Archive for the 'コミック' Category

[SUNDAY GX COMICS 10YEAR’S CHRONICLE 吼えろペン

2010/07/19 21:33

SUNDAY GX COMICS 10YEAR’S CHRONICLE 吼えろペン

封印されていた『新吼えペン』幻の最終回をついに公表!!
ついに完結を迎える『炎尾燃サーガ』を見逃すな!!

 『吼えろペン』及び『新吼えろペン』から、作者の島本先生自身がセレクトした傑作選。巻末には、半分以上完成しながら諸事情により封印されていた『幻の最終回』を完成させて収録。雑誌&単行本掲載バージョンとは全く異なるエピソードで『炎尾燃サーガ』は真の最終回を迎える!! 見逃すな!!
 あなたはまだ、『吼えペン』本当の最終回を知らない…!!

 元椎名高志先生の担当編集者であったアリイどんこと有井氏より、サンデーGXコミックス 10YEAR’S CHRONICLE版「吼えろペン」のプレスリリース掲載の依頼がありました。
 リリースの内容はMOON PHASEさんやコミックナタリーさんなどで既に報じられているので詳しくはそちらをご覧頂くとして、せっかくなので今更ながらこちらでもご紹介します。

 このクロニクル版は基本的に「吼えろペン」「新吼えろペン」からより抜いた作品が計9本掲載された傑作選の体裁を取っているのですが、最大の売りはやはり「新吼えろペン」の幻の最終回が掲載されていること。
 「新吼えろペン」最終回といえば、(このサイトでは当時GX読んでなかったのであえてスルーしてましたが)「ついに島本和彦がパクリマンガを容認したのか!?」ともとれる衝撃的な内容が賛否両論を引き起こし、ネット上で大騒ぎになったりしたものでした。現在でもGoogleで「吼えろペン」と入力すると「最終回」がサジェストされたりしますけど、それだけ吼えペン最終回当時の盛り上がり方が凄かったことが伺えるというもの。
 このクロニクル版では、その頃島本先生に(そして小学館で)何が起こっていたのか、何故最終回がああなってしまったのかを今になって暴露するマンガ「リアル吼えろペン」、および当時のGX編集部からボツを食らった「幻の最終回」が掲載されています。

 その暴露マンガ「リアル吼えろペン」は、7月17日発売のサンデーGX8月号にも掲載されています。
 以下、そのプレスリリース。

リアル吼えろペン~10YEAR’S CHRONICLE 吼えろペン 刊行によせて~

マンガ家vs編集者 最終章!!
全漫画界を揺るがす禁断の告発が、今、始まる……!!

 熱血マンガ家・炎尾燃が突如拝金主義に走り、そんな主人公の姿勢を否定することもなく終わった『新吼えろペン』の最終回。各方面で物議をかもした最終回は、実はすったもんだの末に描き直された“バージョン2”だった!? GX8月号に掲載される読み切り「リアル吼えろペン」では、半分以上描き上げていた会心の最終回を全ボツにされ、全く発想の異なる最終回を1日で捻り出さざるを得なかった島本和彦先生の苦悩が生々しく語られる!! 作中に垣間見える某有名週刊誌休刊騒動の裏事情、そして出版業界の暗部に蠢く巨大な権力と陰謀劇!! 近年急速に増加する出版業界のトラブルにおいても、ここまで生々しく、マンガ家と編集双方から事実が検証され、そして告発する雑誌それ自体の誌面に告発漫画を掲載してしまったのは島本先生とサンデーGXだけ!! これは告発の名を借りた壮大なプロレスなのか!? それとも全エンタメ界を揺るがすガチンコなのか!? ただひとつ確かなのは、『新吼えペン』最終回にまつわる数奇な実話の数々は、皮肉にも『吼えペン』それ自体にすら勝るとも劣らないドラマチックなものであったということだ!! 100%実話!! マンガ家、島本和彦の苦悩、挫折、そして再生の物語を、絶対に見逃すな…!!

 実際に読んでみた感想としては、まず暴露マンガに出てくるアリイどんが格好良すぎて痺れました。作者の島本先生自らが「(当時の事情により)ボツになった正しい最終回が世に出ることはない」と思っていたこの作品に対して「何故こっちを発表しなかったんですか!? こっちの方が全然いいですよ!」と率直なコメントを延べ、「でもGXの編集部からダメって言われたんだよ!」との島本先生の反論に対しては「私がこんなこと言うのも何ですが戦わないと!」と正論を述べて先生を悶えさせる様は、編集者として流石です。多分。

 そしてその「幻の最終回」は、読めば確かにこれがヤングサンデーが休刊するという時節に発表するに相応しい「正しい最終回」だと納得できる内容なのですが、それ故にやっぱり時節柄を考えると当時のGX編集部が掲載を躊躇するのも理解できます。ヤンサンの存在が「歴史」となった今だから公表できる作品なのかも知れませんね。

吼えろペン (サンデーGXコミックス CHRONICLE)
島本 和彦
小学館 (2010-07-17)

※Amazonでは現在品切れ中の様ですが、このコミックスはコンビニでも取り扱っているので、そちらを探してみるのも手かも。うちの近くのファミマにはありました

[絶対可憐チルドレン コミックス22巻購入日記

2010/07/18 22:51

 Twitterにも書きましたが、絶チルのコミックス22巻を買いました。小冊子限定版の方。
 限定版は既にAmazonでは「出品者からお求めいただけます。」のステータスになってますが、昨日の段階ではまだ近所の本屋に在庫があったので、現時点でも入手は場所によっては可能なのではないかと思われます。

 まずおまけのサプリメント総集編小冊子ですが、Twitterにも書きましたけど(二回目)描き下ろしマンガが妙に面白かったです。可憐GUY’Sを10歳に、チルドレン達を20歳にして色々と立場を逆転させてみたみたいな話なのですけど、「お勉強できる子」皆本光一10歳(および、立場が変わっていない真木)以外の全ての登場人物が「大変だ…バカばっかりだ…!」としか言いようがないくらいイイ感じに狂っており、「絶チル」本編のメタというかパロディとして秀逸だなと思いました。
 あと、最後の四コマには兵部10歳と賢木10歳をとっつかまえて目の色変えてるパティさんが出て来ましたが、これは「パティは兵部と賢木のカップリングに萌えている」のか、それとも単に「パティはショタもイケる」のか、どのように解釈するべきか悩んでいます。

 そして本編の方は、Twitterにも書きましたが(三回目)、やはり「キャット・ウォーカー」編における、これまで自らが「黒い幽霊の娘」として行って来た所業を象徴する存在であるナイを目の当たりにしたユーリの心境の変化が個人的な見所でした。特に、チルドレンのトリプルブーストの光に灼かれながら、「このまま灼かれてしまえば――私も生まれ変われる?」と自己の救済を願いながらも、苦しむナイを目の当たりにした直後に「今負けることは私が許しません!」と彼女と共に苦しみながらも生きることを選択するシーンは印象的で、本当に胸にグッと来ます。
 自分の中で「ユーリ×ナイの百合同人が読みたい」というダメな欲求が生まれたのもここからです。

 そんなことを考えながら巻末のおまけを読んでいたら、まさにユーリがナイ(が化けてる猫)といちゃいちゃしたいがためだけに悠理と入れ替わる、という話が載っていました。これを読んだ時には、まさか作者自らユーリ×ナイなマンガを描いて頂けるとは! さすがです椎名先生! と感激しきりでしたよ(バカ)。
 作者ご本人はこの見解を否定されましたが、でももうオレの脳内では、もうユーリとナイが何かしているだけでそれが全てユーリ×ナイに変換される回路が形成されてしまいました。もう手遅れです。この回路のおかげで、これからはより「絶チル」を楽しく読めそうです! ありがとうございます!

 なおこのエピソードでは、ユーリと「フェザー」の間に因縁が生まれたことも示唆していますが、今サンデーの連載の方ではまさにこのユーリとフェザーが激突しようとしており、そういう意味でも今22巻が出るのは作品にとっても良いタイミングだなと思いました。
 最後にまともなこと書いて終わり。

[クラブサンデー読んだ日記 釣りチチ・渚編

2009/11/28 22:31

 お久しぶりです。

 いきなりですが、現在クラブサンデーにおいて、サンデーGXで連載されている「釣りチチ・渚」が限定公開されていることは、クラサンをチェックしている方ならご存じだと思います。

釣りチチ・渚

釣りチチ・渚

佐藤まさき
(C)Masaki Sato/Shogakukan 2009

サンデーGX誌上で大人気のアウトドア青春コメディーが、単行本発売を記念してクラブサンデーに特別参戦!! 神奈川・湘南の美しい自然を舞台に、美少女釣り師・渚さんが大活躍するぞ!! 11月19日ごろ発売の単行本もヨロシク!!

posted with EmbedSunday on 2009-11-28

 「釣りチチ・渚」とは、端的に言えばすごい巨乳でカッコイイお姉さんが釣り竿振って大活躍するマンガなのですが、『「釣りキチ」を「釣りチチ」にしたら面白いんじゃね?』的な発想から作られたことが明白なわかりやす過ぎるそのタイトルとは裏腹に、釣りマンガとしての基礎は思っていた以上にしっかりしている、という特徴を受けました。

 このマンガは基本的に釣りマンガなので、作中で現れるあらゆる問題は全て「釣り」で解決することになるのですが、そこで登場する魚の挙動や釣りのテクニックは、釣りが趣味であることを公言している作者の佐藤まさき先生、および「編集者、監修者など関わる人間が全員釣り好き」を宣伝文句にしてしまう程の釣りマニアなスタッフ陣の力により、マンガ的な誇張に溢れつつもリアリティを保った釣り描写を実現しているように思えます。
 個人的には、(クラブサンデーにも掲載されている)第二話の、「下着泥棒をおびき寄せるため、ルアーフィッシングのテクニックを使って釣り針に付けたパンツを動かし、パンツが自然に風に舞っている様に見せて泥棒を釣り上げようとする」エピソードに感心しました。「釣り」という題材の持つアドバンテージと、主役である渚の釣りテクニックの高さを、このような形で表現するこの発想はすごいです。というかおかしいです。色々な意味で。

 「釣りチチ・渚」はサンデーGX的にかなりプッシュしている作品らしく、とらのあな等で先日発売されたコミックスに購入特典のペーパーを付けるなどは勿論のこと、「地域密着型営業」を謳って作品の舞台となっている神奈川のスリーエフでポスターを配布するなど、かなり積極的な展開を行っている様です(コミックナタリーMOON PHASEに掲載されたプレスリリースを参照)。
 クラブサンデーに作品を掲載しているのも、そのキャンペーンの一環でしょうね。

 しかし、ソク読みシステムで宣伝するにしても、何故(GXのサイトや「ソク読み」ではなく)週刊少年サンデーの拡張サイトであるクラブサンデーで? という点がちょっと不思議だったのですが、この「釣りチチ・渚」の現担当編集者が、当サイト的には椎名高志先生の元担当編集者として有名な有井さんであることが判り、もの凄い勢いで納得しました。

 有井さんならやります(断定)。

 ※今回はその有井さんから、「釣りチチ・渚」のプレスリリース記事とイラスト素材を頂いたので、その一部を使わせて頂きました。ありがとうございます!

[漫画ナツ100に参加します日記

2009/08/12 00:32

 「酔拳の王 だんげの方」のだんげろうずさんが毎年行っている「漫画ナツ100」に参加したいと思います。

 今回のレギュレーションは「漫画ならなんでもあり」というバーリ・トゥードなものなため、選択肢が多すぎて悩ましいところではあるのですが、とりあえず以前書いた引っ越し後の本棚リスト(=当時の自己ベストマンガ履歴)をベースに、当時はリストから除外していた連載中の作品、物理的な理由で引っ越し時に手放した作品、および18禁コミックを含めた最新ベスト版を作ることを目標にしました。
 選考の基準は、今回も『「このマンガの存在は、今の自分の人格を構成する要素になっているか?」と自分に問いかけ、「Yes」と応えられるもの』です。

※既にコミックス化されている作品は作品名+作者名のみ、コミックスに収録されているけどコミックスのタイトルが別なものについては更に出版社名+コミック名を記入してあります。

(続きを読む…)

[エル・パラシオ補足

2009/05/19 01:52

 「こいつは…見てはいけないものをみてしまった

 土曜日に書いた月刊少年サンデー感想記事の「エル・パラシオ」について、一つ大切なことを書き忘れていたので補足。

 今回話題になった「主人公に局部を見せながらドロップキック」を繰り出したキャラは、「B(バニー)・キサラギ」のリングネームで活躍中のマスクマンです。
 マスクマン故に彼女は普段からマスクを被って生活しており、そんなマスクを被る生活があまりに性に合っているためか、彼女は例え普段リングの上で被っているマスク以外のマスクを着用していても、ファンからは「あれはキサラギだ」と認識されてしまう始末。マスクを被っていても正体を隠せないことが、彼女にとっては少し悩みの種になっています。
 また、マスクマンの習性なのか元々の性格からなのかは不明ですが、彼女は素顔を晒すことを極度に恐れています。しかし、上記の「どんなマスクをしていても正体を知られてしまう」悩みを解決するためにはそれを克服しなければいけない(=マスクを被っていなければ自分がB・キサラギだとは気付かれない)のではないか? と葛藤しています。

 以上の情報は、創刊号のオマケに付いてくる別冊に収録されているマンガ(「キューティーB」)で語られていることです。そして、本編におけるキサラギの「主人公に局部を見せながらドロップキック」は、この文脈を理解した上で、初めてその真価を発揮するのです。

 彼女はドロップキックで主人公を蹴り倒す直前、素顔でシャワーを浴びて風呂場から出たところを、主人公にあますところなく観られています。なので、一般的な美少女わんさかコメディーのロジックからすれば「キサラギは裸を見られて怒り、我を忘れて蹴っ飛ばした」という解釈が成り立ちますし、蹴られた主人公もそう解釈します。
 しかし彼女は「素顔を晒すことを極度に恐れて」おり、かつ「それを克服しなければいけないのではないかと葛藤」している最中であるという(読者のみしか知らない)情報が追加されることで、キサラギにとっては不意に(裸ではなく)素顔を見られてしまったことが怒りの源となっていることが理解できる構成になっているのです。

 この誤解は今回のエピソードではまだ解かれておらず、今後主人公とキサラギのエピソードでは、この双方の解釈の違いによる誤解によるすれ違いが主眼となることは間違いないでしょう。また、このマンガは美少女わんさかコメディーなので、主人公がキサラギのマスクマンとしての悩みを克服する力となることが彼女を攻略するきっかけとなることも、暗に提示されていると言えます。
 更に言えば、今回このような形で「弱み」を見せたキャラは、彼女と(主人公を見るなりいきなり悲鳴を上げた、「ラブひな」で言うところの前原しのぶに相当しそうな)女学生キャラのみであり、その点でもキサラギはこのマンガの中でもかなり(ラブコメ要員としての)扱いが強くなることを予感させるキャラである――と言えるのではないのでしょうか。

 単に「主人公に局部を見せながらドロップキック」のコマだけ見ると『エロだけで売るマンガ』と解釈されてしまうかも知れませんが、このコマは以上の文脈の上に沿った形で提示されているものであり、実に深い意味を持っているコマなのです。判って頂けたでしょうか

 まあ、単に今回のようにネットで話題になるために仕組んだだけという可能性もあるんですけどね(だいなし)。