[最近のサンデーまとめて感想日記(~2010年15号)

2010/03/13 22:58
このエントリの要旨:

 ここのところ「絶チル」以外のサンデー掲載作品の感想とか書けなくてストレスが溜まっていたので、それを発散するためのエントリです。
 勢いで書いたので、内容の質はいつも以上に保証できません。

國崎出雲の事情

 私のリサーチによれば人妻に大人気な「國崎出雲の事情」(人妻サンプル数:1)。このマンガは、「女形」と「女装」を意図的に同一視し、「女形なんだから普段から女装しても大丈夫」みたいな流れでとにかくカワイイ主人公にモリモリ女装させてみんなにハァハァ言わせてやる! という意志に満ちあふれており、個人的にたいへんに好感を持っているのですが、今回の対玄衛編では「カワイイ主人公が女装して年下のもっとカワイイ男の子を籠絡する」というますます歯止めが効かなくなってるストーリーが展開されており、とても微笑ましいです。

 もっとも、ストーリー的には玄衛が「成熟を拒否して子どものままで居たい」気持ちと「役者として舞台に立ち、大人へ成長したい」気持ちの間で葛藤するという割と少年マンガらしい展開になっているのもポイントで、少年誌に掲載される作品として押さえるべきところはキチンと押さえている感じはします。でも結局、最後は玄衛も出雲(の女装姿)に惚れちゃってますますたいへんなことになるオチが待っている様な気がしてなりませんが。
 主人公の少女の周りに主人公のことが大好きな男性キャラがわんさか集まってくる系のコメディーは少女マンガ界では珍しくありませんが、主人公の少年の周りに主人公のことが大好きな男性キャラがわんさか集まってくる系のコメディーが少年誌に掲載されるのは、比較的珍しいことなのではないかと思われます。「國崎出雲の事情」は、そういった意味においてますます油断できないマンガに進化しつつあるのかも知れません。

境界のRINNE

 先週と今週のサンデーに載っていた、ドコモの携帯と「境界のRINNE」のコラボ広告を読んだ時の「何で貧乏な主人公がハイコストなドコモの最新携帯の宣伝をやってるの?」と不安になってしまう感覚に、適切な名前を付けて下さい(挨拶)。

 最近のこの作品は、鳳(あげは)を当て馬にして桜を嫉妬させ、りんねとのラブコメ機運を盛り上げようという、実に高橋留美子先生作品らしいストーリー展開を志向しているように思えます。今週の最後で、りんねと鳳がいちゃついているように見えるシーンでわざわざ桜を登場させる間の悪さは往年の「めぞん一刻」などでもよく見られたパターンであり、「今、まさに自分は、高橋留美子のマンガを読んでいるのだ!」との思いを改めて自覚させられます。
 そのせいか、最近は「RINNE」を読んでると「めぞん一刻」をリアルタイムで読んでいたあの頃の記憶がフラッシュバックしてしまい、当時の自分のアレっぷりを思い出して七転八倒した挙げ句に死にたくなって来るので大変です。あの頃の自分はもういないはずなのに! もう過去は振り返らないと決めたのに! いやもう本当に勘弁して下さい!(←何があった)

怪体真書0

 フルヘッヘンド!(挨拶) 先週から始まった「怪体真書0」は、「怪体真書」なるバイブルを武器に、人に取り付く虫のような姿形の「病魔」を退治していくという、サンデー的な意味において極めて清く正しい格闘モノ作品であると認識してます。
 個人的には、雷句誠先生の初期の傑作「玄米ブレード」を彷彿とさせます。あとは虫繋がりでクラブサンデーの「ムシブギョー」も。今、サンデーは虫がキているのかも。

 内容は極めて真っ当なので基本的には素直に「すごーい」と思いながら楽しく読める作品なのですが、強いて言えば主人公たちが自分自身の職業を「闇医者」と言ってるところがちょっと気になりました。闇医者
 自分から「闇」とか名乗っちゃうところからすると、彼らのやってることは「病魔」が渦巻くこの作品世界においても正規の医療行為ではなく、医療免許を持てない非合法な存在であることを自覚しているということなのでしょうか。それとも、普通じゃない魔法めいた力で病魔を退治するなんて格好いいから「闇医者」って名乗っちゃおうZE!的な、中二病的な何かの力が作用しているのでしょうか。あるいは、無免許医師の先達である「ブラックジャック」をリスペクトしているのか。闇医者だけに真相は闇の中です(上手いこと言ったつもり)。

 あとは、オペ時には毎回「怪体真書」から病魔の情報を得たり退治するための道具を出したりしていますが、連載が続くに連れてページ番号が同じなのに書いてあることが違う! みたいなことが起きないか心配です(まさに余計な心配)。

神のみぞ知るセカイ

 既に先週以前のエピソードの話になってしまいますが、対五位堂結編は本当に面白かったです。体が女になって精神が肉体に引きずられて絶望する序盤、その絶望は「駆け魂」の存在によってもたらされていることを自覚して反撃を決意する中盤、そして「乙女ゲー」のロジックで『万事を尽くして、後は信じて待つ』ヒロインに徹し、それが結果的に結を突き動かしてハッピーエンドに至った終盤と、どれも見応えがありました。改めてコミックスでじっくり鑑賞したいエピソードです。

 そして今週から始まったエピソードは、芸術家肌っぽくて明らかに存在自体がエキセントリックそうな春日檜。人気キャラの春日楠の姉ということもあり、今後の展開がかなり楽しくなりそうな予感がします。ここだけの話、「クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡」の佐久間絵美以来、ああいう頭にサングラス載せてるお姉さんキャラが好きなんですよ。

 今の「神知る」の面白さはかなり神懸かってますね。いやマジで。大丈夫でしょうか?(何が)

ハヤテのごとく!

 基本的に私はナギ派だと自負していたのですが、ここのところの展開を読んでるとアーたん派に転びそうです。助けて!(誰に)
 この世界は、アーたんが幸せになれるような場所になるべき。

ARAGO

 連載が始まってから今まで触れる余裕がなかったのですが、「ARAGO」は毎回楽しく読んでます。特にアラゴ(とユアン)の幼なじみであるリオが登場してからは、アラゴとリオの双方が相手に対してツンツンした態度を取りつつも徐々に信頼関係を築いていく様子がとても初々しく、何か妙に微笑ましいです。ツンデレ同士の恋愛ってのもいいものですね。
 個人的には、この二人の掛け合いを明らかに楽しんでるサリバン刑事に感情移入しつつ、ニヤニヤして読んでる次第です。若者同士のカップルの上に、人生の先輩に当たるおっさんを比較的重要なキャラとして配しているのが功を奏している感じ。さすがは「ダレン・シャン」でステキおっさんキャラを連発した新井先生。判ってますね(決めつけた)。

金剛番長

 最終回。金剛番長と日本番長による兄弟喧嘩で地球が破壊されそうになるものの、最後は兄弟が和解、地球の崩壊を食い止めてハッピーエンドという、このマンガらしく無駄にスケールの大きいクライマックスでした。
 「金剛番長」が連載開始時に狙っていたところとはちょっと違ったところに来ちゃったかな? という感はありますが、この作品本来のテーマである「ビックリ人間が大集合してすごいバトルを繰り広げるマンガ」については終始筋が通っていたので良しとしたい所存です。鈴木先生の次回作に期待。

[最後のコマに出て来た動物は雌ライオンで実は腐女子説・サンデー14号絶チル感想

2010/03/08 22:45
絶対可憐チルドレン

 あの薫とずっと一緒にいるのにも関わらずエロ思想に汚染されない葵の純粋さはもっと評価されるべき(挨拶)。

 以下、サンデー14号の絶チル感想です。

ロスト・ガイズ(1) あらすじ:
 皆本と賢木が、他に誰もいないアフリカの大草原で二人きり。
 二人きり…(続く)

 前回でストーリー的に一つの山場を超えたこのマンガですが、山場を超えたらインターミッション的な軽めのお話が来るのがこの手のマンガの通例。椎名先生も「次回からはバカ話の予定」と予告していたこともあり。どんなバカ話になるかと思って期待していたら、「冒頭から皆本と賢木が誰もいないアフリカの草原のまっただ中で二人っきりでハァハァ言い合ってる」という想定外の話が降って来てビックリしました。
 これはもはや、「バカ話」というスケールで語っていい話ではないような気がしてなりません。何という賢木×皆本話。その昔、「GS美神」の時代に同人誌作ってる人から「椎名先生のマンガは、本来なら同人でやるべきネタを原作でやっちゃうので話が作りにくい」という趣旨の話を聞いたことを、久しぶりに思い出してしまいました。その勢いは今も相変わらず健在の様です。

 この件は何かネタ的にこれ以上突っ込んだら何となく気分的に負けなような気がするので、これについてはこれ以上突っ込まないことにしていきたいのですが、しかし「皆本が今着てる血が付いたシャツは猛獣をおびき寄せてしまうのは確実なので、次回辺りになったら脱がざるを得なくなるに違いない…上半身裸+首にネクタイ姿の皆本…何とインモラルな格好…皆本を狙っているのは野獣だけとは限らないんだぜ…」とかつい考えてしまうのは、皆本の魔性のエロスっぷり故なのでしょうか(いいえ)。

 あと、今回は暗殺者として新たな「黒い幽霊」のエスパーが出て来ました。テレポーテーションでターゲットに近付き、刀や手裏剣を武器に一撃で殺るという、ある意味正統派な忍者スタイルの暗殺者と言えます(額のバーコードを除く)。
 彼の帯びた任務は「今回のレアメタルの取引を知る人間全ての抹殺」でしょうから、いずれ皆本と賢木に再度襲いかかる可能性は高いでしょう。果たして賢木×皆本コンビは、謎の刺客の追撃を振り切って逃げ切ることができるのか。そして皆本は本当に上半身裸+首にネクタイ姿になってくれるのか。次回に期待です。

[サンデー13号絶チル感想(羅列版)

2010/03/03 00:57
絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 諸般の事情で今週は時間がない+感想をじっくり書ける心理状態ではない都合で、サンデー13号を読んだ時に浮かんだ事柄を列挙するに止めます。

  • ユーリとミラージュが同一人格であることが改めて確認できたのは良かった。この辺時々あやふやだったので。
  • ナイはまだ八歳なので、手を出すと犯罪ですよフェザーさん。
  • 私はもう昔の私じゃない!」と言ったということは、ユーリが自分をかつて洗脳した人物であることをパティは何となく判っていたのかも知れない。
  • ティムならいつか5体以上の人形を操作して、例のダンスをやらかせると思うので頑張って欲しいです。
  • ウチにもそーゆーの得意な人いるから」→フィギィア現人神・九具津とティムの対決ネタが仕込まれたと判断。サプリメントでいいからやって欲しい所存。
  • 悠理が友達を見て流した涙は、前回のユーリがナイを身を張って守った時に流した涙に通じていると感じた。孤独なユーリと大好きな友達に囲まれた悠理。
  • あと、悠理もファントムも薫が好きなんだから、後はユーリが薫を好きになれば「薫ラヴ」を核として人格が融合できませんか? とか思ったが、悠理とファントムでは薫に対する愛し方が全然違う(悠理:誘い受け・ファントム:ヘタレ攻め)ので、属性的には融合するの難しそうだと思った。
  • キミそーゆうの多いヨ?」それが皆本のいつもの仕事ですよ局長。
  • 常日頃から俺たちがきたえてやったおかげだネ♥」チルドレンはともかく、賢木も普段から超能力で皆本を攻めてるのか。
  • 紫穂がフェザーを捕獲できたのは、兵部の介入のおかげだったという形に。あのフェザーが紫穂のワイヤーガンの前に無力だったのは、「キミそーゆうの多いヨ?」なアレで縛られ慣れてる皆本の体に宿っていたので、体が勝手に無抵抗になったという仮説。皆本すごいな(間違い)。
  • そして、レアメタルに宿ったフェザーが捕獲されて「キャットウォーカー」編は終了。兵部は自分が予測している未来以外の「未来」が来ることに強い警戒感を抱いているように見える。

[心と体を二つに分けて自分同士で恋をするのさ サンデー12号神知る感想

2010/02/23 22:26
神のみぞ知るセカイ

 心と体を二つに分けて、自分同士で恋をするのさ! イカした恋をエンジョイするのさ!(via 鉄道少年の憩) という感じで、前回遺書を書いて死んだ(神として)桂馬が復活。
 自分が乙女ゲーにハマってしまったのも、自分の心が自分自身(=桂馬)の体に思わずときめいてしまったのも、駆け魂が作用していたのが原因であると分析するクレバーさを取り戻し、その上で「ゲームで得た知識で現実の女子を攻略する」という己のストロングポイントを活かし、乙女ゲーで培ったロジックを使って女子となった自分が男子となった結を攻略しようと決意するという、実に桂馬らしい形で復活を遂げることとなりました。
 駆け魂が体の中にある女の子の苦しい気持ちを文字通り「体感」したこともあり、今回はいつも以上に桂馬のやる気がみなぎっているように見えます。端的に言えば凛々しくて格好いいです。自分が女子なら改めて惚れ直すレベル。前回までのダメになった桂馬もそれはそれで良かったのですが、クレバーさを取り戻した今の桂馬はやっぱり格好いいですね。うふ(赤面)。
 今の桂馬の凛々しさは、彼の精神が既に肉体を超越していることの現れなのかも知れません。

 そして次回は、いよいよ一気に話が動くようなので期待したいところ。かつてはリアル落とし神(というかハードコアギャルゲーマー)だった若木先生が、乙女ゲーをプレイして体得した極意をどのように物語作りに活かして来たのか注目です。

 あと美生の中には結局「女神」はいなかったようですが、心のどこかには桂馬の記憶がまだ残っているんじゃないかという気がします。
 女神探しクエストの方は、今後もこのような攻略済み女子の再登場のきっかけのサブイベントとして扱われるのかな、と思いました。

[女装には男も女もないサンデー12号出雲感想

2010/02/23 07:51
國崎出雲の事情

 鳴神編終了。個人的な予想では、「紗英は出雲が男だと知りながら、その女形姿があまりに自分の理想のプリンセス通りだったので、性別の垣根を乗り越えて出雲に恋してしまう」形になるのかなと思っていたのですが、実際には「出雲の性別が実は女だと誤解してしまい、そのまま出雲に恋してしまう」という展開になりました。非ギャグマンガでいきなり性の垣根を飛び越えてしまうのは、いかな女装万歳マンガといえども少年マンガとしてはまだちょっとオルタナティブ過ぎるのでしょうか。登場キャラが「おちんちんランド開園です!」とか平気で言って容易に垣根を乗り越えちゃう井上和郎先生のマンガとは違うということか(違います)。
 ただ、何にしろ紗英は出雲の歌舞伎役者としての心意気に惚れ込んだことは事実。彼が「出雲は本当はちんこついてる男子である」ことを知ってしまう時こそ、彼の出雲への本当の愛が試される時であると言えましょう。このマンガは多分こういう楽しみ方を許容してくれるマンガだと思ってます。多分自分の一方的な思い込みですが。

 ちなみに「鳴神」という演目には、本当に鳴神上人が雲絶間姫のおっぱいを触って「これが乳かー!」とか感動して叫び出すシーンがあるらしいです。この演目が初めて上演されたのは260年くらい前の江戸時代なのですが、その頃からおっぱいは最強だった訳ですよ。おっぱい凄い(結論)。