サンデー 一覧

そろそろ時音について一言いっとくかと思ったサンデー30号近辺の感想

三つ星のスペシャリテ

 表紙のイラストがあまりにテニスの王子様チックであったため、「またサンデーか」と囁かれもしたみたいですが、その実態はフレンチシェフ物語。内容そのものは、奇を衒っていない極めてスタンダードなマンガという印象です。個人的には絵柄にやや古さを感じますが、堅実なマンガの内容には噛み合っているのかも。

 あとこのマンガは調理師学校を運営している辻調グループが監修・協力しているとのことですが、第一話でいきなり調理師学校主席のキャラをあっけなく潰しに来たのはちょっとロックだよなと思いました。

トラウマイスタ

 先週の第一話に出てきた「勇気の剣はチンコのサイズに比例する」のギャグが面白かったのですが、第二話には出てこなくて残念です。きれいな女の人がチンコチンコ言うのはいいですよね。もっと言って下さい

 そしてこの「トラウマイスタ」ですが、「トラウマは逃げるためじゃなくて乗り越えるためにある」ってそれはそもそもトラウマって言わないんじゃね? という根本的な部分での疑問があるものの、「このマンガにおけるトラウマとはそういうものだ」と納得さえすれば、いわゆるスタンドバトルものジャンルの基本に沿った少年誌らしいマンガではないかと思いました。

 にしても主人公の名前がピカソでアートマンの名前がゲルニカって、何というかこう凄いセンスですよね。何という迷いなき剛速球
 ゲルニカだからデザインが馬っぽいことに今気付いた(おそい)。

オニデレ

 この日記ではまだ一度も言及していない気がするのでこの機会に書きますが、「オニデレ」面白いです。ヒロインのサヤが回を追う毎に可愛くなっているのも良いですし、ギャグマンガとしても生徒会長の木下が出てきた辺りから明らかに調子に乗ってると思われます(良い意味で)。
 サンデー超増刊時代から洋介先生のマンガを読んでた人にとっては、今頃「ついにクリスタルな洋介先生に時代が追いついた!」と溜飲を下げているんじゃないんでしょうか。

 あとは比較的どうでもいいことですが、サヤ率いる鬼頭衆が「県内最強」を名乗っていることから、個人的にはこのマンガの舞台がどの県なのか気になってます。最初は洋介先生の出身地の秋田県だと決めつけていたんですけど、サヤのライバルキャラの一人に茨城出身の「鋼鉄の水戸」なる変態が登場したことから、茨城とライバル関係にあると言われている栃木県が舞台なのかも知れないと思う様になりました。
 いや本当にどうでもいいことなんですが(なら書くな)。

結界師

 仮にもサンデー感想サイトを名乗るのであれば、今週の「結界師」の時音姉さんの入浴シーンについて書かずにはいられないはずです。何と言っても、あの時音さんが脱いだ! というだけで極めて衝撃的な出来事なのです。自分の記憶では、ここまで明確な形で彼女が(少年誌におけるサービスカット的に)脱いでるシーンって、これが初めてではないか? と思うのですがどうだろう。

 元々「結界師」というマンガそのものが、お色気とかそういう路線とは縁遠い硬派な作品であり、更に時音は最も脱衣とはほど遠いところに位置しているキャラというイメージがあります。
 例えば同じ女子高生キャラという立場でも、「絶対可憐チルドレン」のナオミちゃんが脱ぐのとは訳が違うのです。ナオミちゃんというキャラは基本的に脱がされることが前提のキャラなのに対し、時音さんはクレバーな戦いや態度を通して「良守の憧れの女性」のポジションであることを読者に伝えるタイプのキャラなので、元々脱ぐ必要がないんですよ。いや、ないはずだったんですよ。

 そんな彼女がここに来て(覗かれたという形とは言え)良守に肌をさらしたということは、今の彼女は良守にとってもう「憧れの女性」という抽象的な立場だけではなく、血も肉もあって抱きしめたりすることもできる、手の届く範囲にいる生身の女性に変化しつつあることを、読者(および良守)にアピールする狙いがあったのではないかと思われます。というか妄想してます。
 両者の関係が変化しつつあることをこのような形で表現したとなれば、今後も時音さんの(性的な意味での)露出が増えることを期待していいんでしょうか。時音さんって結構そっちの方が油断し気味なとこありそうだしなあ。そういやこの前も「短パン履いてるから大丈夫」とか言って夕上に突っ込まれてましたし。
 油断し気味なお姉さんが時々ポロリとかして中学生男子がドキドキするシチュエーションを、「結界師」に対して期待していいんでしょうか。いいんでしょうか?

 っていうかですね。要するに、時音さんの体がエロ過ぎるんですよ。我々男性はついまずおっぱいに目が入ってしまうのですが、っていうかおっぱいの形も実に素晴らしいんですが、それ以上にその胸から腹にかけてのラインとか、腰のほっそりした括れ具合とか、細かい部分の描写っぷりが実に繊細で美しいのです。そう思いませんか皆さん。
 もし田辺先生が本気で「To LOVEる」型のお色気マンガを描いたら、さぞや凄いことが起こるのではないか? と期待してしまいます。

 何にしろ、今回は田辺先生の本気を垣間見させていただきました。ありがとうございました(深々と頭を下げながら)。

犬夜叉

 先週は時間がなくて触れられませんでしたが、連載終了おつかれさまでした。

 個人的に「犬夜叉」に注目していた点は、要約すると結局「琥珀が如何に周囲の年上の女性をメロメロにしていったか」に絞られる気がしてなりません。
 「けなげ」「いたいけ」「はかなげ」という守ってあげたくなる美少年三要素を兼ね備えた琥珀が、桔梗・珊瑚・神楽といった主要女性キャラクターをメロメロにして行く様は、読んでてこうちょっと何かドキドキしました。
 特に桔梗と琥珀の組み合わせは、両者共に一度死んだ後に甦っていること、そして共に成さねばならない使命を背負っているという重いバックグラウンドを持っていることが相まって、ある種インモラルな雰囲気を醸し出していたと(勝手に)思ってます。実際、桔梗の琥珀に対する入れ込み具合は半端じゃなかった感があります。
 こういう歪んだ読み方をしてしまい、大変に申し訳ありませんでした(手遅れ)。

 次回作もやっぱりサンデーかなと期待する一方、しばらく青年誌のフィールドで大人向けの作品を読んでみたいなー、とも思います。次回作が楽しみです。


ドッジボールやる時は眼鏡外そうぜと思ったサンデー30号絶チル感想

 今更ですが、サンデー30号の絶チル読みました。
 面白い! 何この盛り上がり方! さすが自称最終回エピソードは違いますね! この勢いならこのまま終わってもいいくらいです!(いくないです)

 今回ここまで読んでて気分が盛り上がった原因は、間違いなく兵部が出てきて今回の行動の狙いを語り始めたこと、およびその語り方が妙にムーディーだったこと。
 「学校から拒絶された過去を持つ皆本に『理想の学校空間』を与えることで過去の記憶を消去し、皆本を完全な子どもにする」ことが今回の彼の目的にあることを皆本自身に語りながら、いちいち子どもの皆本の顎に手をやったり、物憂げな瞳で皆本を見つめたりする兵部の色っぽさは異常。そんなに皆本が欲しいのか兵部。欲しいんだろうなあ。色々な意味で(性的な意味でとはあえて書きません)。
 兵部がこんなエロい態度を観るだけでも、彼が「皆本を子どもにする」ことに対して何らかの意図を隠し持っていることが明らかになる訳であり、そういう面でも演出の仕方が上手いよなあと思いました。

 その一方、薫が皆本に対してここぞとばかりにいちゃついているとこなんかは大変に微笑ましく、何かこう読んでてたいへんにニヤニヤさせて頂きました。何このクラス
 今の皆本はこのまま子どもに戻る気マンマンっぽいんですが、その皆本を止めることができるのは、おそらく現状では薫(というかチルドレン)しかいないと思われます。大人の皆本の存在が誰よりも必要なのは、まかり間違いなく薫自身ですからね。
 ただ、薫は今の子どもの皆本のままでもいいと思っているフシもあるので(冒頭の「これが京介の作った幻でも、何か裏があるとしても、私は――」参照)、来るべき土壇場で彼女がどう行動するかはまだ判りません。
 皆本はかつてお互いの将来のためにキャリーと一緒になることを諦めましたが、今の薫に当時の皆本と同じ選択ができるかどうか。そういう方向に話が持って行く可能性はあり得ると思っています。

 そしてちさとちゃんは澪に嫉妬するよりも、東野が妙にいちゃいちゃしたがっている皆本に嫉妬するべきだと思います。


「そこは私の金八先生」ってフレーズを学校で流行らせようぜと思ったサンデー29号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデー29号に載ってる「絶対可憐チルドレン」を読みました。面白かったです
 とにかく今回は、全てのページにどこかしら笑えたり突っ込めたりグッと来る場所があるという、非常に密度の高い話だったと思います。とてもオーバーワークで今にも死にそうな状態の漫画家(誇張)が描いているとは思えないクオリティです。

 それで今回は、子どもになった皆本が小学校へ行くという展開から「兵部が教師や生徒役で出てくるのかな」くらいは予想していたのですが、パンドラメンバーが総出演するのは明らかに予想外。マッスル大鎌先生は勿論のこと、お嬢様っぽい挨拶をしながら登場した澪、職員室で複雑な表情をしながら教頭先生の位置に納まってるコレミツなど、誰も彼も面白すぎます。

 個人的には、やっぱり澪が良かったですね。このエピソードがアニメ化された暁には、このシーンだけ「マリみて」の松平瞳子っぽいしゃべり方で登場するんだろうなーとか思うだけでニヤニヤして来ます(バカ)。
 あと、東野に教科書を見せつつ「あ、あたしにくっつきたいばっかりに!?」と自意識過剰な台詞を言ってるのもステキ。澪は出れば出るほど面白いキャラに育ってますねえ。

 そして、その中で今回特に重要な位置にいたと思われるのがマッスル。別名大鎌先生。彼が皆本少年に対して「今日一日は安心してここにいていいの」と言いながらおでこにタッチしたシーンが、今回のエピソードの中では最も重要なポイントではないかと思いました。
 通っていた小学校から「いらない子」扱いされた直後の皆本にとって、周囲の大人から最も言って欲しかった言葉は間違いなく「君はここにいていいんだ」であると思われますが、今回のマッスルは実に自然かつ軽やかに「安心してここにいていいの」と伝えることに成功しています。こういうことを皆本に伝えることができるのは、性格や相性とかを考えると、やはり何だかんだでマッスルが適任なんですよね。
 マッスルを皆本のクラスの担任にしたのって、単にギャグのためだけじゃないんだよなと感心した次第です。

 そんな形で皆本少年のトラウマを癒しにかかって来ているかのようにも見える今回の兵部の行動ですが、勿論兵部は皆本を支配しようと今も狙っている訳で、次回以降に彼がどのような行動に出るのかが気になります。
 とりあえず、兵部のやることなのできっと様々な搦め手で皆本少年を惑わしてくるに違いないと期待。

 ちさとちゃんの嫉妬は、徐々に微笑ましいレベルを超えつつあるような気がします。


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