ここは、椎名高志先生が週刊少年サンデーで連載している、「絶対可憐チルドレン」に関する意見や感想を書き込むための掲示板です。 詳しくは、この掲示板についてをご覧下さい。
リターン・オブ・ファントム(1)
ココロノコンパス
新章は、ユーリちゃんの反逆のお話のようですね。 まだしばらくはシリアスな展開が続きそうです。
フェザーの中の兵部も動くみたいですね。 やはりユーリちゃんの行く末が、チルドレンの未来に大きな影響を与えるのでしょうか。 しかし、まだ兵部復活の時ではないはず・・・。フェザーのまま戦うのカナ?
あと気になるのは、某島の情勢です。 何かの伏線なのか、それとも椎名先生のお茶目な時事ネタなのかw、少し気になります。
それでは、ユーリちゃんの戦略と勝算に注目しつつ読んでいきたいと思います。
終わりの始まり(9)
愛悼
バラルー戦線が終着しました。 双方に多大な損害を出して、一応日本側の勝利という形でしょうか。 しかしこれは・・・失ったものが大きいとかではなく、失ったものばかりじゃないですか・・・! こんな不毛な行為の繰り返しが戦争なのですね・・・・・・。
超能部隊では志賀さんが初の戦死者となりました・・・。 引き替えに得たものは、兵部の成長と、全隊員の昇進・・・。 早乙女隊長の指揮に過失は無く、帰国後も決意を新たにしている事から、問責は無いでしょう。 事実上、志賀さんを見殺しにした伊号たちも、おそらく不問だと思われます。 しかしこれからは、早乙女隊長の期待が兵部に集中する事になるでしょうね・・・。
唯一の救いとも言えるのは、志賀さん本人に悔いが無かった事でしょうか。 優しさが招いた油断などと綺麗事を言うつもりはありません。 それよりも何よりも、あとを託せる仲間がいた事が志賀さんの幸福だったと思います・・・っ! 志賀さんの勇姿が陰る事は永久にありません・・・!!
狂気に呑まれる兵部を説得したのは芥さんでした。 芥さんの仲間を想う気持ちが兵部の心に届いて良かったです。 まぁ兵部が「女王のため・・・」と少しヨコシマ的な想いだったのが、ちょっぴり不満ですけど(汗)。 しかし、のちの兵部が寂しい瞳で薫を見つめる事から考えると、兵部は陽の当たる場所から堕ちてしまった自身にやりきれない想いがあるのでしょうね・・・。
今エピソードは超能部隊の壊滅への一歩なのでしょうか。 今後のお話では、どんどん隊員たちが死んでいくのでしょうか・・・。 身勝手な希望ですけど、いずれ虚数空間ででも超能部隊の座談会を見てみたいですねぇ・・・。 ○ ○ (鼎さんへのお礼は前の記事にレスしました)
戦争は不毛ではなく、悲惨です。 不毛でないと言えるのは、勝者は敗者からはぎ取って肥え太るから。 悲惨と言えるのは、勝利の恩恵に預かれるのは勝者の生者だけ。敗者と死者には何も残らない。
それはおいといて、今エピソードで気になった点を一つ。 早乙女隊長が基地司令官に意見具申をした時のつぶやき 「今の段階から すでにあんな考え方が横行しているとはー」 って、 これは、早乙女隊長は先が読める男、というのではなく、 先を知っていて変えようとしている男、なのではないか? という疑いを持ってしまいます。 彼は、時代の中で早すぎた男なのか、それとも、歴史改変を企む時間旅行者なのか、 そんな深読みをしてしまいます。
ところで、調子に乗って、「椎名先生の嘘」を暴いてみたいと思います。 今エピソードは昭和17年2月のニューギニア沖海戦がベースのようですが、この時のラバウルの状況と比較してみると
ラバウルに陸軍航空隊はまだない
コメリカ機動部隊を発見したのも、遅れたとはいえ海軍攻撃隊の護衛に飛んだのも、陸軍の九七式戦闘機でした。 超能部隊が陸軍ですから当然といえば当然ですが、史実のラバウルは海軍航空隊が先に航空防衛態勢に入っていて、陸軍航空隊ができるのはラバウルの要塞化が進んで、ポートモレスビー攻略が始まる頃です。 したがって、この時期、バラウーの陸軍航空隊は史実ではありません。
そして、なにより大嘘は、 陸軍が海上での艦隊航空戦に海軍と協同行動をとることは(ただ一点の理由を除いて)ありえない、 という事です。 その理由は、日本の陸軍と海軍は仲が悪いという、感情論ではありません。 コメリカ艦隊はバラウー沖740kmの洋上にあるのに対し、九七式戦闘機の航続距離は630km。 増槽つけても基地まで帰ってこれません。 そもそも陸軍の戦闘機と海軍の艦上戦闘機では、航続距離は倍以上違います。 それは、陸上の飛行では燃料が切れても着陸できれば、なんとか生還できます。 しかし、海上の飛行では燃料が切れて着水したら、友軍に回収してもらえる可能性はきわめて少ないです。 艦上戦闘機は母艦に帰投できなければ、機体も乗員も失われる率が高いのです。 そのため、陸軍の戦闘機は航続距離を犠牲にしても運動性能を求め、海軍の艦上戦闘機は防御力を犠牲にしても航続距離を求めたのです。 このような基本設計思想の違う戦闘機を持った陸軍は、機動部隊の襲来に対してどのように対処するべきでしょうか。 簡単です。 敵の空爆部隊を基地に近いところまで引き寄せて邀撃する。 それが、最も確実な作戦です。 ゆえに、航続距離の短い陸軍の戦闘機を攻撃隊の援護に飛ばすのは論理的にありえないのです。
ただ一点。超能部隊がいないならば。
超能部隊による空中給油だけが、考えられない作戦を実現させたのです。 超能部隊という架空の存在だけが、はじめて陸海軍の協同作戦を可能ならしめたのです。
以前に回想シーンで出てきた、兵部と不二子が零戦と並んで飛んだり、ミッドウェイ海戦とおぼしき海戦に陸軍の超能部隊が参加し空母を拠点にしていたり、という史実ではありえなかった場面は、このバラウー沖海戦での陸海軍協同作戦の賜物ではないか、と思うのです。 この事が日コメ戦争中ばかりでなく、戦後の蕾見管理官の政治的行動に裏付けを与えていってくれるのではないかと、期待しています。
えー、ミリオタの架空時代考証におつきあいいただきありがとうございました。
終わりの始まり(8)
雷鳴
さぷりめんと(215) また紫穂が欲求不満に・・・w やっぱり『UNLIMITED』出演時に暴れ足りなかったのでしょうか・・・w えー・・・、紫穂が上手にストレスを発散できる事を祈ってます・・・w
ユーリちゃんの催眠に疑念の余地が・・・w でもナイちゃんはともかく、ハンゾーさんの趣味は「忍者」でそんなに間違ってないカナw そして、執事喫茶を訪れるパティちゃんの後ろにソフィ王女とユウギリが居ない事を祈ってます・・・w ○ ○ 本編は、志賀さんが戦死しました・・・。 ですがまだ、感想は控えたいと思います・・・。
兵部の特異体質が覚醒しましたね・・・。 でもこれは・・・怒りが前面に出ていますけど、根本にあるのは悲しみですね・・・。 悲しみが深くて、誰かにぶつけないと胸がはりさけそうなのでしょう・・・。 きっと、この能力の意味を考える事こそが兵部京介という人物を知る事になるのだと思います・・・。 ○ ○ さて、椎名先生のブログが久しぶりに更新されましたね。 相変わらず時代考証が緻密で凄いです。 ちなみに僕は「戦闘機」と「攻撃機」の違いがググッても解りませんでした(汗)。
あと、『UNLIMITED』の打ち上げも開催されたようですね。 出版社、編集者、原作者、アシスタント、印刷所、読者・・・くらいで成り立つ漫画とは桁違いの関係者で成り立つアニメ・・・。 その皆さんが発する愛情や情熱を感じ取れる事が、原作者の最大の恩恵なのかなと思いました。 BDなどの売り上げの重要度は3・・・いや4番目くらいでしょうか(苦笑)? あらためまして、『THE UNLIMITED 兵部京介』に関わった皆様、お疲れ様でしたっ☆ BD第3巻のライナーノーツを読んで感動している今日この頃です。
御無沙汰してます。鼎です。 志賀さん、お亡くなりになってしまいました。 元不良少年というのは意外でしたが、面倒見の良い兄貴肌だったようですね。 それと、兵部の本来の能力はコピー能力だったのでしょうか。 彼の発達の仕方を見ると、ヒュプノとか念動力が主ではなく、コピー能力に優れると思えるのですが。
さて、ミリオタによる軍事用語解説を。 「戦闘機」と「攻撃機」の区別が分からないとの事ですが、 まず、敵に打撃を与える航空機には、「戦闘機」と「爆撃機」と「攻撃機」があります。 これらは歴史的発展を通して、現在の分類になってきましたので、第二次世界大戦と今では少し用法が違います。 まず、現在の意味から。 「戦闘機」は、敵の航空機を攻撃する航空機です。 「爆撃機」は、水平飛行をしながら爆弾攻撃を行う航空機です。 「攻撃機」は、急降下(加速しながら降下)して、爆撃または砲撃を行う航空機です。
次に、第二次大戦前の状況について この頃は、「戦闘機」と「爆撃機」しかありませんでした。 敵の陣地や都市に対して水平爆撃を行う「爆撃機」と、それを護衛・迎撃する「戦闘機」しか要らなかったのです。 しかし、進攻する地上兵力や艦船に対して攻撃を行う機会が生じると、水平爆撃では爆撃精度が足りなくなりました。 そのため、「爆撃機」より爆弾搭載量を減らしても、急降下爆撃が可能な運動性を備えた「攻撃機」というジャンルが登場したのです。
第二次大戦中に、急降下爆撃のため(主に陸軍で)襲撃機という機種が作られましたが、海軍では艦船攻撃用に攻撃機が作られました。 その頃の攻撃機は主に複座(もしくは三座)で、後席は通信士兼航法士兼後方銃座手が乗りました。というのも、爆装していますので、運動性能が戦闘機より劣ります。そのため後方防御のため後方銃座が必要だったのです。 しかし、戦闘機の運動性能の向上に伴い、銃座での防御には限界が見えました。攻撃機自身の運動性への要求は高まり、ついには戦闘機を爆撃や砲撃に転用する事が行われるようになりました。戦闘爆撃機(ヤーボ)の誕生です。 現代では「攻撃機」専用に設計される機体は(ゲリラ戦など軽戦闘向けを除いて)少なくなり、「戦闘機」として設計されたものを「攻撃機」に転用するのが普通になりました。 「戦闘機」→「攻撃機」 F-4B→F-4E MiG-23→MiG-27
さて、今回、作中の用語で混乱を招いているのは、大日本帝国海軍では爆撃機と攻撃機という言葉の用法が逆になっている、という歴史的事実があるからです。 すなわち、当時の帝国海軍では「水平爆撃しかできない大搭載量爆撃機」=攻撃機、「急降下爆撃可能な攻撃機」=爆撃機、と命名しているのです。 ですから、作中に登場した一式陸上攻撃機は、正しくは「爆撃機」に分類されるもので、本来、陸上の敵拠点への水平爆撃に使われるべき機体です。それゆえ陸上用の爆弾しか準備していなかったのは当然と言えるでしょう。 帝国陸軍には「爆撃機」に相当する重爆撃機と「攻撃機」に相当する軽爆撃機がありましたが、今回バラルーには陸軍の邀撃用戦闘機は配備されていても、艦船攻撃は海軍との役割分担があって頭から考えてなかったのでしょう。
以上、蛇足の時代考証でした。
適応
>鼎さん
とても丁寧なご説明ありがとうございますっ☆ ググっても固有名詞ばかりが並んでいて諦めてしまったので、とても助かります☆ 明確に定義し、経緯を解説し、特殊な事情まで注釈していただいたので、しっかりと理解する事が出来ました☆
しかし、本当に深い造詣をお持ちですね・・・! 特に、「大日本帝国海軍では爆撃機と攻撃機という言葉の用法が逆になっている」という点について、史実に則る椎名先生も凄いですけど、それをきちんと汲み取る鼎さんも凄いです・・・! 率直なところ・・・、マニアック過ぎて凄いです(苦笑)。 第28巻のラストにて、零戦の試作機について指摘したのも鼎さんなのでは・・・!? という疑惑の影が生じてしまうほどですw ○ ○ お返し・・・と言うとおこがましいのですが(汗)、兵部の能力について僕個人の見解を少し。 まず、兵部の純粋な能力は念動力だと思ってます。 電撃、発火、瞬間移動、催眠は、志賀さん、菊池さん、芥さん、夏見さんから受け継いだもの。 前フリの伏線として『終わりの始まり(1)』にて「超常能力幹脳細胞」が科学的根拠として提示されましたけど・・・、僕はやはり兵部の心に起因した特異能力だと思っています。 仲間の能力を受け継ぐ事は、果たして強さなのか弱さなのか、優しさなのか脆さなのか、素直なのか歪なのか・・・。
僕個人は「仲間の死別への拒絶反応」という見解をしています。 大切な人を失う事に耐えられず、自分の中にその人と同等のものを作り出してしまう・・・。 悲惨な現実に耐えうる思考チャンネルを脳内に形成する・・・というニュアンスでは、少し多重人格に近いかも知れません。 ただ、それだけ大切に想っていたという事が大事ですので、この現象を正しい・正しくないという物差しで計る事は出来ません。 つまるところ当人たちの気持ち次第だと思うのですが、そうなると志賀さんたちは「そこまでしなくてもいい。もっと自由に生きてくれ」と思っていそうなのですよね・・・。 とりあえず、現在の僕の見解はこんな感じです。ご参考の種となれば幸いです。
これからも各々のペースで椎名先生の活動を楽しんでいきましょうね☆
終わりの始まり(7)
落雷
さぷりめんと(214) 皆本のフェチは・・・まだなにか知的アピール感がありますネ。 なので「ページをめくる指に興奮する」が本音であるに一票ですw
なにはともあれ、3人ともそこそこプライベートな表情をしているので、もう少し萌えてもいいような・・・? 葵のキタナイ顔・・・もとい凝視する姿なんて、なかなかレアでしょうしw バレットくんはさておき、ティムくんがリアルに絶望しないかちょっと心配ですw ○ ○ 本編は、その時が来ました・・・。 志賀さんが迎撃に遭い被弾しました・・・。 やはり・・・貴方でしたか・・・。 ・・・この件への感想はもう少し後にしたいと思います・・・。
次回は、兵部がイヤボーンを発動するのでしょうか。 人を殺す事を躊躇わない“戦争の狂気”に呑まれないか心配です。 さらに報復殺人という“殺し合いの螺旋”に呑み込まれないかも心配です。 第2巻で薫がプッツンした時は皆本が止めてくれましたが、果たして・・・。 あと、それとは別の懸念も浮上してきました。思い過ごしであればいいのですが・・・。
一方、超能部隊の最バカ・・・もとい頭の弱い人は菊池さんという事になりそうですw まぁ犬神さんは戦闘方面への嗅覚が特化しているだけなのでしょうけど。 菊池さんもある意味、より魅力的になったので結果オーライ・・・カナw ○ ○ ○ 余談を少し。 『聖☆おにいさん』は演出が行き届いた内容でとても面白かったです☆ もしかすると万人受けするかも知れませんネ。
終わりの始まり(6)
果敢
さぷりめんと(213) ソフィ王女まで椎名先生の毒牙に!w いやしかし、ここまで来るとユウギリとの入浴は合法!w 露出を描かれないと椎名キャラとして認められないという、まことしやかなウワサもありますし・・・(ウソ)。
つまり薫の境地は・・・、美神の下着が白だったり、紅葉さんがノーブラだったり、マッスルが裸ネクタイだったりする理由を考察する過程にエロさを見出す・・・というものでしょうか。 深いのか中二らしい妄想力なのか微妙ですが・・・、結果オーライなのカナ?w でも、ラストの薫の表情はまだ可憐とは程遠いですねw なんとなく安心しますw
本編は、超能部隊の本領発揮です。 従来の空中戦の常識を超越する戦法・・・、凄まじい脅威となり得るはずです・・・! 敵機を奪い利用する攻防一体は素晴らしいものの、惜しむらくは攻撃力が足りない事でしょうか。 しかしこの状況下では、慎重で確実な最善の手段だと僕は思います・・・!
日本軍の愚鈍さを理解している早乙女隊長、まともな扱いを受けず燻っている超能部隊、前線基地維持のため敗退は許されない戦線、コメリカの軍事力・・・。 戦況を考察するには・・・おそらくまだ早いのでしょう。 超能力は万能でも無敵でもない・・・。 軍人の・・・普通人の意地に牙を剥かれる事もあるのでしょう・・・。
もはや僕にできるのは目をそむけない事だけです・・・。
休載
まさかのこの事実には、しばし目を伏せさせていただきます(苦笑)。
御無沙汰してます。鼎です。 椎名先生調子悪そうですね。ブログの方もしばらくお休みされてるようで。 Twitterで「乗り物の操作法が公開されてるのに、描写してはダメとか言われた」ってつぶやかれたあたりから苦しそうです。 たぶん、米軍戦闘機の操縦あたりが問題になったのではないかと。 商業誌に表現の制約は付き物ですが、要らぬ制約はないに越した事はありませんね。
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リターン・オブ・ファントム(1)
ココロノコンパス
新章は、ユーリちゃんの反逆のお話のようですね。
まだしばらくはシリアスな展開が続きそうです。
フェザーの中の兵部も動くみたいですね。
やはりユーリちゃんの行く末が、チルドレンの未来に大きな影響を与えるのでしょうか。
しかし、まだ兵部復活の時ではないはず・・・。フェザーのまま戦うのカナ?
あと気になるのは、某島の情勢です。
何かの伏線なのか、それとも椎名先生のお茶目な時事ネタなのかw、少し気になります。
それでは、ユーリちゃんの戦略と勝算に注目しつつ読んでいきたいと思います。
終わりの始まり(9)
愛悼
バラルー戦線が終着しました。
双方に多大な損害を出して、一応日本側の勝利という形でしょうか。
しかしこれは・・・失ったものが大きいとかではなく、失ったものばかりじゃないですか・・・!
こんな不毛な行為の繰り返しが戦争なのですね・・・・・・。
超能部隊では志賀さんが初の戦死者となりました・・・。
引き替えに得たものは、兵部の成長と、全隊員の昇進・・・。
早乙女隊長の指揮に過失は無く、帰国後も決意を新たにしている事から、問責は無いでしょう。
事実上、志賀さんを見殺しにした伊号たちも、おそらく不問だと思われます。
しかしこれからは、早乙女隊長の期待が兵部に集中する事になるでしょうね・・・。
唯一の救いとも言えるのは、志賀さん本人に悔いが無かった事でしょうか。
優しさが招いた油断などと綺麗事を言うつもりはありません。
それよりも何よりも、あとを託せる仲間がいた事が志賀さんの幸福だったと思います・・・っ!
志賀さんの勇姿が陰る事は永久にありません・・・!!
狂気に呑まれる兵部を説得したのは芥さんでした。
芥さんの仲間を想う気持ちが兵部の心に届いて良かったです。
まぁ兵部が「女王のため・・・」と少しヨコシマ的な想いだったのが、ちょっぴり不満ですけど(汗)。
しかし、のちの兵部が寂しい瞳で薫を見つめる事から考えると、兵部は陽の当たる場所から堕ちてしまった自身にやりきれない想いがあるのでしょうね・・・。
今エピソードは超能部隊の壊滅への一歩なのでしょうか。
今後のお話では、どんどん隊員たちが死んでいくのでしょうか・・・。
身勝手な希望ですけど、いずれ虚数空間ででも超能部隊の座談会を見てみたいですねぇ・・・。
○
○
(鼎さんへのお礼は前の記事にレスしました)
戦争は不毛ではなく、悲惨です。
不毛でないと言えるのは、勝者は敗者からはぎ取って肥え太るから。
悲惨と言えるのは、勝利の恩恵に預かれるのは勝者の生者だけ。敗者と死者には何も残らない。
それはおいといて、今エピソードで気になった点を一つ。
早乙女隊長が基地司令官に意見具申をした時のつぶやき
「今の段階から すでにあんな考え方が横行しているとはー」
って、
これは、早乙女隊長は先が読める男、というのではなく、
先を知っていて変えようとしている男、なのではないか?
という疑いを持ってしまいます。
彼は、時代の中で早すぎた男なのか、それとも、歴史改変を企む時間旅行者なのか、
そんな深読みをしてしまいます。
ところで、調子に乗って、「椎名先生の嘘」を暴いてみたいと思います。
今エピソードは昭和17年2月のニューギニア沖海戦がベースのようですが、この時のラバウルの状況と比較してみると
ラバウルに陸軍航空隊はまだない
コメリカ機動部隊を発見したのも、遅れたとはいえ海軍攻撃隊の護衛に飛んだのも、陸軍の九七式戦闘機でした。
超能部隊が陸軍ですから当然といえば当然ですが、史実のラバウルは海軍航空隊が先に航空防衛態勢に入っていて、陸軍航空隊ができるのはラバウルの要塞化が進んで、ポートモレスビー攻略が始まる頃です。
したがって、この時期、バラウーの陸軍航空隊は史実ではありません。
そして、なにより大嘘は、
陸軍が海上での艦隊航空戦に海軍と協同行動をとることは(ただ一点の理由を除いて)ありえない、
という事です。
その理由は、日本の陸軍と海軍は仲が悪いという、感情論ではありません。
コメリカ艦隊はバラウー沖740kmの洋上にあるのに対し、九七式戦闘機の航続距離は630km。
増槽つけても基地まで帰ってこれません。
そもそも陸軍の戦闘機と海軍の艦上戦闘機では、航続距離は倍以上違います。
それは、陸上の飛行では燃料が切れても着陸できれば、なんとか生還できます。
しかし、海上の飛行では燃料が切れて着水したら、友軍に回収してもらえる可能性はきわめて少ないです。
艦上戦闘機は母艦に帰投できなければ、機体も乗員も失われる率が高いのです。
そのため、陸軍の戦闘機は航続距離を犠牲にしても運動性能を求め、海軍の艦上戦闘機は防御力を犠牲にしても航続距離を求めたのです。
このような基本設計思想の違う戦闘機を持った陸軍は、機動部隊の襲来に対してどのように対処するべきでしょうか。
簡単です。
敵の空爆部隊を基地に近いところまで引き寄せて邀撃する。
それが、最も確実な作戦です。
ゆえに、航続距離の短い陸軍の戦闘機を攻撃隊の援護に飛ばすのは論理的にありえないのです。
ただ一点。超能部隊がいないならば。
超能部隊による空中給油だけが、考えられない作戦を実現させたのです。
超能部隊という架空の存在だけが、はじめて陸海軍の協同作戦を可能ならしめたのです。
以前に回想シーンで出てきた、兵部と不二子が零戦と並んで飛んだり、ミッドウェイ海戦とおぼしき海戦に陸軍の超能部隊が参加し空母を拠点にしていたり、という史実ではありえなかった場面は、このバラウー沖海戦での陸海軍協同作戦の賜物ではないか、と思うのです。
この事が日コメ戦争中ばかりでなく、戦後の蕾見管理官の政治的行動に裏付けを与えていってくれるのではないかと、期待しています。
えー、ミリオタの架空時代考証におつきあいいただきありがとうございました。
終わりの始まり(8)
雷鳴
さぷりめんと(215)
また紫穂が欲求不満に・・・w
やっぱり『UNLIMITED』出演時に暴れ足りなかったのでしょうか・・・w
えー・・・、紫穂が上手にストレスを発散できる事を祈ってます・・・w
ユーリちゃんの催眠に疑念の余地が・・・w
でもナイちゃんはともかく、ハンゾーさんの趣味は「忍者」でそんなに間違ってないカナw
そして、執事喫茶を訪れるパティちゃんの後ろにソフィ王女とユウギリが居ない事を祈ってます・・・w
○
○
本編は、志賀さんが戦死しました・・・。
ですがまだ、感想は控えたいと思います・・・。
兵部の特異体質が覚醒しましたね・・・。
でもこれは・・・怒りが前面に出ていますけど、根本にあるのは悲しみですね・・・。
悲しみが深くて、誰かにぶつけないと胸がはりさけそうなのでしょう・・・。
きっと、この能力の意味を考える事こそが兵部京介という人物を知る事になるのだと思います・・・。
○
○
さて、椎名先生のブログが久しぶりに更新されましたね。
相変わらず時代考証が緻密で凄いです。
ちなみに僕は「戦闘機」と「攻撃機」の違いがググッても解りませんでした(汗)。
あと、『UNLIMITED』の打ち上げも開催されたようですね。
出版社、編集者、原作者、アシスタント、印刷所、読者・・・くらいで成り立つ漫画とは桁違いの関係者で成り立つアニメ・・・。
その皆さんが発する愛情や情熱を感じ取れる事が、原作者の最大の恩恵なのかなと思いました。
BDなどの売り上げの重要度は3・・・いや4番目くらいでしょうか(苦笑)?
あらためまして、『THE UNLIMITED 兵部京介』に関わった皆様、お疲れ様でしたっ☆
BD第3巻のライナーノーツを読んで感動している今日この頃です。
御無沙汰してます。鼎です。
志賀さん、お亡くなりになってしまいました。
元不良少年というのは意外でしたが、面倒見の良い兄貴肌だったようですね。
それと、兵部の本来の能力はコピー能力だったのでしょうか。
彼の発達の仕方を見ると、ヒュプノとか念動力が主ではなく、コピー能力に優れると思えるのですが。
さて、ミリオタによる軍事用語解説を。
「戦闘機」と「攻撃機」の区別が分からないとの事ですが、
まず、敵に打撃を与える航空機には、「戦闘機」と「爆撃機」と「攻撃機」があります。
これらは歴史的発展を通して、現在の分類になってきましたので、第二次世界大戦と今では少し用法が違います。
まず、現在の意味から。
「戦闘機」は、敵の航空機を攻撃する航空機です。
「爆撃機」は、水平飛行をしながら爆弾攻撃を行う航空機です。
「攻撃機」は、急降下(加速しながら降下)して、爆撃または砲撃を行う航空機です。
次に、第二次大戦前の状況について
この頃は、「戦闘機」と「爆撃機」しかありませんでした。
敵の陣地や都市に対して水平爆撃を行う「爆撃機」と、それを護衛・迎撃する「戦闘機」しか要らなかったのです。
しかし、進攻する地上兵力や艦船に対して攻撃を行う機会が生じると、水平爆撃では爆撃精度が足りなくなりました。
そのため、「爆撃機」より爆弾搭載量を減らしても、急降下爆撃が可能な運動性を備えた「攻撃機」というジャンルが登場したのです。
第二次大戦中に、急降下爆撃のため(主に陸軍で)襲撃機という機種が作られましたが、海軍では艦船攻撃用に攻撃機が作られました。
その頃の攻撃機は主に複座(もしくは三座)で、後席は通信士兼航法士兼後方銃座手が乗りました。というのも、爆装していますので、運動性能が戦闘機より劣ります。そのため後方防御のため後方銃座が必要だったのです。
しかし、戦闘機の運動性能の向上に伴い、銃座での防御には限界が見えました。攻撃機自身の運動性への要求は高まり、ついには戦闘機を爆撃や砲撃に転用する事が行われるようになりました。戦闘爆撃機(ヤーボ)の誕生です。
現代では「攻撃機」専用に設計される機体は(ゲリラ戦など軽戦闘向けを除いて)少なくなり、「戦闘機」として設計されたものを「攻撃機」に転用するのが普通になりました。
「戦闘機」→「攻撃機」
F-4B→F-4E
MiG-23→MiG-27
さて、今回、作中の用語で混乱を招いているのは、大日本帝国海軍では爆撃機と攻撃機という言葉の用法が逆になっている、という歴史的事実があるからです。
すなわち、当時の帝国海軍では「水平爆撃しかできない大搭載量爆撃機」=攻撃機、「急降下爆撃可能な攻撃機」=爆撃機、と命名しているのです。
ですから、作中に登場した一式陸上攻撃機は、正しくは「爆撃機」に分類されるもので、本来、陸上の敵拠点への水平爆撃に使われるべき機体です。それゆえ陸上用の爆弾しか準備していなかったのは当然と言えるでしょう。
帝国陸軍には「爆撃機」に相当する重爆撃機と「攻撃機」に相当する軽爆撃機がありましたが、今回バラルーには陸軍の邀撃用戦闘機は配備されていても、艦船攻撃は海軍との役割分担があって頭から考えてなかったのでしょう。
以上、蛇足の時代考証でした。
適応
>鼎さん
とても丁寧なご説明ありがとうございますっ☆
ググっても固有名詞ばかりが並んでいて諦めてしまったので、とても助かります☆
明確に定義し、経緯を解説し、特殊な事情まで注釈していただいたので、しっかりと理解する事が出来ました☆
しかし、本当に深い造詣をお持ちですね・・・!
特に、「大日本帝国海軍では爆撃機と攻撃機という言葉の用法が逆になっている」という点について、史実に則る椎名先生も凄いですけど、それをきちんと汲み取る鼎さんも凄いです・・・!
率直なところ・・・、マニアック過ぎて凄いです(苦笑)。
第28巻のラストにて、零戦の試作機について指摘したのも鼎さんなのでは・・・!? という疑惑の影が生じてしまうほどですw
○
○
お返し・・・と言うとおこがましいのですが(汗)、兵部の能力について僕個人の見解を少し。
まず、兵部の純粋な能力は念動力だと思ってます。
電撃、発火、瞬間移動、催眠は、志賀さん、菊池さん、芥さん、夏見さんから受け継いだもの。
前フリの伏線として『終わりの始まり(1)』にて「超常能力幹脳細胞」が科学的根拠として提示されましたけど・・・、僕はやはり兵部の心に起因した特異能力だと思っています。
仲間の能力を受け継ぐ事は、果たして強さなのか弱さなのか、優しさなのか脆さなのか、素直なのか歪なのか・・・。
僕個人は「仲間の死別への拒絶反応」という見解をしています。
大切な人を失う事に耐えられず、自分の中にその人と同等のものを作り出してしまう・・・。
悲惨な現実に耐えうる思考チャンネルを脳内に形成する・・・というニュアンスでは、少し多重人格に近いかも知れません。
ただ、それだけ大切に想っていたという事が大事ですので、この現象を正しい・正しくないという物差しで計る事は出来ません。
つまるところ当人たちの気持ち次第だと思うのですが、そうなると志賀さんたちは「そこまでしなくてもいい。もっと自由に生きてくれ」と思っていそうなのですよね・・・。
とりあえず、現在の僕の見解はこんな感じです。ご参考の種となれば幸いです。
これからも各々のペースで椎名先生の活動を楽しんでいきましょうね☆
終わりの始まり(7)
落雷
さぷりめんと(214)
皆本のフェチは・・・まだなにか知的アピール感がありますネ。
なので「ページをめくる指に興奮する」が本音であるに一票ですw
なにはともあれ、3人ともそこそこプライベートな表情をしているので、もう少し萌えてもいいような・・・?
葵のキタナイ顔・・・もとい凝視する姿なんて、なかなかレアでしょうしw
バレットくんはさておき、ティムくんがリアルに絶望しないかちょっと心配ですw
○
○
本編は、その時が来ました・・・。
志賀さんが迎撃に遭い被弾しました・・・。
やはり・・・貴方でしたか・・・。
・・・この件への感想はもう少し後にしたいと思います・・・。
次回は、兵部がイヤボーンを発動するのでしょうか。
人を殺す事を躊躇わない“戦争の狂気”に呑まれないか心配です。
さらに報復殺人という“殺し合いの螺旋”に呑み込まれないかも心配です。
第2巻で薫がプッツンした時は皆本が止めてくれましたが、果たして・・・。
あと、それとは別の懸念も浮上してきました。思い過ごしであればいいのですが・・・。
一方、超能部隊の最バカ・・・もとい頭の弱い人は菊池さんという事になりそうですw
まぁ犬神さんは戦闘方面への嗅覚が特化しているだけなのでしょうけど。
菊池さんもある意味、より魅力的になったので結果オーライ・・・カナw
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余談を少し。
『聖☆おにいさん』は演出が行き届いた内容でとても面白かったです☆
もしかすると万人受けするかも知れませんネ。
終わりの始まり(6)
果敢
さぷりめんと(213)
ソフィ王女まで椎名先生の毒牙に!w
いやしかし、ここまで来るとユウギリとの入浴は合法!w
露出を描かれないと椎名キャラとして認められないという、まことしやかなウワサもありますし・・・(ウソ)。
つまり薫の境地は・・・、美神の下着が白だったり、紅葉さんがノーブラだったり、マッスルが裸ネクタイだったりする理由を考察する過程にエロさを見出す・・・というものでしょうか。
深いのか中二らしい妄想力なのか微妙ですが・・・、結果オーライなのカナ?w
でも、ラストの薫の表情はまだ可憐とは程遠いですねw なんとなく安心しますw
本編は、超能部隊の本領発揮です。
従来の空中戦の常識を超越する戦法・・・、凄まじい脅威となり得るはずです・・・!
敵機を奪い利用する攻防一体は素晴らしいものの、惜しむらくは攻撃力が足りない事でしょうか。
しかしこの状況下では、慎重で確実な最善の手段だと僕は思います・・・!
日本軍の愚鈍さを理解している早乙女隊長、まともな扱いを受けず燻っている超能部隊、前線基地維持のため敗退は許されない戦線、コメリカの軍事力・・・。
戦況を考察するには・・・おそらくまだ早いのでしょう。
超能力は万能でも無敵でもない・・・。
軍人の・・・普通人の意地に牙を剥かれる事もあるのでしょう・・・。
もはや僕にできるのは目をそむけない事だけです・・・。
休載
まさかのこの事実には、しばし目を伏せさせていただきます(苦笑)。
御無沙汰してます。鼎です。
椎名先生調子悪そうですね。ブログの方もしばらくお休みされてるようで。
Twitterで「乗り物の操作法が公開されてるのに、描写してはダメとか言われた」ってつぶやかれたあたりから苦しそうです。
たぶん、米軍戦闘機の操縦あたりが問題になったのではないかと。
商業誌に表現の制約は付き物ですが、要らぬ制約はないに越した事はありませんね。