99/ 5/31
今週の景気悪い会話:
「今オレが仕事を手伝ってるところって利益が出なくて、バイト代がなかなか出ないんですよねー」
「へぇ。大変だねぇ」
「なんか、今までの勤務時間ともらったバイト代から時給を計算してみると、たったの(あまりに低いので放送禁止)円にしかならないんですよね。『GS美神』の横島クンより時給低いッスよ」
「う、時給(放送禁止)円……で、でも、それでも一応おキヌちゃんよりは時給高いよな?」(←フォロー)
「いや、おキヌちゃんは生き返ってから横島クンよりもバイト代が高くなったから……」(←フォロー失敗)
皆様方におかれましては、相変わらず景気悪いですか?
こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW ですけれども。まぁ、そんな感じでマジ景気悪い今日この頃なのですが、そんな不景気の折、5/18 に発売された「GS美神」コミックス36巻がトーハン調べのコミックランキングでトップに立つという快挙を成し遂げていたことが明らかになり、このサイト的には久しぶりに景気の良いニュースとなりました。
私の記憶が確かなら、「GS美神」がトーハンのコミックランキングでトップに立ったのは、おそらくコミックランキング史上初の快挙なのではないのでしょうか? 関係者各位としては「ようやく念願かなった」、というところなのでしょうね。作者黙認ファンサイトの立場として、とりあえずおめでとうございますと申し上げておきます。
36巻が発売された 5/18 は、同じサンデー誌上で連載されている「からくりサーカス」8巻も発売されており、個人的にはこれがライバルになるんだろうなー、と思っていましたが、その「からくりサーカス」をもランクで上回る快挙を見せてくれました。藤田和日郎先生が「うしおととら」を描いていた頃は後塵を拝する事が多かった我らが「GS美神」ですが、今ではついに「からくり」と互角以上の戦いができるようになったのですね!
私の中では、「GS美神」椎名氏と「からくり」の作者の藤田氏の二人は、既に「宿命のライバル同士。しかし、戦いの中で熱い友情が芽生え、今は深い絆で結ばれている」という設定になっているので、この二人のマンガが売り上げでトップを競う展開は望むところなのですよ。つまり、この二人の関係は、例えるなら「スト2」のリュウとケンであり、「サイキックフォース」のバーンとキースであり、「FFVII」のセフィロスとクラウドのような関係であって、それ故にやおいもバッチリなのです!(←既に現実と妄想の区別が付いていません)
っつうか、「からくりサーカス」は鳴海が本編に復活したコミックス7巻以降の部分はマジで凄い面白いので、サンデーを読んでなくてコミックスで「GS美神」買ってる向きには、ぜひお勧めしたい所存です。みんな「からくりサーカス」買うべき!
頑張れ藤田先生と椎名先生! サンデー公認マンガ家カップリング(妄想)であるところの、久米田康治×北崎 拓両先生に負けるな!
……以上、「男が二人いれば、煩悩次第でどんな人物同士でもやおいは可能」という凡例を無理矢理示しつつ、今週の更新情報ですが:
更新情報:
- 「GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
空更新でした(オチ)。
ではまた来週!
追加情報:
ここの掲示板とかに時折書き込みして下さっている「溶解ほたりぃHG」さんが、彼のサイト上において、ここの連続突撃システムとコンパチなページ「シロvsタマモ 春の萌え萌え大作戦!!」の公開を開始しました。
その名の通り、シロとタマモ限定の連続突撃キャラ萌えページのようです。興味のある方は参加してみて下さい。
99/ 5/23
ドクロドクロ!(挨拶)
という訳で、皆様こんにちは。こちらは、「GS美神・極楽大作戦!!」コミックス36巻の表紙の絵にナイス骸骨が出ていて嬉しい私こと深沢(属性:ドクロ萌え)が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
みんな骸骨になってしまえばいいのに!(問題発言)
それでコミックス36巻の感想なのですが、この頃は長きに渡って続いていたアシュタロス編が終了した直後という事もあり、今後の展開を探るために色々と試していた時期ではなかったかと思います。美神のクソ女っぷりや横島のダメっぷりを強調した初期の頃のようなノリの話がある一方で、「ゴーストスィーパー」という職業の定義に『異世界の住人達と人間との仲介者』を加えてその存在に社会的な意味を持たせたり、新キャラとして栃木県出身のミス殺生石ことキツネ少女のタマモを出して活性化を図ったりと、試行錯誤をしている様が伺えます。
また、その36巻以降の「GS美神」は、アシュ編の頃から美神令子以上の存在感を示していた母・美神美智恵、36巻の最後で再登場したシロ、そして唐巣神父などが主役となった、いわゆる「旧キャラの復権」がテーマになっていると思われる話が展開されており、どれも高い評価を得ているようです。
アシュ編終了直後の頃は、「この調子じゃ復調はもう無理じゃないか?」という意見も見られたりしたのですが、最近は作者の側もかなり調子を上げているのではないのでしょうか。
ただ、36巻以降の展開にあえて苦言を呈するとするなら、今後の方向性のようなものがイマイチ見えてこない点を指摘したいです。アシュタロス編という連載初期からの伏線を全て使い果たした大長編が終わった直後でもあり、しばらくは読み切り系の短編が続くのも仕方がないとは思うのですが、なんか今後の方向性というか、このマンガが最終的に何処を目指しているかをそろそろ垣間見せて頂きたいな、という気持ちも正直あります。
いやマジメな話、アシュタロス編が終了した後に、残っていた伏線(美神の父親とか横島=美神の関係のケリとか)を回収した上で連載を終了させても、別に大半の読者はそれほど文句を言わなかったのではないかと思うんですよ。みんなそれなりの覚悟はしていたと思いますし。
――でも、せっかくアシュ編が終了した今でも連載が続いている訳ですから、何かもう一つやらかして欲しい所存です。確かに、現状でもこのマンガは十分面白い事は間違いなく、このクラスのマンガを今でも安定して創り出せるという作者の実力を改めて実感はしているのですが、でも「GS美神」がただマンガの連載の継続だけを目的にした普通のマンガになってしまうのは、なんかちょっと悲しいモノがありますからね。
あと、36巻でちょっと残念に思ったのは、アシュタロス編が終わった事によるGS美神世界の影響がまったく見られなかった、という事でしょうか。
35巻までの展開で、あれだけ世界中に厄災が起こったというのに、マンガ内での世界では今ではそんな災害の爪痕すら残っていませんし、横島や美神といった主要キャラも、まるでアシュ編など存在していなかったかのような振る舞いに戻ってしまいました。特に、34〜35巻で惚れた女を守るために全力で奮迅の活躍を見せる格好良い横島を見た後で、36巻「沈黙しない羊達!」の金のために美神に平気で銃を向けるヨゴレ役の横島を見てしまうと、「アシュ編って、結局このマンガに何をもたらしたんですか?」とか思えてしまう事しきりですよトホホ。
やっぱり、作者の中では、アレはなかった事になってしまっているのでしょうか?また、先週までサンデーで展開されていた美神美智恵とその夫となる公彦の馴れ初めを描いた「GS美神 '78」編も、この話の中での美智恵と公彦のラブっぷりは存分に展開されていたものの、そのラブコメ的な要素が美神やその他のキャラに影響する方面に話が展開されなかったため、こちらもやはり「外伝」的な位置付けのお話になってしまった感があります。
どうも36巻以降、「GS美神」はラブコメ要素をストーリーの中に組み込むことを放棄してしまったような気がします。ちょっと残念ですね。
「GS美神」の格闘マンガ的な要素を担っていた対魔族・アシュタロス編は彼方に過ぎ去って忘れ去られ、もう一方の柱であったラブコメ的な展開も作者がその進展を望んでいないように思える今、このマンガはどんな方向に向かおうとしているのでしょうか。
何らかのテーマ的な要素を全面に押し出して終演に向かうのか、それとも現状のまま短編を積み重ねてGS美神世界の「日常」を描写し続けるタイプのマンガのまま連載を継続させて行くのか?今や名実共にサンデーの中心的な存在になった、このマンガの明日はどっちだ!
――と煽ってはみたものの、なんか今のサンデーは中堅・ベテラン作家を多数起用した超安定路線を取っているため、余程の事(36巻の売れ行きが極端に悪いとか)がない限り、「GS美神」の連載は継続していくのではないかと思うのですが。なんだか煽り甲斐がなくてつまんないですね(問題発言)。
それに、ラブコメ要素などの既存の展開の延長を期待するのは、36巻以降の「GS美神」を素直に楽しむためには不必要なものかも知れませんし……。
更新情報:
- 「GS美神・極楽大作戦!! コミックス未収録話一覧」を更新しました。
っつうか、早い話が今週は空更新です。イェア!(空元気)
なので、空更新ついでに、多分他のサンデー系のファンサイトでは絶対触れないと思う話題を少し話して終わりにしたいと思います。今週のサンデーのカラーページには「チホのアカデミー賞ゲスト招待記!」というレポート記事が掲載されていましたが(な、他のサンデー系サイトじゃ絶対に取り上げない話題だろ? どうよ!)、この記事は「少年誌でアカデミー賞をあえて取り上げた」と言う意味で、なかなか意味のある記事だった、と評価しています。
まぁ、「果たして、今のサンデーにアカデミー賞に興味がある人間がどれくらいいるの?」という点はとても気になりますが、こういう挑戦的な内容の記事をあえて載せる気概は買いたいです。私が読んだことのある今年のアカデミー賞を扱った記事は「ニューズウィーク」誌のものだけなのですが、こちらは『司会のウーピー・ゴールドバーグのジョークが下品でうんざりした』とか『主演女優賞を受けたグウィネス・バルトロウのスピーチは取り乱していて痛々しいほど最低』とか『「プライベート・ライアン」じゃなくて「恋に落ちたシェイクスピア」が最優秀を受賞するなんて、ハリウッドも変わったねぇ』とかいう毒舌系の記事ばっかりだったため、それとはまったく違った好意的で素直な視点で書かれている「チホのアカデミー賞ゲスト招待記」は、物事の両極端な視点を観察するという意味でも有意義でした。
とにかく、比較的存在を軽視されがちなマンガ雑誌の文章記事ページにおいて、ここまで手間・暇・金をかけた企画を実行する根性は大したモノだと評価したいですね。また、ライターのチホこと新村千穂さんの文章も、あの千代大海を不調に追い込んだと評判のロビン・ウィリアムス氏インタビュー(まだ言うか?>オレ)と比べるとかなり読みやすく/判りやすくなっており、この点も良かったです。それに、今回は「(笑)」の乱発もないしな!(←エラそう)
少年週刊誌のテキストページで一定以上の評価を受けているのは、「下手なゲーム雑誌のレビューよりも遙かに質が高い」と評判のチャンピオンの「電気頭脳園」くらいではないかと思いますが、それに匹敵するレベルの面白さを持ったモノを目指して頂きたいですね。以上、「スターウォーズ・エピソード1」よりも「カードキャプターさくら」の新作映画の方に興味がある私がお送りしました。
っつうか、絶対に「スターウォーズ」よりも「CCさくら」の方が面白いって! アナキン・スカイウォーカーよりも李小狼の方が絶対少年キャラ的にカワイイって! 萌えるって! 声もくまいもとこだし!(←結局声優ネタ)
99/ 5/16
サンデー24号で悪霊が歌っている歌は「激走! ルーベンカイザー」という78年放送の