。
   わかったわ。呪いを解きます。
   相手が令子だけなら、絶対解いてやんないんだけど....」

父の霊体「ありがとう。無理言って悪かったね、かわいいお嬢さん」
エミ「えっ、いえ、どういたしまして」
父の霊体が消える

エミ「しょうがないね。呪いを解くとするか。
   横島の奴、いい親父持ってるじゃん....スケベそうだけど」

美神父作業小屋
ふっ 美神母「どうやら呪いが解けたようですね」
父「ありがとうございます。助かりました」
母「ありがとうございます」
父「忠雄も、結構やるな。少し見直したぞ」
母「そりゃ〜わたしたちの息子ですからねっ」

成田空港
トゥルルルル...
令子「あっ、ママ?横島くんの乗った飛行機が墜落したらしいんだけど、
   そっちに情報入ってない?今から、ナルニアに行くけど。」
美神母「令子ね?横島くんならここに居るわよ。電話かわるわね。」
令子「へっ?」

横島「美神さ〜〜〜ん、死ぬかと思ったっスよ〜〜
   怖かったっスよ〜〜〜!!」
令子「なんだ、元気そうじゃない。助かったんなら、めそめそするな、
   うっとぉしい。おキヌちゃんとかわるね」
キヌ「横島さん、無事だったんですね!
   きゃ〜、よかった〜。」

令子「...じゃぁママ、電話切るから。うん、こっちは大丈夫」
令子「さて、帰るか。大騒ぎして、損しちゃった。」
キヌ「そうですね。」

令子「そうだ、大事なとこに電話しなきゃっ!」
キヌ「?」
令子「エミ? あんた、聞いたわよ。横島くんのお父さんに呪いを
   逆流させられて、霊体撃滅波も効かなかったんですって?
   さすが資格試験3位の実力ね。ほ〜ほほほほほほ」
エミ「....」
キヌ「あぁぁぁ..」

クロサキ「横島支社長は無事だそうです」
専務「......」ガクッ

                    END
 


※この作品は、まきしゃさんによる C-WWW への投稿作品です。
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