「パンドラ」感想
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No.1 | 2003/03/22 22:51 | 井汲 景太(ikumi@revery.net) |
サイン色紙のプレゼント、応募しようかなあ。どうしましょうか?
つまんなかったわけじゃないですけど、あんまり話が進まなかったので、第1回で評価を下すのは難しいですね。「連載だから」ということで、意図的に展開をゆっくり目にしたのでしょう。
パンドラはユウリ似です。思えば「カナタ」でのユウリは、中心的な人間関係への関与を意図的に抑制されていて、最後に涼の方向を向いたベクトルを「とってつけたような感じ」で与えられていた不憫なキャラでした。私は、ユウリというキャラは、その「女性性」を単純に男性読者の消費の対象としないようなポジションを模索するために実験的に投入されたキャラだろう、と見ているのですが、そのことが表現上の効果を現すには連載がある程度長く――1年かそこらくらい――続くことが必要だろうな、と想定していただけに、早期での連載終了を非常に残念に思っていました。
椎名先生が、パンドラとユウリに外見上の類似以上の共通点をどこまで被せて見ているかはまだよくわかりませんが、願わくばパンドラ(とカタストロフィ)が、未完に終わったユウリというキャラの無念を成仏させるような活躍をしてくれんことを。
p.27 のカタストロフィの表情は迫力があってよいですね。一方、p.24 最初のコマは、「捨てられた犬」のように保護欲をそそり、かわいくてかわいくてしかたがない!という表情であるべきなのにちょっと失敗していて、単なる記号的表情にとどまってしまったのが惜しまれるところです。
あ、「お前さま」や「うち」は全然気にしてないです。「人とは異質のモノである」ことの表現の小道具であって、それ以上でもそれ以下でもないでしょう。
さて、次回どのような展開を見せ、その次にどのようにまとめてくれるか、期待しつつ2ヶ月間つき合っていくことにしましょーか。(その間はちゃんと「GX」も買いますので、編集部&小学館上層部の方、これや「浪狼伝」も含めてなにとぞ椎名先生の単行本未収録作品の1日も早い単行本化を!)
おお、楠桂のマンガって10年ぶりくらいに読んだぜ、の 井汲 景太
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