父と娘

No.12000/12/02 23:28 中村 守博(task17@mocha.ocn.ne.jp)


 娘は一生父と闘う。(挨拶)

  それにしても、濃ちゃんの表情が透きとおっていることっ!
 
  この場合は手紙の中でのイメージではありますが、
 道三親父の眼前で、帰蝶がこの表情で相対するなら
 父道三は、『これよっ!これが娘を持った父の魂じゃっ!』って
 親父泣きする事間違いないと思います。

  バブルの頃の『強い女』ってのを、世情イメージと理想とを具現化したのが
 美神令子さんであるならば、ジパングでの帰蝶とは、それと違う力を持った
 『強い女』を、具現化した氏の理想じゃないのかなっと、思った次第。

 いやぁーこの二コマでクラッときました、
 
  ヒナタヒカゲさんが、百貨店時代からの郷愁誘う女子キャラと
 すれば、帰蝶こと濃ちゃんは、極楽後半から新しく台頭した女性キャラで
 顕著になっていった、現実的な自立(ちょっと変な表現)を考える
 新しいタイプ女性だと思います。

  信ちゃんにクラッときてベタ惚れになってしまった割りには
 書状で連呼される『父上』『父上』と、ファザコンな処が
 微笑ましいですし、押さえるところでは目が据わった文を
 マムシ親父に向けるところを見ると、昔存在していた
 美神公彦と美神令子の、不完全な父娘関係から生じていた
 描写のぎこちなさが、この帰蝶と道三の間には
 感じられません。

  それはさて置き、356ページは、マムシの帰蝶の表情。(真正面)
 357ページは、距離(嫁ぐ)を置いた、お濃。(右正面)
 
  結構グッときませんか?

  閑話休題。

  一方、ジパング最強(と思われる)道三オヤジは、その掴み所のない表情が、
 実は、眼目に現れる現象が自分にとって退屈であった日常を

 『面白くしてくれるわ・・・あのガキめ。』

 と、喜んでいる様で微笑ましいです。
 っと、この場合の『面白い』って単語は命懸けの意味があります。
 現在の『面白い』とは質が違います。
 
  明日が少なくとも保障されている現在と、今日を生き抜いても
 明日は分からん、つーかこの瞬間すら分からないって
 不確定が大手を振って歩いていた戦国時代、
 マムシの道三は、この『面白い勝負』に出たってわけですね。
 面白がって。

  小六が言っていた、『火薬庫で火遊びする人間』での
 『火の取り扱いに慣れたバカ』同士が相対して正徳寺が燃え上がるのを
 期待します。

  と、光ちゃんと籐吉郎は、以外と気が合うのでは無いかと
 思ってますが、今は、両雄のオーラーが強すぎてこの両名
 空回りの感が拭えませんが、今の内にボケかまさないと、
 後半キツイと思います。(色んな意味で)

  さてさて、稲葉山雪崩れ込み事件のツケをどう返すのかなぁ(わくわく)

                         常時接続の陰謀に加担した中村@自作中   
     
   
   
      
  


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