文珠撲滅委員会


著作:ささかま




・問題提起:嫌い、文珠なんてだーい嫌いっ


 愛子ちゃんを演るなら「観月ありさ」しかないと思っていた私だけど、「宝生舞」
 もいいかもと思い出した今日この頃。でも彼女、おすまし顔はいいけど・・・とゆーよ
 ーに、たとえどんなに好きでも嫌いな点の1つや2つあったりする。
 美神にしても同じ事で、どーしても許せないものがある。
 それは文珠。はっきり言ってこの設定だけはどーにかしてもらいたいものだ。

  ○都合良すぎるぞ!
  こーゆーなんでもありな設定は昔は好きだった。ドラなんとかとか。でも今は、作
  者がネタに困らないための設定で、邪道としか思えない。もしかして大人になっち
  まったのかな>わし。だって、ギャグに使えて、時間移動に使えて、治療に使えて
  ・・・キリがない。こりゃ楽チンですな。しかも、一度発動して強力に使えたかと
  思いきや、ダメージが残ってたりと自由自在。
 はっきり言おう。こーゆーのは使えてはいかん! 「雷」の文珠でなんで都合よく
  美神に雷が落ちるかな。一文字にみえるけど、実は手先が器用チャンピオンが細々
  とそー書いてるのか。高木ブーとかゴリさんとかぜーたくは言わない、せめて雷お
  こしくらいの使えなさでないと納得できない。もー緊張感30パーセント減って感
  じ。
  横島が死んだー、ホッ文珠があるか。美神がやられたー、おお文珠〜。なぬっ美神
  が最終回? 文珠でも使っとけや〜。全然ハラハラせんぞ! まあだから今回横島
  を早々に退場させたんだろうけど。とゆーことは次回以降もそーってことか? ん
  なバカな! 横島に感情移入して読んでる私の立場はどーなるんだ!。

  ○かっこ悪いぞ!
  刀でゴリゴリきりつける横島はかっこ良かった。例え通用しなくてもしびれたなあ。
  それが今やガキのカンシャク玉ですぜ。とほほ。たとえ強力でもスカっとしない。
  横島がやっつけてナンボのもんでしょう。玉が活躍しても意味がないんだよ〜。美
  しさとゆーもんがない、戦いの。私だったら、こんなの使うくらいなら潔くやられ
  てるかもしれん。
  せめて、かっこいい投げかたにするとか。大回転してハイジャンプしてエビぞって
  投げるとか、霊波刀が左腕に巻き付いて銃になってそこから打ち込むとか・・・。
  だめだ。やっぱりどーやってもかっこ悪い!

  ○ずるいぞ!
  もうこーなってしまっては、どんな強い奴が出てきても弱いものいじめにしか見え
  ない。これまで、そーいった「禁断」関係はなかったことにできたけど、今回は横
  島の必殺技だからね。どーするのかな。また、都合よく、通用しないとかにするの
  かな。10ケタ以上だと効かないとか。ずるいのは美神だけにしてくれ! ああ、
  霊波刀は良かったなあ〜、シミジミ。

  いかん、もっとしょーもなくする予定が、つい熱くなっちまった。
  オチは、オチはどないしょー。う〜ん。


・文珠撲滅委員会設立!


 え〜っと、先日、全国の文珠嫌いが集まって「文珠撲滅委員会」なるものを結成し、
  早速初会合があったので、簡単に報告します。
  議題は「文珠を消滅する設定をみんなで考えよう!」です。

  「赤い玉が出たら打ち止めってのはどないや」
  「いや、やはり、金色の玉で、鐘とともに、おめでとーハワイ一周〜! でしょう」
  「なんだよ、ハワイ一周ってのわ」
  「ああ良かった下品な方にいかなくて」
  「いや、十分下品なんちゃう」

  白熱した議論は既に2時間を経過。しかし、未だ解決の糸口は見つからなかった。

  「実はあの玉は知能を持った生物ってのはどないや」
  「なるほど、横島が投げようとした瞬間に、おか〜ちゃ〜ん!! と子ども文珠が
  泣きわめくわけですな」
  「そそ、で情に流された横島が投げられなくなると」
  「でも美神はへーきで投げるぞ、きっと」
  「たしかに、それは自明ですな」

  新たな設定が提案されては消え、その過程で、ようやく一つの結論らしき設定に落
  ち着いたかにみえた。

  「う〜ん、では文珠一つ使うたびに横島の寿命が1年縮むってのはどない?」
  「おお! で、お願い横島クン! もうこれ以上文珠を使わないで! 私のために・・
   って言うわけですな、あの美神が」
  「うまいなあ〜、おい山田先輩! 座布団1枚!」
  「これでいきますか」
  「そやね」

  しかし、今まで会議室の端っこでCD(石嶺聡子『INNOCENT』)を聴いていて議論
  に参加していなかった委員が、余計な発言をして振り出しに戻る。

  「ああ、電池切れちゃったよ。えっ? 決まった? ふ〜ん。でも実は横島が魔族
   とか神族で、あと数千個も使えるってパターンもあるかもよ。ああ、やっぱ石嶺
  聡子はいいなあ。沁みる〜」
  「ちっ、何が沁みる〜だ。余計なことを」
  「おい山田先輩! 座布団全部持ってって〜」

  2日目の朝。このまま何の解決策も見出せないまま延々と続くかに思えた議論も、疲
 労困ぱいしたある委員の呟きによって閉会を迎えた。

  「やっぱ、シロは前田愛だよね」
  「えっ、実は俺もそう思ってたんだよ」
  「お、お前ら、まさかロリ・・・ おおっ! 同志よ〜!!」

  こうして無事シロのキャストは決定した。めでたしめでたし。

文珠撲滅委員会 −完−

※この作品は、編者が著者の許可を得て、Nifty-Serve FCOMICAL 「椎名百貨店」会議室より転載したものです。
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