平手の爺

No.12000/05/31 01:16 中村 守博(task17@mocha.ocn.ne.jp)

  平手の爺「家老が過労」 滝川の兄貴「よ・・!かろう!」

  
  やはり、平手&滝川の漫才守り役コンビには
 これぐらいの、寒すぎのギャグを演じさせて私を笑わせてください。>椎名先生
 
  と言うか、平手の爺の歳と、滝川の兄貴の年齢差を考えると
 滝川の兄貴におかれては、「爺」を立てるってスキルをお持ちください。
 それー目指せ、信長守り役コンビ「阿吽の呼吸漫才」

  ついに、この頃の信長を語る上で必要と思われる
 平手政秀 さんがご登場なされました。
 これで、益々ジパングでの一コマ辺りのオヤジの密度が
 高くなってきて、気持いいですね。(やせ我慢) 

   ヒナタをヒラテの養女にする案を提出します。  

  さて、一見すると普通のオヤジキャラですが、
 信秀&道三 のアクが強く筋骨隆々のオヤジ系ではなく
 ほっそりしていて親しみやすい方の部類だと思いました。
 
  しかし、あの破天荒で型破りの信長後見としては、
 人情味が厚そうで多方面の交渉に長け、誰にでも
 好かれる要素を持っていなければ、信長を庇いきれないでしょう。
 流石は、昔のアニメのキャラの様な髪型をした信秀さんではあります。
 嫡男信長を後継者、さらに日吉の改方役抜擢と、この人は
 人を使うのが上手いと見ました。

  ただ、任命後のフォローが、「各人の奮励を期待する!」
 てな感じの「自由放任型」と言うのは、やっぱりこの人は
 人生にちょっと飽いて、『連中が何か面白いことしてくれないかのー』
 と期待しているのではないかと思うときがあります。
 日吉官職の名称も、ツボは押さえつつも、遊び的な要素が
 含まれていて、他の伝記や小説ではあまりスポットが当たらなかった
 信秀像を、椎名流にアレンジしていて、読んでいて面白いです。

  さて、おひさな感じで登城してきた、平手の爺ですが
 胃痙攣・吐血・下血・発熱・等の、おそらくは信長さんに
 気を使いすぎて起こる、ストレス性内蔵緊張疾患で大変だと思います。
 しかし、「家老の過労」と、寒いギャグに、「なんちて!!」
 と、とてつもなく軽そうな性格で安心しました。
 
  でも、戦国時代にも「ゼネレーション・ギャップ」が
 存在しているらしく、身体を気遣う割りに心を気遣っていない
 滝川さんが返答に窮して固まるのを見てとると、
 再び持病の胃痙攣に襲われる感じは、椎名百貨店での
 「長いお別れ」で出てきた、柳国氏の「ああぁ、あの頃は良かった!国の予・・・」
 的な発動要件を、別の観点で切り直した感じで、爺キャラとしては
 やはり、椎名氏の漫画の連続性を確認した次第です。

  と、廊下(縁側)で滝川さんと苦労を分かち合って
 良い意味で仲がよいこの二人の側を、苦労の供給元の
 信長さんが通り掛かります。
 
  「じい」「信長さま!!」 って、結構この二人も
 仲が良くて呼吸も合っている気がしますが。(笑)
 まあ、手の掛かる子供ほど可愛いと言いますが、
 平手の爺から見れば、信長は「孫」そのものでしょう。
 
  しかし、未だ「女好き」と言う要素が見えない割りに
 花街には近習と、遊びに行く信長の縁談を纏めてきた
 功労者がこの、平手の爺なのです。
 
  話がそれますが、昭和64年正月放映された8時間ドラマ「織田信長」
 では、道三、信秀、平手、堀田(道三近臣)のアクの強い
 オヤジと爺(後者二人)が大活躍しているのですが、そのドラマは
 信長が主役と言うより、この四人が大暴れして大興奮だったのが
 印象的でした、と言うより、八時間の内4時間は、この4人がメインで
 話が動いてました。ちなみに、信長役は「渡辺 健」でした。

  さて、元に戻ります。

  どでかい鉄砲を抱えて歩み去る信長から、またたっぷりと
 ストレスを貰って何とも可哀想な平手の爺ですが、
 「実直にして剛・あーのるど・しゅわるつねっがー系」
 の守り役が任命されていると、頭で「理想的信長守役の遂行状態」をイメージングする
 爺ですが、その後方から恐らく理想からはおよそ対極に位置する
 日吉が追従して行きます。

  「もしかして、アレ?」 「はあー」「ぐげええ」と
 三本調子で「医者ー!」とオチのついた、二コマ漫画は
 往年の、「Dr椎名の教育的指導」四コマ漫画の様な感じで
 やるな、椎名高志!侮りガタし! と、思ったぞ。

  椎名先生の漫画はほーんと読めば読むほどに味が出る。

  さてさて。

 「殿様らしく」って、実は当時を伝える信長のスタイルとは
 ほど遠い服装で、田園を闊歩する信長さんです。
 史実での彼の服装を、椎名先生なりに構築していく手段が
 現在のジパングのスタンスだと思うんですよ。

  現在のジパングでは、茶筅髷、軽装の着物以外は
 なんら、その他の「うつけオプション」が、存在してません。
 で、殿と野獣編の最後に、刀の柄糸に絹じゃなくて
 「荒縄にして腕ヌキ」って、有名なうつけオプションが装備されました。
 
  実はこれって、史実でもどうして信長がこの様な
 刀のスタイルを決めたかが不明なのです。
 だから、椎名先生は、先生なりの視点とギャグセンスで
 戦国ファンタジーでの主役である信長像構築を
 イチから行っているとも考えられます。
 だから、二話完結のショートなストーリで
 「史実信長うつけオプションフル装備」に至る
 までのエピソードを一つ組み上げたとも考えられます。

  私が思うに、今までは全て「日吉」のキャラ設定と立場を構築してきた
 ジパングですが、初回の信長の女装から稲葉山雪崩れ込み事件時の服装など
 およそ、うつけと思われる具体的な描写としての服装や性格が
 なおざりになっていたと思うんですよ。
 だから、今多少テンション落として地固めしてるんだろうと
 思いますし、それじゃないと、日吉が「コントロール不能」
 なキャラになって、信長を押しつぶす可能性も無いとは言い切れません。
 
  信長&日吉の成長を、微妙にコントロールしながら
 面白いお話を繰り出し、相互のバランスを図りつつ
 ジパングを連載するのは非常に苦労をしているのではないかと
 心配した次第。
 
  椎名先生!力の限り応援しますので頑張ってくださいね。
 そして、ヒナタの割烹着!出してくりくり! 

  と、病気が出ましたすいません。

  さて、鉄砲担いだ先の沼で、「妖怪の正体見たり」って
 かなり、不機嫌な信長さんですねー。

  「つまらん」 と、「妖怪軍団構想」の具現化を多少期待している様子で振る舞う
 彼ですが、日吉に対してだけは、「試行錯誤で得るもの」って
 具体的に「こころ」を覗かせてます。
 彼の行動が、おくびにも「その当時の常識や習慣」に合っていた
 とは言えませんが、その当時の閉塞した社会体制に対しての疑問の
 投影としての行動が、彼の「うつけ」たる所以です。
 
  「うつけ者」って呼び名は当時の表現としては
 差別用語その物なのですが、その後信長が大ブレイクした為に
 「うつけ+カブキ=信長のうつけ=将来有望な人間に対する呼び名」
 って現代では受け取られてしまってます。
 だから、先生も、ジパングでの信長のうつけ的行動に対しては
 十分なリサーチを繰り返した上で、物語のプロットとして
 リリースしていると考えられます。
 
  史実がバックボーン知識として広く普及している
 戦国時代ですが、この普遍的になっているバックボーンを
 たたき壊して、椎名流戦国ファンタジーを毎週連載するには
 ちと難しいのでは?と、考えるときもあります。

  またもや、行数が多い為分割します。(大汗)


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