サンデーの発行部数が100万部を切ったのはもう何年も前の話じゃないのかと思ったサンデー10号感想

LOST+BRAIN

 この前テレビで放送していた「DEATH NOTE」の映画版面白かったですね!(引っ張る)

 ストーリー上では氷山君が久遠寺を社会的に抹殺する展開が粛々と続いていますが、今回は「右手でパフェ、左手で自動書記」な由香がビジュアル的に面白かったです。氷山の「久遠寺の声を聞いたら自殺する暗示」もそうなんですが、このマンガの世界では後催眠暗示を施せば何でもできるんだなと思いました。
 それ故に今後の展開の予測が逆に難しいというか、久遠寺なら仮に逮捕されてもそこから復活するのは容易なんじゃね? とか思ってしまうのですが。

 あと次回はついに「氷山の真意」が明かされるっぽいのですが、氷山君はこれまで「世の中バカばっかりだから俺がみんなぶっ殺して支配したる!」みたいな動機しか明かしていないので、逆にそれ以外の真意があったのか! と驚いてるところです。
 基本的に、このマンガは催眠術を使って世界を変えるという目的を楽しむものではなく、あくまで「催眠術」をキーにしたサスペンス手法を楽しむものであると思っているので、個人的には氷山君は単なる人殺しで一向に構わないのですが(ダメ)。

ハヤテのごとく

 現在におけるサンデーの報われないヒロインキャラランキングのトップに君臨しているヒナギクさんですが、今回もまた報われない話になりそうです。それでこそヒナギクさんです。
 ハヤテと映画を観に行くという絶好のフラグ立てチャンスにも関わらず、そんなこと全く考えずに「わたしがどれだけしおらしい女か、見せてあげるんだから!」とか激しく勘違いしたモノローグ入れながらゴゴゴゴできる姿が似合うのは彼女だけ!

 最後の「そして映画鑑賞という名の死闘が始まる」というナレーションも秀逸。ホント「ハヤテ」は、ヒナギクさんの報われない大活躍のおかげで面白いマンガになっていると思います。

ハイド&クローサー

 ちょっと聞いて下さいよ! この前、トミコが夢に出て来たんですよ! なんかトミコちゃんちょっと等身が上がってて、髪の毛をウネウネさせつつ男を平伏させて悦に浸ってましたよ! こわい! トミコこわい!

 でもマンガの中のトミコはカワイイ! 木と布だけから生成された人形のはずなのに、歯ぎしりして「ギリ…」とか硬そうなオノマトペが入るとことか凄い! 既に彼女は人形を超越していると思います! なのでもう夢に出てこないで下さい!

ダレン・シャン

 デビーは今回の一件に対して、発言小町に「幼なじみの男子生徒を自室に呼んで勉強をさせていたら、突然彼から肉体関係を求められました。私はあくまで教師と生徒の関係を守りたいのですが、彼は『そんなことは関係ない』と言って聞きません。私はどうすれば良いのでしょうか。彼の気持ちに応えるべきでしょうか」という趣旨の質問を書き込み、賛否が入り交じった大激論を引き起こすべきだと思いました。
 私は男子なので、やぱりダレンの方に肩入れしたいですけどね! 部屋に毎日呼び込んでその気にさせられた上であんな態度をとられちゃうと、ちょっと切なくなっちゃう彼の気持ちはよく判りますYO!(バカ)

金剛番長

 連載前の予告の時点でその名が公開され、「いったいどんな変態ナルシストが出てくるのか」と個人的に期待していた白薔薇番長が今週ついに登場。初登場時から期待に違わぬ変態ナルシストっぷりを散々披露して頂いた挙げ句、最後は舎弟の華沢にあっけなく「番長」の座を奪われて敗退するという、当初の期待以上の大活躍を見せて頂いたので満足です。変態ナルシストだけど一応は「正々堂々と決闘を申し込む」とタイマンバトルをやろうとした辺り、彼は己の美学に従って筋を通した漢だったと言えるのではないのでしょうか。

 一方、持ち前の卑怯っぷりを発揮して「番長」に昇格した卑怯番長さんですが、こちらは今までになかったスタイルのキャラクターであり、正統派ストロングスタイルの金剛番長を相手に如何に立ち回るのかに期待したいところ。全ての小細工を無効化する、金剛最強のガードキャンセル専用必殺技「知ったことかー!」を如何に封じられるかがポイントと見ます(何)。

読み切り:ミュータントキングダム

 かつて月刊少年ジャンプで活動していた中山敦支先生がサンデーに初登場。今回の「ミュータントキングダム」は、絵柄・キャラクター・ストーリーとどれも極めてよく練り込まれた正統派の少年マンガであり、とても楽しく読むことができました。
 個人的には、主人公が獣医を目指すきっかけとなったカタツムリのエピソードを聞いたときの校長や一般生徒と「ミュータント科」のアグリとベンケエの態度の差から、「動物の命」に対する考え方の差を判りやすく演出しているところが上手いなと思いました。あと、ちゃんとオチで(最初にネタとして使われていた)トマトアイスを持ってくるところも個人的には好感。

 でもまあ何と言っても、このマンガはアグリちゃんがカワイイところに尽きると思われますが(結局)。自分からおっぱいを主人公のイワンに触らせるシーンは感動的ですらあります(非性的な意味で)。あと対戦車砲萌え。

最終回:あいこら

 ついに今回で最終回。「パーツフェチ」という井上先生でなければ到底描けないであろうコンセプトのマンガを少年誌で連載した心意気には心底感服させられましたし、またツボに入った時の爆発力は「さすが変態漫画家の称号を持つ井上先生は違う!」と唸らせられるものがあっただけに、何かこう「確かに面白かったんだけど、このマンガはまだまだヤれるポテンシャルを持っていたんじゃないか」と不完全燃焼な印象を持ってしまったのも正直なところです。
 パーツ愛と恋愛の両立を描く物語を作るのはやっぱり難しい、ということなのか。

 井上先生の次回作を期待します。

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