ぞくっ 
「っ!!」 
「タマモちゃんどしたの?」 
足を止めたタマモに、並んで歩いていたおキヌは足を止めた。 
「・・・・嫌な予感が・・・」 
「えっ、いったい何・・・!?」 
「わかんない。 でも嫌な予感・・・」 
「お、脅かさないでよ〜〜〜・・・」 
「な〜んちゃって。」 
「・・・?」 
「嘘嘘、冗談よ。」 
「・・・・・もうっ、コラ待ちなさい―――っ!」 
「わっ、そんな怒んないでよ―。」 
買い物かごを振り上げるおキヌに、タマモは走り出した。 


きつねレポート

 赤い尻尾の誘い 


「お腹減った〜〜・・・・」 
「おキヌちゃん遅いな―・・・・・何やってんだ?」 
美神と横島はソファーでだれていた。 
「横島君ちょっと携帯にかけてみてよ。」 
「うい〜〜っす・・・」 
横島がのろのろ立ち上がる。 
『オーナー、お客様です。』 
「・・・わかった、お通しして。」 
美神も立ち上がり、髪をすっと手で整える。 
「誰っすかね?」 
「仕事の依頼でしょ、あんたもしゃきっとしなさい。」 
「へ―い。」 
かちゃっ ドアが開き、赤髪をポニーテールにした女が入って来た。 
「ヤッホ―令子ちゃん、久しぶり。」 
「あ・・・お、お姉ちゃん・・・・!?」 
「お姉さま――――っ!!」 
「わぁ!?」 
横島は赤髪の女に跳びついた。 
「私、妹さんとは正式にお付き合いさせて頂いてて、これからはあなたとも――・・・!!」 
「実の姉じゃないわよっ!」 
ばきっ 
「ぶっ・・・!?」 
「ナイスパンチ。」 
「えっ、あ・・・・えへへ――。」 
ぱちぱち手を叩く女に、美神は頬を赤くした。 

「美神殿の姉上?」 
「そんなたいそうなものじゃないのよ。」 
まじまじ見つめてくるシロに、女は微笑んだ。 
「そんなことないわよお姉ちゃん。 私にとっては、由宇お姉ちゃんは大事なお姉ちゃんなんだから。」 
「ありがとう、令子ちゃん。」 
「由宇さんは、どういうあれ何すか? やっぱり隊長のお弟子さん・・・・?」 
「隊長・・・?」 
「ああ、ママのことなの。 今はGメンにいるんだけど・・・」 
「えっ!? 先生生きてるの・・・・!?」 
「そっか、お姉ちゃん知らないんだ・・・・・いろいろあったんで説明すると長いんだけど、生きてるのよこれが。」 
「へえ〜・・・」 
「私もすっかり騙されてたんだ。」 
「あらあら。」 
由宇は笑って静かにお茶をすすった。 
「それより、由宇殿のことを聞かせてくだされ。」 
「俺も俺もっ、ぜひ聞きたいです。」 
「ちょっとあんたら・・・・・ごめんねお姉ちゃん。」 
「いいよ。 そうね〜、じゃまず名前から。 水沢由宇、現在フリーターをしながらぶらぶら旅行してます。」 
「GSじゃないんでござるか?」 
「それが私才能なくってさ〜、先生の所でも1ヶ月しか修行しなかったんだわ。」 
「短・・・」 
由宇は頭をかいて笑った。 
「試験もいろんな国で5回くらい受けたんだけどね―、全部駄目でした。」 
「「・・・・・」」 
照れた笑顔の由宇に、横島とシロは顔を見合わせる。 
「それに比べて令子ちゃんは凄いじゃない、さっすが先生の娘よね。 噂はいろいろ聞いてるよ。」 
「そ、それほどでも・・・」 
「でもがめついのはほどほどにね。」 
「うぐっ・・・」 
「由宇殿、美智恵隊長にお会いになったらどうですか?」 
「そうっすよ。」 
「んん〜・・・・や、いいや。」 
「何ででござるか? きっと隊長も・・」 
「私、そんなにどころか全く駄目な弟子だったし、今更顔会わせ難いのよ。」 
「そんなの・・・・ママはお姉ちゃんのこと気にいってたわよ。」 
「西条先輩みたいにはいかないよ。 ごめんね令子ちゃん。」 
「私はいいけど・・・」 
「ん? 由宇さんは隊長や美神さんに会いに来たんじゃないんですか?」 
「令子ちゃんに会いに来たのよ、もう何年ぶりだったかな?」 
「わかんないよ、ほんと・・・・・久しぶりだもん。」 
「すっかり大人になったよね〜、恋人とかいるの?」 
「えっ、その・・・」 
「はいはいっ、ここに・・」 
ばきっ 
「今は・・・・・保留、かな?」 
「そっか。」 
かちゃっ 
「お、遅くなりました〜・・・・・」 
「ただいま―。」 
おキヌとタマモが部屋に入ってくる。 
「あ、2人共お帰り―。」 
「あれ、お客様ですか?」 
「ああ、この人は・・」 
「ああ――――――っ、タマモちゃんっ!!?」 
「げっ、水沢由宇・・・!?」 
立ち上がる由宇に、タマモはぼとっと買い物かごを落とした。 
「何っ、知り合いなのお姉ちゃん・・・!?」 
「おいおい・・・」 
「またでござるか・・・・?」 
「あの〜・・・・話が見えないんですけど・・・・」 
驚き顔の3人に、おキヌは1人困った顔になった。 

「まさかタマモとお姉ちゃんが知り合いだったとは・・・」 
「世の中マジで狭いっすね〜。」 
「しっ、2人共静かに・・・」 
「シ、シロちゃん重いよ〜・・・」 
4人は廊下から、タマモと由宇だけ残した部屋のドアに耳を押し当てていた。 

「・・・・・」 
「・・・・・」 
黙ってお茶をすする由宇に、タマモが口を開いた。 
「で、ページは埋まったの?」 
「え? ・・・・・ああ―、まだまだ。 あと17匹かな?」 
「17・・・・・何で増えてるのよ?」 
「最近3ページ分の奴が死んじゃったのよ。」 
「そう・・・・それじゃあ、まだアタシに用はないんじゃないの?」 
「今日タマモに会ったのは偶然よ。 でもまさか本当に令子ちゃんと知り合いだったとはね〜。」 
「そりゃこっちのセリフよ。」  
タマモは窓の外にやっていた視線をすっと由宇に向けた。 
「・・・・あんたあの山にいたんでしょう? 温泉街の。」 
「・・・・・ええ。」 
「やっぱり。」 
「あのお嬢ちゃんのおかげで、私は1ページ埋めそこなったんだけどね〜。」 
「あんな山の神さん狙ったの?」 
「私が選んだ訳じゃないもん。」 
「そりゃ―そうでしょうけど。 ま、残念でした。」 
にひひと笑うタマモに、由宇も笑い返す。 
「あなたに会えたのは丁度いいわ。 どう? 久しぶりに手―貸してくれない?」 
「はあ〜?」 
タマモは顔をしかめる。 
「いいじゃな〜い。 ね? お願いっ。」 
頭を低くして手を合わせる由宇に、タマモは顔をしかめた。 
「そんな顔しないでさ〜。」 
「前の報酬踏み倒したのは誰よ・・・・?」 
「なによ―、細かいこと気にしないの!!」 
「人を貨物室に3日も閉じ込めといて言うことはそれだけかいっ!!」 
「前の分も払うからっ、ねっ、ねっ、ねっ?」  
由宇は潤んだ瞳でタマモに顔を近づけた。 
「・・・・・ったく、しょ―がないない―・・・・」 
「やたっ! だから好きよタマモ!!」 
がばっとタマモを抱きしめる由宇に、タマモは苦笑いを浮かべた。 
「よろしくね相棒っ。」 
「・・・はいはい。」 

「・・・・・・と、言うわけで、2ヶ月くらいタマモと一緒に旅してたんだ。」 
「そうだったの・・・・・ったくタマモも、お姉ちゃんに会ったんなら会ったって言ってくれればいいのに。」 
「アタシだって由宇が美神さんと知り合いだなんて知らなかったんだから。」 
「それでお姉ちゃん、今日はどうするの? 泊まってけるでしょ? 私がご飯作るから。」 
「あ、私も手伝いますっ。」 
「拙者も拙者もっ!」 
立ち上がった美神に、おキヌとシロもつられて立ち上がる。 
「サンキュー令子ちゃん。 でもあんまり時間がないんだ。 そろそろおいとまするわ。」 
「そうなの・・・・な―んだ、せっかく会えたのに・・・」 
うつむきかける美神に、立ち上がった由宇は優しく肩を叩いた。 
「元気出して令子ちゃんっ。 しばらくは日本にいるし、ちょくちょく会いにくるわよ。」 
「ほっ、ほんと!?」 
「ほんとほんと。 あ、でも先生には内緒ね?」 
「うん。」 
「ありがと。 じゃあ、行くね。 皆さんもまたね。」 
由宇はおキヌ、横島、シロと順に顔を見渡した。 
「はい。」 
「今度ぜひデートを・・・っ!」 
ばきぐしゃっ 
「由宇殿もお元気で。」 
「ええ。 じゃあ、行こっか。」 
「ん―。」 
ドアを開け、手を振って出て行く由宇に、タマモも続いて出て行った。 
「「「「・・・・・あれ?」」」」 

その夜、某市営美術館

「で、目標がここにいるの?」 
「お―いえ―。」 
暗くなった美術館の前に、タマモと由宇は立っていた。 
「オカルトに関係なさそうに見えるけど。」 
「大切な物は、案外近場にあるもんよ。」 
「そういう問題かな―・・・・」 
「ほら、警備室お願い。」 
「相変らず他力本願なこって。」 
タマモは髪をかき上げながら石畳の階段を登った。 

かつっ かつっ かつっ 
「あったあった。」 
由宇は1枚の絵の前に立った。 手にしているくすんだ黒色の本の表紙に、月明りを弾く針が浮いていた。 かすかに動くそれがその絵を指している。  
「この絵、ね・・・」 
由宇の肩に手をかけ、タマモが後から覗き込んだ。 
「カメラとかは?」 
「いじってきましたよ。」 
「ど―もど―も。」 
湖の情景を描いたそれには小さく白い鳥が浮んでおり、タマモはそれに目を向ける。 
「・・・・・こいつか。」 
「うん。」 
「ど―いうのなのかな?」 
「さあって・・・・・創作者の思いか描いて封じたのか・・・」 
「アタシの見たとこじゃ、多分後者ね。」 
「封じられてるってこと?」 
「恐らくは・・・・・ま、さっさと始めましょ。」 
「じゃ、一丁、いきまっせ!」 
「ん。」 
由宇は本をぱらぱら開き、白いページにをその絵に向けた。 
「我は古き契約を受け継ぐ者なりっ、我が声、我が呼びかけに応えよっ! かの本に封じられし災厄を討つべくして、かの本に封じられよっ!!」 
「・・・・・」 
「・・・・・」 
「・・・・」 
「・・・・」 
「・・・・・・・ご要望には応じてくれないみたいよ。」 
「ぐっ、ったくどいつもこいつも素直じゃないんだから。」 
「それが普通だと思う。」 
「しゃ―ない、強引にいくわよ?」 
「ま、予想どおり・・・」 
「ほい。」 
由宇は絵に向かって『排出』の文字の書かれたお札を張り付けた。 しゅばっ!! 
「おっ!」 
「出たっ、タマモっ!!」 
白く首の長い大きな鳥が飛び出した。 自ら強い光を放つそれにホールが明るくなる。 
「ふっ!」 
ぴっと後髪を1本引き抜いたタマモはそれを振った。 鞭状になる髪がびゅっと伸び、白い鳥に絡みつく。 
『くきゃ――っ!!』 
ばさばさっ! 
「ほ―らじたばたしないっ!!」 
床に落ちてばさばさもがく鳥に、タマモは縛り付けた髪を引いて鳥を踏ん付ける。 
「由宇っ、早く!」 
由宇は白紙のページにを広げて鳥に向ける。 
「ごめんっ、この中で戦って! 吸引っ!!」 
しゅごおおおおっ!! 
『ぎょわ―――・・・・!』 
しゅぼんっ 明るくなっていたホールはとたんに暗くなり、由宇がパタンと本を閉じる音が響いた。 
「ふうっ・・・」 
「お疲れさん。」 
「ん・・・・」 
目を細めて本を抱え込む由宇を、タマモは黙って見ていた。 
「あと16・・・」 
「さっさと集めなさい。 それが、あんたの望んで手にした本の定めでしょ?」 
「うん。」 
顔を挙げた由宇は、真っ直ぐタマモの瞳を見つめ、笑った。 

翌日 同じ場所、絵の前 

「ん―――――・・・・」 
腕組みをする美神は壁にかかっている湖の絵を睨んだ。 
「いかがでしょう。 除霊出来ましょうか・・・?」 
「館長さん、私にはど―見てもこれはただの絵にしか見えませんわね。」 
「そ、そんな馬鹿な・・・!」 
「横島君、荷物しまっていいわ。 帰るわよ。」 
「へ―い。」 
「あ、あの・・・・本当に・・・」 
おろおろする館長に、美神は笑顔で応える。 
「何かしらの霊波は感じられますが、もうなくなりましたわ。 今後、この絵には何も起きないでしょう。」 
「そ、そうですか・・・」 
「素適な絵ですわ。 きっとたくさんお客を呼んでくれますよ。」 
「美神さんにそう言って頂くと、ほっとします。」 
「では、また何かありましたら、美神除霊事務所をお頼りください。」 

東京駅  

ベンチに座っている由宇とタマモの目の前を、多くの人々が行き交った。 
「次は・・・・どこに?」 
「さあ・・・東か西か、この本次第かな。」 
本をぺしぺし叩く由宇は足をぷらぷら振る。 
「そう・・・」 
「・・・・・ねえ、このまま一緒に来ない? 前みたいにさあ。」 
「!!」 
声を少し大きくした由宇がタマモに顔を向けた。 タマモは目を丸くして由宇の目を見つめ返す。 
「・・・・・・」 
「ねっ?」 
「・・・・・・」 
タマモはゆっくり顔を正面に戻す。 由宇はふっと息をこぼして伸びをした。 
「冗談よ、冗談。」 
「由宇・・・」 
「今の生活が気に入ってるんでしょ? だいたい気まぐれな子だからね、あなたは。」 
「・・・・・アタシは・・・」 
「いいよ。」 
由宇も顔を前に戻す。 
「・・・・別に、あんたが嫌いだとかじゃないわよ。」 
「私も、あなたの力が欲しいわけじゃないわよ。」 
「・・・・・」 
「・・・・・」 
ぷるるるるるるるるるるるるるるるるるっ 
「じゃ、私行くよ。」 
由宇は立ち上がって本をしまい、かばんを掴む。 タマモも立ち上がった。 由宇は電車に乗り、振り返る。 
「じゃ、またね。」 
「ええ。」 
差し出された手を握るタマモは笑った。 
「死ぬんじゃないわよ。」 
「もっちろん。 タマモこそ、令子ちゃんに迷惑かけちゃ駄目よ?」 
「馬鹿犬じゃあるまいし。」 
「ふふっ。」  
「・・・・・いつでも頼ってよ、アタシらは・・・・その・・・」 
「相棒、でしょ?」 
「・・・・・ええ。」 
微笑む由宇に、タマモは苦笑した。 
「じゃあ。」 
「・・・・じゃあ。」 
すっと放れた手を、閉まる扉が間に割って入った。 ゆっくり動き出す電車は、タマモの視界から次第に由宇を遠ざけた。 見えなくなるまでそこで立っていたタマモは、一息ついて歩き出した。  

「!」 
駅から出たタマモは美神の姿に足を止める。 
「お姉ちゃんは行っちゃった?」 
「ええ。」 
「そう。」 
「・・・・・・」 
「なんて顔してんのよ・・・・」 
「・・・うるさいわね。」 
ぷいと美神を無視して歩いていくタマモに、美神も続いた。 
「お姉ちゃん、あの黒い本で何してるっての?」 
「!? 知ってたの・・・・?」 
足を止めたタマモは振り返った。 
「私は美神令子よ? 素人のお姉ちゃんがあんなオカルト関係のもん隠し持ってりゃ、おかしいって思うわよ。」 
「・・・・・」 
「知ってるんでしょ?」 
「・・・・・知らない。」 
タマモは美神に背を向け、再び歩き出す。 
「嘘つき。」 
「・・・・・」 
「私だって、お姉ちゃんのこと心配したっていいじゃない。」 
「駄目とは言ってないでしょが。」 
「だいたいの察しはつくわ。 今更違法の1つや2つで私がびびるとでも思ってるの?」
「そりゃ、思わないけどさ・・・・」 
「だったら話なさいよ。」 
「・・・・・・駄目。」 
「何でよ?」 
「アタシは知りません。 由宇本人から聞けば?」 
「白を切ろうってのね・・・・」 
「ふんっ。」 
「・・・・・・まあいいけど。 お姉ちゃんはしっかりしてるから。」 
「そお?」 
「そうよ。 それより、今日はあんたにも仕事手伝ってもらうわよ、ただで。」 
「え〜。」 
「え―じゃないっ。」 
「今日は気分がのらない・・・」 
「却下よ。」 
「はあっ・・・・・・わかった。 ボランティアしてあげるわ。」 
「よろしい。」 

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【次回予告】 
愛子 「突撃インタビューっ!!」  
タマモ「はい・・・?」 
シロ 「やいタマモっ! 貴様先生をどう思ってるでござるか!? 正直に吐けっ!!」 
愛子 「ああっ、落ち着いてシロ特派員っ!!」 
タマモ「馬鹿組み共・・・」 
美神 「タマモ、この仕事はあんたがやる・・・・?」 
タマモ「ん、貰う。」 
シロ 「無心するなでござるっ!!」 
タマモ「横島荷物持つっ!」 
横島 「いや―――っ! 単位がっ、授業が〜〜〜〜〜っ!!」 
美神 「頑張れ〜。」 
愛子 「次回、『レイク・ハント』」 
横島 「何!? これはまさか、俺とタマモの・・・・!!?」
シロ 「何ですとぉ!!?」 
タマモ「何? 何かあんの・・・・・!?」 


【 補足サブキャラクター解説 】 

水沢由宇 
タマモの初めて組んだ相棒。 赤毛をポニーテールにまとめた女性。 年齢26。 普段はフリーターと名乗っているが、オカルトを違法に使って依頼を受けることを生業とする何でも屋。 仕事はオカルト関係に限るという訳でもなく、探偵もどき。 が、当然失敗もあれば仕事のない時期もあり、とっても貧乏。 かつての美神美知恵の弟子の1人で、そのなかでも1番できの悪かった弟子。 研修期間は約1ヶ月程度。 西条とも直接面識はない。 が、美神とは結構仲がよく、面倒見のいいお姉ちゃんであった。 GS試験はいろんな国で5回ほど受けるが全て失格。 無免許である。 つたない霊力をカバーするのは、身につけた知識と使いこなす強力なアイテム。(プラス、タマモに頼る。) どのくらいつたないかと言うと、彼女の霊力では神通棍は3回に1回ぐらいしか伸びず、お札も不発が多い。 タマモとコンビを組んでいたのは2ヶ月程度。 性格は大雑把でいい加減。 明るく前向きの姉御肌。 所持する本に神や悪魔や霊を封じるのはいろいろ理由あり。 


※この作品は、狐の尾さんによる C-WWW への投稿作品です。
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