[「お金なら初音たち稼いでるよ?」で俺の中の父ちゃんが号泣 サンデー52号絶チル感想

2011/11/23 22:53
絶対可憐チルドレン

 皆本ハーマイオニーVer1.5編は、単なるコメディ4コマの枠を超え、人ならぬ存在であるメイドロボの滑稽な挙動を通じて「自由意志とは何か?」を追求する哲学的な領域に踏み込んで来つつある…と思わざるを得ません(買いかぶり挨拶)。

 あと、ナイはユーリが存在しなくなった今でも「悠理の側に近づくと催眠能力で猫に擬態する」超能力が解除されていないことを知りました。これじゃナイが全裸で悠理に「おじょうさま~」と擦り寄るマイドリームな展開が不可能になってしまい、ひいては悠理の中で眠るファントムが復活してしまいますよ。何とかならないんでしょうか(と言われても)。

 本編の方は、「古いものは面倒」と一方的に本家の土地の売却をしようとしている現代的な初音父と、「先祖代々の土地を金のために売ろうと言うのか?」と反対する伝統を重んじる明父が対立している構図が明確になっており、もしこれが横溝正史のミステリー小説が原作のドラマであれば間違いなく愛憎渦巻く群衆劇が繰り広げられた挙げ句に死人が出ること必至のシチュエーションなのですが、しかしこれは残念ながら椎名高志先生のマンガなので、そういう展開にはならないんじゃないかと思われます。多分。
 まあでも、金田一役があまり事件防止の役に立っていないところは一緒みたいですね。「しまったぁー!」って気付くのが遅いところとか。

 物語の構造的には初音父と明父は資産を巡って対立しているように見えますが、カップリング的な視点から見ると、初音父が「犬神家と宿木家の繋がり」を象徴する土地を売却することで、明父は「初音父が自分との関係を清算して関係を断ち切ろうとしているのではないか」と疑っており、それ故に初音父に対して怒りを感じているのでは? という妄想が浮かんで来ます。お前にとってオレとは、土地のように「古くさくて面倒」なもののひとつでしかなかったのか? これまで尽くしてきたオレを裏切ろうというのか? みたいなアレですよ。
 既に「様」を付ける必要がないのに、いまだに「様」を付けて呼んでるところからして、明父が初音父にどんな想いを抱いているのか、察して余りあります。いいですよね

 そういうアレなので、今回の話は「犯人は誰?」みたいな普通のミステリーではなく、基本的にもういい歳の子どもがいるオッサン同士の愛憎劇を妄想込みで楽しむエピソードだと思いました。今回は愛憎の憎の側だったので、次回はの側の話が見れると期待してます。時代はオヤジです。

 あと、このエピソードでは、紫穂がいい動きをしてるなと思いました。推理モノなのでサイコメトリーが活躍できるというのも勿論なんですけど、個人的には前回「明のミスで皆本と薫が同じ部屋に寝ることになってしまった」シーンで、「何か一回でも僕が妙なマネをしたことがあるか!?」と強情になった皆本に対し、薫の腕関節をとって布団に倒すことで皆本を性的に動揺させると同時に、「あたしはへーきだけど!」と言った薫に対しても自分の言葉が何を意味しているのかを悟らせ、二人に一緒に寝る作戦を断念させたクレバーさは流石です。
 紫穂は何となく、皆本の薫に対する複雑な心理を判っているのかも知れませんね。

 そして葵は、白い帽子と服のお嬢様スタイルが可愛いのでイイです(結論)。

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個人的に「金田一耕助」と聞くと最初に浮かぶのはこれです。怖そうなので読んでないけど(ダメ)

[椎名先生は兵部対ギリアム戦ですら4コマで済ませかねない漫画家…サンデー49号絶チル感想

2011/11/09 02:01
絶対可憐チルドレン

 「僕が未来の彼女への気持ちを断ち切ればすむ。
  そうすれば、もう…僕は彼女には合わずに終われる──

 未来の薫へのヤンデレ的な愛情を持っていることを自覚した皆本が選んだ道は、「ヤンデレてしまうくらいなら、最初から『彼女』を愛さなければいい」という、極めてストイックなものでした。
 でもまあ、これバッドエンドルートですよねー(感想)。

 「僕が未来の彼女への気持ちを断ち切ればすむ」とは言うものの、現段階で既に未来の薫に対して(さらに言えば、徐々に成長して来ている今の薫に対しても)惹かれてしまっているのは事実だと思うのですが、皆本は自分のそういう感情を知ってか知らずか、その点をあえて無視しているように思えます。
 この辺の感情を無視しつつ未来の薫への憧憬を抱き続けている限り、皆本は自分の心に対して嘘を付いていることになる訳で、やっぱり最終的には「僕はお前にはならない」にはなれないような気がしてなりません。まあ、そういうかたくなさが皆本の最も大事な個性でもあるので、これはこれで致し方ないんでしょうけど。
 それにしても、皆本は一応公式には童貞じゃないことになってるんだから、ここまで異性に対してかたくなにならなくてもいいような気もするのですが、これって専門用語で言うところのセカンド童貞をこじらせてる状態なんでしょうか?

 斯様な堅物を相手に恋しちゃた薫はこれから色々と大変なんじゃないかとは思いますし、実際大変だったから「破壊の女王」となって撃ち殺されなければ皆本と向きあうことが出来ないくらいにまで追い詰められてしまったんでしょうけど、何とか今度の時間線では少しは幸せになって欲しいところです。

 「だいじょうぶ。頭をスッキリさせるいい方法があるわ
 あと紫穂は、賢木の相手をしてる時が、一番本来の歪んだ彼女のままの姿で輝けているように思えます。
 これもっていうのかしら?(言わない気がする)

兵部フィギュア付きのコミックス28巻は12/16発売予定とのこと。兵部の過去編がメインになりそうです

[そういや最近ウサ晴れるほど酔っ払ってないなあ(´・ω・`) サンデー47号絶チル感想

2011/10/26 00:31
絶対可憐チルドレン

 『「これでお前は僕のものだ」…と!

 ついにヤンデレ皆本が覚醒した! とファンの間で騒がれたであろう(多分)サンデー47号の絶チル。
 愛する相手を撃ち殺しておいて、彼女が死ぬ間際に「愛してる」と言ったことに対して喜んでしまうのは明らかに歪んでますし、ヤンデレキャラが苦手な私としてはまあドン引きものなんですけど、でもここまで自分の中に激しい性的衝動があるのを皆本が自ら初めて暴露したことについては、「よく自分の中に潜んでいた気持ちを喋ってくれた!」と、読んでて嬉しくなったのも正直なところです。

 皆本はこれまで、薫たちチルドレンのことは「保護者として」大切に思っているとは言ってますが、彼女たちに対して性的な意味での愛情を持っているのを認めることは、かたくなに拒否して来ました。まあそれは実際そうなんでしょうけど、あそこまで強硬に薫たちを恋愛対象とすることを認めなかったのは、未来の薫に、それも自分に撃ち殺されることを望むまでに自分のことを愛している薫に、自分が惹かれていることを認めたくなったからかも知れませんね。

 ただ、今回皆本は自分の中に潜んでいる本当の欲望を認めたことで、それと正面から向き合うチャンスを得たとも言えます。彼が「未来の薫を撃ち殺す」未来を避けるためには、そこまで追い詰められる程に愛し愛される関係になってしまう薫との付き合い方を、今この段階から変える必要があるのではないのでしょうか。
 この気持ちを内に秘めたまま同じ未来を繰り返し、薫と再びヤンデレ風味で殺るか殺られるかの一発触発なスリリングな関係になるのもまあイイものなんですが、それに人類の命運をかけてしまうセカイ系ヤンデレカップリングをやる必要があるのかどうかと申さば(以下略)。

 とりあえず、自分の気持ちに気が付いたことは皆本にとって良いことであるのは確かなので、自分の未来の薫への気持ちを自覚した上で、薫とちゃんと素直に向き合って欲しいところですね。この二人が素直に「好きだ!」「好きよ!」と言い合えるダンガードAの主題歌みたいな恋愛をする未来を得ることが、破滅の未来を回避する第一歩ですよ。多分。何か全然想像できないけど。

 今回もう一つ面白かったところを上げるとすれば、兵部に置いてきぼりにされて「勝手に一人で背負って…勝手に押し付けて…戻ってきたらタダではおかん…!」としょぼくれてる真木を見て、「しょーがねーな」と付き合ってあげる(そして真木と一緒に葉に絡む)賢木が素敵でした。賢木も、一人で色々背負いがちな皆本と付き合ってる関係上、真木の気持ちは痛いほどよく判るんでしょう。

 前のエピソードでナイを救うために兵部と共闘した時もそうなんですが、何かここ最近の賢木はえらいカッコイイですよ。本当の意味での大人の男性っぷりをさり気なく発揮してますよ。どうしちゃったんですか彼?(←ひどい)

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[今もここにいるのは、思い残しがあるからにすぎない。サンデー46号絶チル感想

2011/10/19 01:34
絶対可憐チルドレン

 「パティ? どうしたの?
 「なんでもない。なんでもないから
 パティ自重しろほめ子自重しろのフレーズで)

 皆本が思わずバレットを(パティの妄想をかきたてるほど激しく)抱きしめてしまったのは、前回においてバレットが葵を守るために非業の死を遂げてしまうことを皆本が知ってしまったためなのですが、それ以上に今の皆本は「バレットが死んでしまう未来を避ける力が、自分にはない」ことについて思い悩んでいるように見えます。
 フェザーや不二子からは「そのことで思い悩むな」と言われてはいるのですが、しかし皆本はコミックス1巻の段階で破滅の未来を知ってしまってからというものずっとそのことで思い悩んで来た訳であり、彼の生真面目な性格からしても「今の自分に未来を変えるためにできることはない」と簡単には諦められないのは、まあ致し方ないことだと思います。

 そんな感じで思い悩んでいる皆本に対して、「悩んでいることは判るけど何で悩んでいるのか判らない」状態の薫達が、どのように彼に接して励まそうとするのか。そして皆本は「自分が未来を変える」という考えから解き放たれ、薫たちの励ましを得て本来彼が今やるべきことを見つけることができるのか。今回のテーマはその辺になるのではないかと思いました。
 特に乙女チックモード全開になってるなってる薫の行動に注目ですね。薫の励ましが皆本を悩みから解放し、彼らの未来を変える力になるやも知れません。いやマジで。

 あと今回ちょっと面白かったのが、兵部がいなくなってしまってしょんぼりしている澪たちパンドラの子供たちに対して、皆本が「あ…あいつがそんなに簡単に死ぬなら、僕らは苦労していないさ。きっと、すぐにケロッとして戻ってくるよ」と、ちょっとツンデレ女子っぽい口調で慰めようとしていたところ。
 普段は兵部に対してツンツンしてる堅物の皆本も、兵部の存在がまだまだ必要な澪達に対しては彼が好敵手であると認める発言をちゃんとできるんだなと感心しました。

 「まだ見ていない生存戦略がー!!
 「輪るピングドラム」は自分も13話から先見てないですよ!(秋アニメが始まってそちらのチェックに忙しいので)

素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~
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カズラに全身を締め上げられながらもリーマン予想を妄想した皆本は、ある意味立派な変態だと思う