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論旨:高橋留美子先生が「バブみ」の境地に挑んだ意欲作 サンデー12号「境界のRINNE」感想

境界のRINNE

 謎の失踪を遂げていた主人公の母親が、変わり果てた姿でついに主人公の前に姿を表し、秘められた謎について語り始める──という、作品によっては最終回間近にならないと出てこないようなストーリー上における最重要級な謎を、「母親は既に近所の幼女に転生していた」「しかも母はとんでもないホラ吹きだった」ってネタに落としてしまう、大らかというか大胆というか「え? こんなオチでいいの?」ってこちらが戸惑ってしまうくらいの投げ出し感が、色々な意味で凄いなと思いました(ほめてます)。

 あとこの「幼女の中身が母親」であるというところから感じる彼女独特の貫禄は、世間で言うところの「バブみ」に相当するものではないか? とも思ったのですが、何か微妙にこの事例はバブみとは前線違うような気もします。この幼女に対して、りんねや鯖人がいわゆるバブみを持つ女性に対する典型的な反応(例:シャアのララァに対する「私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」的な昂ぶるアレ)をしておらず、母や妻に対する普通の反応をしているからなんでしょうか。

 「バブみ」という概念は、母性を与える側と受ける側の双方の協力がないと成立しないものなのかもしれません。概念って難しいですね。おわり(何この文章)。

境界のRINNE 28 (少年サンデーコミックス)
高橋 留美子
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アニメ版は独特のリズム感にようやく慣れて来ました


サンデーにマンガの鬼が帰ってきた!サンデー21+22号境界のRINNE感想

境界のRINNE

 休載していたあだち充先生に続き、高橋留美子先生がサンデーに復帰。長い間「あだち充も高橋留美子も降り立たぬ荒野に我々はいる」状態だったサンデーでしたが、これで通常状態に復帰したことになります。
 次にこういう状態になるのは何年後なんでしょうね(不謹慎)。

 それで新連載「境界のRINNE」なのですが、何というかこう「高橋留美子先生のマンガとしか表現できない独自の雰囲気が漂っているマンガだよなと思いました。「犬夜叉」の日常パート的な感じを拡張したみたいというか、今の高橋留美子先生が「らんま1/2」タイプのマンガを作ったというか、そんな感じ。宣伝文句に「るーみっくわーるど」という単語を堂々と使っているところからして、そういう雰囲気を特徴とするマンガにしたい意向が伺えます。
 とりあえずこの作品世界の基本設定は理解できたので、ここからこんな世界が広がっていくのかに期待したいところです。

 あとこのサイト的には、六道という姓を持った人間が悪霊を退治するというシチュエーションからしてどうしても「GS美神・極楽大作戦!!」の六道冥子を連想せざるを得ない訳なのですが、「GS美神」の時代は除霊の際のコストがン百万円かかるのが当たり前だったのと比べると、このマンガでは「送り賃」が50円とか悪霊退散グッズが500円とかいったリーズナブルな価格に設定されており、「美神」と比べるとコストのデフレっぷりが凄いです。除霊稼業も不況対応型の低コスト産業になっているということなのか。現代的だ。
 しかしこう、バブルも遠くなったという感じがします。美神令子のコスプレみたいな格好をした姉ちゃん達がリアルにベイサイドでうようよしていた、ああいう感覚が狂ってた時代はもう来ないんだろうなあ。寂しいなあ(感想?)。


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