椎名漫画的歴史人物

No.12000/03/10 06:10 NOZA

椎名漫画はメガネっ子は出てこないが、巫女さんは出てきます。


だからなんだ的な定義を提唱しつつこんにちは。いや正確には戦国時代のマイナー設定、渡り巫女(
自分は『歩き巫女』と聞いていました)なんですけれども。好きだなぁ、巫女さん(誰が)。

いやしかし正直に言いますと第1話は個人的にイマイチ乗り切れなかったのですが、今週からは非常
に面白くなりそうです。やっぱり早計に判断するのは良くないなぁ、と反省しました。いや決して巫
女さんが出てきたからだとかそう言うことではないです………………たぶん。

予想として、今週は寧寧かお市などのメジャーどころが出てくるのではないかと考えていたのですが
、まったく違ってヒナタなる少女が出てきました。この少女、自分の歴史の知識ではまったく心当た
りのない人物なのですが、実在した人なのでしょうか。ご存じの方教えて下さい。………まさかこの子
がのちの寧寧、と言うすごい設定なのかな。うーん期待しよう。

すごい設定と言えば自分が感心しきりなのは滝川一益です。この将来の武将は確かに変わり種で、忍
びの出身で城持ち大名になった唯一の人だ、と記憶しています。出身が忍び、と言うのはホントらし
いのです。いや、本で読んだ限りなんですけど。

しかし自分の知る中での歴史物なり時代劇物での扱いは、だいたいいつも「秀吉のライバル又は敵」
と言う程度の役割です。まあそれは歴史物が秀吉の視点で書かれた場合仕方のないことで、信長の視
点から書かれたとしても配下の一人程度の役割だったと思います。秀吉に負けた武将、と言う点ばか
りクローズアップされていたわけで、「元忍者」と言うキリシタン大名並の変わっている点はほとん
ど生かされていなかったわけです。生かしようもないかもしれませんが。
そのこれまたマイナーな設定を上手く生かすあたり、実に見事だと思います。歴史物好きには大阪弁
を喋る竹千代よりずっとくるものがあるのではないか、と思います。個人的にですが。

「ジパング」では本当の史実と違う、的なツッコミはまったく無意味だとわかっていますが、中村さん
の書かれているとおり、自分の記憶が確かなら一益は信長が才幹を見いだして、秀吉同様下っ端から
抜てきしていった人だったと思うので、信長に実は何か隠しているお目付役、と言う設定は史実的に
は考えにくいわけです。それだけにすごい斬新で、普通は思いつかないと思うのです。しかし史実
の信長は織田家の地盤を確実にした直後に、かつて信長の足を引っ張った家臣を次々と追放してしまう
ので、今後の一益の取り扱いは興味の湧くところです(笑)。
ジパング信長は、史実の信長と比べてきつい男になるのでしょうか、甘い男になるのでしょうか。

ところで、歴史を知ると固定観念がついてしまいがちです。かつて実在した出来事、実在した人物と
言う事実には重みがあります。「実在した」は完全なフィクションよりも人に訴える部分が大きいか
らです。その部分が有利な点でもあると思うのですが。
しかし、ifの歴史を作ってしまうことは意外と楽かもしれませんが、実在した人物の特徴を驚く部分
で生かし、まったく違う役割を与えるのはかなり難しいことなのではないかと思います。固定観念が
邪魔してしまうからです。それを平気で打ち破る椎名先生はさすがであると思います。
信長と秀吉と光秀はイメージ的に大きく逸脱せず、竹千代は今のところ特徴を残さず変わりすぎてし
まったイメージがあるのですが、今後一益のようなキャラがどんどん出てくると面白そうです。まっ
たく見たことのない、まったく新しい歴史漫画、あるいは時代漫画を生み出してくれるかもしれませ
ん。期待大です。
あとは犬千代ですね。今のところは地味ですが、どうなりますか。

でもヒナタを応援(オチ)。


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