飛べないことを自覚してから本当のおっさん化が始まると思うサンデー34号感想

BIRDMEN

 毎回大変に面白い「BIRDMEN」ですが、サンデー34号における面白さは何か神がかり的なものがありました。

 ストーリー面では、これまで時折その姿を垣間見せては何か謎めいたことを呟いていた謎の白衣の科学者達が所在すると思われる研究都市「EDEN」の存在が明らかになったという点が重要ですが、何よりも冒頭から21ページ目に至るまでほぼ全てのページに笑いどころが仕掛けられているのが、何より凄いと思います。
 その中でも一番弾けていたのは龍目のおっさん。烏丸が書いた経過ノートにわざわざ「創作ノート」と中二病に羅患した者の心を打ち砕くタイトルを付けるし、自分も「鳥男」になりたいとか突然爽やかかつ狂気じみた笑顔で言い出すし、その上変身できないと判ったら勝手にそんな世界に挫折するし、かつての弟子だった鞠林『モンロー』虎次郎相手に漫才するしと、色々な意味で大活躍してました。

 田辺イエロウ先生のマンガでここまではっちゃけてるのは珍しいと思われますが、逆に言えば田辺先生をここまではっちゃけさせる龍目というキャラがそれだけ素晴らしいと言えるのかも知れません。何にしろ、おっさんを描かせたらサンデー随一の実力を誇る田辺先生のお力をまた拝見出来たのが嬉しかったです。
 「EDEN」にも龍目に匹敵する白衣のおっさんがきっとワンサカ所属していることでしょうし、「BIRDMEN」はおっさんわんさかコメディーとしても期待できるのではないのでしょうか。何かそんな気がしてきました。

マギ

 神話的なスケールに足を踏み込んでいたこのマンガですが、ついに新しい神と新しい世界の始まりまで描いてしまいました。本当におつかれさまでした
 アリババがモルジアナ相手にモジモジしていたり周囲から童貞ネタでからかわれていたのが、もうはるか遠い昔のようです。いつかそっちに戻ってこれるんでしょうか。

 アルバが「神」を観た時に「お会いしとうございました!」と練玉艶みたいな口調で言ってたのが気になります。この辺繋がってるんですかねやっぱり。

だがしかし

 駄菓子をネタに微エロを表現するという方向性を見出しつつある本作品ですが、今回はみんな大好きブタメンを美少女が汗だくで食べることで仄かなエロスを醸し出すことに成功していたと思います。
 でも、暑い中でわざわざ熱いものを食べる必要性はないと思うのですがどうか(だいなし)。

銀白のパラディン

 「銀白のパラディン」は、現在サンデーに掲載されている作品の中でも極めて正統派なスポーツマンガという認識なんですけど、今回は何か半裸の少年同士が氷を肌に押し付けあって悲鳴を上げるお話になっていて、このマンガこういうこともできるんだなと感心しました。半裸の少年同士が氷を肌に押し付けあって悲鳴を!(連呼)

 まあそれでもちゃんとフェンシングの訓練として理に適っているように見えるので、良しとして行きたい所存です。

氷球姫

 「てめぇみたいなスカシ野郎より、常盤木の方がよっぽど良い監督だって、証明したるわー!
 ついに風花が常盤木への愛に目覚めた!(曲解)

 結果は及ばなかったものの、風花もあおいも常盤木監督への信頼に応えようと頑張っていたところが良かったですね。
 あと泣いてる風花は「勝ち気な女の子は泣くと可愛い」の法則の偉大さを改めて感じさせるものがあって良いと思います。


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自分の幼少期にはブタメンが無かったので、ベビースターラーメンにお湯かけて食べたりしてました(オッサンの思い出)

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