電波教師凱旋記念・サンデー14号感想

電波教師

 みんな大好き「電波教師」が、アニメ版放送開始という手土産を引っさげて週刊少年サンデーに凱旋。本当におめでとうございます。「超弩級少女4946」の頃から、東毅先生はデキる子だと思ってましたよ!(エラそう)

 本編の方は、主人公の鑑がどんな自分勝手な人物かを紹介しながら、彼が本来のフィールドである学校の先生ポジションに復帰することで一人のメンコ少年が救われるまでを描く、「電波教師」として王道のストーリー展開でした。新展開になってもこのマンガの基本が全くブレていないことが伺えます。今後も安心して読むことができそう。

 あと今回の終盤のクライマックスでカラーになる演出って、サンデーだと「からくりサーカス」や「きみのカケラ」以来の快挙じゃないんでしょうか。東毅先生が藤田和日郎先生や高橋しん先生と並ぶ大物になった瞬間を観た気がします(おおげさ)。

競女!!!!!!!!

 マスクを被った対戦相手の仮面被った選手が尻からカードを出して主人公たちの瀬戸内チームを挑発してましたが、主人公達はそのカードを見るだけで全くのノーリアクションだったところが面白いと思いました。
 「競女!」という作品は、既に単なる女尻相撲マンガではなく乳と尻を使った異能女体能力バトルマンガとして読むべきものに変質していますが、斯様な世界ではもう尻からピック・ア・カードする程度では驚くにも値しないということなんでしょうか。
 いやまあ、本当はあのシーンは挑発を受けて怒りゲージが上がってしまってリアクションどころではなかった、という描写なのは理解してます。ホントです。

 でもあの仮面の人、二つ名が「マジシャンズバスト」らしいので、本領は尻ではなく乳を使ったマジックだと思われます。乳から何を出してくるのか注目です。

BE BLUES!

 今回の試合、ベンチにちゃんと桜庭さんが座っていて、いつものように悪態を付いていたので安心しました(感想)。今回は飼い主のミルコさんもいることですし、監督が桜場を博打で使ってくれる可能性はあるんじゃないんでしょうか。

 あと今回は対戦相手のエースのシュートを防いだナベケンが目立ってましたが、ゴールキーパーってポジションは「仲間がピンチの時に救ってくれる」ということが可能なので、結構少年マンガ映えする存在なんだよなーと思いました。
 真のヒーローは高いところからちょっと遅れて現れるという「ダイの大冒険」におけるヒュンケルメソッドは、サッカーマンガにおいても有効なのですね。まあ「BE BLUES!」における真の「遅れて現れる」立場のヒーローは、勿論桜庭さんで決まりなんですけどね。既に二回くらい遅れて登場して大活躍してますしね彼。
 何を書いているのか判らなくなったので次。

ノゾ×キミ

 ノゾミが自分の中のドキドキする感情の本当の正体に気付いたけど、もう手遅れだと察して涙するの回。
 この世の中には「冷徹な女王様が真実の愛に目覚め、女王の仮面をかなぐり捨てて愛を訴える」展開に興奮を覚えるフェティシズムが存在すると思っているんですけど、そういうのが好きな人には割とたまらない回だったんじゃなかったんでしょうか。私なんかはンもう大興奮しました(カミングアウト)。

 そしてこのサイトにおける冷徹な女王様といえば勿論「GS美神」の美神令子になる訳ですが、彼女がその仮面を捨てて横島君のために涙を流せるようになるまでには、1991年の連載開始から2013年の東日本大震災チャリティアンソロジー「ヒーローズ・カムバック」に掲載された特別編に至るまでの22年の歳月が必要だったことを考えれば、「ノゾ×キミ」のノゾミはまだ気付くのが大分早かった分、美神よりも良かったんじゃないんだろうかと思いました。
 美神令子さん、もし順当に歳取ってたら今はもう四十(略)。

絶対可憐チルドレン

 暴走すると周囲を巻き込んで自壊する自分の超能力と改めて向き合い、そういった能力もまた自分の一部なのだと薫が覚悟を決める話でした。自分の過去や資質を肯定するという物語は、小学生編クライマックスの皆本や中学生編クライマックスのユーリの時にも語られていましたが、このモチーフが繰り返し語られるということは、やはりこのマンガにおける根底のテーマはここにあるということなのでしょう。

 また、薫が心配なあまり狼狽える兵部の姿が面白かったです。彼も薫と同じ経験をして色々乗り越えてきたので、ここはあえて見守るべきだと判ってはいるけど、でも保護者としては皆本同様に過剰に心配しちゃうんですね。カワイイおじいちゃんですね(褒めてます)。

 あと今回は、兵部の妄想の中でも薫の悪夢の中でも、皆本が胸筋チラヘソチラをやらかしていたことが印象的でした。この二人の中では、やっぱり皆本はチラリズム要員として認識されているんだなと思いました。

電波教師(8) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2014-02-10)
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せっかくなので、伝説のコミックマーケット回のアニメ化を希望して行きたい

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