The Primer Of Ghost-Swipeers Science: Sentence ball in Wonder consideration
[letter-part]
literary-work:iky
≪重力とは?≫
転倒時ダミアンは四足以上の足で立っていたと思えるが、その自然界の生物形態でコレ以上は無い程の安定性のある状況なのに呆気なく倒された。しかも暫く立ち直れなかった。筋力の描写は作中無かったので推定するしかないが、あれほどの体を支えるに十分な筋力を有する彼を展翅版に止められた蝶のように留めるには一体どれぐらいの重力が彼を襲ったのであろうか?。これは全て推定するしかないが、ヒントだけはある。それは重力加速度である。
現実の世界での旅客機の離陸時が2Gで、これで座っている乗客は自分の体1つ分の負荷で押しつけられているので起き上がるのは辛い。更に一人分殖えての3Gが人間が一応は自由に動ける重力の限界だと言われている。
戦闘機の回避行動の時の最大重力は9Gであり、相当に筋力の訓練を受けたパイロットでも失神するし、一般人は殆ど指一本動かせないらしい。スペースシャトルの離陸時は15Gで、燃料の効率を考えると更に加速度を上げた方がいいらしいがコレ以上だと命が無いので採用は出来ないらしい。これから推定すると、あの場所から全く動けなかった&死んでいないからには9〜15Gだと思われる。60キロの人なら最大で900キロまで体重が増える事になり、重量挙げの世界記録の遥か上なので持ち上げる事はできまい。
つまりあの時ダミアンに掛かっていた過重は9〜15Gだ。どれぐらいの加重かといえば、曙と小錦クラスの団体に圧し掛からられているのと同じで、普通の人間なら間違い無く死ぬ。それぐらいの重さなのだ。以前韋駄天の時の描写であったぐらいであったから、出演者は死なないだろうな。
*
ただ、………………それが分かっても、途方に暮れる筆者であった。確かにそれだけの重力をダミアンが受ければ転倒はするであろう。しかし、その重力をどうやってあんな小さな文殊で作るんだ???。おまけに文殊自体が重いと言うワケでは無くて、ダミアンは派手に地面とフレンチキッスをしていた。つまり重くなったのは恐らく地面の方だと思われる。人口重力発生装置?そんなモノ間抜けなSFドラマじゃないんだから、重力は場に幾ら 何を どう干渉しようがエネルギーを加えようがスイッチを入れるように発生するもんじゃないぞ。{kkdT187p}
し しかし、ワルキューレがそれを匂わす台詞を喋った以上はそれは真実以外には考えられない。だから頑張ってソレに沿って検証を試み様。え?なんでワルキューレが喋ったならそれで真実だって。ワルキューレだって間違う事もあるだろうって。いや、それはこの場合は無いのだ。絶対にワルキューレの言葉は真実で無ければならないのだ。
筆者の論法の分らない方は是非”うる星やつら”の”お雪さん”初登場の時のコミックスを読み返して欲しい。この世の男の悲しい真実を知ることが出来るであろう(笑)。きっとコレを読まれておられる読者諸氏もその筈だ。
まあ、それは置いといて・・・・。
*
純粋な意味で重力を作り出すの事が出来るのは質量である。地球の重さは6垓トンでその殆どを地球中心の金属部分が担っていて、中心から6400キロ離れた地表で我々が普段感じている1Gである。
文殊は投げて地面に転がっても一片も埋まっていないから多分ビーダマよりも大分軽いと思われる。よしんば同じだとして机の奥から取り出した奴を計ってみたら20cも無かった。
30000000000000000000個持ってきてもやっと1G………………………………。横島が毎回平均寿命まで生きて、生まれて死ぬまで毎日1個作っても1000000000000回生まれ変わらないといけない。難儀な人生だな。転生に一回1000年掛かっていたから、その前に太陽も地球はおろか、この宇宙その物がビッグクランチによって時間も空間も意識共々に無くなっているだろう。残念だが、どう考えても現世でのダミアンとの戦いには間に合いそうに無い。
う〜ん。そう考えると物量作戦では無理っぽい。
そう考えると、どうも文殊は投げられた後に画面から外れた時から質量増大を果たしているようだ。より重たい物ほど強い重力を作り出す事が出来るから、信じられぬ程重くなればまだ不可能では無い。
しかし現実的に立ちはだかる、科学の根源の質量保存の法則を思いきり無視して話を進める事が出来るであろうか?。
いや、まだまだ諦めるのは早い。アインシュタイン先生の唱えれた相対性理論によれば物体は光速に近ずく程に無限に質量が増大するそうだ{kkd197p}。ならば文殊の中身が宇宙ゴマのように光速回転をしているとすれば不可能では無い(但し99%でも質量は七倍。99,9%で更に3倍。9が一つ増える度に3倍ずつエネルギーは増える。文殊の中身が20cだとして、6垓トンまでどれぐらい99999999と続くか計算したが電卓の桁が足りずに挫折した。興味のある方で実践した方はご連絡ください)。
おお不可能では無いぞ。
但しそれには無限とも思えるエネルギーがいるのだが、それを何処からどうやって入手しているのかは全く分からないのが心苦しい。多分エバンゲリオンが敵ロボを倒そうとポジトロンスナイパーライフルのエネルギー充填を日本中から電力を供給して貰ったが、多分アレだけでは足らない程の莫大なエネルギーは必要であろう。世界に供給を頼まねばならないが、世界最大の電力供給国は今カルフォルニア州だけでもテンテコ舞だから電気を譲ってくれと言われたら相当に反日感情を逆なでにすることになりそうだな。折角頑張っているイチローや新庄に馬鹿なアメ公野郎が八つ当たりでもされると、折角異国で一生懸命している二人に迷惑なのでこれは頼んではいけないだろう。大体地球温暖化が問題な昨今火力発電所をフル稼働すれば二酸化炭素の排出は劇的に増大することになってしまうし、原発も世界的に廃止に方向に向かっているので増発も出来ない。潮力発電も風力も火山もまだまだ実用化には程遠い。
是非ラナ博士かガンダムXXを探し出して、太陽発電衛星からのマイクロ波での電力供給をお願いしたいものだ。
≪被害想定死者10万⇒60億以上≫
しかし文殊が無限とも思えるほどに重くなると危ないんでは無いか?。
行き成り亜光速で回り始めるのは慣性の法則から無理の筈で序序に加速 加重していくだろう。アレぐらいの大きさなら1トンを超えた段階でどんな硬い岩盤も付き抜けて地球の中心までまっしぐらに沈んでいく。本来地上にあれば敵にも早くに重力干渉をする事が出来るが、ダミアンは地面の密度と大した差は無いであろうからより質量を持った文殊もまず地球中心の重たい金属部分に引かれていく。文殊はダミアンを転倒させる前に地球の中心に引かれてまッ逆さまに落ちていく。無論その時点では(あらゆる物を付きぬける1トン)全くダミアンに重力干渉は起こり得ない。つまりまだこの時点では彼がこの時点で転倒する事は無いのだ。だから文殊には更に重くなって貰わなければならない。
更にその間も次々に質量は増大していくと恐らく殆ど自由落下状態になるが、本来は時速500キロ程度で空気やらの抵抗の為に落下速度も一定で止まるが質量の強いモノ同士は距離が近いほどにより強く引き合う。しかも文殊は無限に重くなって行くので、本来地球重力での落下速度9.8m/secを超えるのは必定で、数十秒後には地球中心にまで達する。そうなると大変だ。
距離が近ければ重力を非常に効率よくダミアン達に影響さす事は出来る。多分地面直下であれば数百京トンでも十分に影響を受けて転倒させる事は出来るが、地球中心にまで引かれたら近い距離による恩恵は受けられない。
例え文殊が地球と同じく6垓トンになって元からの質量と合わせて12垓トン。近ければ数百数千Gで地面と死のキッスをさせる事が出来るが、6400キロ離れている場合は受ける重力は元からのヤツと合わせても僅か1.4G。多分空を飛んでいる鳥さんや飛行機には大問題であろうが(史上最大の飛行機事故で大惨事間違い無し)被害はそれだけに留まらない。空を飛ぶモノは矢継ぎ早にボトボト落ちてくるのは当たり前、世界中のエレベーターはワイヤーが切れて乗員は大怪我で悪けりゃ死亡。海に浮力で浮かんでいる船も増大した重力によっての強度不全で船体を真っ二つに引き裂かれるし、潜っている潜水艦も圧壊で全員死亡。蒼い海で潜っているダイバーもお魚さん達の肺も破裂する。
恐らく気象1つでもエルニーニョとナニーニョを超える異常気象になって影響は数年を経ても続くであろう。海産物も作物も取れなくなり、浮力を使っている現代の石油掘削も滞り、交通網はほぼ壊滅。間違い無く現代文明は崩壊するだろうな。
しかし近代文明の根幹は激震災害並に揺るいでも、1.4Gなど読売ランドのバンデッドの半分以下の重力変化しかない。人間にとっては精々数十cmから飛び降りた時の足にかかるぐらいの衝撃で、少し早めのエレベーターに乗っての上昇ぐらいの重さを足腰に感じるぐらいで自由に動き回れるから安心して欲しい。作り上げた文明は脆くても、体は丈夫で良かったな〜。
しかし喜んでばかりもいられない。当然ダミアンも『ちょっと足腰弱ったかな。煙草やめなきゃ』ぐらいにしか思わないんではないだろうか?。幾ら自重が重いので、影響も人間より大きいがそれでもちょっと正座して痺れたぐらいの千鳥足で攻撃は再開されるであろう。ま まずい。足の数が少ないので二足歩行の横島やらの方が立ちまわりは不利だ。
その為にはやっぱり一度はダミアンを転倒さす為には更に密度を増やさなくては成らない。先に言ったように地表で9〜15G必要だと、本来の6垓トンの百倍ぐらいは必要だ。でも地球内郭が百倍の質量を持つとどうなるだろう?。
まず目に見える大きな所だけを見ると、増大した引力に引かれて月がまッ逆さまに落ちてくる。
わお 幻魔大戦だ(笑)。[漫画版]
720兆トンの月が空から降って来ると世界中の超能力者を結集しないと地球が危ないが、今世界にいる超能力者はエスパー伊藤だけだ(笑)。彼が止められるのは回っている扇風機の羽をベロで止めるだけ。とても月の落下は止められない。
どわあああ 絶望だ〜〜〜〜〜〜〜〜。
よしんば月の落下はエスパー伊藤とユリゲラーと清田少年とかが頑張って防げても、重力増大によって摩擦力で地球内部は異常な高温が発生してマントル活動は活発化し、造山活動で海も大地も荒れ狂い創世記と比べられない程の阿鼻叫喚の地獄が世界を襲う。恐らく誰一人生き残る事は出来ないであろう。しかも増大した重力と恒星間引力によって太陽と引き合い地球は灼熱のコロナの中で蒸発していく。
それでは皆さん いよいよ最後です さようなら 皆さん さようなら。
*
いや、今気がついたが地球の重量である6垓トンを文殊の大きさで実現した時点で、間違い無く文殊の中の中性子は自重に耐えきれずに崩壊するぞ。後には質量だけは残り次々に周囲の物質も取り込み終わり無き中性子崩壊だけが続く。
これをブラックホールと言う。
美神はいつぞやのデブ神の登場の時に無限に重くなる事でブラックホールになると言っていたが、正確には重さに中性子が物質として形を留めておく事だ出来ないで始めてブラックホールになるのだ。無限に重くなっても中性子崩壊が行わなければブラックホールは発生しない。まあ普通の状態なら確かに間違いでは無いが、普通では無い状態ではその常識は覆される。普通では無い状態とは何かと言われれば、それは物理常識が唯一通用しない特異点状態の宇宙、つまりビッグバンの時だけだ。まあ150億年の内の無限に等しい程の短い時間であるから(一説に1兆分の一秒以内)、まあそうも間違っていないとも言えるかも・・・・・・・。
この世の中で最も重たい物はビッグバンの時に生まれた原始の火の玉(なんせこの宇宙の全てが詰まっている)だが、これがブラックホールに成っていたら我々の世界は無いのだから重いだけではやっぱりならなかった。誰も見ていなかったとは言え、我々が意識を持ってここに存在している以上は多分間違いは無いであろう。だから幾ら無限に重くても中性子崩壊は起らないのだ。美神よ、科学的な説明は順序立てて、ちゃんとしましょう。
まあ、つうかこの状態では物質その物が無かったのだから(宇宙の晴れ上がりまであったのは三種類のクオークと同じく3種の反クオークと光子だけで両者に区別が存在しなかった)本当に重かったかどうかは甚だ疑問なのが辛い所だ。何しろ宇宙を図る天秤なんぞあるはずも無いし、それを置く台も存在しない。もし仮にあったにしても、この状態(ビッグバンから1兆分の一秒後だとする)だと大きさは一センチ 温度は百兆度の百兆倍 高温高圧。天秤なんぞ跡形も無く蒸発するだろう。やっぱり本当に重たかったのかどうか誰も量れない。
筆者も疑問だが、クオークと光子は本当に質量を持っていないのかな?現代物理学はそれを我々には指し示してはくれていない。でも近年スーパーカミオカンデにおいてニュートリノも質量を持っていたって事になったし、多分持っていたと思うのでそうしよう。
*
またまたの脱線を再び訂正して、話を進めよう。文殊が6垓トンになった所から・・・・。
星の悲鳴(X線)を最後に太陽系は順じ文殊の超重力に引かれて消えて行く………………………………。”倒”の文殊は決して使っては成らない禁断の使用方法であったのだ。
と、言うわけでやっぱり”倒”の文殊を使わせる前に、やっぱり小竜姫らには魔族と結託して横島を始末してほしい。
≪やっぱり最後です≫
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
どうしても文殊を考え無しに戦いに使うと、物理法則の壁からとんでもない事態に陥る事になる事が二例で分かってしまった。
事この場に到っては、もう文殊の正体などどうでもよくなってきた。まず正しい使い方だけは確保しておかないと、2次創作者の堕落的お助けアイテム、特に18禁創作者の必須アイテムである文殊の存在そのものが疑われる事になってしまう。
文殊が登場したらその話は全て”嘘”って事になると大変だから、どうにかして文殊は有用であると実証から始め、何とかこの点だけを立証しよう。もう創生のワケは無視する(苦笑)。
じゃあ、まずもう少し現実的に実現可能でありそうな小ネタで使う事を考えてみよう。
*
六道学園でのクラス対抗霊能合戦の時のように”覗”とかぐらいなら大丈夫じゃないであろうか?。あれなら今のハイテクどころか、その辺の電気店で売っている臭作も愛用?のビデオカメラぐらいでも盗撮出来るのだから、作中凄いアイテムって位置づけられていたのだから、その文殊に出来ない筈は無いであろう。
エラクせこいが、千里の道も1歩からだ・・・・・・・。
…………………………いや、それも危ないぞ?。
覗くためにはシャワー室の光が横島の網膜にまで届かねばならないが、光りは直進する性質があるので四方を壁に囲まれたシャワー室から二人のシャワー姿をそのままでは覗くのは無論不可能。
一番?簡単な方法は壁の分子構造を均一かつ方向性を整える事であろう。透明の代表はダイヤモンドであるが、ダイヤは炭や鉛筆の芯と同じ炭素である。本来真っ黒な炭素(二次元的結合)でも分子構造を三次元的均一結合に変えれば光を通過するようになるので、それが出来れば物質は光りを通過して、覗きは可能になる。しかし問題なのは横島も二人を覗けるが、二人も横島を覗く事が可能なのだ。つまり壁をブチ抜いたのと差異は無く、見つけてくれって言っているようなモノ。この方法は取れないであろう。
自分の姿を隠して、尚覗く。その為には通風孔とかから普通なら鏡などでの屈折を利用し(ガミラスの反射衛星砲のように複数屈折)するのが正しい(犯罪だから正しいもクソもないが)方法であろう。しかし昨日まで無かった鏡のようなモノを配置したら思いきり怪しく、鏡の向こうには横島の顔が無論ある。覗きがバレルのも必定だ。やっぱりこの方法でも不可能。
そうならない為には人間の目には認識出来ないが、光りだけは光軸方向にだけは屈折する性質のある重力レンズ(重力に引かれて光も曲がる性質を利用した巨大な望遠鏡。詳しく知りたい方はiminasidas01:819p参照)を使うと可能だ。先に述べたように光軸をずれてしまえば全くそこにいる人間にも認識出来ないのだからバレル心配も無く覗き放題だ。重力レンズの光軸(焦点)に二人も目を合わせれば、空中に浮いた覗いている横島の網膜だけは見えるが、その可能性は薄いし、人の網膜を見ても直ぐに眼科医でも無い二人が覗きだと思う事もないだろうからこの方法は有用だ。
しかし重力レンズに使うような重力を作るのは色んな意味で止めて欲しい。
太陽のような巨大な恒星ですら数度程度しか光を曲げる事は無い。多分シャワー姿を覗く為には太陽以上の質量を持つ中性子星かブラックホール並の質量を数個は反射衛星砲のように配置しなくてはならないであろう。でも、ブラックホール並の質量とは、それはもうブラックホール以外の何物でも無い。そうすると魔理やかおりは言うに及ばず地球の全てはその中に落ちていく。月も数秒後、太陽系の星も順々に消えて行くだろう。
やっぱり最後です…………………………………………。
事この場に到ってハッキリした。
文殊はやっぱり、どんな文字を使おうが軽々に使ってはならないのだ。横島には熟慮を頼みたいものだ。どうしても使いたかったら、宇宙怪獣と戦うカルネアデス作戦時のガンバスターにでも装備して欲しい。
≪めでたし めでたし≫
いや、これで終わっては繰り返して述べたが、我々二次創作者のお助けアイテムである”文殊”は実は”絵に描いた餅”って事になる。何とか有用であった事例は発見出来ないであろうか。
大ネタでも駄目、小ネタでも駄目。ならば中道的に、もう少し現実に促したような使い方は無かったであろうか。
あった!!バリアーの任に当たっていた”護”だ。
これは美神に迫ったダミアンの飛び道具系の武器を防いでいた。ダミアンの放った飛び道具の攻撃力がどれぐらいかは正確には分からないが、しかし悪魔の4大幹部(なんで4人なんだ?。仮面ライダーのショッカー幹部の数と同じだぞ。これもパロディかな?。そういえば出てきて行き成りやられた奴もいたから人数合わせ臭いな)の攻撃が人間の携行兵器である火器より劣るなんて事は無いだろうから、ここでは一撃がそれぞれ大口径のライフル弾と同じだと仮定する。なら防弾車両と同じ位の機能があればいい事にすると、データも揃っているので考えるのが楽なのでそうする。
良かった。これなら案外と簡単に達成出来そうだ。
いや、そうか?随分と厳しい制約があったようだが………………………。
*
現実世界で最も威力のある携行ライフル弾は、ゴルゴ13も狙撃に良く使う30-06弾である(多分)。無論ライフル本体により若干の違いはあるが50センチのホワイトパイン(欧州松)を打ち抜き、鉄板でも3センチまで撃つ抜くらしい。なら余裕を持って1mのホワイトパインか5センチの鉄板の壁に守られていれば大丈夫だ。
良かった良かった。これで話は完了だ。
と言うほど簡単では無かった。何故ならバリアーに守られても、原作漫画では回りから美神の姿は見えていた。ホワイトパインも鉄板も光りは通さないぞ。この案だと思いきり原作の表現に抵触してしまう。
しかし心配無用。同じような防弾能力のある防弾ガラス(正式にはプラスチック。厚さ約10センチ)はちゃんとアメリカで販売されている。ゴルゴ13のように防弾ガラスに護られているターゲットを狙撃する為にAR10無反動連発銃で一点に銃弾を集めた作戦を真似られると厄介だが、確かダミアンの攻撃は散在していたからこれでも大丈夫だろう。美神を包んでいたバリアーは周囲に半球形状に空気の屈折のような描写もあったので、ガラスボールのような防弾ガラスだとすれば漫画の描写上も間違いは無い。おや、すんなり丸く収まったな。再び良かった良かった。
と言うほどに簡単では無かった。何故なら10センチのプラスチックのバリアーで守られていたのに、外部の者と会話を続けていたぞあの女。防弾プラスチックは硬度の高いプラスチック版と柔らかいプラスチック版の積層構造なので共鳴周波数の違いから音は殆ど通過しない。つまり防弾についで防音なのだ。会話は絶対出来ない。
ええい!!戦いの最中に喋るな美神。物食っている最中にダラダラ喋っている海原雄山とか山中よりも非常識だぞ。礼儀を守って喋るなら喋る、食うなら食う、戦っているならとっととトドメを刺せよ。
そうすればこの解法だって終わったのに・・・・。
泣き言を言っても始まらないので、涙を飲んで防弾ガラス説は破棄する。じゃあ、どうすれば姿が見えて、会話が出来て、尚且つ防弾が出来るんだろうか?あるか?そんな便利な物質が。
考えられるのは美神を包んでいたのは実は液体ではなかったかと言う事だ。これなら音は伝番するし、空気中と違い密度の違いから急速に速度も威力も失い。ライフル弾丸の線条痕の検出に使う鑑識の弾丸緩衝装置内部には約3bの水で発射された弾丸を無傷で止めるのだ。つまりそれだけの距離があればあらゆる弾丸は威力を失うようだ。確か作中でもそれぐらいの距離はあったぐらいだから多分大丈夫であろう。
使用水液も手術とかで使っているようなリキベント(liqid-ventiration=呼吸可能溶液)なら、筆者は見た事ないがエバンゲリオンとか言うワケの分らないアニメでもコクピットに使っていたらしいから呼吸も音も伝わるから大丈夫だ。
と思っていたら、リキベントは肺の中まで浸さないと呼吸は出来ないのだ。それだと人間は喉の咽頭部の空気振動によって声を出しているのだから外部からの声は聞こえるが美神自身は話は出来ない。筆者は見た事無いので分らないが、エバンゲリオンのパイロットは外部とどうやって会話を成立させていたのだろうか?解法の糸口にならないかと気に成る筆者であった。
う〜ん、結構良いところまできたのに残念至極であるが、リキベント案も涙を飲んで破棄する。
そうだ。絶対的にバリアー内部まで攻撃が及んでは行けないって事ではない。先のリキベント案でも分かるように、美神に届いた時に殺傷能力さなければいいんじゃないか。ならば水並に粘度のある気体があれば 防弾 視認 呼吸 会話まで可能だ。
やったと、調べて見たが、やっぱり無かった。いや、結構な粘度と密度の気体物質はアルゴンやラドンとかあるのだが、こんな物の中に入ったら一呼吸で即死だ。やはり美神を包んでいるのは酸素を含んだ空気でなければマズイのだ。しかし、空気では屁の突っ張りにもならないし、どうしてくれようこの難題。
閃いた。
30-06弾が殺傷力を持った速度を維持できる距離は重力を無視すれば約9kmだと言われている。これは空気との摩擦で速度を失うのが原因である。つまりそれだけの空気がバリアーの中に入っていたら、弾丸は空気抵抗によって速度を失って殺傷力を失う筈だ。
単純計算で必要な気圧は9000気圧。それを攻撃を受けた半径3mで分けるから1立方m辺り3000気圧あれば攻撃は途中で速度を失い、もし当たっても『あ 痛っ』ぐらいで終わるだろう。でも3000気圧とは30000mの深海と同じ圧力だ。圧力に押し潰されて、随分と美神の体はコンパクトになった事であろうな。いつぞや毒矢で小さくなった美神がいたが、マジにあれぐらにはなるだろうな。まあ、それで命が永らえばいいだろう。
しかし前述と同じ問題がまた頭を出してきた。
空気を圧縮すると内部の温度が急激に膨張するのだ。かなりの高温になるだろう。
しかし安心してほしい。今度は僅か3000分の一だから温度も僅か数千℃で済む。これを僅かと言うのは先刻が2000万℃であるからかな?。
周囲の者達は間違いなく、放射熱で第4レベルの火傷ぐらいは避けられないだろうが、まあ横島だったら大丈夫であろう。ただ中心の美神だけは絶対に助からずに骨も残らずに蒸発する。
嗚呼、なんて事をするんだ横島(今回こればっかだな〜)。
骨すら残っていない美神が居た場所を呆然と見る横島達・・・・・・・・。
当然元の目的である結晶体も跡形も無いであろう。
まあ、でも美神が死んだから、お陰でアシュタロスは結晶体を手に入れる事は出来ないから、その意味では世界は助かったんだ。結果論だが、まあそれだけでも拾い物では無いだろうか。大を生かす為には小を捨てねば成らない事はあるのだ。美神自身もアシュ編での最後の〆で、他人の死を、結果から考えると最小の被害であったと軽軽しく、無責任にほざいていたから、そのオハチが自分に周ってきただけ。だから筆者はあなたの言葉に倣っていおう「美神一人の犠牲ですんだんだから、これで良かった事にしましょう」と。事情を知っているならば、誰も美神の死を本気で悲しむ者はいないのでは?。
大体なんで美知恵は美神をああまでして助け様としたんだろう?。確かに母の愛は偉大で、アメ公が好きそうな”家族愛”ではあるが、事情を鑑みれば愚行に思ってしまう筆者は冷たい人間なんであろうか。
天秤に掛ければ、ドッチが得かようく考えてみよう(欽ちゃん)。戦争の時味方99人の犠牲で、100人敵を殺せれば作戦実行だと決まっている。戦争において人の命は数でしか図らないのが常だ。
『哀しいけど、これ戦争なのよね』←スレッガー談。
*
「うはははははは。やったぞ、美神令子を始末したぞ。始末したのは俺で無かったような気もするが、まあいいだろう。わはあははははははは」
と、図らずもダミアンらは与えられた仕事を完遂したのだ。意気揚揚と横島が美神を始末しても、結果オーライってんで引き揚げていくんだろうな。そして戻ってドグラに報告。ドグラはアシュタロスの言い付けを護れてご機嫌で報告する。
「アシュ様。おいいつけ通りに全ての時間移動能力者は始末しました」
「そうか。ご苦労。 …………………… 始末 …………………………あれっ、何か間違ってないか?魂結晶はどうしたんだ?」
「え。だってアシュ様が…………………………………………」
アシュタロスがボケて、無言で二人顔を見合わせる。何か間違っていないか?と。本来の目的を考える二人であった。
シ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン
一体アシュタロスは何が欲しかったんだろう。メフィストの転生した女の命(を奪う)?
違うような気が………………。
ちょっと本題は置いといて、アシュタロスは部下にどんなニャアンスで指令を与えていたのか気になる。作中では結晶体の事が他の組織(神魔)にしれては予防作的に美神を抹殺されては困ると思っての策だったよな?。発見をする為にカムフラージュの意味から時間移動能力者の抹殺と比喩的に言っていたが、どう見てもダミアンはマジに美神を殺そうとしていたぞ。結晶体を見付ける事が目的なのに、もしかしてビンゴってんで当たって本当に殺したらどうするつもりであったんだ?。
手加減をしている素振りは微塵も無かったから(確か”死ね”って叫んでいたよな)、それは四大幹部にすら伝わっていなかったようだ。敵を欺くにはまず味方からって言うけど、元も子も無いか?。肝心な美神を殺したらどうすんだ?。殺すのは結晶を奪った後の作業では無いのか?。一体何の為の、誰に対してのカムフラージュだったんだろう。
う〜ん。魔族の考えている事は分からん。
まさかアシュタロスは美神が刺客を返り打ちにするって事まで分かっていたのか?。前世がメフィストって以外は何も分かっていないんだよな。抵抗の術持たぬ、ひ弱な子供か老人かも知れないし、ましてや霊能力者であるのかも分かっていないのに、アッサリ殺されたらどうするつもりであったんだ?。
あの時の戦いだって、どう考えても美神が助かったのは不確定要素の末に非常に確率が少ない物であったようだぞ。具体的にいえば、魔族軍に情報がリークして、ワルキューレがやって来て、雪之丞が妙神山に行く途中で横島を誘い。それに乗って横島が一かバチかの特訓をして、文殊を手に入れて、共同作戦でやっつける。
おお、凄い。それだけの予知不可能な因子まで判っていたのかアシュタロスは。それが分かっていたら凄い能力と、凄い洞察力だ。それだけの洞察力あるなら、自分で直に探した方が絶対いいと思うのは筆者だけであろうか?。
「いや、大丈夫だ。時間移動+返り討ち にした奴がメフィストだ。私がそれぐらいの事ぐらい分からないと思っているのかね。うははははははははははははははははあっはははっはあっはは(汗)」
タラ〜〜〜と、背中を汗が垂れるアシュタロスであった。
*
部下が美神を殺した事を知ったアシュタロスは指令を変更するだろう。
【今週の目標】 “今度は殺しちゃですよ。メフィストを大切に扱いましょう アシュちゃんからのお願いでした”
と言う標語をきっと秘密基地の廊下に張り出す事になるんだろうな。
でも今度ってあるかな?。
美神が死んで、転生が同じペースで再び千年後だとする。しかし千年後には人類は絶命しているのは現代の状況から見てもまず間違いないであろうから美神が人間で転生する可能性は薄いであろう。一説には温暖化ガスによって数百年後には金星のようになるって話まである。金星は気温420度 90気圧 人間どころか生物は何一つ生まれ様も無い。運良く人間だけが滅んだにしても、流石にカマドウマとかに転生したら、戸籍も無いからいつぞやの転生演算機でも類推出来ないであろう。
やっぱり未来でもアシュタロスの野望は叶わないので またまた良かった好かった。
よしんば千年後に人類が絶滅を逃れていて、メデタク美神が転生しても問題は残るのではないであろうか?。
千年後といえば30世紀。この時代には原作者も大いに元ネタっていうか、タイムトラベルネタをパクッて(引用)いたタイムパトロール隊員でお馴染みの、マッハ15で空を飛ぶ流星号に乗っているスーパージェッターが居るぞ。
筋力は現代人の五倍と言うから、生憎設定には無いが霊能も同じようなモノだろうから?全員攻撃でやっと仕留めたパピリオだって二人で十分。おまけにGS世界ですんごい力と定義づけられている超加速でさえガキの遊び程度に貶める、時間を丸ごと止めても自分だけ動けるタイムストッパーなんて装備をしているスーパージャッター達だぞ。そんな化け物を今更相手にしなくては成らないアシュタロスは相当に大変であろう。
しかも20世紀にやってきた奴の隊員番号が70万を超えていたから、恐らく30世紀には70万人以上は隊員がいた筈だ。まあ、もう引退した奴も転職した奴もいたであろうから、それから大分差っぴくとしても、数万人のスーパージェッター隊と戦わなければいけないと思われる。
30世紀で転生した美神に何かやろうとしても、悪人ジャガーが20世紀に逃げた事を直ぐに突止めたほどの探知能力を持っているスーパージェッター達だ。騒ぎを起したが最後に流星号が大門軍団状態で大挙してやってくる。もし、よしんばこれを撃退しても、連中の乗っている流星号は時間移動が美神より簡単に出来るんだから、時代を遡って眠っている時代の状態の基地に侵入されてボコボコにされるのがオチだ。やっぱりアシュタロス一味は大変だ。
更に宇宙戦艦ヤマトの時代からも700年以上立っているんだから、きっと地球政府は拡散波動砲よりも強力な波動砲も実現しているだろう。豪天号の断末魔砲が幾ら妙神山を跡形も無くふっ飛ばしたと言っても、ヤマトの波動砲はオーストラリア大陸と同じ面積の浮遊大陸をふっとばしたのだ。断末魔砲が日本列島を吹き飛ばしていない以上は相手にはならない筈。
更に更に、おまけに30世紀にはキャプテンハーロックもいれば、エメラルダスもいる。宇宙服もつけずに宇宙船の外にある操舵環で操縦している上に、飛んで来るレーザーを目視で『避けろ』なんて指示する{kkd2:58p}、超加速もビックリな力を持っている奴なんぞどうやって相手にするつもりだ。
やっぱり野望の成就する日は来そうに無い。
と言うわけで、文殊の正しい使い方はただ1つ。魔族と結託して結晶体諸共に美神を始末するのが正しい使用法だと分かった。
い いいのか?こんなオチで
美神ファン怒ってるんじゃないのかな?。
まあいいか。
筆者に美神令子ファンの知り合いにいないから(笑)。人気の無い主人公なんだな〜。
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しかし何でアシュタロスはここまで無くしたモノ(結晶体)にこだわるんだろうか?。諦めると言う事を知らない、執念深い男はお姉ちゃんに嫌われるぞ〜。お前は○川のストーカーか(笑)。
メフィスト曰く 別れた女が手切れ金代わりに持って行ったの今更返せと言うのは、付き合っている時に女に買ってやった指輪や服を別れるからって返せと迫る男と同じでは無いか(笑)。同じ男として、見ていてみっともない。ベスパよ、こんな男は止めたほうがいいぞって、まあ巨大なお世話だが(本当に)。
確かに物を大事にする気持ちは立派だし、リサイクル思想も大事だ。それに、確かに結構苦労して作ったらしいから未練が残るのは判る。が、メフィストは素直でまだいいが、あの美神の中に20年もあったんだから影響を受けて結晶も相当に性根も曲がっていたんじゃ無いであろうか?コスモプロッセッサーがあの時に上手く作動しなかったのもその性じゃないか。可愛そうに生まれた時から美神に付き合って行く内に”朱に交わればなんとやら”で、グレタ魂結晶も居丈だけなアシュタロスの命令に『けっ。なんで俺様がてっめえの言う事なんぞ利かなきゃいけねえんだ。一昨日きやがれっての』と唾を吐き、やさぐれたんだったりして。
幾ら差出人が美人で、甘く ちょっと危険な匂い沸き立ち メクルめくるお誘いが書かれていそうでも ミケランジェロやカスケードやラブレターの入っているかも知れないメールを開けるような愚を犯すより、リサイクル思想も立派だが、宵越しの銭は持たないって江戸っ子の心意気を見習って、一度から作り直した方がよくないであろうか。
製作にようしたのは数万人分の魂だと言っていたなあ。
確かに千年前だと人口密度は現在の10〜20分の1。しかもその中から更に刹那的実存主義者(今さえ好ければって魂を売る輩)を探さなくては成らない。取るべき手だては今と違って直接対面販売の人海戦術だけ。電話もコピー機もガリ版も無いんだから、それで数万人分の魂を集めるのは大変であったろうな。一々と始めから順序立ててシチ面どくさい事を説明しなくてはいけない。それを考えると確かに諦めるのは辛いかもしれない。が、苦労に心を奪われ、情に流されては元も子も無くす事になるぞ。なら古品利用はキッパリ忘れて一から作りましょうよ。
それに今の退廃的風潮に満ち溢れ、電脳時代の今のほうが簡単に魂を手に入れる事が出来るんではないか?。ホームページ作って、メフィスト系の綺麗なお姉ちゃんに色っぽい格好をさせて、意味深なアダルトサイト的な言葉巧みな言葉で勧誘すれば、後先考えない刹那主義の馬鹿には事欠かないインターネット世界だ。女に金に名誉と言う甘言で幾らでも魂は入手出来るであろう。
嗚呼、筆者をブレインにしてくれれば見事新しい魂結晶を作る事が出来たのに〜〜(笑)。
ここまでヤったらどうせネットGメンとか警察のネット犯罪対策にもバレるんだから、いっそ開き直って”アシュタロス教”なんて宗教団体を作れば更に話は早い。宗教に結社の自由は日本国憲法で保障されているんだから、幾ら神族魔族共通の極悪人といっても誰も止めるてだては無い(教祖が犯罪者ってパターンは多いが解散したって事は無い)。{khd230p}
幸い?あんまりアシュタロスは表立って行動は起していなかったし、殺したのも精々横島の前世だから1000年も立てば何度時効になった事だろう。大体 平安 室町 鎌倉 江戸と政府が変わった以上は法律体系も根幹から変わった筈なのだから裁ける筈も無い。外を歩いていても捕まらないんだから、頑張って法律庇護と税金免除の特約を得るためにまずは幽霊宗教団体の名義を手に入れて欲しい。
それに大体アシュタロスらは人間で無いのだから刑法の適用なんぞ受けれるワケが無い。つまり何人殺そうが裁く法律は無いのだ。精々危険動物である熊が町に現れて住民の危険を予想出来た時に猟友会に頼んで射殺を手伝って貰うぐらいしか方法が無い。
唯1つ危惧すべき法律は破防法で、危険な思想を持って暴力的活動の団体に対しては 団体の解散 集合の禁止命令が出来るので摘要されると厄介ではあるが、人権擁護弁護士どもが反対活動を頼みもしないでもやってくえるから多分破防法も大丈夫だ。
やっぱりメフィスト系のお姉ちゃんを勧誘員にしてから、それをとっかかりに信者をマインドコントロールで洗脳してしまえば後は信者が信者を増やすんだから枕を高くして家宝を待とう。アシュタロス達幹部が枕を高くしている間に、信者どもには寝る間も惜しんで勧誘を続けさせれば多分数年を経ずして必要な数は揃う。数が揃ったら魂を捧げるのが殉教への道だと言うだけでもう十分。見事世界は手中に出来る。
欲深い魂で無いとどうも純度が落ちるようだが、宗教をやっている人間なんぞ他人の事を考えているようで裏返せば現世主義の塊で、基本的には美神に大体近いんだから大丈夫だ。
嗚呼。やっぱりアシュタロスは筆者をブレインに雇うべきであった。それなら絶対に世界を征服出来たのに、大変遺憾である。
≪死なばもろとも≫
いや、これで終わってもいいだろうと思っていたら、閃いたぞ。美神も死なずに、誰一人傷を負わない方法。文殊の正しい使い方は上記の悲劇的な結果を踏まえた上で遭えてそれを売りにするのだ。
敵対し、向き合ったメデューサらに横島が宣言する。
「ええい。コレ以上無駄な抵抗を続けるつもりなら、コレ(文殊)をつかうぞ」
”倒”と”覗”の文字が浮かんだ文殊を高々と掲げる(どちらもブラックホールになる奴)。
「ひええええええええええええええ」
予め、それを使った時の科学的解説を回覧版か何かで知らせておく事を忘れなければ、メデューサ達はきっと『それだけはご勘弁』という事になって、水戸黄門様に印籠を見せ付けられた悪代官のように泣いてひれ伏す事だろう。
その後尋問でアシュタロスの秘密基地も暴露させて(かなりポルポト的恐怖政治的な服従関係であったので司法取引をちらつかせれば絶対であろう)、起き抜けの寝惚けマナコのアシュタロスは皆でボコボコでメタクソ(死語)にしてメデタクGS美神ーアシュタロス編は終了するのであった。
おお、役に立ったではないか、やっぱり凄いぞ文殊。決して”絵に描いた餅”では無かったのだ。
迷惑な狂信主義者の自爆テロと代わり無いような気もするが………
と 取り敢えず文殊のお陰で世界は救われた。
よかった〜〜〜〜〜(安堵)。
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筆者はこの時に気がついた事がある。生憎と今回の筆者の解法で文殊の正体は分らなかったが、そんなことはこの際どうでも良くなった。何故なら、この作戦には思わぬ副産物が存在したのだ。
この後の話の辻褄合わせは大変だが、東京での最終決戦が無い以上は横島達二人に悲しい死別は無い。出会いや道程は別の形を取らねばならないが、な〜に縁ある者同士ならば多少ゴタゴタがあっても巡り合うのは世のサダメ。魔物に好かれ易い横島の事だから、就職先(アシュタロス世界征服株式会社?)をリストラされた”彼女”ともきっと違う形でも二人は巡り合えるであろう。
ならば多くの読者も承伏し難かった、キャラクターをキッパリ使い捨てる事によっての連載の延命作を図ったキライのある哀しい話では無くて、”彼女”のファンの多くが待ち望んでいたであろうラブラブなハッピーエンドになるのではないであろうか。
嗚々、”彼女”のファンの筆者にとってはなんて嬉しいストーリー・・・・。
後はアシュ編が終わった以上は役立たずで存在価値も無くなった美神やら邪魔はキッパリ捨て置いて、二人でフジテレビの月九ドラマの最終回ラスト15分的展開(恋の邪魔者なんぞが皆消えて、見ている方も安心して見ていられるラブラブでエロエロな展開)をやって欲しいものだ。
やっぱり文殊は偉かった。ありがとう文殊 すばらしいぞ文殊 君の活躍を我々は永久に忘れない。
メデタシ めでたしであった。
劇終
作中の{}は参考文献の参考個所を差しています。
参照文献
「空想科学読本」kkdT メディアファクトリィ 柳田理科雄 著
「空想科学読本2」kkdU メディアファクトリィ 柳田理科雄 著
「空想科学読本3」kkdV メディアファクトリィ 柳田理科雄 著
「空想非科学大全」kht メディアワークス 柳田理科雄 著
「空想法律読本」khd メディアファクトリィ 盛田栄一 森田貴英 片岡朋行 著
「空想科学論争」kkr 扶桑社 柳田理科雄 円道祥之 木原浩勝 著
「空想歴史読本」krd メディアファクトリィ 円道祥之 著
「空想科学漫画読本」kkmd 日本文芸社 柳田理科雄 著