No.1 | 2000/03/03 13:03 | 中村 守博(task17@mb.neweb.ne.jp) |
No.2 | 2000/03/05 03:18 | ブタクリア |
『戦国時代の資料を全て送ってくれ!』
ってマトリックスみたいに簡単に収得てよきる時代が早く
こないかな〜。(挨拶)
〉 実を言うと、この初回のストーリーは、昭和64年(平成元年)の正月に
〉 TBSTVで放映された長編ドラマ『織田信長』の中身にそっくりなのです。
〉 いや、初めて読んだときはそう思った程、信長と日吉丸の出会い方は似ています。
〉 あと、道三親父と、帰蝶姫のキャラの動きも。
高橋英樹主演のやつすよね?
サルは三田村邦彦の。
これおもしろいんすよねー。
ビデオとってあるからとりあえずこれ見て知識入れとこう。
でも、サルを中心に話が進むなら、信長は1メインキャラって
ことになるなぁ。
各武将をサルを通して見るってのもおもしろそうだけど、やは
り信長中心がいいなぁ。
時間の流れはとどまらずゆっくりと流れていくの希望
『戦国時代なんて!』
私が読んだ感想としては、日吉さんが信長と、竹千代に出会った
状況が凄く好感が持てます。
夜盗にとっ捕まって、信長&竹千代さんに助けられたものの、
どうしようもない世の中(戦国乱世)に、なんとか立ち向かう矢先の挫折であった為、
多少自信喪失気味な彼でしたが、その後、豪快と言うより、うつけその物の信長の動きで
触発されて、最後は、こちらも豪快に遁走ダッシュを掛けて逃げ出す辺り
彼のキャラは十分魅力的であります。
実を言うと、この初回のストーリーは、昭和64年(平成元年)の正月に
TBSTVで放映された長編ドラマ『織田信長』の中身にそっくりなのです。
いや、初めて読んだときはそう思った程、信長と日吉丸の出会い方は似ています。
あと、道三親父と、帰蝶姫のキャラの動きも。
さて、日吉(丸)さんが、一貫文の金を集めて商売をする矢先の災難の時の頃の彼と
信長の後先考えない行動を見た後の、彼とはかなり性格が違っています。
これはやはり、日吉がやがて藤吉郎になる段階での布石だとは思いますね。
逆さ吊りの日吉が夜盗達に『4人で商売しましょう、そうすればその日暮らしから
抜け出せますよっ!』と、説得するのは彼のモデル?である、日吉丸に沿ったセリフであり
考え方であります。
しかし、最初から切れ者な日吉さんでは、今回出てきた登場人物とキャラのスタンスが
モロ被ってしまうので、敢えて情けなくコンプレックスの塊の様な彼を創り上げたのでしょう。
と言うか、私にはこの『MISTERジパング』の主役は彼だと思います。
『サル大将が跋扈してるじゃねーか!』
と、鉄砲をマムシに突きつけて叫ぶ日吉さんですが、彼はそのあと
この MISTERジパング のキモを宣言しています。
『この世の中なんとかしろー。』
『今日負けても最後に生きてたヤツが勝ち』
『こんなところで死ぬヤツはホントのうつけだ』
前者は、日吉自身と言うより、その時代の民衆の願いであり
中は、信長が日吉に諭した教訓であり、後者は日吉が
信長の言葉を呑み込んで消化した証拠のセリフです。
うつけそのもので暴走している信長は稲葉山城に雪崩れ込む
(・・・敢えて忍び込むとは言いません。)のですが、
日吉としては、『信長は格好いいことを言うが、やることが無茶苦茶じゃー!』
の思いが強かったと思います。
端から見ても行き当たりバッタリ濃厚の信長ですし、そんな彼を
日吉は、自分なりの呑み込みの早さで信長自身が言った言葉を
返したのです、10倍にして。
信長が謝礼として銀一匁を投げたのですが、日吉はこの金を
一体どう遣うか見物ではあります。
まあ、『今度あったらブッ殺すっ』と脅しを掛けられましたが
私にはこう聞こえました。『貴様を殺すのはビッグなオレであって
そこらのヤツじゃねー、オレが殺すまで死ぬな!』ってね。
オマケに信長が、日吉を何故にサルサルって呼ぶのかって、
この系の戦国動乱ロマンを題材にしたお話の一番難しい
ところを、初回ですべて納得のいくストーリで説明してしまうのは、
椎名高志恐るべしって思いましたよ。
さて、やはり日吉の次は、道三入道のオヤジと、帰蝶姫ですね。
帰蝶姫の最たるものは、自ら大うつけの信長を試したともとれる
アクションをサラリとやってのけるところですね。
例の「赤い糸」のことですが、まあ彼女としてはまさか信長自身が
稲葉山城に雪崩れ込んでくるとは想定していなかったフシがあります。
来ても、織田方のそれなり刺客であり、手駒の十衛兵さんで
自ら描いたシナリオでコトが進むと思ったのでしょう。
しかし、相手が悪かった・・・、と言うより
マムシの娘にしては可愛い失策といえます。
話は前後しますがマムシの道三に、尾張の使者(恐らく、平手の爺)
が縁談を持ち込んできた段階では、彼女は尾張の大うつけの事については
風評だけで、あとは何も知らなかったと思います。
ただ、分からないのは、彼女が道三オヤジと密談してる時に
「数日中にご決断できるでしょう・・・」と、呟いているところです
彼女が描いたシナリオには謎が多く少なくとも2つ考えられます。
1.尾張のアホな刺客が稲葉山城にやってきて
自分が命を狙われる、そこを十衛兵が華麗に助ける・・・と言うか
刺客を死体にし、それをマムシの親父に見せて、縁談を破談させて
しまって、十衛兵との仲をどうこう・・・。
これって、最初に美濃と尾張の地理的条件と戦略的要件を
さらりと喋る帰蝶姫からは出ないシナリオになります。
マムシの親父は帰蝶姫を溺愛しており、もし姫の暗殺計画が
露呈すれば、何かと隙を伺っていたマムシのオヤジは、好機とばかりに
尾張に雪崩れ込むのは目に見えています。
良く言えば、女としての情が強く出た場合のシナリオですね。
二番目としては、赤い糸で稲葉山城に手引きする事が臭い。
まさにマムシの娘の本領発揮の策でありますので、
彼女自身が初めから、尾張のおおうつけがノコノコと
やってくるとある程度想定していたとするシナリオです。
これも、説明が難しいですが、帰蝶姫が、信長と出会った時、
『この男が・・・』と、意外な顔してるし、信長三羽烏が遁走する時も
『少し、興味がわいてきました。』とか言って、不敵な微笑をしてる
ところから見える憶測ですけども・・・。
ただハッキリ言えることは、十衛兵は、どう見ても道化の役で
振り回されたと言う事です。 まあ、帰蝶姫としては、うつけが真なら
前者でOK、ひょうたんから駒がでるなら、それで結果オーライって感じが
見て取れましたが。
ただ、メガ姫・・・って言って良いのかな? の策を弄したのは
十衛兵さんなのですが、肝心の本物が場内を歩いてるようでは
余りにも抜けた策と言えます・・・が、十衛兵が素早く帰蝶姫の
危急に気づいてやってくるところは、実に意味深なところであります。
読めば読むほど、その仕掛けの多さに感嘆するのですが
初回の段階では、まだ帰蝶姫の意図は読めませんね。
以外と、マムシの道三よりも更に上を行くマムシ娘ってことかもしれません。
マムシの娘はマムシってコトですな。
さて、どうやら娘は目の中に入れても痛くなさそうな
マムシの道三入道オヤジですが、ハゲ頭、ヒゲ、さらに何時も
血管が浮き出ている所とか、今までの椎名高志先生の漫画には
出てなかった強烈なオヤジでありましょう。
ただ、私が好感を覚えたのは、このオヤジ自身が
「かなり満足な人生を愉しんでいるが、この頃ちょっと暇を持て余している」
って思っているフシを見せていた部分ですね。
「なんてぇ 悪ガキ共だ!・・・こんな面白いことは久しぶりだ!」
このセリフで、このオヤジのキャラは立ったと見ていいですよ。
たかが、尾張の縁談の使者のコトが判断が出来ないと苛立っていた道三は
ただ単に悩むオヤジでしかなく面白みがありません。しかしこの騒ぎで
織田信秀のうつけ息子が、彼にとってどうやら瞬殺の対象から
一代で美濃の国主にのし上がり人生の成功を収めて退屈な人生が
多少なりとも面白くしてくれるガキ共だとシフトしたと思います。
しばらくは、道三オヤジ&帰蝶姫の似たものコンビと
それに振り回される、十衛兵のにーちゃんで話が盛り上がれそうです。
簡単に言えば、帰蝶姫がアクション起こして十衛兵が動き、
道三が笑うって構図でしょうか?
勿論、大笑いする対象は、織田三郎信長とその愉快な仲間?達だと思うのですが。
「無事逃げ切れるかな?」「さあ? くす・・。」
このマムシ親娘は、どうも最初から最後まで手のひらで
信長三羽烏を見ていたような気もしますが・・・。
行数エラーが出ましたので、2に続きます。