「ヤローども、声が小さいぞ―――!!」 まさに、今は滅んだと思われる「暴走族のヘッド」の如く 信長様の突っ走り振りには感服いたします。 って、このシリーズで考えるべき新しいワードが出てきました。 「力じゃなくて力をどう使う・・・て考える頭。」 By ヒナタ 「実は徹底した合理主義者。」 By ヒヨシ ヒナタの言葉はそのまま前編での、「力」と言う曖昧なパラメーターに ジパングなりの「定義」を、この編で、ある程度「明確に」しておこうと言う 考え方があります。 後者は、今までは「信長」に対しては、椎名先生自身が この漫画での「織田信長」が、どういう考え方、行動理念を 持ったキャラであるのかを、日吉の口を借りて明確に出したと言う事です。 今回のシリーズでは、ある程度「信長」と言う、数々の 小説・漫画・で構築され普遍化してしまった「こうあるべき信長像」を 椎名先生流の流れで、「オレの信長はこうだ!」って事を 読者に認識させるかもしれません。 さて、蜂須賀村の前門で、信長狂騒族(仮称)と、蜂須賀応援団(仮称) が、声の張り上げ合戦を繰り広げていますが、どちらも基本的に「体育系」 な気がするので、声を出すのは基本でしょう。(笑) しかし、「威嚇ソング」とは面白いですね。 多少軍歌調なのがアレですが、まあ「まもるも攻めるも〜♪」は 軍艦マーチの第二番の出だしですし。 お互い、大声張り上げて威嚇し会うってのは作戦としては 面白いですね・・・って言うか、これに似たような話があります。 太平洋戦争中、中国戦線で、日本軍と中国軍が相対したものの 両軍とも戦う気がなく、ある日本軍の知恵者が「中国古来の音楽で 中国人の戦意を阻喪させよう?」ってなり、実行。 昼間ひたすらその付近の日本部隊が、中国の歌を合唱。 しかし、兵法の発祥の国「中国軍」負けません。 夜間、中国軍陣地から、日本の故郷を偲ぶ歌が合唱で流れてきたそうな。 お互い涙して、戦うことなく終戦になったと言う実話があります。 話を戻します。 合唱合戦の親玉が、BGM付きでお互いの主張と要求を堂々と提示しています。 信長は「この村は完全に包囲した、村焼くぞコラ!」と完全に威嚇脅迫モード 小六は「戦国時代にもルールはあるんだ、うつけ!」と、ルールを盾に抵抗。 しかし、信長は、この行動は「正当なものである」と言いつつ、 犬千代をボコボコにしたヤツを出せと何とも、この様な陣立てで 威嚇して得る戦略要件にしては小さいです。 確かに、マブダチがあの様にされては黙ってはいないと思いますが ちょっと大人げない。 これは、日吉が指摘しているように、「蜂須賀親分」が 絶対飲めない要求を問答無用で突きつけている状態です。 信長としては、「犬千代をボコボコにしたヤツを引き渡せば良し しかし、任侠道の感点から自分の村(蜂須賀村)を救うために 部下を見殺しにしては「メンツ丸つぶれ」&「蜂須賀一党の統制が乱れる」 のオマケ付き・・・」って考えてるでしょうね。 次善としては、「蜂須賀親分が「腹を切り」部下の責任をとる。 これも良し、村は解放されて、蜂須賀村は瓦解するか、 美濃道三寄りの姿勢から、中立的な立場に転ぶかもしれない、 そうなれば、一挙に尾張に引き込む事もできるかもしれない。」 下策としては、お互い最後の一線を越えて愚かにも戦いに突入するか。 これはマズイ。 と言う訳で、信長は「村は包囲した」と、夜の暗闇を良いことに 確認不可能な状況を創り出しました。 しかしよく考えれば、村を包囲するほどの兵隊は連れてきてないでしょうね。 まあ、前門に展開している部隊だけって感じが見え見えですね。 包囲すれば、幾ら大軍でも手薄になる、「守る所多ければ薄し」を 知る(ってると思う)信長ですから。あと「一時間(半刻)」の時間制限を 設けた時点でばれてます。 狼煙は夜は上げられぬだろう〜♪って行ってる信長ですが 密偵は走るでしょうね・・・その為の密偵なのですから。 つまり、一応美濃の勢力圏の外郭をなして、且つ中立を守っている 蜂須賀村ですから、道三がこれを聞けば、ある程度の兵力は差し向けます。 稲葉山から蜂須賀村までは、そう距離があるわけではないですし 信長も「正当な行為だ要求だ」って言ってても、夜が明けて美濃と 尾張の軍が小競り合いを起こせば、胃が痛いが持病の「平手政秀」が 本当に胃潰瘍になりますよ。 と言うか、包囲した軍だろうが前門で唸っている軍だろうが 守城救援の軍が来れば危うい。 それくらいのことは信長だって 分かっています。 問題なのは、お互いのメンツが潰れぬようにして 「一緒に幸せになりましょう」が出来上がればいいのです。 なんせ、信長も自分の部下がヤレれて黙っているわけにもいかない あの卍をわざわざボロボロの犬千代にぶら下げて返せば 彼としても部下の手前動かざるおえない。 さらにこれだけの兵を並べて「はい、そうですか引き上げます。」 等は、軍である以上出来ません。(そう言うものなのです) よく考えれば、今回の悲劇は「お互いの誤解と不理解が」 起こした事件です。 これを解決するのは大変難しいのですが、ここで 日吉にその解決の下駄を預けています。 椎名先生は、日吉をして、「力を預けた・・・上手くやってくれ」 と言っているようです。 「力」この場合は、蜂須賀&織田両軍の軍勢の「力」です。 「凡そ、謀を為すものは、敵の軍を力に為すことを・・・云々」 はて、日吉は「スナイパー」を集めて何をするのでしょうか。(笑) 彼には「幸せに解決する」って、条件が付いています。 信長自身に対する射撃もあり得ましょうが、それは逆効果ですし 私にも読めませんね。 まさに、このジパングは、先に投稿なされた方の言う通り 「推理漫画」的な展開を見せつつあります。 私としてはこの漫画は、その要素も含みつつ歴史シュミュレーションも やっている気もします。 そう、「椎名流歴史シュミュレーション」 連載開始に私が述べた「派手に生きるぜ戦国乱世!愉しむのは読者じゃない この漫画に登場する生き生きとした、登場人物達だぜ!!」との言葉に って確信を強めました。 しかし、ヤローばかりですね・・・ヒナタもあまり動かないし。 戦国時代ってのは(今までは)女性が結構重要な役回りをするのですが それは、帰蝶姫の為にとっておくのでしょうか。 やっぱ、椎名先生ってスゴイや。/中村@休養中
「ヤローども、声が小さいぞ―――!!」
まさに、今は滅んだと思われる「暴走族のヘッド」の如く
信長様の突っ走り振りには感服いたします。
って、このシリーズで考えるべき新しいワードが出てきました。
「力じゃなくて力をどう使う・・・て考える頭。」 By ヒナタ
「実は徹底した合理主義者。」 By ヒヨシ
ヒナタの言葉はそのまま前編での、「力」と言う曖昧なパラメーターに
ジパングなりの「定義」を、この編で、ある程度「明確に」しておこうと言う
考え方があります。
後者は、今までは「信長」に対しては、椎名先生自身が
この漫画での「織田信長」が、どういう考え方、行動理念を
持ったキャラであるのかを、日吉の口を借りて明確に出したと言う事です。
今回のシリーズでは、ある程度「信長」と言う、数々の
小説・漫画・で構築され普遍化してしまった「こうあるべき信長像」を
椎名先生流の流れで、「オレの信長はこうだ!」って事を
読者に認識させるかもしれません。
さて、蜂須賀村の前門で、信長狂騒族(仮称)と、蜂須賀応援団(仮称)
が、声の張り上げ合戦を繰り広げていますが、どちらも基本的に「体育系」
な気がするので、声を出すのは基本でしょう。(笑)
しかし、「威嚇ソング」とは面白いですね。
多少軍歌調なのがアレですが、まあ「まもるも攻めるも〜♪」は
軍艦マーチの第二番の出だしですし。
お互い、大声張り上げて威嚇し会うってのは作戦としては
面白いですね・・・って言うか、これに似たような話があります。
太平洋戦争中、中国戦線で、日本軍と中国軍が相対したものの
両軍とも戦う気がなく、ある日本軍の知恵者が「中国古来の音楽で
中国人の戦意を阻喪させよう?」ってなり、実行。
昼間ひたすらその付近の日本部隊が、中国の歌を合唱。
しかし、兵法の発祥の国「中国軍」負けません。
夜間、中国軍陣地から、日本の故郷を偲ぶ歌が合唱で流れてきたそうな。
お互い涙して、戦うことなく終戦になったと言う実話があります。
話を戻します。
合唱合戦の親玉が、BGM付きでお互いの主張と要求を堂々と提示しています。
信長は「この村は完全に包囲した、村焼くぞコラ!」と完全に威嚇脅迫モード
小六は「戦国時代にもルールはあるんだ、うつけ!」と、ルールを盾に抵抗。
しかし、信長は、この行動は「正当なものである」と言いつつ、
犬千代をボコボコにしたヤツを出せと何とも、この様な陣立てで
威嚇して得る戦略要件にしては小さいです。
確かに、マブダチがあの様にされては黙ってはいないと思いますが
ちょっと大人げない。
これは、日吉が指摘しているように、「蜂須賀親分」が
絶対飲めない要求を問答無用で突きつけている状態です。
信長としては、「犬千代をボコボコにしたヤツを引き渡せば良し
しかし、任侠道の感点から自分の村(蜂須賀村)を救うために
部下を見殺しにしては「メンツ丸つぶれ」&「蜂須賀一党の統制が乱れる」
のオマケ付き・・・」って考えてるでしょうね。
次善としては、「蜂須賀親分が「腹を切り」部下の責任をとる。
これも良し、村は解放されて、蜂須賀村は瓦解するか、
美濃道三寄りの姿勢から、中立的な立場に転ぶかもしれない、
そうなれば、一挙に尾張に引き込む事もできるかもしれない。」
下策としては、お互い最後の一線を越えて愚かにも戦いに突入するか。
これはマズイ。
と言う訳で、信長は「村は包囲した」と、夜の暗闇を良いことに
確認不可能な状況を創り出しました。
しかしよく考えれば、村を包囲するほどの兵隊は連れてきてないでしょうね。
まあ、前門に展開している部隊だけって感じが見え見えですね。
包囲すれば、幾ら大軍でも手薄になる、「守る所多ければ薄し」を
知る(ってると思う)信長ですから。あと「一時間(半刻)」の時間制限を
設けた時点でばれてます。
狼煙は夜は上げられぬだろう〜♪って行ってる信長ですが
密偵は走るでしょうね・・・その為の密偵なのですから。
つまり、一応美濃の勢力圏の外郭をなして、且つ中立を守っている
蜂須賀村ですから、道三がこれを聞けば、ある程度の兵力は差し向けます。
稲葉山から蜂須賀村までは、そう距離があるわけではないですし
信長も「正当な行為だ要求だ」って言ってても、夜が明けて美濃と
尾張の軍が小競り合いを起こせば、胃が痛いが持病の「平手政秀」が
本当に胃潰瘍になりますよ。
と言うか、包囲した軍だろうが前門で唸っている軍だろうが
守城救援の軍が来れば危うい。 それくらいのことは信長だって
分かっています。
問題なのは、お互いのメンツが潰れぬようにして
「一緒に幸せになりましょう」が出来上がればいいのです。
なんせ、信長も自分の部下がヤレれて黙っているわけにもいかない
あの卍をわざわざボロボロの犬千代にぶら下げて返せば
彼としても部下の手前動かざるおえない。
さらにこれだけの兵を並べて「はい、そうですか引き上げます。」
等は、軍である以上出来ません。(そう言うものなのです)
よく考えれば、今回の悲劇は「お互いの誤解と不理解が」
起こした事件です。
これを解決するのは大変難しいのですが、ここで
日吉にその解決の下駄を預けています。
椎名先生は、日吉をして、「力を預けた・・・上手くやってくれ」
と言っているようです。
「力」この場合は、蜂須賀&織田両軍の軍勢の「力」です。
「凡そ、謀を為すものは、敵の軍を力に為すことを・・・云々」
はて、日吉は「スナイパー」を集めて何をするのでしょうか。(笑)
彼には「幸せに解決する」って、条件が付いています。
信長自身に対する射撃もあり得ましょうが、それは逆効果ですし
私にも読めませんね。
まさに、このジパングは、先に投稿なされた方の言う通り
「推理漫画」的な展開を見せつつあります。
私としてはこの漫画は、その要素も含みつつ歴史シュミュレーションも
やっている気もします。 そう、「椎名流歴史シュミュレーション」
連載開始に私が述べた「派手に生きるぜ戦国乱世!愉しむのは読者じゃない
この漫画に登場する生き生きとした、登場人物達だぜ!!」との言葉に
って確信を強めました。
しかし、ヤローばかりですね・・・ヒナタもあまり動かないし。
戦国時代ってのは(今までは)女性が結構重要な役回りをするのですが
それは、帰蝶姫の為にとっておくのでしょうか。
やっぱ、椎名先生ってスゴイや。/中村@休養中