投稿者 |
鱸UKT |
質問タイトル |
Re: 神様なのに仏罰? |
質問内容 |
〉 古い話ですが、美神さん達が一番最初に小竜姫のところに修行に行ったときに、お茶目な横島君に対して、小竜姫は「仏罰が下りますよ」と言っていました。 〉 神族だから「神罰」ですよね。 〉 ずーーーーっと気になっています。 神族には間違いありませんが、「プリンス・オブ・ドラゴン(その1)」に「仏法に帰依した竜神王陛下・・・」ってな感じの科白が出てきたように、「竜神」は仏教の神なので「仏罰」なのです。 竜神はヒンドゥー教の「魔竜」が仏教に取り入れられたもので、仏典の『法華経』には竜神を含め8種族のヒンドゥー教の神や魔物の王たちが仏法に帰依し、釈尊の説法を聞いたとあります。 これらが仏教の「天竜八部衆」で、仏法を守護し、一説には人の姿をとるとあります。 阿修羅立像が特に有名な、興福寺の天竜八部衆などは人の姿。ただし、諸説あり。 『天空戦記シュラト』(テレ東系列アニメ)とか『聖伝』(著:CLAMP)の元ネタです。(例が古い) ちなみに「天竜八部衆」は以下の通り。(カタカナは梵語) ●天衆(てんじゅ;ディーヴァ) 「○○天」って名前は大体が天衆に属す。『極楽』でいえば「超神合体ヨコシマン!!」の韋駄天や「わが青春の宝船!!」の大黒天・弁財天・毘沙門天など。ちなみに月天(がってん)・日天(にちてん)・地天(ちてん)もいます。(^^; ※地天以外は男性神 ●竜神(りゅうじん;ナーガ) コブラの神格化で、水辺にいて降雨などを司る。インドのナーガは半人半蛇の姿で描かれる。 ●夜叉(やしゃ;ヤクシャ) 森の神として福神・鬼神の両面を持つ。毘沙門天の部下とされる。 ●乾闥婆(けんだつぱ;ガンダルヴァ) 帝釈天に仕える音楽神。仏教美術では琵琶を持った姿で表わされることが多い。 ●緊那羅(きんなら;キンナラ) 人か否かの意で、人非人とも。歌舞神。半人半鳥あるいは半人半馬の姿で表わされることが多い。 ●阿修羅(あしゅら;アスラ) 天に敵対するとされる乱暴な神。非天とも呼ばれる。 ●迦楼羅(かるら;ガルーダ) 鷲の神格化。後はここ(http://www8.pos.to/~cwww/cgi-bin/motoneta/store/old/moto296.htm)参照。(手抜き) ●摩目侯羅迦(まごらか<「目侯」で一字>;マホーラガ)」 大蛇の意で、大腹行とも呼ばれ、コブラではない地を這って進む蛇の神格化。楽神とされる。 他にも四天王にそれぞれ2種ずつ配される「八部鬼衆」にも「竜神」がおり、また、『仏ゾーン』(著:武井宏之)に出てきたように「天竜八部衆」は「(薬師)二十八部衆」の一部だったりと色々説があります。 参考文献:『世界百科事典 CD−ROM版』平凡社 |