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98/11/24

ルシオラ編に期待していたものとその結末


 私がルシオラに本格的に転んだのは南極編終了直後、「甘い生活」に突入したときで、その時にコミックスを買い揃えGS美神目当てにサンデーを買うようになりました。

 南極編までは傍観者的な立場で読んでいたためルシオラに対する感想というのは「好きなキャラだけどクライマックスで確実に退場させられるな。」という冷めたものでした。南極編に突入したときは「物語も佳境にはいってルシオラも終わりなんだな。」とか考えていました。ところが終わってみればルシオラは生き残り、横島たちと東京にもどってきてしまっています。この時、「ひょっとして椎名先生はルシオラ=横島のラインを確定させるつもりなのでは?」という疑問が湧きました。私は今までに、途中までヒロインとして設定されていたはずのキャラを押しのけてまで連載途中に登場したキャラが主人公格のキャラとくっついてしまうという少年漫画を読んだことがなかったので(青年漫画とかであれば割とありふれているんじゃないかと思いますが)、この疑問は間をおかずに「ルシオラが既存のキャラを押しのけて横島とのカップルが成立して欲しい」という期待に変わりました。

 しかし、結局は最初に思っていた通りにルシオラは物語から退場してしまいました。それでもその退場のさせかたは巧く、ただルシオラを死なせるだけなら横島君はしばらく立ち直れそうにないところを横島の子供に転生させるという裏技めいた設定をつけてまとめました。もとの三人に戻すために最短距離を走らせる見事な展開の仕方だったと思います。

 ただ、あくまで巧いと思うのはストーリーをたたむときの巧さであって、「もとの三人の関係を堅持したかったからルシオラを退場させたのではないか」とか「それなら最初からそういう展開にしていれば何度もルシオラとの別れを描かなくて済んだのではないか」という推測ができる余地を残してしまったのは非常に残念に思いますし、やはり「ルシオラと横島をくっつけて少年漫画の世界に新たな手法を導入して欲しかった」とも思います。現世で結ばれなくても来世では・・・という話はそれこそ巷にあふれていますから。

[mysin]


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