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No.12003/03/18 23:03 fukazawa(cwww@pos.to)

 「パンドラ」感想掲示板を開設しました。
 この作品に関する感想やご意見その他をお待ちしております。
 つうかオレも早く読みてぇ(笑)。

 掲示板に関する技術・および運営面でのご相談がありましたら、このノート(スレッド)に書き込んで下さい。
 という感じで一つ。

No.22003/03/18 23:28 羊田中

では一日早いですが感想をば。(いいですよね??)

一言で言えば初心に還られた、って面白さを感じました。
ミソッカスの時に流した血の涙(と小便^^;)の香りをぷんぷんと感じました。

高橋センセの「あんたはだいじょーぶよ」の一言が効いたのでは、と勝手に推察しております。

一ヶ月後が楽しみな漫画は久しぶり。

No.32003/03/19 01:02 YOKO(gifu-mst@violin.ocn.ne.jp)

今回の「パンドラ」は浪人生が主人公の物語で、作者近況によればなんと椎名先生も一浪されているのことです。

なるほど、この漫画はこう来ているなと感心です。
ワタクシ、浪人は経験していないのですが、浪人人生のドラマにはドラマがあるのだと。

それにしても、都合よくあの姿と性格である主人公の好みなんでしょうねぇ〜。(いや一般論に)

No.42003/03/20 02:31 

お…おもしれぇ!
一度目はわりとひねくれて読んだんですよ。あー、「萌え」まんがが気恥ずかしいんだなー、お得意のズラしだなー、でも浪人生の描写は紋切り型だなー、と。(何様だ)
でも二度目に読んだら、なんで浪人生が突然強くなる(なれる)のかがわかって、むっちゃツボにはまりました。一度目の読みでも最終ページは心にひっかかってたんすけどね、そのひっかかりは正解だったわけでした。
最終ページの浪人生は怖ぇ。「病んで」いる(椎名氏)と評した理由がわかりけり。

あと「ミニじゃじゃ」だったのは残念です。「じゃじゃ」本編を読ませてください。

No.52003/03/23 00:15 

上の私の書き込みは、何も言ってないに等しいので、お見苦しいのですが追伸。

あの浪人生(修介)って、虚構の落ちモノ系物語(とそれに群がる人たち)のばかばかしさを知ってるようにリアリスティックに振る舞ってるけど、
実は、虚構が大好きな自分を隠してる、or、押し殺してる、or大好きになっちゃうかもしれない自分が怖い、んですよね。
いや、それだけだと、単なる椎名的ズラしの世界なんだけど(26頁。これはこれで往年の横島風でいいのだけど。)、
でも虚構を愛することが「神に」許されたと知った瞬間、彼が豹変するところがおもしろかったんすよ。
世間(現実)からは石もて逐われる行為である「虚構に耽溺すること」が、
こともあろうに「神に」許されていることを知ると突然強くなれるって姿は、
石もて逐われるおそれにおびえつつ、虚構に耽溺しきれない、ないし耽溺してないフリをしている読者(てゆうかその読者とは「俺」にほかならないんだけど)にとって、感情移入できる物語になった瞬間だったわけです。…わかりにくいですかね。

しかもパンドラは、浪人生にとっての好みのように改変された末の人格なわけで。
人格を自分好みに変える、ってのも、現実では許されない行為ですよ(それはキャラクターを自分好みの枠組みで改変する二次創作と相似形。で、二次創作はまさに世間から白い目で見られる対象。最近はその視線は緩くなってきているとはいっても。)。でもそれを、「神」が率先してやってくれた。
だからこそ、今後の浪人生が楽しみなんです。現実を知ってるヤツが虚構を許されて壊れていくのは、現実知らないヤツが壊れるよりおもしろいっていう確信が私のなかであるので。

しかも、「神」を背景にしたこの主人公が、善人である保証はどこにもないし(水死者の存在が暗示するか)。落ちモノ系物語の主人公は、根本的には善人だけど、一方で浪人生の暗さが物語に用意されてるってことは、ここも一筋縄じゃいかないかなと。これは外れる可能性は大だけど一応、予想屋しときます。

ところで、スレッドが違いますが、ABCさんの「泣く/笑う」の分析、とってもおもしろく拝読。
カタストロフィの言う「仲良く」ってところの曖昧さが、確かにけっこうポイントなのかも、と気づかされました。
そういうパンドラとの関係と、浪人生としての一年(合格っていうゴールへ向かう物語)との渡りあいが、見所になってくのではないでしょうか。あと二回しかないけど。妄言多謝。

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