Archive for 2009/06

[ネット感想界で一番遅いサンデー28号感想

2009/06/17 01:10
最強!都立あおい坂高校野球部

 静岡県出身の私としては、静浜のピッチャー神木の根性の曲がりっぷりにもう萌え萌えです。自分が小学生の頃に読んだ野球の解説書には「ピッチャーは投球を終えた瞬間から九人目の野手となって守備体制に入らないといけない」と書かれていましたけど、そんな基本すら無視して投球に専念するというか、投球以外は面倒くさがってやりたがらないわがままっぷりが素晴らしいです。
 これでもし「あお高」が高校野球への無邪気な幻想を打ち砕くために作られたメタ的な視点を持ったマンガであったなら、こんなひねくれ者がエースなチームが優勝して「高校野球」的なものに問題意識を投じることも可能なのでしょうけど、しかし「あお高」はそういうマンガじゃないというか、むしろ努力友情勝利的少野球年マンガの基本フォーマットに沿った作品であるので、このままでは神木はあお高打線にかき回される→自分も守備しないと勝てないと認識させられる→バントを自分で捕球して神木が努力友情勝利路線に覚醒、みたいなパターンに落とし込まれることは必至の有様。神木はどこまで静岡県代表としてひねくれ者の意地を守り通せるのか、元静岡県民として期待したい所存です。静岡県関係ないけど。

 というか、いくら神木が守備をしないボンクラと言えども、このままあお高がバント戦法を続けるのもちょっと少年野球マンガ的じゃないというか、同じ少年野球マンガでもむしろ「砂漠の野球部」テイストな雰囲気を醸してしまう可能性もあるので、正当派少年マンガを名乗るにはその辺のさじ加減が難しいよなと思いました。

ハヤテのごとく!

 片思いだらけの「ハヤテ」界において初登場時からハヤテに片思いを抱いているマスターオブ片思いの西沢さんが、片思いの果てに得た悟りの境地をビギナーオブ片思いであるシスターに説いてハヤテの窮地を救うの巻でした。

 更に今回、西沢さんはハヤテに対して不意打ちでキスした上に「惚れてもいいんだぜ」みたいな照れ隠しの裏に本心が覗く言葉を繰り出して改めてアプローチするものの、ハヤテは遠回しな表現ながらも「お友達でいましょう」と回答、結果的にフラれてしまう形となりました。この反応は西沢さんもある程度は覚悟の上だったんでしょうけど、やっぱりフラれてしまっていることには変わりありません。
 ナギやヒナギクに対しては鈍感というか徹底的なボンクラっぷりを遺憾なく発揮しているハヤテですが、女をフる時だけ格好良くなるのは困りものです。何という女泣かせ。マリアさんから天然ジゴロの称号を得ているだけのことはあります。ダメだこいつ早く何とかしないと。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬が攻略した女子が一同に介してみんなでモンモンするの巻。記憶からは消えても心には何か残るものがあるということなのか、それとも駆け魂が抜けてリセットされたおかげで桂馬の魅力に気が付くことができたということなのか。
 桂馬は桂馬で、一度攻略を終えて関係なくなったはずの女子に対して面倒見る責任みたいなものを感じ始めているっぽいですし、彼女たちと桂馬の関係はいずれまた生臭くなりそうな予感。専門用語で言うところの焼けぼっくいに火って奴?

 彼女たちのバンドの話はおそらく学園祭ネタをやる時に再び出てくると思われるので、その時に今回出てきた女子たちが桂馬に対してどんなアプローチをかけるのか期待。個人的には結局ドラムをやるメンバーが集まらず、桂馬が女装してドラムを叩く展開を希望していきたい。

魔王

 今回のエピソードを理解する上で、もっとも重要なキーワードを再確認します。
 「蜂」はパンツを履いていません

 斯様な認識の上で今回のエピソードを読み返してみると、パンツ履いてない蜂を前にして動揺してしまう辰美と、パンツ履いてない蜂を前にしても全く臆することなく渡り合った上、蜂に「こいつはバケモノだ」と認識させるに至った潤也とでは、もはや器が違うことは明白です。
 どちらも「犬養を失脚させる」という目的は共通しているのですが、その目的に対する覚悟の違いが、「蜂」というパンツ履いてない刺客と対峙した時の結果の違いだったのでしょう。刺客のパンツの有無に動揺する程度では、己の運命と向き合うことすら叶わないのです。

 「蜂」がパンツ履いてないことにここまで深遠な意味を持たせた作者の力量に感心しました(妄想です)。

トラウマイスタ

 ついに最終回。スジャータは常に僕たちの側にいるよ! みたいな、宗教的なレベルにまで到達した美しい形で無事収束できたことを喜びたいです。本当にこのマンガはやらかしてましたからね。特にダヴィンチが登場してからの急展開っぷりは、間違いなくサンデー読者の記憶に永く残ることになるはず。
 何というか、「今、自分は次回がどうなるのか想像も付かない週刊連載マンガを読んでいるんだ」と実感させられる、ダイナミックかつドラマチックな作品でした。作っている方からするとものすごく大変なマンガだったのではないかと思うのですが、一読者として楽しませて頂きました。感謝。
 中山先生の次回作にも期待させていただきます。

[ご愁傷さま朧さん(ニヤニヤしながら)サンデー28号絶チル感想

2009/06/12 11:57
絶対可憐チルドレン

 大人になった葵のおっぱいがあんなにデカいはずはない!(挨拶)

 今回の「試験に出る超能力」編は、薫の皆本への過剰意識の描写から始まり、「カタストロフィ号」を得たパンドラの新たな活動への布石、既に「幽霊」と化している宇津美との対比によって浮かび上がった過去に囚われ続けている兵部の姿、薫の「女王」の才能の更なる鱗片、澪と薫との間の「絆」の発露など、今後の展開への実に示唆に富んだかなり興味深いエピソードであったと思うのですが、そのエピソードを締めるのがよりによって皆本が如何に女性に対してボンクラなのかを一話丸ごと費やして紹介するというのが、何かこうどうしても必要以上に面白くしないと気が済まない作者の意地のようなものを感じました。
 いくら相手が葵とはいえ、ここまでデート中に女性に気を使えないボンクラ男が童貞じゃないなんて、とても信じられません(こだわる)。

 確かに日本科学未来館は基本的に男の子が大喜びで行くところであり、あまりデート向きの場所ではないのですが、時々大人のデートプランに組み込めそうな特別展示をやっている場合もあるので、どうしても彼女連れて行きたいのであればそういう展示をやってる時が狙い目(逆に言うと今は無理)。ちゃんとイベント情報をチェックするのは「ときメモ」時代からのデートの鉄則です。それができないからボンクラなんだけど。
 にしても『君と私のメモリーチップを交換しないか?』でウケが取れるここの観客(葵除く)のSFリテラシーの高さはあなどれません。やっぱりここはそういうボンクラ共が集まるところなのか。もちろん自分もボンクラなので、日本科学未来館は大好きです。お台場っつったら、パレットタウンや海浜公園じゃなくてまずはここですよね。次が国際展示場。

 でも、葵のボーイフレンドの黒木君も間違いなく科学館で大喜びするタイプのこっち側の男子なので、葵はいずれ今回の艱難辛苦を黒木君相手に再び味わう羽目に陥るのではないか? と予想します。黒木君が葵にフられるエンディングが見えた!(決めつけ)

 そして最後のコマの薫の台詞「ま、それもカワイイけど」は、個人的には男をダメにする女の台詞なのではないかとか思いましたが、でも女子にこう思ってもらえないとサンデー読者の男性の8割を占めるボンクラの心が救われないので、薫にはいつまでもそのピュアな気持ちを忘れて欲しくないものですね。ものですね。

 皆本のボンクラっぷりを揶揄する時の賢木は、本当に楽しそうだなあと思いました(今回の感想)。

[こんなパトラッシュみたことないよ?(月光条例読みながら)サンデー27号感想

2009/06/10 01:43
マギ

 「アラビアンな格好をした精霊」と聞いてディズニーのジーニーじゃなくてアーナム・ジンの方が先に出てくるおっさんゲーマーの皆さんこんにちは(挨拶)。

 このマンガは、基本的には精霊(ジン)が入ったランプを手に入れた主人公の少年がジンと一緒に大冒険に! という王道パターンなのですが、そのジンが「極度のシャイで女性に触れられると全く役に立たなくなる」というギミックが入っているところが面白いです。
 この設定により、「女性が側にいるだけでピンチな状況に陥る→女性キャラが出るとストーリーが波乱に満ちる→なら女性キャラがたくさん出てきた方が面白くならね?」というロジックが成立するわけであり、即ちアラビアンな格好をしたお姉さんが今後もわんさか出てくることが期待できる訳ですよ。素晴らしい設定です。
 でも結局、一番かわいいのは主人公のアラジン少年なんですけどね!(だいなしな結論)

 あと今回のお話では、アラビア商人の少女と隊商の娘の間の友情がテーマになってましたが、こういう話を「隊商の娘と商人見習いの少年」という普通の組み合わせではなく、あえて女性同士にしたところが、何というか現代的だなと思いました。百合的な意味で。

MAJOR

 吾郎が「一試合完全燃焼主義」という言葉に恥じない、一人アストロ球団状態になって来てます。そろそろ観客が一斉に「男なら~男なら~男なりゃこそ死ぬ気でかけた~野球一筋アストロ戦士~」と歌い出してもおかしくないくらい(おかしいです)。タマとバットは男の証。

 これでもし吾郎ちゃんが再起不能になったりしたら、スポ根黄金期によく見られた「主人公ぶっ壊れエンド」に連なる作品として新たな伝説と化すに違いありませんが、しかし吾郎ちゃんはいずれ宇宙リーグで戦う男なので(地底少年チャッピーネタ)、まだこんなところで完全燃焼する訳には行かないのです。吾郎は生き残ることができるのか。世界制覇のその日まで! 男ならやってみな!(何だこの文章)

神のみぞ知るセカイ

 「けいおん!」でドラムの律がおもしろキャラ担当になっているのは、往年のバンドアニメ「アニメ・ザ・ビートルズ」でドラマーのリンゴ・スターがおもしろキャラ担当になっていた頃からのドラマーの伝統である説を提唱!(ウソ)

 そういうアレで、何か本当にガールズバンド編が始まってしまいました。若木先生のブログによればかなり作者の実体験が入っているとのことで、そういう意味でも単なるインターミッションではない実りの多いエピソードになりそうな予感。桂馬がどのようにこの騒動に巻き込まれるのかにも期待です。
 あと今回面白かったのが「軽音部を作りたい」とけしかけられて「英語で100点取れ!」と無茶な条件を出した時の児玉先生の、「どいつもこいつも『あいつ』とは違うな!」という反応です。『あいつ』とはつまり、授業中にゲームをやり続けるがために優秀な成績をキープしている桂馬のことであることは間違いなさそう。桂馬には己の道に邁進できるだけの力を持っていることを、暗に児玉先生も認めているのかも知れませんね。

オニデレ

 今回の話が始まった直後は「『オニデレ』がついに違うマンガになっちゃったのか?」と驚きましたが、読み終わる頃には「やっぱりいつもの『オニデレ』だった」と安堵させて頂きました。覇王巣ダメだわこいつら(いい意味で)。

 今回の結論としては、方言をしゃべる女子は素敵だと思います。

トラウマイスタ

 創造主たるダヴィンチが死に、完全なブラフマン(神)と化したスジャータを、かつてそのスジャータから「勇気の剣」を授かったピカソ少年がその剣を以て倒すという、宗教的なスケールにまで達したラストバトルでした。
 ダヴィンチ登場以来「何だかよくわからないけどとにかく凄いものを読んでいる気がする」オーラに充ち満ちていたこの「トラウマイスタ」も、ついに次回最終回。中山先生、本当にありがとうございました。

 というかもう今日最終回が載ってるサンデー出てるんですが。寝て起きたら買ってきます(おわり)。

雪乃は心が歪んでいるのではなく単に手段が歪んでいるだけのいい子じゃないですかサンデー27号絶チル感想

2009/06/09 22:27
絶対可憐チルドレン

 遅くなりましたが(いつもだけど)、サンデー27号の「絶チル」感想です。

  • カタストロフィ号、発進!
     それにしてもこの真木、ノリノリである(今回の感想)。
     真木は「バビル二世」の(変身能力を持つ)ロデムがモデルであるとのことですが、それ故に形から入るというか、コスプレするとそのキャラになりきれる特性があったりするということなのでしょうか。メイド服着せると心身共にメイドになって「ご主人様」とか言ってくれるんでしょうか。侮りがたいですね。彼はきっと尽くすタイプですからね。
     今回のエピソードではこの他にも激高するあまり兵部にタメ口を二回も言ったりと、地味に真木がいい味出してた気がします。
  • 前回兵部が言った「薫を罠にはめる」とは、そのカタストロフィ号が「船」であり、よってパンドラは常に海に居るという誤った情報をバベルに伝えることにあったみたいです。敵を欺くにはまず味方からのバリエーションです(違う)。
     カタストロフィ号が空に浮かんだ時に兵部は「エスパーはどこにでも行ける」と言ってますけど、でも皆本および可憐Girl’sライブお疲れ様でした)が言うところの「どこにでも行ける」とは、物理的にどこにでも行けるということよりも、むしろ『己がそう望む限り人は精神的に自由になれる』という意味での「どこにでも行ける」「何にでもなれる」を指しているので、ちょっと意味合いが違うと思われます。
     兵部は皆本への皮肉の意味で言ったんでしょうけど、逆に「エスパーがノーマルの道具として扱われていた」自身の過去の因縁に囚われて自由になれていないところが出てしまっているような気がしました。
  • この兵部が過去に囚われている感は、兵部とウツミさん(何故か敬語をつけたくなる)の最後の会話にも現れています。ウツミは薫と交流することで自分自身が幽霊であることに気付き、それでも「幽霊にも未来は必要だ」と薫が抱いている希望への共感を口にしましたが、兵部はそれを「さよならウツミさん」と否定し、彼が宿っているノートを閉じてしまいました。
     兵部は自身が一度死んだ過去から抜け出せない「幽霊」であると自覚しており、かつ自身が幽霊であることに拘りを抱いているのではないかと思われます。
  • あと今回もう一つの目玉は、澪がついに薫に対して「好き」と告白したも同然の台詞を言ったこと。釘宮ヴォイスのツンデレキャラが自分から愛を告白するだなんて、あんたもう眼鏡キャラが眼鏡を自分から外して素顔を晒すことに匹敵する一大イベントですよ(何その比較)。
     そして告白するだけでテンパってる澪に対して、薫は「友だちだと思ってるけど、今のままじゃ一緒に遊べない」と返した上で澪を海に突き落とすという、相手の好意を見据えた上でこちらの思惑に引き込もうという余裕のある対応。即座に切り返せなかった澪は、結果的にしまぱんを見せつつ退却せざるを得ませんでした。この辺はさすが未来の女王の器と言うべきでしょうか。
     その薫も皆本に対しては澪みたいに余裕がなくなっちゃうんですけどね。ここら辺がテーマなのか(何の?)。
  • そして、パンドラはあれだけ妙齢の男女がうようよしている団体なので、性教育もちゃんとした方がいいんじゃないかと思いました。男の子にとってちんこが立つことは大切なことなのよ?