Last Update - 1998/ 1/28
ホタルって、何を食べているの？
ホタルが何を食べるのかは、ホタルの種類によって多少異なるのだが、ここはルシオラ専用サイトである以上、ルシオラ専用ホタルのベースになっていると思わしき「ゲンジボタル」について考察することにする。ゲンジボタルが卵→幼虫→蛹→成虫というプロセスを経て成長するのは前に述べた通りだが、まず幼虫段階では「カワニナ」という淡水に住む巻貝の一種をエサにして育つ。小さいうちは小さなカワニナを、大きくなると大きいカワニナを食べる。
ゲンジボタルは、ホタル界の中でも偏食が激しいことで有名であり、まずエサはカワニナしか許さず、しかも自分の口に合ったカワニナしか食べないという。
この偏食っぷりのおかげで、ゲンジボタルを養殖したり保護したりする人たちにとっては、まずエサとなるカワニナの確保が大きな問題となっているそうだ。グルメな娘さんを養育するのは大変だ。
成虫になると、ゲンジボタルは水（夜露か草露など）しか飲まなくなる。
ホタルにとって、成虫形態は種の保存の為に交尾して卵を産んで死ぬための形態であるので、もはやエサを食べるという個体の維持には大きな関心を示さないのだろうか。それとも、偏食に対する悟りでも開いたのかニャ？
[Fukazawa, C-WWW]