1998
The Age of Lucciola - ルシオラの時代 |
アシュ編終了以後 |
また逢えるって信じてるよ、 だから、さよならは言わないよ。 ずっとずっと忘れないよ、その笑顔を。 だから、またね! ルシオラ! |
今週の美神のセリフ、どう考えても我々ルシオラファンに喧嘩を売ってるとしか思えない。
私ははっきりいって、作者に失望しました。
発売日が遅いものでさっき読み終わりました(ファイヤースターター)。扉をみて、「もう生まれたか?」などと思いっきり勘違いしてしまいました。まあ、私も30になるこの歳でルシオラにはまったクチですから、このへんで落ち着くのもいいのかもしれませんね。 GS美神は連載開始当時から読んでいましたが、椎名先生は物知りで面白い作家だなと言うことで人並みに好きな作品という程度でした。テレビはビデオでとりましたが、横島の成長過程などがみれる前に終わってしまいました。
ひたすら長々と書きましたが、いい作品との別れはつらいです。子供のころ「トムソーヤの冒険」がおわって、ハックやトムという友人たちに置き去りにされたような気持ちが続いたことがあります。こうなったら、もう「最終回」など考えないGS美神であってほしいですね。横島が横島でなくなったら、私はこの漫画をよめなくなりますが。とりあえず、ルシオラの話の続きは期待してまつことにします。
ちょっとこだわり過ぎかなって思うんだけど、
あそこってちょっと前までルシオラが暮らしてたんだよね。
私がルシオラに本格的に転んだのは南極編終了直後、「甘い生活」に突入したときで、その時にコミックスを買い揃えGS美神目当てにサンデーを買うようになりました。 南極編までは傍観者的な立場で読んでいたためルシオラに対する感想というのは「好きなキャラだけどクライマックスで確実に退場させられるな。」という冷めたものでした。南極編に突入したときは「物語も佳境にはいってルシオラも終わりなんだな。」とか考えていました。ところが終わってみればルシオラは生き残り、横島たちと東京にもどってきてしまっています。この時、「ひょっとして椎名先生はルシオラ=横島のラインを確定させるつもりなのでは?」という疑問が湧きました。私は今までに、途中までヒロインとして設定されていたはずのキャラを押しのけてまで連載途中に登場したキャラが主人公格のキャラとくっついてしまうという少年漫画を読んだことがなかったので(青年漫画とかであれば割とありふれているんじゃないかと思いますが)、この疑問は間をおかずに「ルシオラが既存のキャラを押しのけて横島とのカップルが成立して欲しい」という期待に変わりました。 しかし、結局は最初に思っていた通りにルシオラは物語から退場してしまいました。それでもその退場のさせかたは巧く、ただルシオラを死なせるだけなら横島君はしばらく立ち直れそうにないところを横島の子供に転生させるという裏技めいた設定をつけてまとめました。もとの三人に戻すために最短距離を走らせる見事な展開の仕方だったと思います。 ただ、あくまで巧いと思うのはストーリーをたたむときの巧さであって、「もとの三人の関係を堅持したかったからルシオラを退場させたのではないか」とか「それなら最初からそういう展開にしていれば何度もルシオラとの別れを描かなくて済んだのではないか」という推測ができる余地を残してしまったのは非常に残念に思いますし、やはり「ルシオラと横島をくっつけて少年漫画の世界に新たな手法を導入して欲しかった」とも思います。現世で結ばれなくても来世では・・・という話はそれこそ巷にあふれていますから。
ルシオラ、彼女の悲劇は7年前に設定されたキャラクターの枠組みに負けた事
でも、ルシオラを創ってくださってありがとうございました椎名先生
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End.
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'Lucciola Online' Written & Programed by Fukazawa
Tsuyoshi
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