Archive for 2009/07

[魔法使い(ネットスラング的な意味で)の皆さんこんにちは!サンデー33号「ジオと黄金と禁じられた魔法」感想

2009/07/19 19:59
ジオと黄金と禁じられた魔法

 新連載。作者の桐幡歩先生は、かつて(椎名先生の読み切り「破壊僧ジョドー」が掲載されていた)サンデー超増刊に載っていた新人コミック大賞入選作「魔法の卵使い」を読んだ時から、「絵柄や作品世界は個性的で凄いものを持っているけど、少年誌でやるには向いていないんじゃないか」と思っていた人で、その後何度かサンデーに掲載される作品を読んでも、その認識は変わりませんでした。
 そして今回の「ジオと黄金と禁じられた魔法」も、また桐幡先生の特徴であるところの「独特の絵柄と世界観」を活かす為、安易に表現方法を少年マンガ向きにチューンしないまま誌面にぶつけて来た感が強いです。おそらく作者の側は、初連載作品にして早くも「オレはこういうマンガしか描けないんだ」と覚悟を完了させていると思われます。ジャイガンスティック!(専門用語)
 ちなみに、68ページもあるのに登場人物がわずか4人、それも主人公のショタっ子以外はじじいロン毛冷酷眼鏡という男性読者に全く媚びていないラインナップなのも凄いです。しかも唯一の希望のショタっ子も、最後の方ではもはやショタと呼ぶには微妙な年齢の少年に成長してしまってますしね。こんなところからも桐幡先生の本気っぷりが伝わってくるというもの。

 作品としては、「魔法使いになって弱くなる奴もいる」という台詞が強調されていることからも判る様に、テーマとしてはいわゆる “With great power comes great responsibility”(大いなる力は大いなる責任が伴う)路線になるものと思われます。この世界における最強の魔法「禁呪」を手にすることとなった少年ジオは、「禁呪」の力に溺れることなく、たった一人で「世界一の魔法使いになる」という極めて漠然とした目標に到達することができるのか否か。多分そんな感じ。
 真面目にやろうとするとかなり壮大なスケールな作品になりそうですが、とりあえず個人的にはこの読者に媚びない覚悟完了っぷりを貫いて頂き、桐幡先生ならではの作品世界を存分に描いて欲しいです。個人的に昔から注目していた作家さんなので、頑張って頂きたい所存。
 でも、できれば「鬼月」に出てきたようなミステリアスな美少女キャラも出して下さい(弱い)。

 あと「ジオと黄金と禁じられた魔法」はタイトルが長くて呼びにくいので、編集部側で適当な略称を付けるべきではないかと思われます。同系のネーミングのゲーム「剣と魔法と学園モノ。」の略称が「ととモノ」なので、このマンガは「とと禁」や「ジオとと」とかは如何でしょうか。もはや何のマンガか判りませんが。

[|原画展行って来た日記

2009/07/18 13:16

秋葉原090717

コミックス17巻

 7/17の午前に、ゲーマーズ秋葉原店8Fで行われた椎名高志先生の原画展に行って来ました。

 展示されていた原稿は「GS美神・極楽大作戦!!」と「絶対可憐チルドレン」のみ。枚数はあわせて15~20枚くらい? の、比較的小規模なもの。カラー原稿と白黒原稿の比率は半々くらい。勿論平野綾さんアシスタント生原稿も展示されてます。サイン付き。
 あと、展示を見に来た人が椎名先生へのメッセージを書いて貼っておけるメッセージボードが用意されてます。行った人はみんな書いてくるといいです。

 個人的には、椎名先生がMacを導入する前の「美神」の連載初期~中期の生原稿が拝めたのが収穫でした。特にカラー原稿の美神の肌やボディコン部分の陰影の付け方がイイ感じで(性的な意味で)、なんかじっくりと鑑賞してしまいました。ごちそうさまでした。
 あとはコミックス31巻に出てくる美神と横島の師弟対決の見開きページの原稿が展示してあって、ただでさえ格好いいシーンなのに生原稿になると迫力出すためにホワイト吹いた後とかが生々しく残っていて更に格好良くなっていたのがやたら格好良かったです(頭悪い表現)。判りきっていることですが、プロの原稿ってすごい。
 あと、このコマの原稿の上の部分に先生の字で「ウルトラQ」って書いてあって、こういう指定の仕方でアシスタントに通じるんだと思いました。みんなオタクだなあ。

 そんなアレで楽しい一時を過ごさせて頂きました。
 次にもし原画展を開く時があったら、ぜひ「カナタ」とか「フォワード」とか新人コミック大賞入選作(「絶海絶命!」でしたっけタイトル)とかの原稿を展示できる広さの展示会になって欲しいです。絶チルアニメ第二期が放送された時にぜひ(それはないんだよおキヌちゃん的オチ)。

 なお、自分は「先着50名」のサイン会参加券競争には参加しませんでしたが、参加された方の話では午前5時過ぎの段階で既に120名を超える希望者が集まってしまったため、結局その段階で雨の降る中抽選を行ったそうです。本当におつかれさまでした。
 サイン会当日は、参加券を持っている人以外はサイン会会場に入れないとのことなので、三省堂の時の様な「サインしている椎名先生の姿を遠くから拝む」プレイはできない模様です。ご注意を。


[crossreview]放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

2009/07/16 13:33
放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)
黒咲 練導 (アスキー・メディアワークス) / ¥ 819
[☆8] 毎日オレの家に放課後に遊びに来てゲームが好きでツンデレで事ある毎に黒タイツ脚でオレのことを蹴っ飛ばしてくる彼女なんてさいこう! 超さいこう! 的なマンガ。あと望外にエロかったです。黒タイツは至高。 [4048675648]
2009-07-16 13:33 | Permalink | Other Review

[朧さんの横乳見せ水着は誰に対するアピールなのだろうかと思ったサンデー32号絶チル感想

2009/07/15 03:08
絶対可憐チルドレン

 今更になりますが、椎名先生の原画展の詳細が発表になりました。17日からゲーマーズ秋葉原店で開催とのこと。とりあえず自分は諸般の事情で平日の方が行きやすいので、開催初日の午前中に行ってくる予定です。それまでに今の仕事が片付いていればの話ですが(伏線)。俺、今の仕事が終わったら、椎名先生の原画展へ行くんだ…
 今回の原画展の最大の目玉であるところの平野綾アシ生原稿は勿論のこと、『20年間人気街道大爆走中!』のアオリにおける「人気街道」に含まれるかどうか微妙な「一番湯のカナタ」の生原稿とか、体育会系大嫌いな椎名先生が描かれた幻の(今後日の目を見なさそうな的な意味で)バスケマンガ「フォワード」の生原稿とかの、レアな作品を見てみたいです。

 あとサイン会参加資格ゲット権の方は、事実上「先着50名」なので、始発電車に乗って秋葉原に行ってゲーマーズに並ぶ根性が必須条件というか、むしろ終電から秋葉原で徹夜カラオケやりながら夜が明けるのを全裸待機するくらいでないと確実性がないんじゃないかと思われるくらいの難易度なので、色々と顧みないと行けないものがある自分としては諦めざるを得ません。
 全てをかなぐり捨てても椎名先生の生原稿サインが欲しいと願う、コアなファンを自認する皆さんの健闘を期待します。

 以下、サンデー32号の感想。

・今回は「普通の人々」の思惑通りにハマって皆本大ピンチの巻。皆本は基本的にお姫さまなので毎回必ず敵の手に落ちるのがお約束なのですが、今回もまたきっちりお約束を果たしてくれました。おつかれさまです。
 今回の危機を皆本達だけで切り抜けるためには、ミサイルが飛んでくる前に「普通の人々」のチャラ男を説得してECMを切ってテレポートで脱出するくらいしかなさそう。あるいは、超能力を封じられた葵が空間をねじ曲げて軌道を反らすくらいの能力が出せるかどうか。
 どっちみちこのマンガは元非モテの椎名先生のマンガなので、最終的にチャラ男がひどい目に遭うことは確実です。

・「やな奴と同じ空気を吸うのはその辺が限界ね
 紫穂のこの台詞に対しては、『「お父さんくさーい」って言ってる娘みたいだ』という感想をネットで見かけて、なるほどなあと思いました。台詞は相変わらずきついですが、ひねくれキャラはひねくれキャラなりに賢木に甘えていらっしゃるのですね。微笑ましいです。
 お父さんも精神がひねくれた女の子は大好きです(お父さん誰?)。

・次回は薫が大爆発するっぽい引きでした。皆本のことを思春期の乙女っぽく意識し始めてからは初めての危機なので、薫がどう暴れるのか正直予想が付きません。「破壊の女王」の鱗片を見せることになるのか否か。
 にしても、最後のコマで暴走するのを一生懸命我慢してる薫の顔はとてもカワイイですね。いわゆる我慢萌え。新ジャンル。

[現代っ子は「おっぱいミサイル」に反応できるのだろうか(性的な意味で)サンデー31号絶チル感想

2009/07/08 00:45
絶対可憐チルドレン

 俺、寝て起きたら村枝先生の「オースダイン」が載ってるサンデー32号を買うんだ…(フラグ立て挨拶)

 毎度のことながら、ギリギリアウトのタイミングでサンデー31号の「絶チル」感想です。

・「自分で予知して自分で防いだと言っている
 これって、コンピュータワクチンの製造メーカーが自分でウィルスを捲いた上で自分でそれの対応プログラムを作って儲けてる、という噂が流布しているのと同じようなものでしょうか。こういうのは噂の対象(この場合はウィルスソフトメーカー、「絶チル」の場合はバベル)への感情的なやっかみがある場合に発生しがちなので、この辺の描写は妙にリアリティがあるなあと思いました。税金払ってるのに何やってんだとかそういうレベル。多分。

 あと「事故確率30%」がいまいち信用されていないのは、(マンガの中でも出てきたメタファーですが)天気予報と同レベルでしょう。日常的にそういう予報が出ている世界であれば、「事故確率30%」が実際どのレベルで当たっているものなのかを一般市民は経験で知っており、それ故に「まあ自分が事故に巻き込まれることはないだろう」というノリで海水浴にゴーみたいな。
 そして実際に事故が起こると世間は被害者に「自己責任」を押しつけ、事故の当事者は行政やバベルを批判する流れに。嫌な世界ですね。やはりこの社会は一度パンドラの手によって滅んだ方がいいのかも知れません。

 でも仮に世界が滅んでパンドラが世界を支配するようになったら、非難の矛先が単にバベルからパンドラに変わるだけなので、社会を滅亡させるコストの分だけ勿体ないのでやっぱり滅亡しないでいいです。

・「あれでおちない女っているのかな
 薫はああ見えてマッチョ系男子がお好きなのかと思いました。あるいは、椎名先生のマッチョ体型への憧憬と嫉妬がないまぜになった感情が発した発言? 昔女性から「貧弱な坊や」と言われてしまった経験がおありなのでしょうか?(捏造)

 このシーンでは、マッチョなライフセーバーと体型を比べられた皆本が体を隠してしまうところが面白かったです。それまでボディを晒していたってことは、やっぱり皆本は内心で自分の鍛えたスレンダーボディにそこそこ自信を持っていたことの現れであり、それ故に薫達に「貧弱な坊や」扱いされたのが悔しかったに違いありません。
 これはつまり、ちょっと自分の体に自信があったヒロインがライバル女子の巨乳キャラのナイスバディっぷりに気後れして水着姿になるのを躊躇するというよくある構図と同じ心理であり、図らずも先週提唱された皆本ヒロイン説を補強する展開であると言えましょう。

 実際問題としては、ガチガチに鍛えられた細マッチョよりは均整の取れたスレンダーボディの方がビーチサイドではモテるんじゃないかと思われるので、皆本はもっと自信をもってそのエロスなボディを晒すべきだと思います。ヒロインとして。

・あと、賢木の水着もなんか腰履きのローレグ気味なのが気になります。皆本に対抗しようとしているのか。それとも皆本へのアピールのつもりなのか。表紙で妙に皆本とベタベタしようとしているところも気になります。

・今回の結論としては、筋肉描くの面倒くさいと言いながら大量に男性キャラを脱がせて筋肉を描かざるを得ない状況に自ら陥った椎名先生は、実は筋肉が大好きに違いないということです。もう貧弱な坊やとは呼ばせない!(二次元では)という気概を感じさせてくれて頼もしい限りです。
 「GS美神」の頃は、せっかくの水着回で夏の海をエンジョイするリア充達に嫉妬した挙げ句に周囲を驚かせて嫌な気分にさせるだけの妖怪・コンプレックスを登場させて憂さを晴らすネガティブっぷりを発揮していたあの非モテな椎名先生が、今では仕事場に人気女性声優がやってくるくらいに立派になって…(涙)