一勝一敗一引き分け。

No.12000/07/08 04:38 中村 守博(task17mocha.ocn.ne.jp)


 信長の光秀の二度目の知恵比べは、
 
 第一戦・帰蝶姫をまんまと奪われた、光秀さん。
     尾張兵が偽物だと見抜いて手を打った時点で信ちゃんの勝ち。

 第二戦・その後は体勢を立て直して、女華姫さんを繰り出した
     深慮遠謀で、信長を唖然とさせたところで、光ちゃんの勝ち。

 第三戦・その両名の姑息で人命無視の策を「帰蝶姫」に一喝されてしまい
     帰蝶姫が「こころ」「命」の尊さを諭し、且つ自らが良かれとした
     ことが、実は、帰蝶姫&女華姫のこころに対して配慮が足りなかった事を
     思い知り成長。(引き分け)

  と、戦国のお約束とも言える、信長&光秀の「運命のライバル」に対するアプローチは
 お見事でした。
 あと、「キンカン頭」「私はあなたの部下ではない」等々、この後、大きなうねりを魅せる
 戦国時代のご両人の関係を、見事なまでに椎名流ファンタジーで纏め上げたところは
 私を感動させました。(笑)

  さらに、帰蝶姫の表情豊かで且つ、その繊細で暖かみのあるこころが
 微妙な描写で語られている点など、『この漫画は凄いぜ!』というしか
 ありません。

  あと、小悪な今川さんの「麿はヒモが欲しい・・・引っ張ると部下が落ちる・・」
 と言う、とてもオーソドックスで何とも言えないSFに出てくる独裁者的な描写を
 なんの違和感なく滑り込ませる技量はもはや、脱帽するしかありません。

  ホント!椎名先生って凄いんですね!

  と、目立った点は、光秀と信長が、火縄銃を最後に放ったときに
 火縄を腕に巻いた状態の信長と、腰にぶら下げている光秀があります。
 これって、実は意味があるのではないかと現在史料と格闘中。

  しかし、信長さんって片手であの火縄銃をピンポイント射撃出来る凄まじさ
 光秀さんも右腕に被弾しながらも確実に狙撃するところもスゴイ。

  マメ知識として、火縄の材質は、竹で作ったものと、木綿で作ったものがあり
 後者が雨に濡れてもすぐに再点火出来るのに対し、竹質のは出来ないのが特徴です。
 木綿は尾張南部より、三河で栽培されており、信長はこの特質を見抜いて
 火縄銃の火縄は全て木綿製にしていたと伝えられています。

  それと、帰蝶姫とその腰元が首から下げていたあの袋みたいなものは
 どーもわかりません。 多分「赤米・餅・等」の縁起モノだろうと思いますが
 当時の輿入れの服装の(女性)資料が非常に少ないので(一般的な服装ならありますが)
 今後わかりましたら報告しますね(汗)

  さて、今度は忍びで勝負ですか!>今川さん
 と言う事は、甲賀忍者出身の滝川さんと、甲斐の忍軍(五右衛門?)が
 入り交じって姫を無事に清洲に送り届けることを巡って闘うのでしょうか!
 つーか、少なくともこの「嫁取り編」で、ジパングでも大量の兵卒が上手い具合に
 合戦シーンを展開できることが分かりましたので、今後に期待したいです。
 でも、なるべくなら『お濃&信長』のラブラブ新婚ドタバタギャグで
 ほのぼのジパング編にならないかなぁ〜。(笑)

  そして、お濃の腰元に『ヒナタさん』を!

 と、ジパングってホントに素晴らしい漫画ですね!

  新ハイスペックマシン(ショップブランド)+IBM パッド?Plrm (パーム)環境を目論む中村でした。 

No.22000/07/09 03:17 笹蒲鉾(hayakawa@kamab.net)


〉 第三戦・その両名の姑息で人命無視の策を「帰蝶姫」に一喝されてしまい
〉     帰蝶姫が「こころ」「命」の尊さを諭し、且つ自らが良かれとした
〉     ことが、実は、帰蝶姫&女華姫のこころに対して配慮が足りなかった事を
〉     思い知り成長。(引き分け)

 うーん、ここで無理やり結論付けなくてもいいですけどね。確かに局所的に見ればそうでしょうけど、
後々に今回の結果が伏線となる可能性もありますし。
 例えば、心の配慮を持つようになった光秀と、あくまで自分の為に働くべきだと考える信長
との対立に響くとか。

〉 あと、「キンカン頭」「私はあなたの部下ではない」等々、この後、大きなうねりを魅せる
〉 戦国時代のご両人の関係を、見事なまでに椎名流ファンタジーで纏め上げたところは
〉 私を感動させました。(笑)

 そうですね、感動とまではいきませんが興味のある終わりかたでしたね。

〉  さらに、帰蝶姫の表情豊かで且つ、その繊細で暖かみのあるこころが
〉 微妙な描写で語られている点など、『この漫画は凄いぜ!』というしか
〉 ありません。

 どうかな、もうちょっと丁寧にしても良かった気が。それと帰蝶に少しの人間的
卑怯さを感じましたね(笑)。

〉  あと、小悪な今川さんの「麿はヒモが欲しい・・・引っ張ると部下が落ちる・・」
〉 と言う、とてもオーソドックスで何とも言えないSFに出てくる独裁者的な描写を
〉 なんの違和感なく滑り込ませる技量はもはや、脱帽するしかありません。

 ですな。椎名氏は義元のイメージダウンに躍起であります。

〉  ホント!椎名先生って凄いんですね!

 褒めすぎ。

〉  さて、今度は忍びで勝負ですか!>今川さん
〉 と言う事は、甲賀忍者出身の滝川さんと、甲斐の忍軍(五右衛門?)が
〉 入り交じって姫を無事に清洲に送り届けることを巡って闘うのでしょうか!

 ジパングの今後の方向性として忍者漫画に仕立てていく、というのをよく聞きます。
その場合はどのようにして日吉と忍者を絡ましていくかですね。ヒカゲカードもそれなり
に有効でしょうか。

〉 つーか、少なくともこの「嫁取り編」で、ジパングでも大量の兵卒が上手い具合に
〉 合戦シーンを展開できることが分かりましたので、今後に期待したいです。

 合戦シーンというか小競り合いだよね。まあ合戦は退屈しません。

〉 でも、なるべくなら『お濃&信長』のラブラブ新婚ドタバタギャグで
〉 ほのぼのジパング編にならないかなぁ〜。(笑)

 これは疑問。たしかに恋愛要素も必要でしょうが、今のジパングにそれを強要するのは
かえって作品の自由を束縛するかと思われます。恋愛に凝っていたら極楽と変わらず、折角の
歴史の持ちネタが泣いてしまいます。ジパングは極楽とは明らかにスタンスが違うのではないでしょうか?

No.32000/07/09 05:47 中村 守博(task17@mocha.ocn.ne.jp)


素早い!(挨拶)

 笹蒲鉾さん、お久しぶりです。早速のレスありがとうございます。(感謝)

〉〉 第三戦・その両名の姑息で人命無視の策を「帰蝶姫」に一喝されてしまい
〉〉     帰蝶姫が「こころ」「命」の尊さを諭し、且つ自らが良かれとした
〉〉     ことが、実は、帰蝶姫&女華姫のこころに対して配慮が足りなかった事を
〉〉     思い知り成長。(引き分け)

〉 うーん、ここで無理やり結論付けなくてもいいですけどね。確かに局所的に見ればそうでしょうけど、
〉後々に今回の結果が伏線となる可能性もありますし。

  うむー、確かに結論を急いだ感がありましたね。
 ただ、帰蝶姫が史実であるような「闊達で男勝りな」って言う要素が
 椎名氏の帰蝶姫では、戦国時代に翻弄される女性として描かれており、
 今川方に拉致された時点での、「父上・・・」と、道三に渡された
 脇差し(?)を握りしめるところとかが、グッときたんだよ!(笑)

〉 例えば、心の配慮を持つようになった光秀と、あくまで自分の為に働くべきだと考える信長
〉との対立に響くとか。

  この二人の心と思想の葛藤が如何に描写されるかがこれからのジパングでの
 ある意味、キモになると考えております。

 鳴かぬなら放してやろうホトトギス。(その時より引用)
 鳴かぬなら殺してしまえホトトギス。

  と、史実では両極端な性格がクラッシュしてぎすぎすしてくるのが非常に哀しかったですが
 ジパングでは、お互いを「不器用な心のやり取りで友情を確かめ合う」って古典的な信頼関係を
 積み重ねていったら、また変わった歴史のIF的なファンタジーが出来上がるのではないかと
 期待しています。

  前にも言いましたが、平手政秀と信長の関係も、史実ではすれ違いによって
 政秀自害って言う結末を見るのですが、あの沼編での、信長が平手に対しての
 優しさや心配りなど、今までになかった両人の関係が見れたのは嬉しかったのです。
 
〉〉 あと、「キンカン頭」「私はあなたの部下ではない」等々、この後、大きなうねりを魅せる
〉〉 戦国時代のご両人の関係を、見事なまでに椎名流ファンタジーで纏め上げたところは
〉〉 私を感動させました。(笑)

〉 そうですね、感動とまではいきませんが興味のある終わりかたでしたね。

  確かに!(笑)かなり意味深なのが気になりましたが(笑)

〉〉  さらに、帰蝶姫の表情豊かで且つ、その繊細で暖かみのあるこころが
〉〉 微妙な描写で語られている点など、『この漫画は凄いぜ!』というしか
〉〉 ありません。

〉 どうかな、もうちょっと丁寧にしても良かった気が。それと帰蝶に少しの人間的
〉卑怯さを感じましたね(笑)。

  帰蝶姫の卑怯さは、そのまま『逞しさ』とも、とれるのではないかとも思いますが。
 しかし、帰蝶姫はようやくレギュラーキャラに昇格したばかりであり
 後に、濃姫(この辺りの表記は漫画内では混乱がありますね)
 として、内助・・・するのかなぁ・・・まあ、これからに期待したいですね!

〉〉  あと、小悪な今川さんの「麿はヒモが欲しい・・・引っ張ると部下が落ちる・・」
〉〉 と言う、とてもオーソドックスで何とも言えないSFに出てくる独裁者的な描写を
〉〉 なんの違和感なく滑り込ませる技量はもはや、脱帽するしかありません。

〉 ですな。椎名氏は義元のイメージダウンに躍起であります。

  154X年頃では、尾張織田の強敵は、今川氏なのでやはり
 ここは、信長さんを過小評価しつつ、桶狭間で見事に討ち死にして欲しいですね。
 ・・・でも、あくまでも今川義元の陰湿さは、触媒にすぎないと思います。

  今回出てきた、怪僧にせよ、それに連なる忍軍(?)にせよ、陰湿な義元という
 バックボーンを持たなければ活躍できないかとも思います。(笑)

〉〉  ホント!椎名先生って凄いんですね!

〉 褒めすぎ。

  と言うか、ホーキング編あたりから、ファンタジー要素や歴史パロ等々が
 複雑になり(仕掛けかな)、感想をダイレクトに書けないほどです。(汗)
 その微細な描写や、登場人物の心理、どれをとっても深く読み込まなければ
 ならないと感じています。    

〉〉  さて、今度は忍びで勝負ですか!>今川さん
〉〉 と言う事は、甲賀忍者出身の滝川さんと、甲斐の忍軍(五右衛門?)が
〉〉 入り交じって姫を無事に清洲に送り届けることを巡って闘うのでしょうか!

〉 ジパングの今後の方向性として忍者漫画に仕立てていく、というのをよく聞きます。

  ちょっと、古いのですが『アニメ・サスケ』(原作あり)をも、絡める
 方法が考えられますね。

〉その場合はどのようにして日吉と忍者を絡ましていくかですね。ヒカゲカードもそれなり
〉に有効でしょうか。

  戦国時代といえば、忍者というのが定番ですね。(笑)
 しかし、安易に忍者がゾロゾロ出てきたら、その忍者と信長軍団(日吉&ヒカゲ含む)との
 知恵比べとか、駆け引きに陥ってしまう可能性もあり、このれは諸刃の剣となりうるかも知れませんね。

〉〉 つーか、少なくともこの「嫁取り編」で、ジパングでも大量の兵卒が上手い具合に
〉〉 合戦シーンを展開できることが分かりましたので、今後に期待したいです。

〉 合戦シーンというか小競り合いだよね。まあ合戦は退屈しません。

  ここは、意見が違ってきますね。
 元々、戦国時代といえども大部隊が激突するってシュチュエーションは少なく、
 現在のジパングの時期では、あの程度の小競り合いが国境で頻発していたのが
 事実のようです。

  しかし、嫁取り物語編(前編)では、鉄砲隊による掃射、弓衆による攻撃、
 騎馬二匹による追尾、今川方の遅退戦術(足止め)等々、今後大きな合戦に
 必要な描写はすべて入っていると考えていますがいかがでしょうか?(笑)

〉〉 でも、なるべくなら『お濃&信長』のラブラブ新婚ドタバタギャグで
〉〉 ほのぼのジパング編にならないかなぁ〜。(笑)

〉 これは疑問。たしかに恋愛要素も必要でしょうが、今のジパングにそれを強要するのは
〉かえって作品の自由を束縛するかと思われます。

  これは、手厳しい(笑)
 私の言った「ラブラブ新婚ドタバタ恋愛要素」というのは、過去にあった
 もどかしい「青春ラブコメ」を指すのではなく、お濃と信長がお互いに
 一人の男性、一人の女性として認め会う、オトナなドタバタというニュアンスでしたが
 説明が足りませんでした、申し訳ない。

  でも、ヒナタさんを、平手の養女か、お濃の腰元にってオプションも
 面白いのではないかなっても考えております。(笑)
 

〉恋愛に凝っていたら極楽と変わらず、折角の
〉歴史の持ちネタが泣いてしまいます。ジパングは極楽とは明らかにスタンスが違うのではないでしょうか?

確かに、安易にラブコメに陥るのはせっかくの「椎名流歴史ファンタジー」の幅を狭め
 面白さを損なうかも知れません。
 しかしながら、ジパング第一話「天下を狙え!!」編から現在に至るまでのエピソードには
 椎名百貨店や極楽大作戦でのエッセンスがちりばめられており、この手法は
 認知されるものではないでしょうか?

  まあ、ここは個人個人で嗜好が異なるところなので、私の一個人の嗜好として
 思って下さいネッ!(笑)

  と、レスを付けて貰って大変嬉しかった、中村でした。

  笹蒲鉾さん、これからも宜しくお願いしたいです(汗)

                   来週の今川のお屋敷には『ヒモ』がぶら下がっているに期待。


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