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Lucciola Weekly - 今週のルシオラ | |
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98/11/20
少しばかり時期を逸しましたか…羽田さん他、ごめんなさい(少々長いです)。_ひさしぶりにオンラインを覗いてみると、随分アツい議論が展開されていた様です ね。折角新しい話題をふって下さった羽田さん並びに管理人様、ルシオラ・オンライ ンの常連の方々には大変申し訳ないとは思っているのですが、この一件、すべてのサ イトに関わる重大な問題であるとお見受けし、僕からも一連の議論に対して言わせて 頂きたい事があるものですので。皆さんには重ね重ねお詫び申し上げます。 _美神の問題発言について…改めて言うまでもありませんが、CSUさんの仰る通りな るべくポジティヴ(好意的)に受け取る(読み込む)のは非常に有効な方法です(これは あらゆる事に当てはまります)し、そうやって色々裏を読んでいくのもマンガを読む ひとつの醍醐味であります。要は冷静に作品を見守ってあげる(くらいの日和見的な スタンスで臨む)ことが大事なのではないでしょうか。 _椎名先生に対する発言について…個人の「作品」に対する批評は大いに結構です。 漫画の場合、掲載誌やコミックスを買う(読む)ことも(買わ(読ま)ないことも)広義の 批評と言えるでしょうし、掲載誌のアンケートに答えたりWeb上や同人誌等で評論を 発表することもまた立派な批評です。しかし「漫画家としての能力」云々(今回はあ まり出ていませんが「人間としての人格」云々「作品」と「作者」を混同したものな ど)といった発言は「個人に対する中傷」ギリギリの発言と受け取られても仕方あり ません。少なくとも(ご存知ではあるでしょうが)本人の直接関知しない(それも公共 の)場における個人攻撃(そのつもりは無くても結果的にそう受け取られることも有り うる)は卑怯というものでしょう。 _個人に対して文句がある場合には手紙でも何でも直接本人に言えば良いのです(消 極的には前述の「広義の批評」でも構わないでしょう)。しかしそれらは決して「嫌 がらせ」になってはいけません(「嫌がらせの手紙を送り付けられて当然の人間」云々 は「作品」と「作者」の混同も見受けられる上に、発言者自身が「嫌がらせ」を推奨 していると見られて当然の発言です)。もちろんこれまで(これからは…?)一読者と して作品を見てきたからにはその作品に対するプラスの評価もあったのでしょうから、 評価すべき所は素直に評価する姿勢を忘れないように。 _おそらく多くの場合に作家は自分自身の作品の方向性を、読者のそれ(さらに掲載 誌編集部のそれ)にどの程度まで迎合すべきか、常に苛酷な綱わたりをしているとい えます(しかも週刊ペイスともなると相当のプレッシャが想像される)。ですからあま り痛烈な批評は控えて、むしろ熱烈なファンレタを送りましょう(作家も人間です。 身近な人間に接する様におもいやりで以ってね)。 _また、公共の場においての中傷もしくはその様に誤解されるような類似行為は、い たずらに他の参加者に不快感を与えるばかりか、そのサイトへの参加意義、ひいては サイト自身の存在意義さえも見失いかねません(少なくとも同好の志と口ゲンカしに 来たわけではないですよね。増してや実生活で満されない憤りを発散させる場でもあ りません。他者と意思を共有し合い自身を満たすところであると考えてます)。「な るべく他の人に迷惑をかけないようにする」ことはWeb上に限らず全てのコミュニケ イションの最低限度のルールであるはずなのですが、やはりこの事が一番難しい問題 ですね(一生勉強です)。とにかくこのお互いの出会いを互いに感謝する(相手を敬い、 また自身にも誇りを持って)姿勢が大事なのです。 _何か偉そうに長々と言いましたが、一言でいえば「己の欲せざる所を人に施す勿れ 「己所不欲勿施於人(『論語』顔回第十二、衛霊公第十五)」ということです(別に儒 学にそれほど拘っているわけではありませんが『論語』等には実に身近な智慧が多く 含まれていると思います)。 [Ihori]
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