美神 令子・その人生・その愛

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98/ 1/ 5
 
 先月の28〜29日に、コミックマーケット53(いわゆる冬コミ)に行って来た。

 冬コミに関する雑感はネット上でいくらでも拾えると思うので、雑感的なことはここでは特に書かない。が、だがしかし、このサイトは一応椎名高志先生のファンサイトであるので、椎名作品の同人誌についてはコメントしなければならない。
 

 まず、冬コミの椎名作品(=GS美神)を扱っているサークルは基本的に減少傾向にある。サンデー連載の方ではルシオラを初めとする勢いのある女性キャラが何人も登場しているのだが、それらのキャラを絡めた新刊がほとんど出ていないのが現状だ。

 たかが同人と言ってしまえばそれまでだが、「そのマンガをテーマにした同人誌が沢山ある」という事は、いわゆる「オタク人気」があることを象徴している。で、好きなマンガなりアニメなりゲームなりに対して一番金を出してその作品を買い支えてくれるのが、同人誌を作ったり買ったりしているオタク層だったりするのだ。
 今のアニメやゲームは、これらオタク層へアピールすることによって人気を計ろうとする傾向が強い。作品そのものをオタク受けするものにするだけではなく、トレーディングカードやドラマCDによるグッズを作って売る、等のやり方が目立つようになっている。
 ま、それが必ずしも良いことだとは思ってないけどね。
 

 でもまぁ、「GS美神」は、コミックスそのものの売れ行きはサンデー連載マンガの中では1,2を争うレベルであり(多分)、マンガそのものの人気はかなり高い。それに、「GS美神」は、結構マンガとしてはスタンダードな作りであり、内容もそんなにオタク受けを意識していない雰囲気があるので(多分)、同人が少なくたって別に問題はないと言える。
 ただ、やっぱ個人的には、草の根レベルで創作活動をしている同人の皆さんが何を考えているのかがよく判る同人誌を読むのが好きなので、同人誌が出回らないのは寂しい。それに、横島×ルシオラのえっちな同人誌とかも見たいしな(笑)。

 という訳で、前置きが長くなったが、今回は「成人男性向けと成人女性向けの同人誌で描かれているGS美神キャラの傾向」をネタに、一人で盛り上がってみたい。
 

・男性向け

 成人男性向け「GS美神」で描かれている各キャラの簡単な相関図を書いてみた。
 本当はもっとバリエーションが豊富なのだが、まぁメジャーなのはこんなものだろうという無責任な見切り判断の元に作ってみたのがコレだ:
 

男性向け同人誌キャラ相関図

 「GS美神」の基本構造は、横島の隣に美神という固定キャラを据えた上で、その周りに次々と女性キャラが出てきて横島と絡んでいくという、いわゆるラブコメに近い形態になっているので、必然的に横島が図の中心に位置することになる。っていうか、もう横島やりたい放題って感じ。

 で、今後の傾向だが、今はルシオラという、超強力な人気を誇る上にルックスが冥子のパチモンで済むので描きやすそうなキャラが登場しているので、このチャンスを逃すべきではない。
 別に成人向けじゃなくて良いから、みんな横島×ルシオラの劇甘純愛本作れ。いや、マジで。出してくれたら、オレ買うから(笑)。

 後、結構面白い傾向としては、この手の男性向けエロパロにありがちなレズ系の関係が、美神同人の世界ではあまり見られない。
 まぁ、マンガの中でそういう関係を匂わせていたのは美神×冥子(および「紙の砦!」での美神×おキヌ)くらいであり、これらはどちらももはや旬なネタではないので、ネタとして取り上げるサークルが少ないと見るべきか。それとも、単に私が入手できなかっただけで、こういう同人本は沢山存在していると見るべきか。謎だ。どうでもいいが(まったくだ)。
 

・女性向け

 成人男性向けのキャラ関連は上記の通り比較的わかりやすいものだったが、成人女性向けの男性キャラ同性愛本(いわゆる「やおい」本)になると、この世界のノリが判らない人間だとやや理解しがたい世界に突入する。
 やおい本の世界は奥が深いので実体は把握していないが、私が認識している範囲では、まぁこんな感じだろうか:
 

女性向け同人誌キャラ相関図

 上記の関係の中では、横島×ピートについては昔ギャグとして使われていたこともあったのでパロディにしやすいのだが、西条とか横島大樹とかになると、もはやマンガの中の設定をパロディにするくらいでは話が作れない。
 これらの男性キャラと横島を同性愛な関係に持っていくためのストーリーが作れるかどうか──これが、「GS美神」でやおい本を作るための必修条件となる。同性愛に持ち込むためのストーリー構築は、同人少女達の腕の見せ所であると言える。
 

 で、同人界における「GS美神」は、どちらかと言うとこの女性向け同人を作っているサークルがリードして来た感がある。だがしかし、ご存じの通り最近の「GS美神」には同人少女のエジキとなりそうな男性キャラ(笑)が登場しておらず、これが美神同人の数を減らしている一因になっているのではないか、と推測している。

 だがしかし、そんな男性キャラ不毛の時代に、一条の光が射し込んだ。そう、アシュタロス様(人間サイズ)だ!
 あの引き締まった肉体、甘いマスク、理知的な物腰、ちょっぴりワルな雰囲気等、もはやソレ系のキャラに要求される条件は満たしていると言ってもよかろう。同人作家達は、このチャンスを逃すべきではない。

 別に成人向けじゃなくて良いから、みんなアシュタロス×横島のハード陵辱やおい本作れ。いや、マジで。出してくれたら、オレ買うから(笑)。おわり。
 




98/ 5/10
 
 イェーイ! 今年2回目の更新ですよ、このページ!
 っつうか、今までここで書いてきたような事は、みんな What's New! で書くようになってしまったため、このコーナーの存在価値がカチカチ薄れているんですよ! このコーナーのピンチが迫りますよ!
 もちろん、ピンチを呼び寄せたのはオレだけどね!(ダメ)


 しかし、今回ばかりはちょっと凄いザンスよ!
 サンデー読んでる良い子のみんなはもう知っていると思うけど、今週の「GS美神」の最後の5ページは凄かったッスよね! 凄いっつうか、対アシュタロス編が盛り上がってきた要因とも言える「横島=ルシオラのラブラブ路線」に重大な問題を与えかねない、エラい凄い展開になっちゃってますよ!

 展開が盛り上がったおかげで、この C-WWW の各コーナーもにわかに盛り上がっており、私としては嬉しい所存ですが、でもこの盛り上がりの熱意をこのまま時と共に流してしまうのは、あまりに勿体ないことですよね、プリプリ博士!(知っている人だけ笑)


 ですので、この熱気を後世に伝えるためにも、あえて今週のGS美神の感想を集めた特集ページ・「レポート323・「甘い生活!!」その4騒動」を作ってみました。ご覧下さい。
 ルシオラファン達はこの事象をどう捉えたのか……その熱気の一端でも伝えられていれば幸いデス。 デス! 即ち死!

 今後も、こんな感じで瞬間的にサイトが沸騰するような事が起こったら、このような特集ページを作っていく所存です。皆様あってのこのサイトですので、ご協力をお願いしますよ!
 でも、本当はこんなサイトに椎名先生への文句を書いてるヒマがあったら編集部に投稿した方がいいッスよ! このサイトは、「GS美神」というマンガの質の向上にはほとんど貢献したことがないのをお忘れなく!
 って自分で言ってどうしますか! ヘコー!