GS美神 ひかり

後書きと補足



(な、長くなってしまいました・・・・でも読んでくれると嬉しいです。)

まずはご挨拶を。 読んでくださった方、ありがとうございます。 本編の書き方が書き方なので、ここではある程度の補足などを付け加えていこうかと思います。 

「横島ヒカリ」について。 最後まで文章として書くかどうか悩みましたが、彼女は横島君とおキヌちゃんの娘です。 美神が出てきた時点でわかったかもしれませんが。 ルシオラの転生先かどうかは不明です。 そういうことにこだわりすぎると、柔軟な人生が送れませんよ・・・? 横島の子供については、いろんなssで多くがルシオラの生まれ変わりでした。 それがいいとか悪いとかでなく、そういうのではたとえ転生しても転生前のことを引きずって生きることになります。 それは子供にとって、例えルシオラの生まれ変わりにしろ幸せとは言えないかも・・・と考え、違う「子」をつくりました。 それに、他の多くの横島Jrの話は、登場はしても「話」ではなかったので、今回長々と1つの話を作ってみました。 いろいろ設定が大変でした。 以下、長々と補足説明です。 

ヒカリはどちらかと言うとおキヌに似ており、そのステータスを受け継いだために、よく「聞こえる」体質という設定です。 この場合、聞こえる範囲が広いのでなく、心の中までよく「響いてくる」というものです。 (アリマトの気配を感じ取れるのもそのため) そのため、幼少のころから霊や物の怪と言うものを恐れ、襲われたことによってGSという職業を嫌って恐れていたということにしてます。 もちろん六道女学院に行く予定はなく、普通に高校生となる予定でした。 が、両親がザンス王国に仕事として行ってる間にテロで死亡。 このころちょうど高校入学前、というあたりです。 高校入学を辞め、1年間シロの元で研修、修行をし、1年後の試験で資格を習得します。 この試験でもいろいろあったという設定ですが、まあ、いいですよね。 そしてタマモと愛子を誘い、両親の事務所を継いだ、という設定となっております。 

タマモは、基本的にあんまり変わっておりません。 まあ、ずっと大人の女性となっていますが。 1ヶ所に居座ることなく、どこへともなくぶらぶら気ままに生きてきた彼女は、時折美神や横島達の所にいて、そしてまたどこかに、というふうな生活をしておりました。 ヒカリと組むことにしたのは「気が合ったから」、です。 ヒカリがシロでなくタマモを選んだのもやっぱりそういう理由です。 ヒカリもそうですが、この2人は美智恵を嫌ってます。 理由はいろいろです、ああいうのは嫌いなんですよ。 タマモはヒカリの意思を大事にしているわけで、死を望んでいたわけでは当然ありません。 ただ、GSになることを拒んでいたヒカリが、自分の意思でやろうとしていることを助けてやりたかったのかもしれません。 昔シロと組んでいたこともありましたが、直線的なシロよりも、柔軟の効くヒカリとのほうが相性はいいようです。 ヒカリとのコンビ戦が書けなかったのは残念です。 

愛子は横島達卒業後も高校にいたのですが、その後六道女学院の教科をアルバイトするようになり、ヒカリの事務員になってからもまだやってます。 学校妖怪ですから、学校に行かないといけないのです、多分。 でも、事務所に住んでます。 小鳩は福の神の恩恵を受けて医大に入り、医者となります。 GSになれない彼女が皆の役に立ちたいと考えた末の結果です。 が、死んでいく横島達の力になれなかったことを悔やみ、せめてヒカリは、と今回頑張ってましたが、涙が多かったのは可愛そうでした。 

シロは横島が結婚、独立後にフリーのGSとして世界中をぶらぶら仕事をして渡り歩きます。 Gメンからの受けもよく、助っ人としてよく呼ばれていました。 弟子はとっておらす、後のヒカリのみです。 ザンス王国内でのオカルトテロ防止のため、横島、美神達と共にザンス王国へ行くも、横島、おキヌ、唐巣神父の死亡という代償で何とか現場を収集することとなります。 ちなみにこの時の指揮官が美智恵、しかし落ち度はないとし、シロ自身も美智恵を恨むようなことはありませんでした。 ついでに言うと、エミはこの時から王室に頼まれアリマト研究のため姿をくらまします。 冥子は両足を怪我して車椅子生活に。 雪之丞は再起不能なほどの大怪我を負います。 ヒカリの師匠は頼まれたからで、本当ならすぐに修行の旅に出るはずでした。 横島達を守れなかったので、せめてヒカリはと思うのは、弟子としての責務と考えていたからかも。 

ピートは高校卒業後に唐巣神父を手伝っていましたが、タイガーが結婚、ニューヨークへ移った後にエミと組むことに。 しかし何年も進展が特にないままで、Gメンに入って西条の代わりに日本支部を任されることに。 横島夫妻とは私生活において付き合いが多く、ヒカリが幼少のころから「お兄ちゃん」となついていたのもそのため。 ヒカリが事務所を経営するようになり、呼び名が互いに「〜さん」となる。 ヒカリが涼介を「伊達君」と呼ぶようになるのもこのころ。 エミが姿をくらまして後はヒカリが気になる一方で、エミのことをまだ気にしており、今回答えを出してみました。 

涼介と冥那はヒカリの幼馴染です。 共にヒカリと違ってGSとしてバリバリに英才教育を受けて育ちました。 冥那は泣きすぎると式神が一緒に泣くというくせがありますが、うるさいだけです。 父親のおかげかも。 ヒカリより年上ですが、気分は同い年です。 見た目は年下ですが。 いたずら好きは器用な夜叉丸が手に入ったことと、そのターゲットとなる涼介がいたことによります。 涼介は親譲りで負けず嫌いですが、かおりの教育で言葉づかいに礼儀があります。 3人の中で1番下なので弟扱いを受け、いまだ続くそれがちょっと悔しいようです。 姓が「弓」でなく「伊達」なのは、子供に押し付けられた生活をさせたくないというかおりの願いからです。 が、結果として、彼は子供のころから両親に憧れ、GSとなりました。 ヒカリが好きなのは冥那のいたずらを受けていつも慰めてくれるのが彼女だったから。 冥那も好きは好きですが。 雪之丞が怪我をしてからは、両親に代わって稼いでます。 

美神は横島とおキヌ結婚後、イギリスに事務所を移して西条と結婚します。 横島とおキヌの結婚を1番祝福したのも彼女で、2人の死に1番涙したのも彼女です。 横島君とのドロドロを期待した人には申し訳ありませんが、そういうのはありませんでした。 子供は2人いますが、ヒカリ達よりずっと年下でイギリスにいるので出番なしです。 すいません。 「おいしい役」が好きなのだそうで、今回かっこよく登場し、さわやかに帰しました。 どうでしたか? 母親との折り合いは再会した当初はよかったのですが、既に自分の生き方と信念を持っている美神に対し、成長期にかまえなかった分、子ども扱いしてやかましく言う美智恵は美神を認めようとせず、その中は少しギスギス。 横島達の死によって一気に悪化、只今喧嘩中。 旦那の西条さんは大変な気苦労です。 ちなみに元美神の事務所に美智恵が住んでいるのは人工幽霊1号がいるから。 ひのめはそんな美智恵の教育を受けて育ったので美神とは対照的な性格。 でもお姉ちゃんは大好き。 留学先のニューヨークが気に入り、そのままあっちへ。 タイガーやその妻(魔理)とよくあっている。 ザンステロによる航空会社の欠航で、日本に来る手段がなく、出番なし。 すいません。 

横島とおキヌは結婚後、横島除霊事務所を経営。 美神がイギリスに渡ったため、日本で指折りの凄腕GS夫妻となります。 ヒカリが特異体質のため、2人もGSになることを強制はせず、フルートを頑張るヒカリを見守るはずだったのですが・・・ おキヌはネクロマンサーとしてGメンからの勧誘があったのですが、融通の利かないGメンよりは、とフリーのGSを選びました。 横島は他の皆様がお考えのようなものすごい超人(世界を引っくり返すような力はないですし、神様や悪魔に付け狙われるなんてありえないでしょう?)ではありませんが、優秀なGSとして、多くの依頼が来ます。 ザンスのオカルトテロに対しては、横島は王室の警護として雇われ、おキヌは和平推進派の協力と、それぞれ別の形で取り組んでいました。 が、横島はテロの持ち込んだアリマトを壊す過程において死亡、アリマトともに吹っ飛び、おキヌは会談を設けた中で1部の過激派の暴動による爆弾テロにより、皆を非難させるために死亡、という形になってしまいます。 ちなみに2人はその時別の場所にいたのですが、死亡時刻はほぼ同じという記録があり、互いに互いの死を知らないままでした。  

作品内の補足説明をいくつかしてみます。 まずヒカリがアリマトの鎧をまとったフリノに精霊石化した神通根を突き刺した件ですが、あれは知る人ぞ知る「精霊石は強い思いが生む」、というやつです。 小説と映画版のみのものですが、今回のキーポイントである精霊に関わることなので勝手に持ってきました。 原理はよくわかりませんが、美神の霊力がこもった神通棍にヒカリの霊力を上乗せした、ということにしてます。 思いは、ヒカリの「アリマトは壊す」です。 え、愛や思いやりがないですか? だって美神さんだって・・・・ねえ? 
次にヒカリのみが精霊獣と戦えた件ですが、これはカオスさんが作るのに協力した「グングニル」という霊圧収束銃と同じ原理です。 一定の体積内での霊圧の密度により、それがある程度以上に高くなることで精霊獣にも当る、ということにしました。 グングニルはバッテリー内に霊力を押さえ込んで使い、ヒカリは破魔札から取り込んで使っています。 なんでヒカリがそんなこと出来るかといわれると、この辺は才能です。 でもヒカリは霊力がずば抜けて高いわけでもないですから。 
ヒカリが精霊獣を使わなかったのは「使えなかったから」、という設定です。 アリマトに切られた者は精霊の敵とみなされるわけで、そういう人には精霊は力を貸せません。 だから飛べないヒカリは、六道邸で式神を契約します。 余談ですが、この式神、虎と狼は「前門の虎、後門の狼」という言葉から来てます。 その名の通り挟まれることとなり、1度出したら自分で戦って消さないと襲ってくるというリスクがあったのですが、見事アリマトに消されました。 
最終的にヒカリの左腕に文字が書き込まれ、ヒカリが助かった件ですが、あれは書いてあることそのままです。 加えるなら、文字と言うのはアリマトの剣に書かれていた文字と同じ物で、ザンス王国の古代の文字という設定です。 文字の意味は不明です。 テノマールがヒカリの腕に入り込むように仕向けたわけなのですが、それはヒカリを助けるためであり、アリマトを残すためという考えからではありません。 だからといってわざと負けたわけでなく、テノマールは本気で勝つつもりで戦いました。 この2人は一応互いに惹かれあったわけですが、ロマンスをする暇はなかったわけで、横島君とルシオラのようにはいきません。 もし期待してた方がいたのならすいません。 ヒカリはテノマールの名前も知ることはなかったですからね。 今後、アリマトを取り込んだことによるヒカリの体に起こる影響までは不明です。 ちなみにヒカリのお腹の中に埋め込まれた精霊石は消えてなくなりました。 

今回のテーマと言いますか書きたかったことは「頑張る横島Jr」なので、ラブロマンスやギャグを好む方にはあんまりおもしろいものでもなかったかもしれませんが、自分なりに横島Jrを書けて楽しかったです。 補足が長すぎました、ごめんなさい。 GS美神はおもしろいです! 読んでて良かった――!! 最後に感想をくれた方々、本当にありがとうございます! 

【第2シリーズ緊急予告・・・・!?】 

シロ 「あの強敵、アシュタロスをも越える新たな敵の出現・・・!!」 
美神 「はあ・・・?」 
シロ 「迫り来る脅威、倒れていく仲間達・・・!」 
おキヌ「そ、そんな話なの?」 
シロ 「残された拙者と横島先生、2人の愛の力が世界を救えるのか・・・!?」 
横島 「おいおい、俺はそんなの知らんぞ。」 
シロ 「前作、『ひかりシリーズ』を越える大アクションサスペンスドラマ!」 
美神 「やれやれ・・・」 
シロ 「愛をテーマに、弟子と師が今1つに・・・!」 
おキヌ「私達の出番はありますかね?」 
美神 「もうかるのかしら?」 
横島 「美人は出るのか!?」 
シロ 「新シリーズ、『GSシロ 剣の輝き』 さあ先生、いくでござるよ!」 
横島 「勝手に行け。」 
美神 「で、おキヌちゃん本当のタイトルは?」 
おキヌ「えっとお・・・『きつねレポート』となってますね。」 
横島 「だとさ、シロ。」 
シロ 「違うでござる! 拙者と先生のラブロマンスを・・」 
おキヌ「普通の話しそうでよかった〜。」 
美神 「あら、で当の狐はどこよ?」 
おキヌ「そういえば・・・」 
美神 「ま、そのうち帰って来るでしょ。」 
シロ 「拙者主役がいいでござる〜〜!!」 
横島 「やかましい!」 
おキヌ「一応、主役はタマモちゃんみたいね。」 
シロ 「何ででござるか――――!!?」 
横島 「で、どんな話なんすか?」 
美神 「それは読んでのお楽しみってやつね。 さあって、稼ぐわよ!!」


※この作品は、狐の尾さんによる C-WWW への投稿作品です。
[ 煩悩の部屋に戻る ]