セカンド・キス

著者:人狼


「ふー、疲れた。」
横島が仕事から帰り、事務所に戻ってきた。
「お疲れ様です。はい、コーヒーです。」
おキヌが奥からやってきた。今、事務所には横島とおキヌの二人しかいない。美神は精霊石のオークションのため、日本の裏側、ブラジルに行ってしまい一週間は帰らない。
「ありがとうおキヌちゃん。にしても美神さんはこんな事いつもやってたのか…」
横島は美神のいない間、依頼をすべて任されている。本人はギャラが入ると喜んでいたのだが現実はそうでもないらしい。
「大変ですね。そういえば横島さん、横島さんは何でいつもバンダナをしてるんですか?」
おキヌが横島に前から気になっていた疑問をぶつけてみた。
「ああ、このバンダナか。これはね、小学校の時引越しする時に友達にもらたんだ。」
横島は昔を思い出すために少し遠くを見た。
「でも、それだったらそのバンダナはGS試験で無くなってしまってるんじ…」
そのはずである。横島はGS資格試験の時にバンダナを雪之丞に焼かれ、なくなってしまったはずである。
「ああ、その時は別のバンダナをしていたんだ。あのアパートに移る時に母親にもらったやつをね。」
「それじゃあその今つけているバンダナは小学校の時引越しする時にもらった物なんですか。」
おキヌはいかにも興味がある、と言った感じで横島に聞いた。
「そうだよ。その時の話、聞きたい?」
横島はもったいぶってみた。
「聞きたいです。聞かせてくれるまで帰してあげませんよ。」
横島は、目をきらきらさせて頼むおキヌをかわいいなあと思いながら話し始めた。
「あれはたしか…8年前くらいだったかなあ…」

 ――回想モード――
「横島、あんた引っ越すんだって?」
クラスメートの夏子がきいてきた。身長は横島より少し低くロングヘアーの美少女である。男子の中では結構人気がある。
「な、何でお前がそのことを知ってるんだよ。」
「さっき職員室で先生達が話しているのを聞いたのよ。ねえ、ホントなの?」
夏子は横島の目をまっすぐに見て聞いてきた。
「…本当だよ。」
横島は夏子にはどうしても嘘をつけない。それが何故なのか自分にもわからない。
「そう…」
夏子は少し寂しそうにいった。
「お前、何でそんなに寂しそうにしとるん?」
どうやら横島の超鈍感はこの頃かららしい。
「ううん、何でもない。横島、はよ帰ろ。」
夏子は精一杯笑顔を作った。
「そやな。でも何で急に俺と帰ろうなんて考えたん?」
「な、何でもないわ。ただ、幼なじみで家が近いし変なやつがいたら守ってもらえるし…ね…」
「そりゃそうやな。銀ちゃんと帰るならともかく俺と帰るなんて恥ずかしくてそういう理由をつけなきゃ帰れんわな。」
横島は超のつく鈍感なため夏子が横島に気があることを知らない。夏子は横島の言葉に少しグサッと来たが、
「そうや。あんたと帰るなんて恥ずかしくて理由付けんと帰れんわ。」
と強がって見せた。本当はそうじゃない、ただ純粋に一緒に帰りたいだけなのに。
 横島が帰る準備をしてる間、夏子は昇降口で横島を待っていた。
「私のバカ、何で普通に横島としゃべれへんの?横島も横島よ。なんで私の気持ちがわからないの。」
と、横島が来る間ずっとさっきの事について悔やんでいた。
 一方横島は…
「俺もバカやなあ。何で夏子と普通にしゃべれへんねんやろ。」
とブツブツいいながらカバンに教科書を詰め込んでいた。いつもそうだった気がする。宿泊学習の時もそうだった。班別行動で横島がふざけて夏子を驚かすと、夏子は叫びながらどこかへ走ってしまい、後から先生達に見つかったが夏子はそれからしばらく口を聞いてくれなかった。いや、横島が話す機会を断ち切っていたのだ。本当は謝りたかったのに。
「ヨーコーシーマー!はよこんかい!!早くしないとジュウレンジャー始まってまうでー!!」
下から夏子の声が聞こえる。はっと現実に引き戻された横島は
「今行くからそう急かすなや!!」
と大声で返事すると猛ダッシュで階段を駆け下りた。と、横島は夏子の目の前の階段でこけてしまった。
「ちょっと、大丈夫なん?」
夏子が心配そうに聞いてきた。
「あたー、夏子にカッコ悪いとこ見せてしもたなあ。」
横島はそう言いながらピョンと立ち上がった。夏子はそれは違う、そう言うとこも含めて横島が好きなんだと心の中で言いながら
「ほんま、あんたはどじなんやから。」
と横島を指差して笑った。横島は少々ムッとし夏子を置いて歩きだした。
「ちょ、ちょっと待って!待ってよ横島ったら!」
「どうせ俺はお前のいい笑いネタさ。思う存分笑えばいいだろ。」
横島は向こうを向きながら言った。夏子は横島の後ろに抱きつき
「笑った事怒ってんの?だったらゴメン。私、横島と一緒にいるとこうやって大声で笑えるの。これは銀ちゃんの前でも他の子の前でも出来ないの。何でだと思う?」
 と、聞いてみた。横島は夏子に抱きつかれたことに少し驚いたが
「…わからへん。」
と答えた。今の横島にはこれが限界らしい。
「それはね、あんたには和みやすい空気があるというか、あんたがいると何故か安心するからなの。」
夏子はそれだけ言うと、
「横島、はよ帰らんと家から締め出されてしまうで。」
と横島の腕を引っ張った。横島をグイグイ引っ張っているとドンと何かにぶつかった。
「いったーい、何にぶつかったん?」
振り向くとそこにはデブった男とチビがいた。
「毒島に東野!なんであんたらここに…」
「よう、日野夏子。何しとんねん、人にぶつかりくさって。」
毒島は夏子に因縁をつけてきた。この男は自分がモテないのを人のせいにし、ケンカを吹っかける。
夏子が胸座を捕まれそうになったとき、夏子の腕を何かがグイッと引っ張った。
「夏子、逃げるで!!」
横島は横道に反れると小さな穴に夏子を押し込んだ。そして自分も入り簡単に毒島達をまいてみせた。
「夏子、大丈夫か?」
明らかに自分の方がダメージが大きいのにそれでも夏子を心配する。
「私は大丈夫だけど…でも、横島の方が酷いことになってるわよ。」
「あ、ほんまや。血ィ出とるわ。」
どうやら逃げる途中で毒島の投げた石が当たったらしい。横島はさほど気にする事はなかったが
「ちょっとまってな、ハンカチハンカチ…あった!」
夏子は取り出したハンカチを横島の傷口に当てた。
「あ、ありがとな、夏子。」
「いいのよ。それより私を助けてくれてありがと。」
夏子はいくぶん恥ずかしそうに言った。横島も少し顔を赤くし、夏子が予想もしなかった事を言った。
「俺は夏子を守ろう思っただけや。気にするこたない。でも、銀ちゃんに助けてもらえんで残念やな。」
「ううん、そんなことない。私は横島忠夫に助けられた方が嬉しいんや。横島に助けてもらえて本当に嬉しかった。」
やっと言えた。ような気がすると夏子は思った。横島は少し戸惑うと
「俺、本当は引越ししたくないねん。」
と小さな声で言った。
「え?なんで?」
夏子は横島の言ったことの理由がわからず聞き返した。
「何でって…それはな、夏子にあえんようなってしまうからや。」
それは、横島忠夫11歳の精一杯のプロポーズだった。
「…横島、よく聞いて。…私、横島のことが好きや。」
夏子は勇気を出して告白した。
「夏子、お前銀ちゃん一筋じゃなかったのか。」
「あれは照れ隠しよ。私は横島が好きなの!!」
横島は驚きのあまりしばらく黙っていたが、ゆっくり口を開き、
「俺もな、夏子のことが好きやったんや。夏子、銀ちゃんとばかり話してるから俺、お前はてっきり銀ちゃんの事が…」
横島は本当に鈍かったらしい。夏子は少々ずっこけた。
「横島、あんたいつ引っ越すん?」
「たしか、終業式が終わった3日後くらいかな…」
横島は思い出すように答えた。
「終業式はたしか3月19日だから…ってあと1週間しかないじゃん!!」
夏子は驚いていった。それよりも驚いていたのは横島だった。
「何ィ――!!あと1週間!?それしか夏子とおれんのか!」
あと1週間で横島がいなくなってしまう…しかも横島の話だとここからとても離れた東京だと言う。そんな遠いんじゃ簡単に会うことが出来ない。
「そんなの嫌や…せっかく一緒になれたのにまた離れちゃうなんて…」
「夏子…」
夏子は横島に抱きつき、思いっきり泣いた。横島はどうすればいいか分からずただ夏子の思い通りにさせていた。

――現実へ――
「それでどうなったんですか、横島さん。」
横島ははっと我に帰った。目の前ではおキヌが話の続きを待っている。
「おキヌちゃん、最後まで聞きたい?」
「そりゃ聞きたいですよ。横島さんの小学生時代聞いてると面白くて。」
横島は今の話に面白い所なんてあったっけ?などと鈍感振りを爆発させたまま話の続きを話し始めた。

――再び回想――
「…横島、一つお願いしていい?」
夏子が横島に言った。
「何や?聞いてやるよ。」
「あのね、引越しした後いつか必ず私に会いに来てほしいの。」
夏子は自分の気持ちを最後の最後までぶつけた。横島は少し考えてから静かに言った。
「分かった。10年かかっても20年かかっても絶対会いに行く。でも、俺、忘れっぽいから会いに来た時にこれを見せてくれ。」
と言ってポケットからGSバッジを取りだし、夏子に渡した。
「これは…あの時の?」
「そうや。あの時夏子の家族と、俺の家族で遊園地に遊びに行ってそん時に俺と夏子がオバケ屋敷に入って俺がちょろまかしてきたやつさ。」
横島はちょっと自慢げに夏子に言った。
「ありがと。私も、横島と会った時に持っていてほしいものを…」
と言って夏子は横島の額に赤いバンダナを巻きつけた。
「夏子…ありがとな。絶対無くさないよ。」
「私も絶対無くさない。絶対会おうね、約束だよ。」
夏子は横島の前に小指を出してきた。横島は少しためらったがやがてゆっくり夏子の小指に自分の小指を絡めた。
「ああ。絶対に会おう。」
横島はここでファーストキスを体験した。
「横島、そろそろ帰らんと本当にヤバいんじゃない?」
「やべえ!もう7時だ!!今日は夕飯抜きかも…」
横島はカバンから目覚し時計をとり出して大げさに驚いて見せた。
「何で目覚し時計がカバンに入ってんの?」
「さあ、自分でもわからん。それよりはよ帰ろう。」
横島はマジで慌て出した。夏子はプッと噴き出すと
「そうね、早く帰ったほうがいいかも。早く帰りましょ。」
と横島と一緒に走っていった。

――またまた現実へ――
「それでその後どうしたんですか?」
「どうしたのって…俺は母親に包丁で刺されかけて…」
横島は顔を青くしながらしゃべった。今でもあの時の事を思いだすと怖くなるらしい。
「そーじゃなくて、その後再会できたんですか!?」
「ああ、そっちの事ね。実は去年会ってきたんだ。」
横島は少し寂しそうな顔をした。
「どうかしたんですか?もしかして忘れられてたとか?」
「いや、二人ともしっかり覚えてたんだ。ただ、夏子は俺の渡したバッジを無くしていたんだ。それはまだいいんだが、実は夏子、俺にあれほどキツク言っていた若いうちから子供なんか作るなってのを自分でやっちまいやがった…」
横島はいつの間にか涙を流していた。横島の煩悩の塊だが純情で優しすぎる心が流した涙だった。
「…でもさ、俺には今の生活があるし、美神さんやおキヌちゃんもいる。それにこのバンダナだってそのうちボロボロになって使えなくなってしまう。…思い出は無くなったりはしないけどね。」
おキヌはしばらく横島につられるように涙を流していた。そして涙を拭くと、
「横島さん、今日、横島さんの誕生日ですよね。それでこれを…」
そう言っておキヌは横島に紙袋を渡した。
「そう言えばそうだったな。ありがとう。…これは…バンダナ!?」
袋の中に入っていたのは、今つけている物と全く同じ色のしかし、どこか雰囲気が違ったバンダナであった。
「はい。横島さんていつもそのボロボロのバンダナをしてるんで誕生日プレゼントです。」
横島はおキヌのくれた赤いバンダナをしばらく見ていたが、自分の付けているバンダナをはずすと新しいバンダナを付けた。
「ありがとうおキヌちゃん。丁寧に『T.YOKOSHIMA』って刺繍もいれてくれてるしね。」
そう、バンダナの雰囲気が違っていたのはおキヌがこのバンダナを買うとき、店に頼んで刺繍を入れてもらったからなのだ。
「横島さん、気づいていたんですか?私は気づかないと思ってたのに。」
おキヌは少し悔しそうな、しかし、とても嬉しそうな顔をした。
「すぐ気づくよ。何たっておキヌちゃんのくれたものだからね。」
横島は笑顔を見せた。彼女にはいろいろな所で苦労をかけている。1年前のルシオラの時もこの子に涙を流させてしまった。だからこの子には絶対に涙を流させないと誓った。美神の風呂を覗いても彼女の風呂を覗かないのもその為かもしれない、俺の煩悩もたいしたもんだと思った。
「喜んでもらえてよかった。」
おキヌは本当に嬉しそうだった。横島はそんなおキヌを見てしばらくボーッとしていたが、
「もう11時か。それじゃ俺は家に戻るよ。プレゼントありがとね。」
と言って帰ろうとした。するとおキヌは
「横島さん、今日はもう遅いんで事務所に泊っていったらどうですか?」
横島を引き止めた。横島は最初それを拒んだが、おキヌの強い希望で結局横島は屋根裏部屋に泊ることにした。おキヌは横島に言われていつもの部屋で寝ることにしようとしたが、それもなぜか横島の隣のベッドで寝る事になった。
「おキヌちゃんに何もしなければいいが…」
横島はそのことをひどく心配していたが、
「大丈夫です。私は横島さんを信用してますから。」
と横島を信用しきっていた。そして二人は屋根裏部屋へ上っていき、ベッドに入った。
そして午前6時頃。おキヌがまだうとうとしていると、下から妙な音がしてきた。おキヌが気づかれないように静かに降りていくと、事務所の応接間に人影が見えた。何か喋っているようなので静かに聞いているとそれは横島の声だった。
「うう…夏子…なんであんな事になっちまったんだ…クソッ…」
横島は自分を責めていた。小学校の時に夏子から離れていってしまった事、再会した時になぜ子供の出来た事を喜んでやれなかったのかを。
「俺にもっと真実を話す勇気があれば…あんな事にはならなかったはずだ…」
おキヌは気がついた。横島は自分の為にここに降りてきてずっとあのことを考えていたのだ。
「横島さん、そんなに自分を責めないでください。」
おキヌは勇気を出して横島に声をかけた。
「おキヌちゃん…」
振り向いた横島の顔は、寝ていないのと泣いていたのでヒドイ顔になっていた。
「横島さんはなんでそんなに自分を責めるんですか。」
「なんでって、夏子があんな事になってしまったのは俺のせいなんだ。俺があの時夏子にちゃんと言っておけば…」
横島にはいつもの明るさは無かった。あるのはただ夏子のことをちゃんと迎えに行ってやれなかった自分への劣等感――
「それは違います。横島さんは小学校の時に必ず迎えに行くと約束して、去年迎えに行けたんでしょう?」
「あれは、迎えに行ったんじゃない。再会しただけさ。」
おキヌは、あとの言葉が続かなかった。しかし、横島に今の気持ちを伝えたかった。自分の心の中にある感情はただ一つ。こんな暗い横島は見たくない。あの明るい横島の笑顔を見たい、それだけであった。
「横島さん、昨日言ってたじゃないですか。『俺には今の生活がある、でも 思い出は無くなったりはしない』って。夏子さんにだって同じことが言えるはずです。
 夏子さんには夏子さんの今の生活がある。でも夏子さんは昔、横島さんの事を好きだった。これは立派な思い出じゃないですか。」
横島は下を向いて黙ってしまった。おキヌが何も言えなくなり、しばらくの沈黙が続いた後、横島がゆっくり口を開いた。
「心配かけちゃってゴメンな。もう大丈夫だよ。実は俺、おキヌちゃんに何かするんじゃないかってすごく心配だったんだ。それでここに来て寝ようとしたら、昨日おキヌチャンに話してたことを思い出して寝れなかったんだ。」
やはりおキヌが思った通りだった。横島はおキヌを傷つけないようにする為にわざわざ同じ部屋で寝ないようにしたのだ。
「そんな…ごめんなさい。」
「おキヌちゃんが謝る事無いよ。悪いのは煩悩に勝てない俺の理性なんだから。」
横島はおキヌに心配かけさせまいと、明るくふるまった。
「横島さん…」
「なに?」
おキヌが静かに、しかし、はっきりと言った。
「私、横島さんのこと好きです。」
突然の告白だった。横島は自分の事を正面から愛してくれたのがルシオラしかいなかった為しばらく意味がわからず固まっていた。
「おキヌちゃん…今…何て?」
「ですから、横島さんのことが好きです。」
横島はやっと意味を理解した。おキヌが自分の事を好きだと言う事を。
そして自分もそれに自分の答えを返さなくてはならないことを。
「おキヌちゃん、実は俺も前から…」
そこまで言って横島が再び固まる。
そして、静かに時間だけが流れていく。
「横島さん、今無理に答えを出さなくていいんです。ただ、私は横島さんのことが好きだし力になってあげたい。ですから私には横島さんの弱み、見せてくれてももいいです。」
おキヌが言うと横島の目から堰を切ったように涙が溢れ出してきた。そして横島がやっと口を開いた。
「ありがとう…おキヌちゃん…俺も…おキヌちゃんの事が…好きだ…。」
横島の声はいつもとはうって違い、弱々しく今にも消えて無くなってしまいそうだった。
 おキヌは静かに横島に歩み寄り、椅子に座っている横島の頭を優しく抱きかかえた。
「横島さん…私、生き返れて本当によかった…だって今こうやって横島さん と一緒にいられるんですもの。」
横島も少し気が落ち着き、おキヌの言葉に反応できるようになってきた。
「俺もだよ。おキヌちゃん、生き帰って来てくれて本当にありがとう。」
「ふふっ、何かおかしな会話ですね。」
おキヌも横島もだんだん気持ちが軽くなってきた。
「おキヌちゃん、今度俺と二人だけでデジャブーランドに行こう。」
横島がおキヌをデートに誘ってみた。おキヌは
「はい。喜んで。」
と声を弾ませて言った。
 やがて二人は黙ってお互いを見つめ合い、そして静かに唇を重ねた…。

――終――


※この作品は、人狼さんによる C-WWW への投稿作品です。
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