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"Firefly" Questions and Answers - ホタルQ&A

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Last Update - 1998/ 1/28

 

ホタルは、どこで見れるの?

 闇夜でファンタスティックでかつマーベラスに、そして時にはジャイガンスティックに光を放ち、それでいて薄幸で薄命なホタルの姿は、古来より日本はもとより、世界中で愛されてきた。 
 ホタルに詩心を刺激された詩人達は数多くの詩や歌を残したものだし、蛍の光を集めて勉強した古代中国の貧乏学者の心労を綴った故事は、世界的に語られている。現在の日本でも、「蛍の光」とか「ほ・ほ・ほたる来い」などのなじみ深い歌に象徴されるように、ホタルは広く愛される存在となっている。 
  

 But peace did not come(ニンジャウォーリアーズ@タイトー風に)。現在では、ホタルの姿を見られる場所は明らかに減少傾向にある。
 現代は、ホタルにとっては苦難の時代に他ならない。

 既にここで述べてきたように、ゲンジホタルが生息するためには、雌のホタルが卵を産める茂みがあり、幼虫の食料となるカワニナが豊富に住んでいるような、豊かな自然に守られ、栄養分も豊富にある、きれいな川が必要だ。 
 だが知っての通り、このようなものがある場所は、昔と比べて明らかに減少している。 

 さらに重要なのは、ホタルは光でコミュニケーションを取って繁殖する生き物である以上、「暗闇」は必要不可欠だ。だがしかし、今の日本に、明かりがない場所などあるのだろうか。 
 現代社会は深夜になっても決して眠らず、街灯や自動販売機は常に夜道を照らしている。人にとっては快適な「明るい夜」は、ホタルにとっては生息条件を奪う存在でしかない。ホタルの生息条件は、Magic the Gathering の「生息条件(島)」を持つ怪魚「ダンダーン」よりも厳しいのだ。
  

 ……さっきから妙な比喩を連発しているので読者がどこまでついて来ているのか不安だが、無視して話を続ける。 

 とにかく、環境状態の劣化により、今「ゲンジボタルの名所」として知られている場所は、地域ぐるみでホタルが育つ環境を保護しているようなところだけになっているのが実状だろう。 
 いまやゲンジボタルは、政府公認の珍獣の証である「天然記念物」様になってしまっているくらいなのだ。これは、「GS美神」の中のルシオラ以上に危機的状況と言えるのではないのだろうか。 

 次に紹介するリンク集では、「ホタルの名所」を自称している自治体へのリンク集をまとめているところもある。彼らが如何にホタルを育てる環境を保全する努力をしているのか、一度は覗いて参考にされたい。 

  
 初夏にホタルが華麗に舞う姿を眺め、「ああ、今年もルシオラ達は元気だなぁ」と呟けるような場所に住めたら、我々は日々心穏やかでいられるであろう。だが、そのためには、「人と自然との真の共生」という、21世紀に人類が背負わなければならない十字架に対し、真正面から四股立ちにて立ち向かわねばならないのだ。

 はたして我々は、「もののけ姫」でも成し遂げられなかった環境問題を解決し、ホタルの舞う日常空間を取り戻すことができるのだろうか?
 どすこい。 
  

 と、一応キレイにまとめて、ホタルQ&Aを終了することにする。 

           

[Fukazawa, C-WWW]
 
→参考−ホタルリンク集