After word――あとがき――
先日、私は十七歳になった。いや、これ自体には何の意味もない。
だが、いつのまにかわが国には、『十七歳になった者はすべからく社会的不安を煽るような事件を少なくとも一件は起こすべし』という社会的風潮が生まれていた。
心は痛むが、やらねばならぬと言うのならやらざるを得ない。そこで問題になるのは、何をやるべきかと言う事だ。
殺人は論外だ。私は文章中では人を殺しまくっているが、決して殺しが好きなわけではない。
さて、何をやるべきか。ここで私は、ある一つの妙案を思いついた。
これが成功すれば、社会的不安を煽るのみならず、若者に対する生理的不信が日本国全土に広がる事は明白であろう。よって先日、悪友と共に、学校で行ってみた。
予想は的中し、私とその悪友の悪評は、瞬く間に学校中に知れ渡ったのだった。
さぁ! 皆も挑戦だ!
冬の締め切った教室で、勇気を振り絞って黒板と窓に牙を向け! 爪を立てろ! 明日はキミも嫌われ者だ!!
はい! のっけからすみません! ちなみに上記したことは実話です! 青春の暴走って奴かなぁ……(←遠い眼で)
それは置いといて……さてさて、お久しぶりです。ロックです。随分遅くなってしまったのですが、お約束の雪之丞話です。遅くなった理由はいろいろあるのですが(例 展開予測にどっぷり漬かっていたなど)、ここでは割愛して……内容を見てみると……
雪之丞……暗っ!! 話……短っ!!
…………だって書いちゃったもの……うぅ……あとがきまで書いちゃったってのに。前回に引き続いて感想が無茶苦茶怖い……しかもまた続いちゃってるし……これ次回書くのどう考えても早くて二ヵ月後とかだ……うぅ……
しかも、次回に持ってくる予定の話、煩悩の部屋に乗っけて貰えるかどうかさえ微妙な話だし……だってなぁ。
ちなみに、今回実は、書き直しを行ってます。半分ぐらい書いた後で。そんでもって、書き直し前は、雪之丞のGS試験の決勝の相手は……こいつです。以下、プロローグ修正前。
「只今よりっ!! 平成12年度、GS資格取得試験、決勝戦を開始しますっ!!」
ここまで来た。
感慨は沸かない。彼に感慨を呼び起こすには、これまでの相手では明らかに役不足に過ぎた。
一度は魔族にこの体を売って手に入れた力。一度は魔族に魂を売ってまで手に入れたかったGS資格……
随分と遠回りになってしまった。だが、そのことにも後悔は全くない。結果として彼は、『友』を得た。
「伊達雪之丞選手、対っ、タイガー寅吉選手っ!!」
リングに足を踏み入れる。結界に入り、反対側から入ってくる『相手』を睨み据える。
「……タイガー、本気で……いくぜ」
「勿論ジャ!! 雪之丞サン!!」
タイガーの眼は、この距離から分かるほど血走っている。恐らく、『上司』にいろいろとテコ入れをされたのだろう。
「決勝戦――ファイト!!」
彼――伊達雪之丞は、魔装を纏って、己が身を猛虎と変えた相手に向かって疾った…………
そうです。あの男です。実はちゃんと出番があったんです。……削りましたけど。それほど、今回の私は容赦ないんです。
何か今回のあとがきは暴走しっぱなしだなぁ……眠いからかなぁ……
最後に、やっぱりこれを見てくださった皆様。
本当にありがとうございます!!