What's Old

03/04/28 

次の連載

 前回の補足ですが、椎名先生のサイトの速報ページによれば、「パンドラ」の次回作として、サンデー超増刊で読み切りを三ヶ月連続で掲載するとのことです。「パンドラ」は次号のGX6月号で終了しますので、超増刊で読み切り作品が掲載され始めるのは早ければ7月号(6/25頃に発売)から、ということになりそう。
 いわゆる「椎名百貨店」と呼ばれる作品群は、元々はサンデー増刊誌上で読み切り形式で掲載されていたものですので、今度の連載スタイルはある意味「原点に戻った」と言えるのかも知れません。個人的にはかなり期待してます。


 

更新情報:


03/04/27  (更新情報へ)

 人類にはまだ、救済可能なだけの愛が残されているのか?
 それとも、このまま真実の愛を見失って滅びるしかない運命なのか?
 ――この究極の問いの答を探るため、神はこの地上に一人の女を遣わしたのであった。

 これは、何の因果かその女と出い、人類の存亡を賭けて彼女と同棲生活を送ることになった、一人の男の運命を描いた物語である!

 って書くと、サンデーGXの「パンドラ」も生首育成ギャルゲー「TOMAK」も一緒の話みたいだなぁ!(挨拶)


 というかお久しぶりです。
 こちらは、常に更新の挨拶が「お久しぶり」であるところの、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。

 少年チャンピオン連載の「バキ」において、あの範馬勇次郎の口からモハメド・アリ(のバッタモノキャラ)に対して「アンタは力なき者の希望だ」などという、まるで「覚悟のススメ」の朧パパみたいな台詞(よく判らない比喩)が飛び出したり、少年ジャンプで「ストーンオーシャン」の連載が終了したと思ったら今度は「ヒカルの碁」までもがついに最終回に!? という噂が飛び交ってネット界隈が大騒ぎになるなど、相変わらず世の中が変化し続けていることを実感する今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?(マンガでしか変化を実感できないのは問題です)

 特にジャンプは「ストーンオーシャン」等と入れ替わりで始まった新連載がどれも不評を買っている模様で、なんか先行きが思いやられるとというか何というか。私も「闇神コウ 〜暗闇にドッキリ〜」を読むたび、もう十年以上前の同じゴーストハントマンガである「GS美神」の初期の頃と比べても全然面白くなっていないとは何事ですか? とジャンプを叱りたくなって来てしまいます。
 だからああいうマンガは、タカピーな霊媒師だけじゃなくて、おキヌちゃんみたいな性格の非人間の鬼娘キャラを登場させないとダメだってばよ(と言われても)。

 でもそんな中、金曜日にコンビニで立ち読みした「ふたりエッチ」は、うっかり者同士の男女が風呂場でバッタリ出会ってしまい、うっかり自分のおっぱいを男の下半身に押しつけちゃってイヤ〜ンみたいな、「エイケン」みたいなコッテコテなエロシチュエーションが描かれており、何だか救われた気分になりました。「ふたりエッチ」さいこう!(うつろな瞳で)

 現代社会は何かと変化が激しく、また社会から常に変化することを要求され続ける世知辛い場所になりましたが、それでも世の中には変わらないからこそ価値のあるものもある、という実例を「ふたりエッチ」に見た思いです(マンガでしか価値を実感できないのも問題です)。


パンドラ感想

 海老名君のお母ちゃんに密かな人気が!(挨拶)

 椎名氏のサイトでは既に最終話についての速報や意味深なメッセージが掲載されていますが、とりあえず「パンドラ」第二話の感想を少し。

 第一話を読んだ段階では相当精神的に病んだマンガになるのではないかと危惧されていた(私に)「パンドラ」ですが、第二話では精神的に病んで身も心もダメ人間になって行く主人公の海老名君を、結果的にパンドラが救い出してマトモな人間へ更生される道筋を提示するという、なんかかなり道義的にマトモなマンガになっていました。
 もっと病んだマンガになると思い込んでいたので、正直ビックリです先生(失礼)。

 前回は「『男』であるが故に持つ弱さ」の葛藤に散々苦しんだ挙げ句、パンドラに萌える道を選んで精神的な危機的状況から脱出した海老名君でしたが、今回はその弱さを当然のものとして己自身を許容し、パンドラに萌え狂ってしまって甘えが出てしまったが故に結果的にカタストロフィの出現を許してしまった訳で、この辺は第一話と構造的に逆転しているのが面白いところ。
 更に、本来は「萌え」の対象としての役割のみを割り振られていると思われていた天然ボケキャラのパンドラが、今回では主人公が置かれた現実を把握して理解する判断力を備えて主人公を諭そうとする行動に自発的に出るようになったのも、今回のお話の特徴と言えます。彼女がこのような行動に出たのも、現状に対する危機を感じ取って海老名君を救おうとしたからであり、彼女は本気で海老名君を――より広義には人間そのものを――破滅から救おうと思っているのでしょう。

 つまり、今回の物語を経たことによって彼女は「無条件で主人公を好きになる」ことを定義づけられた主体性のない押しかけ美少女から、自立して「主人公の為を思うことができる」存在に近付いたのです。最後のページで海老名君のエロい要求をやんわりと拒絶している辺りからも、彼女のそんな変化を伺うことができます。

 ――作者の椎名氏は今回の速報ページにおいて、このマンガを「自分と漫画の関係のメタファーである」という定義に基づいたコメントを書かれていますが、これと同様に読者も海老名君とパンドラをそれぞれ「自分自身」と「自分が対峙しなければならないもの(将来の夢とか仕事とか)」に置き換えることによって、読者自身のメタファーとして読み替えることも可能でしょう。
 つまり「パンドラ」というマンガは、基本的には人間以外のキャラが大好きな我々のような読者に狙いを定めたマンガであることは前回の感想でも述べましたが、今回の内容は我々に対して「萌えるだけじゃなくて現実も見ろ!」と諭すマンガである、と取ることもできるのではないのでしょうか。

 はい、まったくその通りです。申し訳ないです。私もがんばります(あやまる)。


 まぁ、そういうメタ的な方向に話を持って行かなくても、今回のお話の中にも随所でパロディやギャグが仕込まれているので、そういう面でも十分普通にマンガとして楽しめます。個人的には、「非現実の化身のクセに、現実をつきつけるなーッ!」「公式には持ってないことになってますうーッ!」が笑いのツボに入りました。

 そして、このマンガの裏ヒロインであり、嫁にしたいキャラナンバーワンであるところのカタスタロたんですけど、今回は前回にも増してカワイイです。くすくす笑うカタスタロたん、海老名君を嬉しそうに罵るカタスタロたん、戦闘機にぶつかりそうになって慌てるカタスタロたん、もう全て萌えです。萌え
 チャームポイントのドジっ娘要素更にパワーアップしていて、もはや彼女には隙が見あたりません。

 彼女は破滅の化身のはずなのに、どうしてこんなに可愛いのか。やはり人は破壊を前にしてこそ美しく輝くということなのか。このマンガの行く先は幸せな「ふたりエッチ」ではなく、やっぱり全てが破滅する「最終兵器彼女」なのか。人類はどこから来て、そしてどこへ行こうというのか。
 謎が謎を呼ぶこの物語。次号の最終回を待ちたいと思いました。


おまけ:GXも読もうぜ

 あと、「パンドラ」のためにサンデーGXを買ったけど他に何を読んでいいか判らない、というコメントをネットで見かけたので、個人的なGXのオススメマンガをご紹介しておきます。

 まず、個人的にGXで今一番面白いマンガは何かと言われれば、やっぱり「ブラック・ラグーン」(広江礼威)を上げますね。
 今の展開は、爽やかに気が狂っているシリアルキラー美少女兄姉とロシアンマフィアの女ボス・バラライカのサイコな抗争劇がメインになっていますが、このマンガの本来の形は、タンクトップ姿(重要)で二丁拳銃を振り回すレヴィ嬢の大活劇を見て「うわーいスゲエなぁーヽ(*´д`*)ノ」と喜ぶマンガです(私にとっては)。
 タンクトップ姿の姉ちゃんが大暴れするアクション映画が大好きな、全ての人にお勧め。コミックス1巻のはっちゃけ振りは異常なので必読のこと。

 あと、いつどこから読んでも楽しめる一話完結モノの作品としては、毎度おなじみ「吼えろペン」(島本和彦)と、もうひとつ「素晴らしい世界」(浅野にいお)を上げておきます。「素晴らしい世界」はGXの中でも割と地味目な作品な印象がありますが(失礼)、この作者の描く何とも言えない切なげな世界観はちょっとグッと来ます。作者の浅野にいお氏は、これから伸びていって欲しいマンガ家の一人です。

 他にも「ふぁみレス」(後藤羽矢子)「ラバーズ7」(犬上すくね)は安定していますし、佳境に突入した「ネコの王」(小野敏洋)、「ブラックラグーン」とはまた違ったガンアクションの醍醐味を味わえる「ワイルダネス」(伊藤明弘)、バイク好きならオススメの「ジャジャ」(えのあきら)など、現在のGXは実は創刊してから今が一番面白いんじゃないの? と思えるくらいのクオリティに達していると思っています。
 これで「LET IT BE!」(こいずみまり)の連載がまだ続いていたなら完璧だったんですけどね(わがまま)。


 

更新情報:


03/04/23 

 「私、妊娠なんかしてませんよォッ!」
 (今週のサンデーで一番グッと来た台詞であり挨拶)

 というかお久しぶりです。
 「投稿作品は毎週月曜日に掲載します」とか言っておいてアレなのですが、今週は月曜日から風邪を引いて倒れていたため、掲載が遅れました。申し訳ない。
 こうなったら妊娠してお詫びを(できません)


 

更新情報:



03/04/14 

 今日は投稿された二次創作を掲載しましたので、ご報告します:

 

更新情報:

お知らせ:

 毎度のことですが、掲示板の書き込みへのお返事やメールのお返事が遅れており、ご迷惑をお掛け気味です。
 そのうち何とかなるだろう〜(←自分に言い聞かせるように)


03/04/13  (更新情報へ)

 アメリカ主導によるイラク攻撃は、二十数年間に渡って続いたフセイン大統領の独裁政治を終結させましたが、それと同時に「テレビ東京は例え戦争が起こってもアニメの放送を中止しない」という伝説をも終結させてしまいました。

 今回中止の憂き目に遭ったのは、4月から始まった新番組「カレイドスター」(毎週木曜日5:25から放送中)。放送前まではアニメファンの間でもそれほど話題になることがない地味な作品でしたが、放送された第一話のクオリティの高さとキャラ造形の良さ、「ショーの世界でトップを目指す」という古典的ながらも判りやすくて誰でも入り込めるストーリー、そして純粋にエンターテイメントに徹した演出の数々(ギャルが開脚倒立しながらぐるぐる回るとか)で一躍話題作の仲間入りに。早くも、4月に開始されたアニメ番組の中では「カレイドスター」が一番面白いんじゃ? という声まで出ている程です。

 それ故に、4/10の第二話の放送に期待がかかっていた訳なのですが、実際にチャンネルを回してみたら、そこにはカレイドスターのヒロインの苗木野そらの姿はなく、代わりに写っていたのがイギリスのブレア首相でした。そして、ブレア首相の上には、「カレイドスターはお休みします」という無情なテロップが。

 や、やりやがったなテレビ東京!
 ブレアじゃ萌えねぇー!

 かつて湾岸戦争が始まった時、他の局がニュースを流している最中にムーミンの再放送を放送し続けたことで「テレビ東京はどんなことがあってもアニメだけは放送する」という伝説を作り、アフガン戦争でも9.11テロでもアニメの放送を休止しなかったことでその伝説を守り続けたテレビ東京でしたが、ついにその伝説も終わる時が来たようです。

 時勢に流されずに自らのスタンスを貫き通すテレビ東京こそが、マスコミの本来あるべき姿なのだ! と思っていたのになぁ!
 早く戦争が終わらないかなぁ!(アニメが見られなくなるから)


 そんな感じで、すっかりまちがった理由で厭戦気分な今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
 こちらは、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。

 早くサンデーGX発売日の19日になりませんかねぇー(フォロー)

ファンサイトらしい情報:

 サンデーGXのサイトの「GXメンバーズ倶楽部」というページで、「パンドラ」の壁紙をダウンロードできるサービスを実施しています。
 とりあえず、カタストロフたんの手で世界が滅亡する前に入手を。あのマンガは最後に人類が滅ぶんじゃないかと思います。

 以上でファンサイトとしての義務は果たしたので(のか?)、サンデーの方に話題を移します。

美鳥の日々

 「みるくボンバイエ」の中身はきっとぶっかけ系AVに違いない、とか真面目に考察するのは止めようぜ?(挨拶)

 先週は「裸にタオル巻いた格好の○学生の女の子が、お風呂でマットの上に座ってる」という致命的におかしい(頭が)シーンがあったため、そのうちこのマンガには「作品内に『お兄ちゃん』という台詞が登場しますが、二人は血縁上の兄妹ではありません」とか、「この作品に登場するキャラクターはすべて18歳以上です」などの政治的に正しいキャプションを入れざるを得なくなるのではないか? と心配されていた「美鳥の日々」ですが(されてません)、今週は一転して少年マンガとして正しいロジックで組み立てられた展開をしていて一安心。

 今回はハシラにまで「お約束のオチだね♥」と書かれてしまうくらいベッタベタなお話ではあるのですけど、お堅い美鳥が右手に宿っているために禁欲的な生活を強いられ、ナニ(何?)ですら自由にできないセイジの苦しみは男の子なら誰しもが共感できるに違いないだけに、たかがアダルトビデオを観るためだけに全力で努力をする彼の姿は、もはや涙なしでは見られません。
 つうか、あの年頃で二ヶ月もナニを我慢したら、普通は我慢のし過ぎで死にます。まさか、この前コータ君の指を口に咥えるという奇行をしちゃったのも、もしかしたらそれが原因なのか?(新説)
 何事も溜め過ぎは体に良くないってことを、美鳥にも知って欲しいと思いました。がんばれ男の子。

 あと、セイジに振り向いてもらうために相変わらず報われない努力を続けている綾瀬の姿はあまりにへっぽこであり、それ故にかわいく見えて仕方ありません。最後のコマで「なるほど なるほど」と言いながらメモを取ってる彼女は、最高に輝いてます。もちろんダメな方に。
 でも、今彼女が参考にするべきなのは「みるくボンバイエ」ではなく、彼女と似たようなマンガ内のポジションに位置しながらもついに執念で恋する彼氏と一夜を共にして朝チュン(専門用語)することに成功した、「ななか6/17」の雨宮さんの方ではないかと思いました。
 まさかあのマンガで「朝チュン」が見られるなんて! やっぱり「ななか6/17」はあなどれないよ!(結論が違います)

鳳ボンバー

 最近は巻末近くに位置することも多くなり、もはや近日中の連載終了は不可避なのではないか? と噂されている「鳳ボンバー」。浜ちゃんや綾弥が登場し始めてからは内容的にも人気の面でも向上しているとは思うのですけど、でもこのマンガの基本コンセプトである「一癖も二癖もありそうなオッサン達と純真な野球小僧のガチンコ勝負」ってやつは、やっぱり少年誌でやるにしてはちょっとマニアック過ぎたのでしょうか(既に感想戦モード)。

 でも、今やってる播帳と啓助との対決はスゴイです。燃えます。「打つ価値がある球が来るまで振らん!」と播帳が吠えれば、対する啓助も一球毎に魔球・暴れんボールをパワーアップ! 野球のルールを度外視した、男と男の意地のぶつかり合いが今ココに! コレだ! このマンガがやりたかったのは、きっとこれなんだ! と感激。
 今回のエピソードは、「リベロ革命!」における「レシーブでなら、世界のエースのボールだって上げてみせるわ!」の回(コミックス4巻第30話)に相当するくらいの価値があるのではないかと思いました。

 しかし、それ以上に凄かったのが綾弥です。二人の対決を見ていてもたってもいられなくなり、いきなりエレキギターで演奏を始めて読者を困惑させた彼女でしたが、今週に至ってはもう最初から最後までギター弾きまくりの恍惚な表情しまくり。最後の方の見開きページで、啓助と播帳のアップを背景にギターを身体に絡めながら(*´Д`)アハーンな表情をしている彼女を見ていると、燃えるとか萌えるとかいう以前に、「これって何のメタファーなのですか?」と気になってしまい、逆に不安になって来てしまいます。
 これってもしかして「あややボンバイエ」か! 「あややボンバイエ」なのか!

 「鳳ボンバー」は、このまま行けば歴史に残るマンガになりそうです。

さらばダンドー

 そして、今週のサンデーで、ついに「ダンドーXi」が最終回を迎えました。
 最終回では、「ダンドー」でヒロインだった優香よりも「Xi」のヒロインのラミアの方が数倍可愛く描かれている辺り、作者の愛情の差を感じましたがどうか。
 でもまぁ、一番可愛いのは、もちろん拓さんに「本当に本当に本当?」と甘えた顔して訴えてるダンドーなんですけどねー。もぅーホントにダンドーはカワイイなぁーハハハハー(遠い目をしながら)


 それでこのマンガ、単にゴルフマンガとして評価すると前作の「