[crossreview]お釈迦様もみてる―紅か白か (コバルト文庫 (こ7-58))
2008/08/19 22:40今野 緒雪 (集英社) / ¥ 460
ドレッドヘアは描くのが大変そうだよなと思いました(感想)。
新連載。「ヤンチャな乱暴者が今後の自分の運命を変える出会いをしてその道に入る」というパターンは「三つ星のスペシャリテ」と全く同じであり、ある意味少年マンガの王道と言えます。「ハイド&クローサー」以降の新連載に顕著な特徴である、少年マンガの王道路線を志向する最近のサンデーの傾向をそのまま反映したマンガという印象です。
まあ、中には王道を突き進んでいるはずなんだけど、何か変な方向に突き抜けちゃっていばら道に踏み込んでしまった「金剛番長」みたいな事例もありますが、逆に言えばそれくらいにならないと、サンデーと言えども長期連載として定着するのは難しいのかも知れません。
とりあえずドレッドヘアは描くのが大変そうなので、そのうち主人公がドレッドを止めてタイガー・ウッズみたいな爽やかな髪型に転向するエピソードが出て来かねないよ! とか思いました(思うな)。
あと、主人公が「わがままで何が悪い?
」と言ってるシーンでは、君ら若者がわがまま放題できる社会を維持するために、オレ達大人はみんな苦労してるんだよ! と説教したくなりました。もう歳です。
氷浦を冷たくあしらう良守は、氷浦が限と良守との思い出を壊す存在となるから氷浦を嫌っているのか、それとも氷浦が限と同じ自滅の道を歩む恐れから彼を拒絶しているのか。その両方の心理が微妙に入り混じっているのか。
周囲の人もみんな「氷浦は限みたいだ」と言ってますが、現在の問題を解消するためには、氷浦は限とは違う存在であることを良守が認識する必要がありそう。良守が氷浦をテストするような行動に出たのも、それを確認する意味があるのかも知れません。青春ですねえ(無理矢理キレイに終わらせたつもり)。
アーたん編終結。今回のエピソードはハヤテの抱えているアーたん絡みのトラウマを明示することにあったと思うのですが、その辺については十二分に理解できました。まあこんな過去があったからこそ常識外れなレベルにまで精神と肉体を鍛えることができてナギと出会うことができたんだから、まあ良かったんじゃね? 絶チルで表現するところの「ムダな過去なんかない
」ってこのことだったんだよね? みたいな認識でいいんでしょうか。
そして物語終盤でナギが笑顔で出てきた時は、何かこう暗闇で光明を見いだしたような、深遠な気分になることができました。ハヤテはナギの存在で随分救われてますよね。
あとバックステージで畑先生がアーたんの現在の姿を「アテネ(成体)
」と表現しているのが面白かったです。昆虫扱い?
「ハヤテのごとく!」でマリアさんはヒエラルキー最上位にいるから強いのと同様の理由により、「オニデレ」におけるヒエラルキー最上位かつ最強キャラは生徒会書記のサキで決まりそうな勢いです。マンガ内ではサヤのライバルというか対極に位置する存在として描かれていますが、覚醒状態になったサキは明らかにサヤよりも生命体的に格上なので、現段階で最強なのはサキで決定。
あと、サキって名前も「スケバン刑事」っぽくて強そうな上、「虹ノ瀬咲
」ってフルネームはときメモの虹野さんみたいで萌えです(古い)。
「アーティストアクロに女はいらねえ」がこのサイトにおける「アーティストアクロ」に対する基本ポリシーですが、前回登場した美人のお手伝いさんが人間じゃなくてロボットだったので安心しました(するな)。
でもパンツ見られて恥ずかしがるということは、彼女はロボとはいえどもメンタル面では立派な女性であり、女性としてカウントするべきではないかという気もします。私は女が全く出ないのがこのマンガの最大の特徴だと思っていたのですが、その認識はそろそろ改める必要があるのかも知れません。何だこの感想。
それはそうと、「伸縮自在の体を持つお掃除ロボ」と言えばやっぱり「わくわく7」のティセを思い出しますよね。三十歳以上の男性の皆さん。
今回の話は、まさに散々そういうゲームをやりまくった経歴を持つ若木民喜先生でなければ作れないエピソードだと思いました。
今回は「ループ」「初回特典」「オンラインパッチ」等の専門用語が飛び交う話ということもあって作者の側はどこまで読者がついて行けるか不安な様ですが、元々このマンガを支持している層はこれくらいのネタなら息をする様に自然に理解できるリテラシーを持ち合わせているので、全く問題ないと思われます。それに「空はなんにも悪くない!
」「ボクは必ずこの娘を救ってやる!
」と力説する桂馬の姿からは、ホンモノの人にしか語ることができない一流の気概を感じます。若木先生は一流。
この調子で突き抜けちゃっていばら道に突入しても一向に構いません。それが先生の進むべき道であれば、我々は喜んでそれを受け入れます! がんばれ若木先生!(サンデーが受け入れてくれるかどうかは別問題)
職業プログラマの立場からすると、特典フィギィアの納期とか宣伝の都合といった兼ね合いで政治的に無茶な締め切り日を決められて大変だったんだろうなとか、開発現場がデスマってプログラマがボロボロ入れ替わったのも品質を落とした原因なんだろうなーとか、色々想像してしまって切なくなります。「プレイした状況によってループから抜ける場合と抜けない場合がある」ってのは明らかにフラグ管理部分のメモリがプログラムによって破壊されているのですが、そういうメモリ管理絡みのバグって実は原因を掴みにくいんですよ。C言語でポインタ操作したことがある人ならみんな判ってくれるはず!(何)
※8/14追記あり
※誤りや登録漏れなどがありましたらご指摘をお願いします
あとは私事になりますが、「マンガがあればいーのだ。」のたかすぃさん(8/17西す36a)が夏コミで発行する予定のおっぱい同人誌に、おっぱいアンケートの回答者としてちょっとだけ参加してます。ご覧になって抱けると嬉しいです。
ワシが若い頃は、「GS美神・極楽大作戦!!」における美神令子のおっぱい形状の経年変化を観察していたものじゃったわい…(バカ)
「最後のバッターはまるで計算されたように相手チームの強打者」「お前の投げる球なら誰も文句ねえから」ってそれ「大きく振りかぶって」ネタ!(挨拶)
賢木がこの台詞聞いて泣くのは、やっぱり中の人繋がりですね。わかります。
そしてこの悪夢で、皆本は「大振り」「タッチ」そして「さよなら絶望先生」を読んでいることが判明しました。ついでにファミスタもやってたことも判明。押さえるべき作品をちゃんと押さえているところのは流石エリートです(関係ない)。
暗い毎日を送っていた幼少期に「絶望先生」を読んで、己の絶望感をシニカルな笑いに転換して気を紛らわせている皆本の姿を想像したら、何か萌えてきました。
その辺はともかくとして、徐々に今エピソードのテーマが明らかになってきた感がある今回の話。薫は自分の持っている肉体的な才能に目覚めてそれに打ち込みたいんだけど、エスパーの責務としてバベルの仕事をこなさないといけない矛盾に気付き始めた模様であり、また保護者役の皆本も「超能力者は一般のスポーツ大会には参加できない」規定をどう薫に伝えようか、変な悪夢を観るくらいに悩んでいる様子。
この辺は対応を間違えるとまっすぐな性格である薫を傷つけてしまい反抗を招く結果となってしまうため、皆本としてはかなり悩ましいところなのではないのでしょうか。若いのに我が子の部活動と社会活動のバランスについて悩まないといけないなんて大変ですね奥さん(奥さん?)。
前のエピソード「反攻作戦第一号」は葵が子供っぽく拗ねた程度で済みましたが、反攻作戦第二号となる薫の場合は、彼女の可能性とか将来の夢とかを摘んでしまう可能性がある分、ちょっとやっかいさのレベルが違いそう。次回の展開が気がかりです。
というか薫ですらこんなやっかいなことになるんだから、反攻作戦第三号となる紫穂なんかもう凄いことになるんじゃないのでしょうか。こわいこわい。