絶対可憐チルドレン 一覧

アニメ版「GS美神」ブルーレイ発売決定記念 サンデー21号感想

ガード不能攻撃
双亡亭壊すべし

 先週の話になりますが、紅さんが清一に対して空中ダッシュで飛び込んで両手でドスを首筋と胸元に全力で刺すという、誠一に対して明確な殺意しか感じない無慈悲な必殺技にグッと来ました。ここでいう必殺技は、文字通りの人を確実に殺すための技です。
 殺意を抱えてドス持って突撃する女学生とか、もう最高じゃないですか。最高ですよね?(感想)

 あと、彼女はカラーページで乳首を晒したのにも関わらず、空中ダッシュ中はスカートが一切捲れずパンツが見えないようになっていたのにもグッと来ました。ここぞというところで乳首は晒しても戦闘時にはあえてパンツは見せないところが、藤田先生の奥ゆかしさなんでしょう。多分。

 物語としては、双亡亭に対する殺意の波動に目覚めた紅の弟の緑郎くんが、このまま清一と共に鬼と化すのか、それともその前に務と紅が彼を人間の領域に押しとどめられるのか、まずはその辺が見どころになって来たと理解しています。
 ただ、弟のためなら殺意を持ってドスを振り回す紅が既にかなりアレな感じなので、緑郎が人間性を維持できるかどうかは務の活躍にかかって来ていると思われますが。

MAJOR 2nd

 腰の持病を抱えながらも、緩急を交えたピッチングで対戦相手を封じ込めてきた玉城が、ここぞという時に温存していた「勝負の切り札」の超速球を、野球の才能あふれる光が難なく打ち返してホームランにしてしまった回。

 「MAJOR 2nd」は主人公の大吾が野球の才能に恵まれていないこともあってか、「理論に裏付けられた練習を続けることで技術が向上し、野球が楽しくなっていく」堅実な路線が基調だったと思っているんですけど、スポーツは練習を続ける努力も大事だけどやっぱり才能が必要なんだよ! ということなんでしょうか。残酷だけどこれって事実なのよねー(知ったふうな顔で)

BE BLUES!

 日本語がネイティブではない外国人監督の言葉を選手に伝える通訳の重要性については語るまでもありませんが、今回は藍子がミルコの専属通訳として更なる覚醒を遂げた回となりました。

 強固なチームワークと忍耐力を擁する対戦相手を下してこの試合に勝つためには、何よりも勝利への執念が絶対に必要だというミルコのメッセージを、藍子は自ら水をぶっかけてびしょ濡れになりつつ「絶対譲らない気持ち!見せて下さい!」と叫ぶことで表現。武蒼の選手達の士気を「何だかよくわからないけど、藍子がここまでやるんだからやるしかない」という感じで高めることに成功しました。

 通訳とは、単に言葉を翻訳するだけという訳ではなく、言葉の持つ意味や意志を明確に相手に伝える表現行為であり、スポーツにおいては特にそれが重要であるということを、今回のエピソードを通じて藍子は学ぶことができたのではないかと思います。
 藍子が水を被ったのは、単なる濡れ透けフェチな読者に対するサービスであるというだけではないんですよね。サービスの意味も多分似合ったとは思いますが。

 あと、最後に「オトコをみせろ〜!」と藍子に叫ばせたところについては、「男は女に励まされると嬉しがるものだ」というミルコのおっさんの実にオッサン臭い持論のセンスが多分に出ていたと思われます。オッサン…。

湯神くんには友達がいない

 (一応)主人公である湯神が、(一応)本編のヒロインであるちひろに林山からのラブレターを渡すという、高校生が主人公の普通の学園マンガだったら劇的なドラマの一つも起こりそうな展開だったんですけど、結局は何一つ人間関係が発展せず、ちひろや林山に混乱を起こしたまま終了してしまいました。
 ホントにこのマンガは、普通のラブコメみたいな展開には絶対なりませんね(褒めてます)。

 常に自分の平安を守るために行動し、結果的にあらゆる物事を荒立ててしまう、湯神くんのキャラクター性の面白さが遺憾なく発揮された回だったあったと思います。やっぱりこのマンガ面白いです。

絶対可憐チルドレン

アニメ版「GS美神」のブルーレイが8月に発売されるというニュースがサンデーに載っていて驚きました。更に、それと同時に、文庫版のコミックスもリリースされるとのこと。
 個人的には、「GS美神」のメディア展開はパチンコを最期に終了したものと思い込んでいたので、このリブート展開にはちょっと衝撃を受けました。一体何故今「GS美神」なのか。更なる新展開はありえるのか。ちょっとだけ期待して待ちたいと思います。

 本編の方は、ギリアムの相変わらずの卑屈っぷりを披露してました。ギリアムは立場的にはエスパーを非合法な軍事兵器として扱う「黒い幽霊」のトップなんですが、今の彼は父親のような非合法ビジネスにはそれほど興味はなく、ただ自分の卑屈な憎悪を世界に撒き散らしてみんな不幸になればいいとか、そういう非常に中二病的な欲望を満たすことだけを考えているように思えます。

 そんなギリアムを根本的にどうにかするには彼の不幸な生い立ちによって生じたコンプレックスを何とかしないといけない訳なのですが、ギリアムは悠理における薫のような「この人と友達になりたい」と思えるような存在が皆無である以上、現状は何ともしようがありません。
 高校生編は「絶チル」最終章と明言されている以上、最終的にギリアムに対しても決着を付けるものと思われますが、最終的に彼はどんな運命を辿るのでしょう。

 ただ、ギリアムは兵部に対しては異常とも言えるくらいの執着を示しているので、以前サプリメントに出てきたショタ兵部ロボをギリアムに差し向けて健気な姿を見せることで、彼に敵愾心以外の感情、具体的には萌えを芽生えさせることは不可能ではないのではないかと思うのですが、その辺どうでしょう(妄想)。

姉ログ

 最終回。モヤ姉が弟の輝にベタ惚れしているのは明らかなので、最期くらいは彼女が自分の弟に対する本当の感情を自覚するのではないかと思っていたんですが、結局そういうことはありませんでした。
 でもまあ、最終的にはこの二人は絶対に結婚まで行きますよね。周囲も素直に祝福しそうですし。こういう幸せのカタチもあっていいのかも知れません。多分。

 作者の田口ケンジ先生はデビュー当時から年上女子路線を堅持してきた方ですので、今後もその路線を徹底させるつもりなのでしょうか。次回作に期待したいです。

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「GS美神」のBDにAmazon限定版があるということは、他の店舗でもそれぞれ違う特典があったりするんでしょうか


ビキニで蹲踞記念 サンデー19号感想

双亡亭壊すべし

 前回、巻頭カラーで乳首券を発行してまで全裸を晒すという大技を披露していた、本作のメインヒロイン(あるいはヒーロー)となるであろう柘植紅が本格参戦した回。

 彼女、初回から何かものすごく曰く有りげな描写をされているので、さぞやものすごい能力の持ち主なのではと思わせておきながら、その実態は生き別れの弟のことが大好きなブラコン女子であり、かつ都会慣れしてなくて地下鉄で迷って泣く系のちょっとドジっ子女子でした。都会に不慣れなのに弟が心配な一心で上京してくる健気さにグッと来ます。

 サンデーにおける弟大好き女子といえばもちろん「姉ログ」のモヤ姉なのですが、「姉ログ」の連載はまもなく終了するので、サンデーにおける筆頭ブラコンの座は柘植紅さんが譲り受けること確実な状況です(「双亡亭」はそういうマンガではないことは認識しています)。

 しかし、彼女が大好きな弟の緑郎くんは、父をショッキングな形で失ったトラウマによって既に双亡亭を積極的に壊していきたい殺意の波動に目覚めており、同じく双亡亭を壊したい系男子であり腕がドリルになる系男子でもある清一と、意気投合してしまっている様子。
 果たして彼女は、弟をドリルから身も心も取り戻すことができるのか。その辺が次回の見どころかも知れません(「双亡亭」はそういうマンガではないことは認識しています)。

だがしかし

 アニメにも登場した、お好み焼き屋の玉井たまこが本編に再登場。
 彼女とココノツ父が一緒にいると、そういうマンガじゃないのは判っているのですが、何かすごいいけない大人の関係な雰囲気がすごい醸されてる気がしてドキドキしてしまいます。この二人の「酒が飲みたくなる」は何かエロいことの暗喩なのではないかと思ってしまう程です。

 ベビースターのぐるぐるもんじゃは、たまに食べると美味いと思います(感想)。

柊様は自分を探している。

 このマンガ、最初のうちは「道士郎でござる」のような、一本筋が通った傾奇者が周囲の人達を爽やかに変えていく系統の話かと思っていたのですが、何か実は彼女の正体は人から生命力を奪うことで永遠の命を得られる人智を超えた不老不死の超生命体であり、彼女と同じような別の超生命体からちょっかいを出されているかのような描写がなされ始めているのが気になります。

 もしかしてこのマンガ、実は超人たちが跋扈する異能バトルな世界が舞台だったのでしょうか。それとも、柊様が人間じゃないということは、いわゆる「空から降ってきた人間じゃない女の子さいこう!」的なラブコメが展開される可能性もあるということでしょうか。油断できなくなってきました。

天野めぐみはスキだらけ!

 ビキニ姿の剣道少女に蹲踞の姿勢をさせるのって、ものすごい大発明なのではないかと思いました。
 ありがとうございます。

初恋ゾンビ

 回を追う毎に指宿くん(ヒント:本当は女)がどんどん可愛くなっていくことで有名な「初恋ゾンビ」ですが、今回は「自分をモデルにして作られたタロウにとっての理想の女性であるイヴが『タロウがワタシの方が可愛いって言ってくれた』と言っているのを聞いただけで赤面してしまう」という一面を見せてくれました。
 その後の様子からも、間接的ながらもタロウに可愛いと言われたから自分が赤面してしまったことを明らかに自覚していることが伺えます(一生懸命その感情を否定してるけど)。

 この調子で自分がまだタロウのことが好きなことを自覚してモリモリ可愛くなって行って欲しいところではありますが、でも今の指宿くんはこれまでの人生におけるつらい経験を経て「指宿くん」という男性のペルソナをアイデンティティにするに至った経緯も持っている訳で、そう簡単には彼が己のペルソナをかなぐり捨ててタロウへの愛を語るようなことにはならないのではと思われます。
 タロウの理想であるイヴと、イヴのようには絶対なれない現実の自分との違いに対して、どう折り合いを付けていくのか。その辺がこのマンガのもう一つのテーマなのではないのでしょうか。

 それはともかく、今のエピソードのメインキャラクターである姫夏利っておっぱい大きいですよねえ。
 おっぱい大きい幼なじみなんて最高なはずなのに、透くんたらどうしちゃったんでしょうねえ(頭悪い感想)。

絶対可憐チルドレン

 谷崎主任が久しぶりに登場。色々な意味で相変わらずで何よりですし、何より「左遷先の勤務地に先に着任していた」といく役割にこれほど馴染むキャラは他にいません(断言)。

 あとちょっと意外だったのは、結局ナオミちゃんも大学時代で彼氏の一人もできなかったことですね。あれだけモテそうなのに意外です。谷崎主任に仕込まれた完璧な礼儀作法と、これも谷崎主任によって形成されたサディスト的な性格と相まって、逆に近寄りがたい雰囲気を醸しだしてしまったのかも知れません。
 それより何より、彼女が画策した谷崎主任のモホーツク送りは、何か客観的に見ると高度な放置プレイの一環のようにしか見えないのも問題です。何かこう理想的なSMの関係じゃないですか君たち。

 これだと、ますます谷崎主任と結婚するしか道がないのではと思ってしまいます。
 頑張れナオミちゃん。もう手遅れかも知れないけど。

読み切り:アルタイルの懺悔

 かつて「ファンタジスタステラ」において、ラブコメシーンをものすごく恥ずかしそうに描いていたあの草場先生が、こんなピュアなラブロマンスを描けるようになっただたんてスゴイ! と思いました。いやマジで。

 お話としては、「天体観測が大好き」という確固たる自我を貫き通した主人公の舟が、LINEに象徴される下世話な人間関係に迷った幼なじみのヒロインの渚を救うという美しい話でしたが、個人的には主人公の友人というか、「ノゾキが趣味」という下世話な塊のファッティなメガネ男子が良かったです。彼こそが本当の人間ですよ! 人はみんな舟君のように清く正しく真っ直ぐな生き方に憧れるけど、でも結局はあのメガネデブのように醜く欲望に負けて生きるしかないんですよ!(「アルタイルの懺悔」はそういうマンガではないことは承知しています)

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ともあれ、双亡亭は滅ぶべきであると考える次第である。(カト・ケンソリウス) サンデー18号感想

双亡亭壊すべし

 藤田和日郎先生新連載。物語としてはまだ始まったばかりで、登場人物達の素性にしろ舞台となる「双亡亭」そのものにしろまだ未知の部分が多いのですが、とにかく(主人公格の凧葉務を除いて)ほとんどの登場人物がことごとく双亡亭を壊していきたい意志に溢れていることだけは判りました。

 あと、第一話でネコ好きの緑郎少年が血涙を流して発狂して笑い出すシーンは確実にトラウマレベルの怖さであり、かつて『吠えろペン』で富士鷹ジュビロが語った「世界中の子供たちに愛と勇気をね! 与えてあげる前提で、まず怖がらせるだけ怖がらせてあげちゃうよーん!」という例のセンスは未だ健在であることも把握できました。それでこそ藤田和日郎先生のマンガです。藤田先生がサンデーに帰って来たって実感が湧いて来ますね!

なのは洋菓子店のいい仕事

 ほの香が傷心のセージを部屋に連れ込む展開になった時はどうなることかと思いましたが(性的な意味で)、しらかわの店内で本当の菓子店の仕事を目の当たりにしたセージが菓子職人としてのやる気を覚醒させるという、いたって健全な方向に話が流れる形になりました。

 ちょっと前には、言葉がなのは洋菓子店の先々代のマニュアルを読んで感心するエピソードがありましたけど、彼女の店員としての手腕の高さと実家の財力、そしてセージの菓子職人としてのやる気が合わされば、案外なのは洋菓子店はマトモなお菓子屋として立ち直れる未来が見えてきたような気がします。
 なので、店を復活させたいのであれば、セージは言葉と結婚してタイムから店を乗っ取ればいいのでは? という結論になりそうなのですが、その辺どうなのでしょうか(と言われても)。

BE BLUES!

 「今の武蒼はオレとお前のチームだ

 コーメイがここに来て「龍はオレのものだ」宣言を!
 友坂と龍の間にフラグが立ちそうなことを察知したコーメイが、ここに来て積極的にアプローチを仕掛けてきましたよ! 武蒼と大浦南との対戦はお互いに強いところを見せる形で盛り上がって来ましたが、龍を巡るコーメイと友坂の攻防戦も白熱してきましたね!(煽り)

 まあ普通に少年マンガ的な文脈で考えたら、コーメイの独善的な主張はいつか失敗するフラグそのものなんですけどねー

だがしかし

 アニメの放送が終わってしまいました。アニメ版は期待以上に面白かったので概ね満足していますが、キャベツ太郎さんに声が付かなかったことだけは残念です。
 もし2期があるなら、ぜひコミックス2巻に収録されているキャベツ太郎エピソードをアニメ化して欲しいところです。マジで。

 連載の方は、ほたるさんは全裸になっても相変わらず全く恥じらいがないので、あんな体つきなのに全くエロさが醸しだされないのがやっぱりスゴイなと思いました。エロさという面では、逆にココノツが入浴しているところに顔を出しているシーンの表情の方がエロいのではと思います。こういうタイプの魔性の女ってのもあるんでしょうか(魔性?)。

天野めぐみはスキだらけ!

 本当にありがとうございます。(感想)

絶対可憐チルドレン

 真木の縦ロールな髪型は似合っている上に機能面でも優秀なので、秘密奥義と言わずもっと積極的に縦ロールになっていくべきでは? と思いました。そしてパンドラのみんなに笑われるがいいと思います(ひどい)。

 物語の方は、何かすっかり「黒い幽霊」にヤラれてしまっているらしい不二子が悪い方向に大活躍した結果、色々と状況が悪くなって来ていて大変なことになってしまっていますけど、それはそれとして真木とタイマンでサイキックバトルをして簡単にねじ伏せたり、己の権限を利用してあっさりバベル内で独裁体制を作ってしまう辺りは、彼女の有能さが遺憾なく発揮されているなーと思いました。ここまで彼女が有能そうに描写されるの、実は結構珍しいのではないのでしょうか。

 不二子は、これまではどちらかといえば「ホントはすごい人だけど色々と残念」な系統のキャラとして描かれていた印象が強いのですが、自分の力を自由に発揮させている彼女は、ある意味とても楽しそうに見えます。戦後は一貫してエスパーの保護と社会的地位の向上に影の存在として務めてきた彼女ですけど、本当はこういう羽の伸ばし方もしてみたかったのかも知れませんねー


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