Nexstage-gaiden :coldsick[ah!my dragon-goddess]
liearary work : iky
part 3/4
cross the Styx
「はい、どうぞ」
「あ。どうも」
ヒャクメから「熱いですよ」と言われた湯のみを受け取る。むわ〜と立ち込める湯気の(白湯)正体を聞くと、なんでも神界の生姜湯(しょうがゆ)のようなモノらしい。用意がいいと思っていたら、事務所に電話を掛けたら人工生命1号から病気で伏せっていると聞いたので妙神山から来る時も持ってきたとの事だ。
「へえ。神界にも婆ちゃんの知恵袋みたく生姜湯があるとは意外だな」
尚生姜湯の作り方は摺った生姜に暖かいお湯を注ぎ、黒砂糖か蜂蜜。体が暖まるので風邪のひき始めにはいいので参考にしてほしい。ちなみに風邪の定番である卵酒のほうは風邪のひき始め以外は飲むのはいけないらしいので注意されたし。
生姜の駄目な方は葛湯をお勧めする。これは葛に砂糖にお湯である。
湯呑をヒャクメから受けとって、小さい頃お袋のお袋、つまり婆ちゃんに作って貰った生姜湯を思い出して"クンクン"とシロのように一息嗅ぐ………………………………。
「う!!」
クラッ グラッ ぐにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
世界が毒電波を浴びたように揺れ、賽の河原(三途の河原)の川の向こうから生姜湯を作ってくれた婆ちゃんが"おいで おいで"している光景が見えた。
"忠夫〜〜〜〜"と優しい微笑みで呼ぶ祖母が。
「ば 婆ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
じゃり
横島は何時の間にか賽の河原の玉砂利を踏みしめていた。
行ったら不味いんじゃ?・・・・・・・・・・・・・・。
まあいいか。一度や二度死んだぐらいでクタバル奴じゃないから。
じゃり じゃり
優しい祖母の微笑みに思わず引き込まれ、1歩1歩賽の川原で笑っている孫に祖母は優しい笑みで孫の頭を優しく
バキ━━━━━━━━━━━━ィ
老齢の体から放たれた ウイニング ザ レインボーが決まり、今の今までいつもの着たきり雀であったGジャン Gパンであった横島の体はいつのまにか白いトランクスにボクサーブーツだけで 白いマウスピースを吐き出しながらスローモーションに宙を舞った。
ドガッ
横島の体はグレートタイガーの吊るされた照明天井に突き刺さり、そのショックで照明共々落下していって。
グシャ
白いマットのジャングルに、照明と床に潰され、頭蓋骨が砕け脳漿の飛び散る音が響いた。
『ええい。行き成り何すんじゃい。バアちゃん』
そんなパンチを食らっても流石に横島だ「ま まだ終わっちゃいねえぜ」とばかりにトランクス姿のままで祖母に文句を言う。
『・・・・・・』
しかし祖母は孫の文句を訊かずに バキっともう一発プロレスのゴング[テレビ版タイガーマスク最終回参照]でドツク(どうやら大阪出身らしいので殴る!!ではないらしい)。
殴りながら罵声を上げる。
『この祖母不幸者!!あたしゃ、まだ死んでないよ』
『あ? ああ!! そうでした。つい昔の癖で・・・・・』
祖母 赤井 梅(仮名)72歳 未だに田舎で元気に畑を耕していて健在であった。餓鬼の時に学校を休む為に大分殺した事があったので、生きているのを忘れている孫であった。そんな孫の耳に「今だ〜出すんだ〜」と何処からか唄が聞こえてきた。そして霞む視界に白いボクシンググローブをハメタ祖母の姿が・・・・・・・・・。
ゴスッ
野良仕事用のモンペの膝が横島の頭部に見事にヒット、POW POW POW POW POW と云う"明日○ジョー"でのKOシーンでお馴染な効果音で吹き飛ぶ横島。張れあがった顔 開けていられない瞳に天井のライトが眩しい。
『そ それは まさか赤井家一子相伝の・・・・・・・・・』
『みたか忠夫。その通り。これぞ、赤井家一子相伝最終奥義。"真空飛び膝蹴り"じゃ』
ガキの時に食事をツマミ食いした時"北斗神○"で折檻を受けていた時に、『息子を殺す気か!』とお袋に文句を言ったら、殺す気なら赤井家にはもっと凄い伝承ワザがあると聞いていた。
『そ それが これか・・・・・・・・』
恐らく威力にして美神の神通昆の数百倍。速度でもマリナーズのイチローのスイングスピード158km/hを遥かに凌駕した一撃であった。きっとゴジラのシッポスイングはジャイアント馬場さんの五万倍らしいが、きっとあれよりも上では無かろうか。流石に母方(百合子方)の祖母だけあって凄い人・・・・・・・・・・。
一説には遠い日々に宇宙から赤い血で染められ、白く染め抜いた髑髏の旗を上げた船で地球にやってきたとか、宇宙刑務所を脱獄してきた流刑体と呼ばれる犯罪者を追って強植装甲を体にまとって戦いつづけているとか、伝説のコミパでハリセン片手に傍若無人なオタクどもに粛清の嵐を吹かせた浪花娘とか、右手だけをシオマネキのようにしている作用反作用の法則を思いきり無視している不条理なテレ東アニメ ディープインパクトとアルマゲドンに思いきりパクラれた落ちてくるアクシズを手で止めた 等エトセトラ等などといくつもの伝説に逸話のある方であった。
この前農協の慰安旅行で行った北陸の某温泉では猟奇殺人の犯人であった、身の丈2bを超える鬼と呼ばれるモーホー刑事を粉砕バット一本でボテクリこかし、山菜摘みに分け入った山で"全ては我が戯言なり"と言っていた天狗の戯言を"父の魂"バットで悲鳴に変えたりしたとか・・・・・・・・・。
まあ、それはどうでも・・・・・・本当に。閑話休題。話を戻して。
an ominous presentiment
「あ あああああああ あの、これは ほほほ ほ〜〜〜ん〜〜〜と〜〜〜に。本当に生姜湯で〜〜〜すか?。ウルドルゲンXじゃなくて……………」
眼前のソレをなるべく的確に表現するなら備長炭をミキサーにかけて、微粒子のそれを水と片栗粉で溶いたように真っ黒な粘っこい粘液だ。更に底から豆スープを煮込んだときの気泡がボコボコと湧き出している。しかも暖かいお好み焼きに掛けられた鰹節の様に何かが蠢いていて、それは眼球のように目まで見て取れる。
「うっ」
これの正体が、昔婆ちゃんの作ってくれた生姜湯で在る筈は無い。いや、果たして薬であるかさえ知れない。前に"劇"が付くなら薬とは言えるかもしれないが。ちなみに"劇薬"と言っても、呑んだ後に酒に酔ったような症状でその後に時代"劇"を始めるワケでは無い(笑)。
鼻先から離して、ジーーーーーーーーーーーーっと湯呑の中で王蟲のウネウネ触手か、恒星のプロミネンス運動を続ける黒く蠢く液体と、ヒャクメらを見比べて………………ここまで御膳立てされていては、魔鈴と美神のゲテモノ料理勝負と同じように食わなくてはならないとはお約束には決まっている。無駄だとは分かっているが一応はお約束に聞いて見る。
聞くと、あくまで人間の世界に直すと生姜湯であるらしく、神族魔族共に体の抵抗力を付ける、まあ所謂"金丹(キンタン)"のようなモノらしい(キン○マと誤植しないでね深沢さん)。
ただし普通の人間が呑めば、あまりのパワフルな為に体が燃え尽きるかもしれない・・・・・・・と事も無げに言う。まあ普通のオクタン価100のガソリン用内燃機関に、オクタン価換算で10以下のニトロ化合物を入れるようなモノだ。どんな効果があるかといえば藤島康○著 逮捕しちゃう○ でミニパトを追い駆ける白バイがニトロ化合物を使っていた描写があるので参照にしてほしい。尚エンジン内部でどんな事が起っているかといえば異常高音と燃焼室での爆発的異常高速燃焼によって熱膨張に金属疲労によって内部から破壊される。更にちなみに、この異常燃焼によるパワーアップを世界で始めて積極的に利用したのはかの故ポルシャ博士であって、自ら作り上げた試作機にスーパーチャージャーをつけたのが有名。その時の警告に"30秒以上は使うな"とあった。それ以上使えば機関自体が異常高温状態で持たないと分かっていたのだ。凄く長くて無為な文章であったが、このヒャクメの薬を飲むのはそれを無制限に使うのと同じであるのだ・・・・・・・・・・。
「でも、神魔族には無我の妙薬だから安心して飲んでくださいね横島さん(えへん!!)」と二人に比べると"ちいちゃな"胸を横島の前で張るヒャクメ………………………………の例のトランクが"バキッ"っと横島の頭に突き刺さり「誰が"ちいちゃい"胸ですか!!」と派手な突っ込みが入る。「俺じゃねえよ〜〜〜〜〜〜〜〜」と懐かしい時代劇調で返す横島であった。
ちなみに筆者は胸の大きさはこの3人は順に ワルキューレ>小竜姫>ヒャクメ と判断している。順にDの85 Cの80 Bの75ぐらいでは?。形は残念ながら本編には出てこなかったので分からないが、藤木ソウゲン先生のオッパイ性格占いによれば順にロケット型 涙滴型 お碗型では無いであろうか?。
是非とも再執筆の折は是非この三人のシャワーシーンをお願いしたいモノです。それもサン○ー本誌では無くて、ヤングサン○ー掲載バージョンぐらいで………………………………。出来れば東京ビッグサイ○でM鍋先生のように、少年誌では出来なかったのでそのウップンを晴らすような製本行動に出てくれませんか?売り子しますよ。Sな先生。
更にちなみに他のキャラも考えて見る……………考えなくてもいいだろうが考えてもみよう。
スペック表知らないので勝手に判断するが、美神はFの95ぐらいでエミが90……………………将来垂れそうだな。二人のヒステリー性格はデカイ乳から来る肩こりか若年性更年期障害じゃなかろうか?。肩こりや生理のキツイ女性は離婚率が高いそうだけど、多分二人将来幸せな結婚はなさそうだな(笑)。
小鳩も結構大きかったようだからDの80ぐらいあったのでは。
魔鈴とマリアはCの85ぐらい?。
冥子とオキヌはBの75かな?。
シロタマ二匹は………………………………多分赤飯もまだのガキは横島と同じくどうでもいい筆者であった。
make an excuse
「あ あの〜〜〜。俺 一応は人間なんですけど。確かに中身はチョット違うかもしれませんけど、多分?一応は人間ですから、もう少し人間寄りの奴に作り直してくれませんかね」………………………………などと云う反論が出来る状況では無かった。それより先に、この毒のような(毒そのものズバリというのが正しい)薬を作ったヒャクメがバンソウコウだらけの指をこれみよがしに隠しながら、如何にも「あんまり料理なんかしたこと無いんですけど、横島さんの為に一生懸命につくりました」と言う状況がアリアリであったのだ。
(に 逃げられない・・・・・・・まるで13階段を昇り切った後に首に麻縄の感触がアリアリとい状況じゃ)
思わず死刑執行寸前の前の死刑囚のように頬をチーと汗が垂れる。
例え料理下手な彼女であっても、一生懸命に作ったと胸を張る料理を断れる輩は普通いないだろう。特に横島は、例えシアン化ナトリウムとテトロドキシンとストリキニーネのカクテルだと分かっても、女性が作ってくれたならば断れるワケも無かった。
「折角作ったのに、呑んでくれないんですか………………………………(グスン)」
全身?涙目のヒャクメは顔をガックシと俯き、新劇で言うなら四畳半のアパートの一室で男に捨てられたヒロインのような古典的な表現で悲しみを表現していた。おまけにいつのまにか部屋全体を照らしていた蛍光灯では無くて、頭上からのスポットライトにヒャクメの姿が浮かぶ。
ちゃんちゃちゃちゃ♪〜 ちゃんちゃちゃちゃ♪〜 ちゃららららららられ♪〜 ぽ〜ん
行き成り何か音楽が聞こえてくる。
「なんじゃ、この音楽は??」
自分のアパートでありながら何事が始まったのかと戸惑っていると、聞こえてきたBGMは
♪ま〜ず〜♪し〜♪さ〜○〜 ♪ま〜♪け〜た〜
"昭和枯○すすき"であった。
いつのまにか燕尾服のワルキューレが横森良造さんバリにアコーデオンまで弾いている。
「あ あの ・・・・・・・・・・二人とも そんなクスグリ要りませんから」
呆れて二人を戒める。今回暴走が多すぎるので書いている筆者は趣味が達成されて嬉しいだろうが、読んでる方はそろそろ怒っている筈だ。
「え〜」×2
折角これからってギャグを中断されてブーブー言う二人。そして振り向いて、残る一人にも言う。
「あなたもですよ」
「え〜〜〜〜」と小竜姫。
大阪名物食い倒れ人形の格好に着替えていた小竜姫に顔がゆがむ。一体どんなギャグをやろうとしていたんだろうか?と、吉本新喜劇でもやらないような話であったろう。
*
話を泣き顔をしたヒャクメまで戻す。
「うぐっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
女が涙を見せて下を向いて黙ってしまった。これは男には堪らんモノだ。良いにせよ(あなただけよと縋りつく、演歌のパターン)悪いにせよ(恨み〜ますという中嶋みゆきパターン)だ。この態度で来られると男には何の術も無いのだ。特に鬼のように女を切れる彼の親父ならばまだしも、女性経験が薄い彼には取るべく方策は何も無かった。
「女性の作ったモノを無下にするなんて………………………………横島さんてそんな方だったのですか。残念です」
友?に釣られて貰い泣きしそうなのは小竜姫。しかし………………………………俯き震えているその顔は何故かクスリと笑っていた。そんな事も判らずにオロオロしている横島。また騙されているぞ〜〜。気が付けよ。
「ち 違いますよね。横島さんはそんな方ではありませんよね。お願いします、横島さん」
と握った震える小さな両手の拳を頬に添え、上目ずかい&縋るような非難の瞳ウルウル攻撃。何か、殆ど別れを切り出した男に向かって「今の言葉が冗談だよと 笑って(以下略)〜」って、縋り付く五輪真弓ってシュチュエーションのように見える小竜姫であった。
「おおお〜〜〜〜〜〜」
見事な攻撃だなタケちゃんマン………………………………じゃない小竜姫。このポーズ&シュチュエーションに男は鼻血が垂れるほど萌えるのだ。これで美女が迫ってこられれば、例えその後に結婚届けが待っていても全ての男は迷う事無く判をつくだろう。もうスッカリ前後の事情を忘れて、これは俺に対するプロポーズだと"勝手に"今日2度目の妄想全開であった。
「わかりました小竜姫様。幸せにしますよ。新婚旅行はハワイで、子供は一姫二太郎でいきましょう」
頬に当てられていた小竜姫の手に自分の手を添えると、横島の妄想的展開に付いていけないので呆気に取られる小竜姫。
「え 子供・・・・・・・・そうじゃなくて、ヒャクメの薬を」
「そ そうですね。やっぱり二人は若いですから子供は少ししてからにしましょう。大丈夫です。ピルなんぞ飲まなくともちゃんとゴムは付けますから安心してください」
"例えサ○デーが18禁漫画になっても"・・・の稚拙なパロディで"サイトの管理人がプロバイダーから警告を受けても18禁な展開じゃあ〜〜〜〜〜〜"とサカル横島は机の一番下になおしていた岡本理研の○○を取りだしながら小竜姫に飛びかかる。
2度目だろう………………………少しはパターンを読め。
ヒヤリとした感触が剄動脈に・・・・・・・。ピ○テース(○ードス島戦記参照)の持っているようなレイピア(細刃の直刀)の先端が当たる感触があった。今にもスライスしそうな力も感じられる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
目だけ泳がせて見ると、剣を持ったワルキューレ………………………………の、その胸元には【サイト管理人 代理】と名札が掛かっていた。「頼まれてな」と冷たく言い放つ。
*
「くうう」
何とか、話を作る才能は無いけど絵だけは描けるからって中身の無い馬鹿同人誌にありがちな強引プラスいい加減な理由で18禁的展開に持ちこんで、いきなし4ピー(←伏字ですよ、決して英語ではない)でオモシロイヤラシイ話にし生姜湯の事は有耶無耶にしようと思ったのに、選択肢は天国から吊るされた蜘蛛の糸程も無かった。
躊躇しても、事ここまで話が進んでいたら呑む以外のお約束的展開な無い。特に原作者は非情にベタな展開が好きだから、原作ならこう能書きを言う隙も与えずに話は終わっていたであろう。漫画ならではの制約をネタにしながらも、それに結果抗った事など一度も無い・・・・・・そんなベタが好きなのか、他に創作出来ないのか知らないがお約束以外は見た事ないので筆者もそれに倣おう。
懐かしい"とんね○ず"の一気ソングと"軍艦マーチ"を頭で音量全開。で、己が心の恐怖を麻痺させるために歌いながら、殆ど今の彼にとってはボルジア家並みの毒薬を飲み干した。
「………………………………………………………………」×3
ジッと、まるで飲ました毒の効果をついみてしまう犯罪者のように横島の様子を見る妙神三人娘。
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
顔色がパッと始め青く 紫 そして白くなり、レインボーブリッジから見えるフジテレビ脇の大観覧車のイルミレーションのように染まる顔色。
「まあ、綺麗」×3
こんなに真近に時期遅れのクリスマスのイルミレーションを見れて、やはり女性なので感嘆の声を上げる。
しかし、ネオン官になった当の横島はソレどころで無かった。この時ラムちゃんと千鶴さんの料理を食わされた男の気持ちが分かった。
ぐら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バタッ
判り易い擬音を発して、正座のまま後方にぶっ倒れると、遠くなる意識の向こうに小竜姫(だけ)の悲鳴が聞こえた。
「きゃ〜〜〜横島さん。大丈夫ですか?」
慌ててぶっ倒れた脇を覗きこむ、その顔は死人のように黒い。
「ヒャクメ!あなたちゃんと(レシピ通りに)作ったんでしょうね?」
思わず惨状に目を反らした友に詰め寄ると、ポリポリと頭を掻きながら惚け様とするヒャクメ。しかし更に詰め寄られると、ギャグに逃げ様として更に頭を掻きながら「いや〜〜幸せだな〜〜」とカツラを直し惚けるヒャクメ。お前は加山雄○かと突っ込むワルキューレである。
「いや〜。早く治って貰わないと困ると思ったんで、横島さんなら大丈夫だと思ったんで"バンシーの涙"と"マンドラコラの根"と"パンプキンゴーストのつる"と"パンドラタマヤX−20溶液"と"ガプラの液"と"ちちびんたりかの羽毛"と"マグマドクサスのトゲ"を十倍ずつ増やして入れたんだけど………………………………」←伏線
チラリと悶絶している横島を見る。一酸化炭素中毒のように小刻みに痙攣していた………………………………。
「ちょ ちょっと不味かったかしらね。てへ!!」
自分の頭を拳で突つきつつ舌を出す。いわゆる"お茶目さん"ポーズで誤魔化す事に決めたのだ。
「ちょっと待てヒャクメ。それは成人魔族の十日分以上では無いか。
普通の魔族でもそんなに呑んだら死ぬぞ
………………………………………………………………普通は
……………………………………………………………………………………普通はだが」
いいながらチラリと横島を見て、それが虚しいタイプの言葉だと思った。曰く、コイツが普通のワケはないのだから。
等と云う会話が聞こえた。
遠ざかる意識を奮い立たせ会話を聞いていると、人間に直すと"ウンケル帝王液"の一g一気をやるようなモノらしい(ゆうきま○み著 究極超人あ〜○参照)。折角注釈←もついたので「死んじゃうよ〜〜〜」とサンゴの突っ込みを入れる小竜姫。
「やっぱり"料理の殺人[シェフ] 台所のクメールルージュ(ポルポト) ダイオキシン3分クッキング グレートミシェラン三ツ星アウシュビッツ"と称号されているあなたに頼らないで私が作った方が良かった良かったかしらね?」
等と呑気に後悔している小竜姫に「分っていたなら、初めからあなたが作ってくださいよ」と心の中で突っ込んだ。