美神「今日の仕事はここらしいわ」

 

そう言って美神さんが指差した所は、いかにも何か出そうな感じのする屋敷だった。

 

美神「こーいう所だからって前みたいに逃げようとするんじゃないわよ」

 

美神さんが鋭く言う。

 

横島「ふっふっふ・・。何を言ってるんですか美神さん。アシュ編で生まれ変わった僕が逃げるわけないでしょう」

   

   そう!!この物語はアシュ編が終わって平和になったかなあ、とかいう時の話なのだ!!

 

   美神「・・・だといいんだけどね・・・」

 

   美神さんは呆れ顔でそう答えた。

 

 

・・・気持ちの良い風が吹いてくる。もう夏も近い。俺は空を見上げた。いつもと変わらずそこにある空。そしてその中を形を変えながら泳ぐ雲・・・。それは変わらない

 

日常のなかで変わっていく自分達に似ていた・・・。

 

 

美神「・・・人の話はちゃんと聞けーーーっ!!(スティッキー・フィンガーズ!!)

 

横島「ぷるぉっ!!」

 

美神「・・・(怒)あんたねえ、仮にもプロのゴーストスイーパーなんだから、依頼人の話くらいちゃんと聞きなさいっ!!」

 

横島「そ・・・そんな。俺はただ成長した横島忠夫を読者の皆さんにわかりやすく説明するためにっ・・・」

 

美神「やかましいっ!!あんたのポエムなんて誰も聞きたくないわっ!!」

 

横島「が・・・がお」

 

美神「・・・(無視)で、今回の仕事を簡単に説明すると、この屋敷をそこの人たちが別荘にしようとバブルの時に買ったんだってさ。で、いざ掃除しようと思ったら幽霊

 

屋敷だってことが分かったの。ゴーストスイーパー達に頼んだんだけど、誰一人として帰ってこないんだって。それで私達の出番ってわけよ」

   

   横島「・・・やっぱ帰らしてもらっていいっすか・・・?」

 

   美神「・・・さっきと言ってることが違〜〜〜〜うっ!!」

 

   横島「だってだって〜〜〜っ(涙)」

 

   美神「つべこべ言ってないでさっさと来る!!」

 

   そう言って美神は横島をずるずるとひっぱっていった。

 

          

                                 春風と共に!!(第1ラウンド)   

 著・来栖川のえる(へんじがない、ただのしかばねのようだ)

       

第1話  屋敷大作戦!!(2)

   

 

横島「あ〜あ。結局ついて来ちゃってるし」

 

   美神「つべこべ言ってないでさっさと歩く!それに、さっきから霊の気配が大量に感じられるわ。注意したほうがいいわよ。あと、破魔札出しといて」

 

   横島「へ〜い」

 

   と、横島が破魔札を取り出そうとした時・・・

 

   霊「ぎゃーーーっ!!」

 

   横島「うわあっ!!」

 

   なんと!ものすごい数の霊たちが襲い掛かってきた!!

 

   すかさず美神が戦闘態勢(字はこれでいいの?)にはいる。

 

   美神「おとなしく、極楽へ行きなさいっ!!」

 

   美神が神通こん(漢字が無い)を使って巧みに霊達をしばいていく!

 

   美神「ほら!あんたも早く闘って!」

 

   と、美神が横島に言ったが・・・

 

   横島「にょ?にょにょ!?にょにょにょ!?うぐぅ」

 

   美神「・・・パニくるなぁ〜〜〜〜っ!!」

 

   横島「にょにょ〜〜〜っ!!」

 

   キィーン・・・!!「浄」とかかれた文殊が出てきた。

 

   美神「あ・・!文殊はまだ使うな・・・」

 

   美神がそう言った時はすでに遅し!!

 

   横島「くらえやーーーっ!!おんどりゃ〜〜っ!」

 

   横島が文殊を投げつけると、霊達は消えていった・・・。

 

   美神「・・・よ〜こ〜し〜ま〜く〜ん(怒)!?」

 

   横島「か・・・かんにんや〜っ。しかたなかったんや〜〜っ!」

 

   美神「・・・あんたねえ、成長した成長したっつってるけど、はっきりいって全然成長してないのよ。プロのゴーストスイーパーなら、あれぐらいでびびるな!!」

 

   横島「う〜、すんません。許して下さいにょ〜〜」

 

   美神「・・・それとね、ここの屋敷、でかいのはいないっぽいけど、雑魚霊達はかなりの量いるわ。だから文殊もできる限りとっといて」

 

   横島「へ〜い」

 

   美神「じゃ、次の部屋に行くわよ」

 

   こーして美神達は次の部屋に向かった。

 

   

            第2話  屋敷大作戦!!(2)

   

 

   横島「うわ〜、またまた薄気味悪い所っすね〜」

 

   美神が次の扉を開けた時の横島の第一声がそれだった。実際、部屋の空気はよごれていて、今にもなにかでそうな感じのする部屋だった。

 

   美神「・・・つべこべいってないでかまえて。ここもかなりの霊がいるわ」

 

   横島「そんな、全部相手していたら、霊力使い果たしちゃいますよ〜(泣)」

 

   美神「でも、私達の仕事はこいつらを退治することなんだから、しょうがないでしょ」

 

   横島「・・・そーいやー前にもこんな話あったなあ・・・。あの時は確か霊達は人間に操られていたってオチでしたでど、今回は違うんですか?」

 

   美神「それはないわ。今回の敵からは、「恨み」、「怨念」が感じられるから」

 

   横島「そーなんですか。よかったよかった。またガルーダみたいな化け物と闘うのかと思った」

 

   美神「・・・くるわよ!かまえて!」

 

   横島「へ?」

 

   その時!大量の霊達が襲ってきた!!

 

   美神「いくわよっ!!横島くん!」

 

   横島「へいっ!!・・・栄光の手(ハンズオブ・グローリー)!!」

 

   横島と美神は、霊達めがけて猛攻撃をかけた。

 

・・・それから約2分後、霊達は跡形も無く消え去っていた。

 

美神「ふうっ・・・。どうやらやっと片付いたみたいね」

 

横島「えらく多かったですなあ」

 

美神「まあ、でもこれでおそらく敵の大半をやっつけたわ。ささ、次の部屋にいくわよっ」

 

横島「え〜〜っ。休憩とか無いんですか〜〜っ!?」

 

美神「これぐらいでへこたれないっ!もうちょっとなんだから。ささ、つぎいくわよっ!」

 

横島「あ〜あ、おキヌちゃんがいれば、こういう所は楽なんだろうけどなあ」

 

美神「しょうがないわよ。彼女は今日学校の講習会なんだから」

 

横島「はあ〜あ、男はつらいよ・・・」

 

美神「じゃ、次の扉を開けるわよ!」

 

ギィ〜〜〜〜ッ。扉が不気味な音をたてて開く。

 

横島「うっわ〜、ありがちなパターンですね。もうちょっとマシな書き方なかったんすか?これじゃあ読者に失礼ですよ」

 

・・・うるさい。

 

美神「へ〜〜っ。いきなりふつーの綺麗な部屋に出たわね。・・・でもこの部屋にはなにもいそうにないから、次行きましょうか」

 

・・・っと美神が言った時!!    バチバチバチバチッ!!  部屋の真ん中が突然光りだした!

 

美神「なになに!?なにごとっ!?」

 

バシュッ!!何かが光から出てきて美神の首めがけていく!!

 

美神「ぐっ!」

 

美神に返す暇も与えずに美神は首ごと壁に叩きつけられていた!

 

横島「美神さんっ!!」

 

???「ヴ・・ヴヴ・・・」

 

横島のセリフとほぼ同時に得体の知れない怪物が光から出てきた・・・!

 

横島「美神さんを・・・はなせーーーっ!!」

 

キィーーーン!「爆」の文字が書かれた文殊が出てくる!

 

横島「くらえっ!!」

 

横島がそれを怪物めがけて投げる!!

 

カッ!強烈な光が出て、爆発する!

 

横島「へへっ。ま、成長した俺の敵ではなかったということかな。・・・っとそれよりも、だいじょーぶすか?美神さん」

 

とって、横島が美神に近づくと、

 

美神「に・・・逃げるわよ!横島くん」

 

と、美神が立ち上がりながら怒鳴った。

 

横島「え・・・?なんでっすか?もー倒したじゃないっすか」

 

美神「何寝ぼけたこと言ってんのよ!あいつの霊格はおそらくメドーサ以上、あれぐらいでくたばるようなヤツじゃないわ」

 

横島「え・・・?今なんて言ったんすか?なんかこの頃耳の調子悪いみたいで・・・。うさ耳とかにすれば聞こえいいんでしょうけど、さすがにそこまで落ちたくないん

 

で・・・」

 

美神「あいつの霊格がメドーサ以上だって言ったのよ。そして、これで何もかも分かったわ。よーするに、ここにいる霊達はこの怪物に引かれてやってきたのよ。

 

   そしてこいつは、その霊達を利用して人間達を襲わせる気なんだわ。こいつのエネルギーの源は、憎しみや、怨念のようだわ」

 

横島「・・・ってぇことは早く逃げ出さないと僕らも他のゴーストスイーパー達みたいに帰らぬ人になっちゃうってことっすか?」

 

美神「だから、さっきからそーいってんでしょ!・・・でももう遅いみたいね・・・」

 

美神が見ている方向には、さっきの怪物が平気な顔で立っていた。

 

美神「く・・・!こうなったら、死ぬ気で行くっきゃないわ」

 

横島「・・・よーするにどーしよーもないんすね?」

 

美神「・・・ま、そーなるわね」

 

横島「やめてー!おうちかえるーーーっ!!」

 

美神「んなこと言ってないでいくわよ!・・・それに、帰してくれそうもないしね・・・」

 

怪物「ヴ・・ヴヴヴ・・・」

 

美神「まずいわ!霊力をためてる!あんなもんくらったら、ひとたまりもないわ!ここは先制するわよっ!!」

 

美神が神通こんに霊力を注ぎながら言う。

 

美神「くらいなっ!怪物!」

 

美神は怪物に突進しながら叫んだ!

 

横島「美神さんっ!?」

 

怪物「ヴ、ヴヴ?」

 

横島「くっ!しょうかない!文殊で援護だ!美神さんを守れーーーっ!!」

 

「護」とかかれた文殊が出てくる!

 

横島「おらぁっ!」

 

横島がそれを投げつける!カッ!美神の周りが光のベールでつつまれた!

 

美神「ありがとねっ!横島くん!」

 

そう言って美神は怪物の方に向き直った。

 

美神「これできめてやるわっ!おとなしく極楽に・・・!」

 

怪物「ヴ・・ヴオァーーーーーーーーーッ!!!!」

 

   美神がそういい終わらないうちに怪物の口から白い光が美神めがけて発射された!

   

美神「えっ!?」

 

美神はまたたくまにその光のなかにすいこまれる!!

 

美神「ぐっ!」

 

横島「美神さんっ!!」

 

美神「ぐ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!く・・・!」

 

   横島「美神さーーーーんっ!!」

 

・・・・死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、

   

   死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

 

 

・・・・・・死・・・・・・   

 

 

美神「・・・んで・・・死んで、たまるかーーーーーっ!!」

 

バチバチバチッ!!!美神の体から光が出る!!

 

横島「え・・・?」

 

カッ!!横島の視界が、一面白くなった・・・。

 

 

第3話  魔法使い「リム」!!(1)

 

 

横島「ん・・・?」

 

横島が目を開けると、そこにはあたり一面ふってきそうなほどの星が輝いていた。

 

美神「気が付いたみたいね」

 

横島が上体を起こすと、目の前に美神さんがいた。

 

横島「ここは・・・どこっすか?見たところ屋敷じゃないんですが・・・?」

 

美神「・・・う〜ん。ここはおそらくはヨーロッパだと思うわ」

 

横島「は・・・?なんでそんなことわかるんですか?」

 

美神「あそこに北極星が見えるでしょ。あの位置からすると、ここはヨーロッパってことになるのよ」

 

横島「・・・あの、すいません。改めてリアクションしていいっすか?」

 

美神「あたしの迷惑にならないんだったらね」

 

横島「・・・・・・・うーそーだーーーーーーっ!!

 

美神「・・・うるさい!!」

 

バキッ!!美神が横島をおもいっきり殴る。

 

横島「が・・・がお・・」

 

美神「同じネタ二度もつかうなよ・・・。とにかく今言ったことはほんとよ。ついでに言うと、私には瞬間移動能力なんてないから、時間移動したって考えた方がいいわ

 

ね」

 

横島「・・・となるとここはいつだかわからないと?」

 

美神「まあ、おそらくは中世ヨーロッパね。その辺に霊気がうじゃうじゃしてるから」

 

横島「マジっすか?」

 

美神「大マジよ」

 

横島「・・・もう、こんなんばっかしと言う気力もなくなりましたよ」

 

美神「そらよかったわ。それよりも、あっちの方に小屋があって人がけっこういるみたいなの。まずはそこに行ってみるわ。RPGの基本ね」

 

横島「いつからRPGになったんですか・・・。それよりも、何の情報をえたいんですか?」

 

美神「ドクター・カオスよ。あそこにいきゃあ、何で私達がこの時代に来たのか分かるわ」

 

横島「お!久々のまともな意見!」

 

美神「いつもまともな意見を言わないのはあんただけだわ!!」

 

かくして、美神達は小屋のほうに向かったのだった。

 

 

     第4話  魔法使いミク!!(2)

 

 

小屋に着くと、美神は横島にストップのジェスチャーをした。

 

美神「かなりの人がいるわ。前みたいにつかまんないようにしなきゃ」

 

横島「・・・・・・・・」

 

美神「って・・・なんでそのままいくか〜〜〜〜っ!!(スター・プラチナ!!)

 

横島「ぶはぁっ!!」

 

美神「人の話はちゃんと聞きなさいって何回いわするの!」

 

横島「でも、もうお姉ちゃん達と会うのは絶望的だったんですよ。しか〜し!小屋に人がたくさんいるということは・・・」

 

美神「本音はそれか貴様――――ッ(キング。クリムゾン!!)

 

横島「うおうっ!2・・・2回連続とは・・!」

 

美神「じゃ、入るわよ」

 

横島「・・・あんたなあ、結局そのまま入るんやったら、何で俺を殴ったんかいな?」

 

美神「私が言いたいのは、人ごみにまぎれてこそこそ入るってことよ。あんたはそんなことせずに絶対自己紹介からはじめるわ(怒)!」

 

横島「うう・・・。(図星なので言い返せない)」

 

美神「じゃ、改めて・・・」

 

美神が開けたドアは、ドアというよりも、ただの布切れだった。美神がそこを開けるとそこはみょーにさわがしかった。

 

美神「ん〜、ちょっとちょっと、どいてどいて!」

 

美神が人を掻き分け掻き分け前に進む。

 

横島(どこがこそこそだよ・・・)

 

美神がちょうど一番前について見てみると、女の子が身動きとれないように縛られていた。

 

横島「やっぱそーいうとこだったんすか・・・」

 

美神「大きな誤解を感じるんだけど・・・」

 

横島「え?ここって女の子を拘束してピーーーなことやピーーーなことをやらせるんでしょ?」

 

美神「・・・ぜんっぜんちがうわ。っていうか、その後どういう話の流れにもってきゃいいのよ」

 

横島「え?これって18禁じゃないんですか?」

 

美神「んなわけないでしょっ!!」

 

横島「そ・・・そんな!じゃあ俺はなんのためにここにいるんですか!?」

 

美神「いや・・・んなこと言われても・・・。とにかく、あの子の耳見てみなさいよ」

 

横島「あれ・・・?なんか一回りでかいような・・・。っていうかさきっちょとんがってますね」

 

美神「そう、あの子はエルフなのよ」

 

横島「エ・・・エルフ!?エルフっちゅうとあの、数多くのダメ人間ズのハートを射止めてきたという!?」

 

美神「そーいうアホな話はどうでもいいとして、この時代はすでに魔女狩りがはじまってるわ。おそらくあの子も・・・」

 

横島「・・・ずいぶんと都合のいい設定すね」

 

そんなことをいってるうちに死刑執行人っぽい人がきた。

 

死刑執行人「え〜この度はかくかくしがしがでどーのこーのなので・・・・」

 

んな話が5分ぐらい続くのでここでは飛ばすが、要点としては、どーやらこの子が王子を惑わしてどーのこーのという話らしい。

 

美神「ふん、いいがかりもいいところよね。このころのヨーロッパでは、こんなふうに政治の乱れを魔物のせいにして死刑にしてたのよ」

 

横島「そんなひどいことしてたんですか?」

 

美神「まね。でもまあこれが現実。あの子もうまれた時代がまずかったのよ」

 

美神がそういうと同時にものすごい音を立てて誰かが入ってきた。

 

???「リサ!リサ!?」

 

???2「王子、落ち着いて下さい!ささ、もどりましょう」

 

王子「リサ!!リサ!どこだ!?」

 

王子と呼ばれた男がそう言うと、さっきのエルフの少女が顔をあげた。

 

リサ「ん・・・?」

 

王子「リサ!リサ!今助けるぞ!!」

 

???2「おやめ下さい王子!」

 

横島「こりゃどーいうことっすかねえ?」

 

美神「おそらく、さっき話題に出てた王子ってのがあいつね。おそらく恋人を助けにきたとかその辺じゃないの?」

 

死刑執行人「この野郎!王子をここまで惑わしよってからに!」

 

そういうと死刑執行人は斧を振り上げた。

 

王子「や・・・やめろ!」

 

どかっ!!・・・そんな王子の声もむなしくその斧は少女の首に下ろされてしまった・・・。

 

王子「リサ!?」

 

横島「・・・ひでぇ・・・」

 

美神「ま、この時代じゃこんなもんよ。魔物をみたらたとえ姿形が幼くても容赦しないわ。・・・王子もかわいそうにね」

 

???2「さ、王子帰りましょう」

 

王子「・・・・・・・・」

 

死刑執行人「いえ、しばらくはそーっとしておきましょう。あの魔物がいなくなったんですから、そのうち目を覚ますでして、新しい人生を見つけるでしょう。それよりも、

 

       ほら散った散った!!」

 

そう言って死刑執行人は観客達を追い立てた。

 

美神「ささ、私達も違うとこいくわよ。ここじゃいい情報なかったしね」

 

横島「え?王子のこと心配じゃないんすか?」

 

美神「たしかに心配だけど、どうすることもできないわ。それよりも私達は帰るのが先でしょ」

 

横島「はあ・・・」

 

こうして横島たちが最後に小屋から出て行った後には王子だけが残された。王子はどこを見ているのか分からないうつろな目のまま床にひざをつけて顔をしたにむ

 

けた。

 

王子「・・・リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ、リサ・・・・・・」

 

王子の前の床には、とめどなく雫が落ちていった・・・。

 

 

                                                                       第2ラウンドに続く!!