サンデー 一覧

さらば悪のゴン太くん・サンデー7号結界師感想

結界師

 ここ最近の正守は、良守に遺言めいた事を言うなどあからさまな死亡フラグを立てる行動をしていたので、来るべき扇一郎(自分内愛称:悪のゴン太くん)とのファイナルバトルはさぞや凄惨なものになるのではないかと期待していたのですが、実際に正守が扇一郎の元にたどり着いた時には既に扇七郎によってあっけなく倒されていたという、まさかの肩すかし展開。田辺先生にしてやられた気分です。
 更には、正守の政治的な意味での後ろ盾となっていた奥久尼も、同時に何者かの手によってバッサリ殺られちゃってるという展開に。これは七郎の兄殺しと裏でリンクしていることは間違いなく、裏会の実権を巡る陰湿なバトルが新しい局面に入ったことを伺わせます。奥久尼殺しに氷浦が絡んでいると臭わせたがっている演出を含め、ますます陰謀渦巻く展開になって来ました。

 今回はやたら血なまぐさいエピソードだったので、リフレッシュの意味を込めてそろそろ閃ちゃんが脱がないかなと思いました。閃なら時音の入浴シーンに対抗できる!(←関係ないです)


オレも思春期特有の恋愛をしたい!サンデー6号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 現役小学生の可憐Girl’sに「強く凛々しいドリル」って言わせた脚本家は天才!(今週のアニメ感想)

 そしてサンデーの方ですが、今回でお見合い編は終了。
 お見合いエピソード本編の方は、やはり菜々子さんの男絡みのトラブルが原因だった(語弊)というお約束に忠実な展開だったので安心して読めたのですが、お見合いが済んだ後で発生した「皆本が薫を飼い犬と間違えてベッドに引き込んじゃった」事件の方は(たった一話でここまで薫が「成長」してしまったという意味で)ちょっと想定外でした。まさかここまで薫が乙女チックになってしまうだなんて! 己の心の成長と変化に戸惑う、恋する思春期の少女モードになってしまうだなんて!
 作者の策略通り、ギャップ萌えに目覚めてしまいそうです。

 つまり、このエピソードはコメディにありがちな「お見合いエピソード」かと思わせておいて、本当の狙いはこれから加速して行くであろう「薫が皆本のことを恋愛対象として意識させる」展開に持って行くための準備をすることにあったということですね。皆本と薫のロマンスは、文字通りこの世界の未来を左右するものになる訳ですが、ついにこのマンガもそれに対して本格的に踏み込んで来るところまでストーリーが進んで来た様です。
 椎名先生のブログを読むとどうやら次回以降もこの思春期モードに入っちゃった薫の姿を拝めるみたいなので、その辺を楽しみにしていきたいです。いいなあ思春期女子。健全な意味で。

 あと今回は、何気に賢木が地味に面白かったです。皆本母の前で「できるサイコメトラー」を演じる紫穂をからかう挙動を見ながら賢木×紫穂的な妄想を抱くこともできますし、深夜皆本の部屋でアヘ顔しながら眠っている(語弊)賢木の姿を見ながら賢木×皆本的な妄想を抱くことも自由です。賢木というキャラの懐の深さを垣間見た思いです。
 自分は賢木×紫穂も賢木×皆本ネタもどっちもオッケーなので、どちらもおいしく頂くことができました。ありがとうございました。

 そして朧さんは、いい機会なのでここらでお見合いとかして、自分の人生の意義というものを考え直した方がいいと思います。
 連載が始まった頃は「ミステリアスな美女」的素敵キャラポジションにいたはずなんですけどね…(´д`;)


2009年のサンデーは若木先生が引っ張ると確信したサンデー6号「神知る」感想

神のみぞ知るセカイ

 「落とし神」こと桂馬は、ギャルゲーコミュニティの中だけではなく、ゲームメーカーからもリアル神としてあがめ奉られていたのであった! という事が判明したエピソード。また、この作品世界における「ギャルゲー」がどんなものであり、社会的にどんな位置付けにあるのかを解説しているエピソードであるとも言えます。

 このマンガにおける「ギャルゲー」は、我々のいる現実世界のギャルゲーとは同じギャルゲーと言えどもちょっとギャルゲーが違うのではないか? という感覚を何となく持っていた方もいるのではないかと思うのですが、今回のエピソードによって、この作品における「ギャルゲー」は単に女性との恋愛をモチーフにしたゲームというだけではなく、何よりも桂馬が言うところの「2Dヒロインへの愛」が込められているかどうかが評価されるものになっているみたいです。

 そういえばちょっと前のエピソードで、桂馬がギャルゲーの歴史をエルシィに語る時に(通常のギャルゲーの進化の過程ではなく)「2Dへの愛が3Dを打ち破った! 足りないDはDREAMで超える! それがギャルゲーだ!」みたいなヤバイことを真顔で語っていたので、流石にこれは桂馬の妄想だろうと当時は思っていたんですけど、実はこのマンガの中では「足りないDはDREAMで超える」ど根性スピリッツこそがギャルゲーにとって最も大事なものになっており、そしてそのスピリッツをギャルゲーメーカーに叩き込んだのがよりによって桂馬本人だったということになっていたとは驚きました。まさに桂馬は、この世界におけるギャルゲーの創造主の立場に立っているのです。
 まさかこのマンガが、ここまで桂馬と「ギャルゲー」の関係について、ここまで壮大な設定を用意していたとは思いませんでした。今回のエピソードを初めて読んだ時、はからずもちょっと感動してしまいました。いやマジで。

 なお、今回のエピソードの中で「ギャルゲーは全世界で500万本売り上げる」との表現があったので、実際世界規模で500万本売れたソフトにどんなものがあるか調べてみたところ、Wii版「ゼルダ」やPS版「トゥームレイダー2」、PS2版「クラッシュ・バンディクー4」などが該当する様です。ゼルダと同じレベルでギャルゲーが売れる世界ってどんなだろう。
 二次元キャラと愛しあって生きてゆける人達が、世界中に500万人もいる世界。それはきっと、この現実世界よりも遙かに素敵なところなのかも知れません。


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