『ショートコント!!』

著者:葉梨らいす


  ただいま!
 
ルシオラ&パビリオ 「祝・連載再開!!(でちゅ)」(ぱんぱかぱーん)(ぽん! ぱん!)
ルシオラ 「ついに連載が再開したわねパビリオ。でも、美神さんがいなくなった穴を私たちで埋められるかしら?」
パビリオ 「だいじょーぶでちゅよ―――。ルシオラちゃんもけっこーいー線いってるでちゅよ――。」
ルシオラ 「パ、パビリオ……。どこで覚えてきたの?そんな言葉……。と、とにかく、またアニメになるくらい頑張らないとね。」
パビリオ 「そーでちゅね―――。パビリオがヒロインになるまでせいぜい――――」(くくく…)
ルシオラ 「え!?」
パビリオ 「こ、こっちの話でちゅ。気にしないでくだちゃい!」
ルシオラ&パビリオ 「と、とにかく、GS美神をこれからもよろしく!!」
 
  GS横島!!
 
横島 「GS横島か〜〜〜。えー響きや〜〜〜。って、ここはどこじゃ――――っ!!」
  (レギュラー満タンですね? 5番レギュラー満タンで――!!)
  (ブルルルル…)
横島 「いらっしゃいませ!!オーライオーラ―――  !!」
西条 「わはははは!!横島クン、ハイオク満タンで頼むよ!支払いはカードで。あ、そうそう、吸殻、僕の下僕のように捨ててくれ給え。」
横島 「さ、西条、てめー……。」
校長 「横島っ!!働いとるかね?」
担任 「横島っ!!窓拭いてくれ!!」
生徒 「横島っ!!ガソリン入れてくれ!」
横島 「ああっ、もー、どいつもこいつも……」
  (ふきふき)
横島 「!! ちょっと待て!GS(ガソリンスタンド)かいっ!」
 
  ナルニアより愛をこめて
 
おキヌ 「あれ?隊長さん、お手紙ですか?」
美智恵 「うちの人からよ。読んでみる?」
おキヌ 「え?いいんですか?じゃあちょっとだけ――」
公彦 「愛する君へ この手紙を読むころは君も職場に復帰して忙しい毎日を送っていることだろう。この前くれた手紙、ひのめの成長が見えるようだ。こちらも毎日研究とフィールドワークで忙しくも楽しい毎日を過ごしています。今日の朝食は……
 
  あわれな公彦氏の名誉とプライバシー保護のため中略
 
   しかし……君がいなくなってからずっと………最低一日一通というのはあまりにキビしくないか?研究がさっぱり進まないよ。これなら道なきジャングルを抜けてタムランさんの家に電話を借りに行く方が楽な気がするんだが…… いや、やっぱりいい。君の怒る顔が見えるようだから。毎日手紙を書かせていただきます。 公彦」
おキヌ 「…………。」
美智恵 「あの人ねー。隠し事してもすぐバレるから、手紙に本音も書いちゃうのよ。かわいいでしょ?」(ほほほほほ)
おキヌ 「え……そ、そーですね……。あはっ…あははっ……」
 
  はるかなるヒロインへの道!!
 
おキヌ 「最近私の出番が少ない気がするんだけど…どうしたらいいと思う?人工幽霊壱号。」
人工幽霊壱号 「そうですね――、明神山に行ってパワーアップしてきては?」
おキヌ 「みょ、明神山の修行は私にはちょっと……」
人工幽霊壱号 「そうですか…それでは、巫女服をやめて、お色気アップの路線はどうですか?出番も増えて、ついでにロマンスも期待できます。」
おキヌ 「え……、それはさらにキビシいと……」
人工幽霊壱号 「さらにユリ子さんと組んで双子アイドルとしてデビューなどはどうでしょうか?」
おキヌ 「しまいには怒りますよ。」
人工幽霊壱号 「すみませんでした。」
 
  私が正義です!!
 
美智恵 「私は美神美智恵、オカルトGメンの非常勤顧問のかたわら、GS美神事務所の所長を務めている。どちらの仕事も順調で、ひのめの成長も発見の連続。毎日が充実している。」
美智恵 「しかし一部で、私の事をこう呼ぶ連中がいるらしい。――――――『失敗作の製造者』と!確かに令子の性格には多少問題が――――」
 
美神 『お金よお金〜〜〜〜!!』
 
美智恵 「…………。」
美智恵 「わ、私のしつけは間違ってなんかいないわっ!」
   
陰の声 『こうして悲劇はまたくりかえされるのだった。』
 
  涙の片道切符
 
一文字 「なあ、私たちになかなか出番がまわってこねーとは思わねーか?」
シロ 「そーでござるなー。拙者もあれから再登場の機会がなくて困ってるんでござるよ。」
グーラー 「あんたたち分かってないね――――。あんたちはキャラかぶってんのよ。」
一文字 「何ッ!!」
シロ 「そんなバカなっ!!」
グーラー 「ほら、そーゆー単純バカなとこさ。」
シロ 「そんなはずはござらんっ!!今時胸にサラシを巻いてる輩など!時代遅れもはなはだしいでござる!!拙者のように流行を先取りしたふぁっしょんせんすは――――」
一文字 「んだとコラァッ!!文句あんのかッ!昔のキャラからパクった髪型の分際でっ!!私は書き下ろし完全オリジナルデザインなんだよっ!!」
シロ 「何をっ!!お主のよーな手抜きでざいんよりは洗練された拙者のほうがマシでござるっ!!第一、拙者の方が登場は先でござるからな!かぶってるのはお主の方でござるっ!」
一文字 「てめー、いっぺん痛い目見なきゃ分かんねーよーだなー!マンガは下克上の世界なんだよっ!!」
グーラー 「それじゃあ次の出番を賭けてタイマン勝負よ!!」(ふぁいっ)
一文字 「上等!!」
シロ 「受けてたつでござる!!」
(えーい霊波刀! しゃらくせえ!霊波砲!)
   
(はひーはひー)
   
一文字 「な、なかなかやるじゃねーか。」
シロ 「お、お主こそ。なかなかあっぱれな戦いぶりでござった。」
グーラー (きらんっ!)「おまえたち!今だ!やっちまいな!」
ガルーダ 「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ!」
シロ 「うっ!」
一文字 「こんなの攻撃できねーよ!」
ガルーダ (ギラッ!!)「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ!」
シロ 「あうっ!」
一文字 「ぐわっ!」
グーラー 「と、ゆーわけで、次の登場権は私のモノね。」(ぶいっ)(それはないって。)
 
  ラクリモーザ ――――涙の日
 
雪之丞 「おい、神父、ピート、そろそろ連載再開記念のパーティーに行こうぜ。」
ピート 「雪之丞、お前、三日も教会に泊まり込んどいて態度がデカいぞ。」
神父 「まあまあ二人とも、空腹だと怒りっぽくなるけど、今日はケンカはなしだよ。」
ピート 「す、すいません。」
雪之丞 「よ――し、今日は食いまくるぞ!!」
 
  テクテクテク……
 
雪之丞 「あれ?」
ピート 「どうしたんだ!?」
雪之丞 「み、道に迷った。」
ピート 「この―――――」
神父 「どうしてくれるんだ!!会費はもう払ってるんだぞ!!このタカリ野郎が―――っ!!」
ピート 「し、神父!?」
雪之丞 「わ、悪かった!い、いや、ゆ、許してくださいっ!」
神父 「許すかボケ―――ッ!!」
 
  バキッ!グチャッ!メキョッ!
 
雪之丞 「うぎゃ――――っ!!」
ピート 「し、神父!しっかりしてくださいっ!パーティーには まだ、まだ間に合いますから!!」
 
  虎虎虎!!
 
タイガー 「連載が再開してもわしの出番は少ないよージャノー。」
カオス 「そうか?わしらは読み切りで大活躍じゃったぞ。のー、マリア。」
マリア 「イ、イエス!ドクター・カオス!」
タイガー 「そっ!そんなバカな―――!!」
カオス 「ま、わしとお前さんの実力差を考えれば当然じゃな。」
マリア 「イエス!ドクター・カオス!」
タイガー 「何でわしだけ―――っ!!」
カオス 「実はな、お前さんの出番を増やす方法があるんじゃが。」
タイガー 「ホ、ホントですかいノー?ぜ、ぜひお願いします!!不肖タイガー寅吉、何でもやりますケエ!!」
カオス 「無論じゃ!!このドクターカオスに不可能は無い!マリア!」
マリア 「イエス!ドクター・カオス!」(ガシッ!)
タイガー 「な、何のマネジャ――ッ!!マリアさん!はなしてツカサイッ!!」
カオス 「ちょっと金を稼がせてもらおうと思ってな。早速仕事じゃ。ま、顔は改造せんでも大丈夫じゃな。マントとリングコスチュームはこいつの能力でごまかすか……。」
マリア 「イエス!ドクター・カオス!力さえあれば・いい・です!」
カオス 「コイツのマスクははがれる心配がないからのー。安心じゃー。」
マリア 「イエス!ドクター・カオス!」
タイガー 「何するつもりジャ―――ッ!!」
 
  主役交代!?(1)
 
エミ 「私の名前は小笠原エミ、積年の呪いがかなって、宿敵美神令子が消えて、マンガのタイトルも GSエミ・極楽大作戦!!になる………はずが、今もタイトルは変わってない。しかし、今私はそんな事を気にしている場合ではないのだ。今、私はある人物に命を狙われているのだ。そいつの名は――――」
  (ぱからっぱからっ)
冥子 「エ〜〜ミ〜〜ちゃ〜〜〜ん」
エミ 「出たああっ!!」
冥子 「エミちゃ〜〜ん〜〜〜冥子探しちゃった〜〜〜。」
エミ 「六道冥子ッ!!令子の代わりに私がとり憑かれてしまった!!」
冥子 「急なお仕事が入っちゃったんだけど〜〜、私心細くて〜〜〜〜。エミちゃん手伝って〜〜〜。エミちゃんと一緒じゃないと〜〜〜私〜〜〜」
エミ 「わかった!!やる!やりますっ!!」
冥子 「だからエミちゃん好き〜〜〜〜。」(がばっ)
エミ 「あああっ!! 令子が消えて手に入ったのってこれだけなワケっ!?」
 
  主役交代!?(2)
 
横島 「む〜〜〜〜〜」
パビリオ 「どうしたんでちゅか?珍しくむつかしい顔して。」
横島 「ふふふ、そろそろタイトルをGS横島に変えるべきじゃないのかなって思ってさ。」
パビリオ 「でも、ヨコシマが主人公になったら、売れなくなるんじゃないでちゅか?」
横島 「じゃあ、誰が主人公ならいいんだよ!!立場上俺にお鉢が回ってくるのがトーゼンやろっ!」
パビリオ 「それは……。」(ガサッ)
横島 「お、おい、パビリオ、後ろに何を隠しとる!?」
パビリオ 「えっ!?なっ何でもないでちゅよ!!」
  (ガサガサ ガタッ!!)
 
『GSパビリオ 極楽大作戦!!』
 
横島&パビリオ 「…………。」(ほーほけきょっ♪)
   
  私の名前を言ってごらん!!
 
美智恵 「横島クン、パビリオ、話があるの。」
横島 「何スか?」
パビリオ 「何でちゅか?」
美智恵 「二人とも、このマンガのタイトルの由来って知ってる?」
横島 「さあ?」
パビリオ 「わかんないでちゅ―――。」
美智恵 (ジロッ!!)「ところで二人とも、そのタイトルを変えたいそうだけど……。…『私』に何の断りもなく?」
 
横島 (びくっ!!)「お、俺、タイトルはこのままでいいと思いますっ……」
パビリオ (ぶるぶる…)「ヨ、ヨコシマ、パビリオもタイトルはこのままがいいと思うでちゅ……」
美智恵 (にこっ)「そう?本当にいいの?」
横島&パビリオ (こくこくっ!)
美智恵 「そお?『私』に気なんかつかわなくてもいいのに……」
横島 「い、いえ!!とんでもありません!!『美神』なんてすばらしいお名前ですから!なっ!パビリオ?」
パビリオ 「そ、そーでちゅ!変えるなんてもったいないでちゅよね!」
美智恵 (にこにこっ)「あら、そう?」
 
  おまけ「愉快な美神さんと芦くん」
 
 
  モチはモチ屋
 
  どっかの異空間
 
美神 「オンキリキリセンダリマトーギソワカ……」
「な、何をやってるんだ?」
美神 「見て分かんないのっ!!」
「す、すまない、分からない。」
美神 「じゃあ黙ってなさい!!」
「またロクでもないことやってるのか……」
美神 「し、しまった!!」
「ど、どうしたんだ!?」
バケモン 「のろいで――す。ノロいで――す。」
「こ、このどこかで見たことがあるようなバケモノは何なんだっ!?」
美神 「作者を呪うのに失敗しちゃったのよ!! あんたが話しかけてくるからよ!! あ――も――っ!! エミのアホッ!!」
エミ 「はっくしょん!」
「人を呪わば穴二つか……。」
美神 「それは私のセリフよ!!」(コミックス3巻参照)
「ちょっ!ちょっと待て!!あのバケモノがこっちに来るぞ!!」
美神 「まかせて!!久しぶりに神通棍でシバいてやるわ!!」
「腐ってもGSだな!!こんな時だけは頼りになる!!」
美神 「何してんの!早く神通棍よこしなさいよ!!」
「そ、そんなもの僕が持っているはずないだろう!!」
美神 「この役立たず!!」
「道具がなきゃ闘えない君だって悪いんじゃないのか―――っ!?」
美神 「なんですっ――――――」
バケモン 「のろいで――す。ノロいで――す。おしおきだべ――
美神&芦 「うわ――――っ!!」
   
  どっか―――ん!!
   
   
   
  君にとって僕は…
   
  どっかの異空間
   
「今度は何をやってるんだ?もう呪いは勘弁してくれよ。僕はさっきの爆発でもうボロボロだよ。いくらなんでもこれじゃ体がもたない。」
美神 「今度のはもっと現実的で確実よ。式神と低級霊を使って○学館を裏から操るのよ。」
「……君の職業はGSじゃなかったのか?現実的かはともかく、人間として何か……」
美神 「GSだからやってんのよ!!もちろん違法スレスレでね!!」
「いや、それは違法だろう。こんな地下活動なんかして……。」
美神 「やかましいっ!!美人は何やっても許されるのよ!!」
自分で言うなよ……。そ、それはともかく、君は今、一体何をしてるんだ?」
美神 「とりあえ低級霊を使ってC名の本物の原稿とすり替えるために私が原稿を書いてるのよ!!わかんないの!?このボケボンボン!!」
「自分の利益のためならホントに何でもできるんだな。君は。」
美神 「無駄口叩いてないで手伝いなさい!!ここベタで!!それからここにビル群ね!!Macの使い方は分かるわね!?」
「は、はいっ!!」
 
カキカキカキ
 
カタカタカタ
 
「ちょ、ちょっと待て!!僕は君の『アシ』じゃないぞ!!」
美神 「給料なら出すわよ!!時給300円よ!!」
「そ、そんな給料で働くバカなんているわけないだろうが!!」
美神 「やかましい!!ちゃんと働け!!この穀潰し!!」
「うわっ!!インクの瓶投げるな―――っ!!」

※この作品は、葉梨らいすさんによる C-WWW への投稿作品です。
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