投稿者 |
ホーエンハイム |
質問タイトル |
Re: 女華姫(この字だっけ?)はなんで領地にいたの? |
質問内容 |
〉おキヌちゃんの親友の女華姫。 〉彼女は幼い頃から城を抜け出しておキヌちゃんと遊んでいたようですが、 〉江戸時代の大名は参勤交替制によって、 〉その妻子は江戸の大名屋敷に住まわされていた、とどっかで聞きました。 〉それならなんで彼女は領地にいたのでしょうか。 〉どなたか教えて下さい。 なかなか鋭いつっこみです。私は考えもしませんでした。が、一応回答を考えま したのでお答えさせていただきます。 まず、参勤交代制の下で大名の妻子が江戸に留めおかれることの意味は、叛乱防 止の為の人質として、というのがその最たるものです。で、この人質ですが、妻女 はともかく、その子供が重要となるのは、大名にとって跡継ぎがないことは藩の存 続に関わる為というのがその理由です。(実際に跡継ぎがいないために取りつぶさ れた藩が多いことはご存じでしょう。)ですから、人質としての子供も、大名の嫡 男以外はいくらか規制が緩かったらしく、何らかの理由で国元で育てられる子供も 結構いたようです。(確か今の大河ドラマの徳川慶喜も水戸にいませんでしたか?) もう一つ、確かに大名の妻は江戸にいるわけですが、それは原則的に正室(正妻) に限ったことなんですね。で、ご存じの通り、大名ともなると国元にも「奥向」な る一種の「ハレム」のような禁域を持っております。ついでに、身分の高い人間は 「側室」なるもの(いわゆる2号さん)も持つことができ彼女らを城の奥に住まわ せているわけですが、奥向には大名以外の男子は入ってはならず、そこに住んでい る女子は皆殿様が手をつけて良いことになっています。何とも羨ましい話ですが、 要するに江戸にいる奥さんの他にも大名には奥さんがいっぱいいるわけです。当然 国元にいる女に産ませた子供だったら恐らくそのまま国元で育てることになるでし ょう(嫡男は除く)。 (やっと本題だ)で、もし女華姫上のような立場の人だったとすれば、国元にい たとしてもそれほど不思議ではありません。ついでに言うと、ああいう事情にしろ、 民間の一霊能者と結婚して地元の神社に収まってしまうぐらいですから、やはり母 親が側室あたりの人だったのではないかと思っております。 ところでどうでも良いことですが、私、この女華姫結構好きなんですよ。「極楽」 にはちょっと珍しい「いいヤツ」ですしね。 |