バカとテストと香辛料・サンデー42号感想

MIXIM☆11

 最初は「安西先生が『ロケットプリンセス』以来久しぶりに美少女コメディーを描くのかな」くらいの認識だった「MiXiM♀12」ですが、ラブコメ展開や少女同士の友情展開、少女を巡るバトル展開、マンガのタイトルそのものを「MIXIM☆11」に変更するなどの様々な紆余曲折を経た結果、いつの間にか銀河規模の覇権を賭けたバトルマンガの様相を呈する形になって来ました。
 しかも今回は、前回まで戦っていた相手よりももっと凄い(けど明らかに雑魚っぽい)組織が出てきたよ! その名も「ビッグバン0」! というアレっぷりで、格闘マンガにありがちな敵対勢力のインフレーションが早くも凄いレベルに達しつつある模様。

 もはや今のこのマンガの形状は、連載当初の構想とは大きく違って来ているんじゃないかとは思うのですが、まあでもこのマンガは基本的に安西先生がやりたいようにやって頂くのが一番だと思っていますので、言うなれば「シグルイ」でいうところの「ごゆるりと…」みたいな心境で今後もこのマンガを読んでいきたいです。以上、決意表明でした。

アーティストアクロ

 これまでずっとレギュラー格に生身の女性キャラが存在しなかった「アーティストアクロ」に、ついに「メメンサ」を名乗る女性キャラが出てきたよ! たいへんだ! 瞼を封印してて前が見えないはずなのにごく普通に歩行しているところで既に怪しさが爆発してますが、それより何よりなんか服装が明らかに水着ですよ! パンツ履いてるようには見えませんよ! エッチですよ! っつうか、あの水着のようなものは実はボディペインティングだと言われても驚かないくらいエッチですよ! さすがアーティスト!(関係ない)

 物語的には、「世界を変える」という志を持ったアクロのピンチに直面したスバルが、自分の「世界は変えられない」という悲観的な見方を捨て、アクロを助ける道を選ぶかどうか? という、極めて熱血的な展開になって来ました。勿論少年マンガ的にはスバルはアクロを助けるのが正解なのですけど、もしそうなった時にはスバルが助けたアクロに対して行うであろう「べ、別にアンタのために助けたんじゃないんだからね! か、勘違いしないでよ!」的なツンデレ態度を、今から楽しみに待ちたいです。

金剛番長

 金剛番長、マシン番長のドリルに死すの巻。これにはビックリです。前回のアオリで「次回衝撃の展開が!」と書かれてはいたのですが、まさかここまで衝撃だとは思ってませんでした。すみません。ごめんなさい(何故か謝る)。

 「金剛番長」は、基本的に80年代の週刊少年ジャンプに掲載されていた格闘マンガをリスペクトしていることを隠そうともしない大変に漢らしいマンガなので、そう簡単にキャラが死ぬとは思えません。例えば、もしここで王大人が出てきて「死亡確認!」とでも言ってくれれば、金剛は無事に生き返るに違いありません。
 果たしてマシンお兄ちゃんの「死亡ヲ確認」は、王大人の「死亡確認!」と比べてどのくらい信頼性があるのか。その辺が金剛の生死の分かれ目になるのではないかと思われます。

オニデレ

 コミックス1巻買いました!(事後報告)
 回を追う毎にモリモリ態度がかわいくなっていくサヤと、たまにもの凄く格好良くなる正少年がたいそうステキでした。 結構ネットでも話題になってるみたいなので、もしかしたら今後本格的にブレイクするかも知れません。今最も人気が出て来て欲しいマンガです。

 そして今回の話は、その「モリモリ態度がかわいくなっていくサヤと、たまにもの凄く格好良くなる正少年」を突き詰めちゃったような展開でした。サヤの正に対するデレっぷりはどんどんピーキーになる傾向がありましたが、ついに正を見るだけで心臓が停止するレベルにまで至ってしまったのは凄いです。恋人を見るだけで死んじゃう! でもチューされると生き返っちゃう! なんという純愛!(まちがい)
 あと何気にユナが八重歯っ子として急激に可愛くなりつつある気がしてならないのですが、全国の八重歯フェチの皆さまは彼女をどう捉えているのでしょうか。

魔王

 第一部最終回。安藤死すの回。「金剛番長」の金剛とは違い、こちらは例え王大人が出てきて「死亡確認!」とでも言ってもダメなくらい、完全に死んでしまいました。
 己の持った能力と己の宿命に目覚めてからの彼は犬養の野望を阻止するために全力で戦い続けましたが、結局犬養の野望は阻止できず、志半ばで倒れる結果に。唯一の救いは、安藤自身が自分の人生に納得して死んでいったところでしょうか。

 そして、とりあえず第二部が掲載されることが発表されて良かったです。今の時代、こういうマンガが少年誌に載っていることには相応の意義があると思うので。

闇夜の絵師

 読み切り。作者の福田宏先生は藤田和日郎先生のアシスタントの経歴の持ち主ということもあって、一目で藤田一門と判る絵柄が印象的です。
 マンガとしては、「情念」をキーワードに統一されたゴシックホラー調の世界観が非常に魅力的で、悪霊をそのまま絵画にしてしまうバトル方法も極めてユニーク、そして子供が読んだらトラウマになること間違いなしな残酷シーンもてんこ盛りと、とても読んでいて楽しい作品でした。
 これだけのマンガを描けるのであれば、福田氏が再び誌面に登場する日も近いのではないのではないかと思いました。将来が楽しみです(エラそう)。

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