サンデー27号感想(眠気に負けて途中まで版)

ムシブギョー

 仁兵衛との一日デート権を巡って、お春と火鉢と(何故か)永冨丸こと徳川家重がつばぜり合いを繰り広げるエピソード。超増刊版では該当エピソードに登場するのはお春と火鉢だけだったのですが、週刊版では何故か家重までフィーチャーされていることからして、家重はこのマンガにおいてはお春や火鉢と比類するヒロイン格であると認識するべきではないかと思いました。
 「俺はただ、仁兵衛に会いに来たんだ!」「俺はこれから毎日仁兵衛に会いに来る!」という発言からして彼は既に並のマンガのヒロイン以上に仁兵衛に惚れ込んでいるようですので、私からは愛の為に頑張ってくださいとしか申し上げられません。

 まあ如何な家重の想いが強くても、超増刊に掲載されていた版の「ムシブギョー」が『最強の侍を志して上京した仁兵衛がお春のおっぱいに目覚めるまでを描いた物語』であったことを考えると、やはりヒロイン争いはお春にアドバンテージがあることは間違いないようです。おっぱい的に。
 果たして火鉢と家重は、斯様におっぱいの比重が高い本作品において、おっぱいの性能の違いが戦力の決定的差でないということを仁兵衛に教えてやることができるのでしょうか。その辺がラブコメ方面における今後の見所です。

はじめてのあく

 小生意気なロリっ娘ツンデレヴァンパイアという、ごく一部の属性萌えファンから絶大な人気を集めていたに違いない(決めつけ)ルナが、ちょっと大きくなった上にエロくなって再登場。
 彼女が突然上京してジローを籠絡しようとするのには何か訳がありそうですが、それはそれとして、気位が高いお嬢さまが感情を押し殺して従順な態度を強要されるシチュエーションが大好きだったり、普段は勝ち気な女の子が泣くところにどうしようもなく可愛らしさを感じてしまう紳士の皆様方におかれては、今週のルナはもう心底たまらんものがあったのではないのでしょうか。厄介だなあ(自分を棚に上げながら)。

神のみぞ知るセカイ

 「あの男はあんな調子で声かけて、ちょっかい出してるに違いないわ! 男女問わず! だって倒錯変態女装男なんだから!
 栞のこの認識は前半部分に付いては確かにその通りであり、攻略の鬼と化している桂馬の行いは倫理的に問題ありと言わざるを得ませんが、しかし後半部分については、桂馬に限らず倒錯してたり変態だったり女装してたりする男が主役を張ってるマンガが沢山載ってる現在のサンデーという雑誌においては、残念ながら「倒錯変態女装男」は罵倒にはならないんですよね。「ハヤテのごとく!」のハヤテなんて、女装をしすぎたおかげでもはや性別を超越した存在になってますよ?
 というか、文学少女にとって倒錯・変態・女装といったやっかいな属性はむしろ萌え要素であるはずだと思っているのですが、この辺どうなんでしょうか。私は生まれ変わったら文学少女になって同人誌作りに邁進する予定ですので、来世でこの認識が正しいかどうかを判断したいと思ってます。

 それはそうと、栞の天使は随分カワイイですねー(←本題)。

犬部!

 シロ編完結。「助けないほうがいい命もある」と語った玉井まゆこの過去についてのエピソードは、同じサンデー連載の「銀の匙」の少し前のエピソードで出てきた「獣医になる夢をかなえるために必要なのは、殺れるかどうかだ」にも繋がるものがあります。
 家畜相手に日々命の選択を迫られる獣医もいれば、(同じく「銀の匙」で診療所の獣医が語っていた)「殺せない・殺させないってやさしい人達ががんばっているから助かってる命がたくさんある」というスタンスで動き、今回シロを救った上に、過去のしがらみに囚われていたまゆこの心も救った「犬部!」の人達もいる。どちらが正しいという訳ではなく、そのどちらも必要だということなのでしょう。

 あと、何だかんだで同学年のまゆこと仲良くなれたことを考えると、やはり「雨のそぼ降る中、捨てられている犬を拾う」アクションは古典的ながらも極めて有効であると言わざるを得ないと思いました(そういうマンガじゃないです)。

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