中学校の英語教科書はタローとエレンでしたサンデー23号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サプリメントに「笹目雪乃」なる新キャラが登場。以前椎名先生のサイトで「『さぷりめんと』に新キャラが登場」と予告されていたので、「まだ存在することしか知られていないバベルの新しい受付嬢が出てくるのかな?」とか思っていたのですが、実際出てきたのは谷崎を踏み台にして成長しようとする腹黒幼女だったというオチ。
 名前は谷崎潤一郎の「細雪」から持って来たものと思われますが、小説と笹目雪乃の性格にはあまり関係がなさそう。多分、リアル小学生女子が主題歌を歌うアニメ版が終了したこと、および本編でもチルドレンが中学生になったことによる幼女分の不足による作者の精神的苦痛が生みだした、「幼女描いてないと死ぬ!」という渇望を癒すためのモルヒネみたいなキャラクターだと思われます。雪乃がピュアに腹黒なのは、多分椎名先生の「こんな幼女にいたぶられたい」という幻想の産物です(妄想)。

 それにしても、雪乃の登場によって、谷崎主任はナオミによる肉体的苦痛に加え、雪乃による精神的苦痛のコンボで責められてモテモテになるという、ある意味ハーレムマンガの主人公的な立場に立ちかねない訳でわり、まさかあの彼がここまでモテモテになるとは思いませんでしたよ。全く羨ましくないですけど。

 本編の方は、とりあえず皆本を意識してどんどん可愛くなる薫を見てニヤニヤするのが正当な楽しみ方でしょう。個人的に感心したのは、薫が皆本のシェービングローションの香りに反応して頬を赤らめる描写が出てくるところで、こういう形での「女の子が男性を意識している」表現は通常の少年マンガではなかなか出てこないんじゃないかと思います。こういう発想がリアル中年であるところの椎名先生から出てくるのは、もはや脅威です。
 乙女描写に関する専用のブレーンがアシスタントにいるのか、それとも先生は本当に乙女回路を心の中にインストールしてしまったのか。いずれにせよ、相変わらず椎名高志先生侮りがたしだと思いました。

 あと「友達の前だとあんな顔するんだ…」と思いながら薫が皆本と賢木の会話を眺めているシーンも良かったです。もしこれが薫でなくてパティだったらさぞや腐った思考が漂ってくること請け合いなのですが、薫は正統派な意味での乙女なので、そういうスメルが全然しません。流石です(何)。
 その一方で、目先の利益に囚われてじわじわ薫との差を付けられている紫穂と葵が地味に不憫なんですけど、まあ今は薫のターンなので仕方がないですね。

 そして、扉絵の可憐GUY’Sの可憐さっぷり(特に左下の皆本)を目の当たりにした結果、何かが目覚めそうになったことは、ここだけの秘密にしておきたい。

 結論:「局長がそうおっしゃっるのをお待ちしておりました」とヤバい表情で敬礼しながら言う朧さんが萌えです

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