指宿くん!キミは女! サンデー46号「初恋ゾンビ」感想

初恋ゾンビ

 「指宿くん、キミは女の子なんじゃないか?
 タロウがついに指宿くんの秘密に気付いてしまったのでは!? という衝撃的なラストが衝撃的だった今回。

 ただ、この回の指宿くんを改めて読み直してみると、脚をくじいたタロウを背負おうとして華奢な背中を晒したり、タロウに優しく接して介抱しようとしたり、弁当を自分が作ったことを恥ずかしげに告白したり、タロウとイヴがキスしたことを知って嫉妬したり、そしてイヴとキスしても自分との過去のことを思い出さなかったタロウに対して悲しげに微笑んでみたりと、徹頭徹尾「女の子っぽい」描写がなされていることに気が付きます。

 この指宿くんの女の子っぽい描写のされ方が、物語の一番最後でタロウが「キミは女の子なんじゃないか?」と言い出すための伏線になっていたというか、タロウが指宿くんのことを女の子であると思ったことに対して読者に説得力を持たせる効果があったのではないかと考えられます。

 次回で指宿くんがタロウに対してどう答えたとしても、タロウが指宿くんのことを「初恋の女の子」だと思ったことはもう変えられようがなく、指宿くんとタロウの関係もまた新しい局面へと変化して行くに違いないでしょう。
 この二人の奇妙な関係は、いったい最終的に何処にたどり着くのか。ホントにこのマンガ奥が深いと思いました。

現在Amazletが使えなくなっているみたいなのでAmazon公式ツールを貼りました

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

谷崎主任、すごくいい事言ってるはずなのに(略) サンデー40~43号「絶対可憐チルドレン」感想

絶対可憐チルドレン

 既に先々週のことになってしまいましたが、対闇落ちナオミちゃん戦が完結しました。

 闇落ちエスパーとの対戦においては、「かつての仲間が洗脳され、強力なライバルとなって立ちはだかる! 如何にして仲間を傷つけずに救い出すのか!」という少年マンガのお約束的なバトル展開を読む面白さは勿論ですが、このマンガにおいては更に「何故かつての仲間は『黒い幽霊』の洗脳に屈して闇落ちしてしまったのか」という点についても注目が必要だと思いました。闇落ちした理由が判れば、そこから洗脳を解いてその仲間を救い出すことも可能となるからですね。

 ナオミの場合は闇落ちした心理は極めて単純で、良くも悪くも常日頃から谷崎というエロオヤジを相手にし続ける人生を歩んで来た彼女は「『黒い幽霊』の力で世界を支配して、エロオヤジのいない乙女の理想郷を創る」という極めて判りやすい現実逃避的なものでした。
 しかし彼女は、谷崎と対峙して彼の「SM関係は信頼あってこそ成立するのだ!」「人の不完全さを受け入れろ!オヤジもセクハラも存在するのがこの世界だということを…私を認めるのだ!」といった、説得力はあるけど極めて自分勝手極まりない言葉の数々を聞くことで、己がこの世界から排除したいのは「エロオヤジ」という抽象的な概念ではなく谷崎主任という具体的な人物であることを強烈に自覚、谷崎への怒りがナオミの人格をエミュレートしていた「黒い幽霊」のクローン達の暴走を引き起こし、結果として戦いに勝利してナオミの本体を確保することに成功したのです。

 闇落ちエスパーとの対決編は、基本的にはこの対ナオミ編のように、個々のバベルのエスパー達の抱える心の闇を解決していく形を取るのではないかと思われます。
 まあ、ナオミの心の闇がこれで本当に解決したのかどうかは正直疑問ですが、自分の心の闇の原因が谷崎であることが把握できたので、後は谷崎を肉体的にも精神的にもいたぶってサディスト的な快感に目覚め、谷崎と本当の意味でのSM関係になるとかの方法でカウンセリングは可能だと思います。谷崎と末永くお幸せに(終わってない)。

 あと45号の冒頭で皆本と賢木がギリアムの館の一室に幽閉される描写がありましたが、個人的には「もし自分がギリアムだったら、この部屋をいわゆる『セックスしないと出られない部屋』仕様にするに違いない!」と思いました。何故そうしなかったのかギリアム(掲載誌が少年誌だからではという気がする)。

絶対可憐チルドレン(49) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-09-01)
売り上げランキング: 9,006

高校生編前半クライマックス巻。次はいよいよ50巻

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新展開開始記念 サンデー44号「天翔のクアドラブル」感想

天翔のクアドラブル

 ファウスト編開始。

 この前の戦いで皆を守るためにヴァリニャーノと戦って犠牲となったジリアンの妹であるしゆんが事実上の主人公となり、ジリアンを失った怒りからヴァリニャーノに対する復讐の鬼と化したミゲルと共に、悪魔が巣食うヨーロッパを旅するという、これまでとはやや趣向を変えた物語となりました。

 しゆんが兄に代わってメインキャラクターとなったことには勿論驚きましたが、それ以上に、あの可愛かったしゆんがバールのようなものを持って悪魔と真正面から戦う武闘派のキャラになろうとは想像もしていなかったので、この新展開には衝撃を受けました。そう来たか! というのが素直な感想です。
 ジリアンを失ってマンショやマルチノとも離れ離れになってしまったために当初の「少年使節団」の要素は薄れてしまいましたが、「ヨーロッパに巣食う悪魔との対決」というこの物語本来の目的がよりクローズアップされた形になったので、これはこれでいいんじゃないんでしょうか。というか、美少女キャラがごつい武器を持って戦うってのは個人的に大好きなので、大好きです(素直な感想)。

 そういえば先週号の展開からすると織田信長も生死不明っぽいですが、まあ織田信長と名付けられたキャラクターがあんなところで溺死するとはとても思えないので、今頃はきっとグレゴリウス13世に名を変えてローマ教皇になっていても不思議ではないでしょう。嘘です。

天翔のクアドラブル(1) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-09-29)
売り上げランキング: 13,246

今読み返すと色々と懐かしい気分に浸れそう

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
1 2 3 4 257