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"Firefly" Questions and Answers - ホタルQ&A

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Last Update - 1998/ 1/28

 

ホタルって、どんな一生を過ごすの?

 世のはかなさを表す言葉の一つに、「ホタル二十日にセミ三日」というものがある。セミの成虫が僅かな期間しか生きられないのは有名だが、それと同じように、ホタルも成虫になってからは、僅か2週間程度の余命しかない。ホタルは、その一生の大半を地上ではなく、水と土の中で地味に過ごすのである。      

 そんな、せつなさ炸裂なゲンジホタルの一生を、ダイジェストでお送りする:      
     

・卵  

 交尾を行った雌は、川岸などの水辺の、コケ類が生えて湿り気が十分ある場所で卵を産む。一度に産卵する数は 500〜1000個程、卵の直径は約0.5mmである。      
 卵の期間は約1ケ月で、6月下旬に産まれた卵は、7月下旬には孵化する。卵の色は黄色だが、発育する毎に黒く変色する。卵の状態でも、ホタルはかすかな光を発しているという。     
 

・幼虫  

 孵化した幼虫の大きさは1.5mm程で、孵化した幼虫は川に潜って石の下などの暗い場所に隠れ、前述の様にカワニナを食べて成長する。      
 幼虫である期間は約9ヶ月と長く、冬は川底でジッと我慢しながら越冬する。春になると動きが再び活発になり、成長した幼虫は、4月下旬の雨の闇夜の晩に、光りながら川岸を一斉に上陸する。    
  

・蛹(さなぎ)  

 川岸に上がった幼虫は、土に潜り、土繭を作って蛹(さなぎ)になる。蛹になるまで(この形態は前蛹(ぜんよう)と呼ばれる)に約5週間、蛹の期間は約2週間である。      
 そして、梅雨に入った6月の始め頃、脱皮して成虫になり、雨でやわらかくなった土を持ち上げ、ついにゲンジボタルは大地に立つのである。飛ぶけど。      
 

・成虫  

 一般的なゲンジボタルの成虫の季節は、6月頃である。雌の大きさは約2cm 程度で、雄はそれよりも少し小さい。      
 まず最初に雄が、一週間ぐらい遅れて雌が羽化する。ホタルの雄は、腹部にある発光器を光らせながら水面を飛んで雌を探し、交尾を行う。      
 成虫の生存日数は2週間程度であり、生殖活動を行ったホタルは、後は死を待つのみである。    

 せつなさ炸裂、ここに極まる。おわり。  

       
             
[Fukazawa, C-WWW]
 
→ホタルはどうして夜に光るの?